3月中旬の歩道、グレーと黒と白
昨日は久しぶりに冬靴(雪の道でも滑らないタイプの靴底をもった少しヘビーデューティな靴)でなく普通の革靴を履いてみました。雪がなくなったわけではないのですが、普通の靴でも大丈夫な程度には雪が溶けてきました。つまり、歩道の相当程度の部分はコンクリートの色で、グレーです。
建築工事中の区域に隣接した歩道や空き地の隣の歩道、雑居ビルで管理人が不在か、かりに管理人がいても目の前の歩道の雪かきをまったく気にしていないような場合のそのビルの前の歩道にはまだ雪がそれなりの厚みで残っています。排気ガスで汚れていますが、白の細長い長方形が存続しています。弱りゆく白は、白の拡大をめざして季節の最後の大雪を期待しているのかもしれません。3月下旬にはドカ雪が降る場合も多い。
融雪剤( 塩化カルシウム )をいっぱい撒いて雪を溶かした歩道はざらざらとしていて真っ黒です。作りに失敗したマット仕上げの黒のような色合いで、印象的な黒ではありません。
だから、車道脇に1キロメートルの長さの歩道があるとして、そのうちの大部分はグレーの連なりですが、その中に白と黒が断続的に入り込み、つまり全体の色の流れは出来のよくない水墨画のようです。
実際的なことを言えば、この水墨画の時期は、ヒトの靴とタイヤという車の靴にとってはけっこう過酷な環境ではあります。
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