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2017年7月

2017年7月31日 (月)

地元の花火大会は地元の景気指標

先週の金曜日に地元で花火大会がありました。打ち上げ場所は札幌市中心部に近い河川敷なので、すぐそばの大きな公園がいちばんの見物場所らしい。花火は、空に広がる光の色彩と同時に聞こえてくるドンという大きな爆発音がいちばん刺激的です。しかし、最近雨後の筍のごとく増えてきた背の高い建物に視界を邪魔されないところなら、札幌の中心部のいろいろな場所からビール片手に花火の光と音を楽しめます。
 
時間は午後7時半くらいから8時半くらいまでの1時間でしたが、今回驚いたのは、いつもよりもお金がかかっているらしいことです。花火の数がともかく多い。途切れがほとんどない。大玉の大きさと華やかさは、たとえば去年よりも、圧倒的にレベルが高いし、その数も圧倒的に多い。少し驚いた。
 
この花火大会の主催者は新聞社やテレビ局だそうです。公共的な性格を持った主催者もそれなりのお金を出すのでしょうが、こういうイベントはそれ以外に協賛金というものがあります。つまり、デパートや地元の商店街で客商売に従事している人たち、札幌の観光ビジネスに関係している企業等からの寄付です。そういうお金がずいぶんと集まったのに違いない。札幌の観光景気は底堅くて右肩上がりなのでしょう。結構なことです。
 
公園で花火見物もいいのですが、ぼくが道外や外国からの観光客で、早めの夕食の後、その時間帯に藻岩山の展望台にツアーバスで案内されていたなら、それも素晴らしい花火体験だったと思います。

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2017年7月28日 (金)

日本人は少数民族?

大げさな話ではありません。札幌近郊の観光地での話です。しかし、グローバルな現象は、個別地域でも相似形で観察できることが多いということの一例であるのかもしれません。
 
シャコタン・ブルーと獲りたてのウニ」の続きです。ぼくたちが参加したバスツアーは、一組の香港からの中国人ご夫妻を除いて乗客全員が日本人でしたが、積丹半島という観光地では、ぼくたちは少数民族でした。
 
ツアーといっても、目的地についたら集合時間まではバラバラ行動なので、勝手に歩き回るのですが、そこで聞こえてくる言葉から、その場所における優勢民族と少数民族が判別できます。優勢な言語は中国語、続いて朝鮮語、それからけっこうな差があって日本語、ときおり英語。日本語は、その日の積丹半島の観光スポットに関しては劣勢原語でした。
 
札幌のデパートや繁華街では、たとえば7~8年前は、着ているものと身に付けているもので、その人たちが東アジアのどの国から来たらしいかということが簡単に判断できました。そこに話声の大きさという要素が加わると、その判断は推量から確信に変わったものです。
 
それが最近では、わからなくなりました(話声の大きさは相変わらずのグループにも相変わらずお目にかかりますが、それはさておき)。以前の日本もそうでしたが、国民所得の大きさが(たとえブランドを誇示するものであっても)日常の衣類の落ち着きにまで反映されるには10年(ないしそれ以上)という単位の時間がかかります。
 
積丹半島という夏の観光地でも、たとえば、積丹ブルーの海岸へと通じる狭い道を行きかう人たちの話し言葉がなければ、東アジアという限定付きですが、その人たちの国籍が分かりにくくなりました。顔つきで判断できる場合もありますが、それは例外的か、あるいは東アジアという範囲を越えた場合です。
 
札幌デパ地下の和風菓子の売り場で、たとえば、白い普通の大福餅の売り場の待ち行列の中にいたら、すぐ前の親子連れの話す言葉が中国語でいささかびっくりしたというような経験も増えてきました。
 
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2017年7月27日 (木)

シャコタン・ブルーと獲りたてのウニ

積丹(シャコタン)の海の青さと、お昼ごはんにはすぐそばの海の獲りたてムラサキウニを楽しむ日帰りバスツアーがあったので、配偶者と参加しました。余分なもののないとてもシンプルな構成です。シンプルなので、つまり贅沢です。
 
バスツアーは、団体行動の制約はありますが、目的地域への往復4時間あまりの意味のない移動のための運転をしなくてすむので助かります。こういうツアーの他の欠点はおしゃべりな添乗員です。しかし、今回の添乗員は、必要事項以外は口を開かないタイプの人だったので助かりました。
 
天気はほぼ快晴。よく晴れていないと海の青や碧や緑の深みが味わえません。
 
なかに中国人のご夫婦が一組いらっしゃいました。香港からだそうです。数年前に積丹を観光した時は雨でひどい目に合ったらしい。確かに積丹半島は、とくに海の青の綺麗な海岸へ向かう岸壁沿いの狭い道は風雨の日は危なくて歩けません。船に乗ろうにも船が出ない。そもそもそういう日はシャコタン・ブルーが存在しない。海は重いグレーです。で、二度目の積丹観光だそうです。二度目はすばらしい天気なのでまた来てよかったとのこと。
 
昼食は、そばの海で獲りたてのムラサキウニのウニ丼。配偶者がウニを好きになったのは、保存用のミョウバンを使っていない生のウニを北海道で食べてからです。ミョウバンを添加されたウニをおいしいと思ったことは一度もなかったそうです。しかし、ホンモノのウニ(殻から取り出したばかりのウニか、あるいは海水と同じ濃度の塩水につけてある「塩水ウニ」)を口にしたときに、ウニとはこんなにおいしい食べ物だったのかと思ったそうです。それからウニが好きになった。
 
ツアーパンフレットの紹介文をお借りすれば「下のご飯が全く見えないくらいに敷き詰められた」ムラサキウニを、まずそのままで、それからワサビをわずかにつけて味わいます。ご飯も半分くらいは食べます。残りの少しをワサビ醤油で。一緒に出されたワカメの佃煮にも味付けを確かめる感じで箸をつけます。
 
 
2017_c
 
2017 ウニ漁の磯船
 
2017_a

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2017年7月25日 (火)

自家製味噌の楽しみ

現在我が家で熟成中の味噌は、サイズの違いはありますが、甕(かめ)の数にして11個。大部分が常滑焼の甕です。一番古い仕込みが2013年2月のもの、それから2014年2月のもの、そして2015年の1月から3月にかけて仕込んだもの、いちばん新しいのは2016年3月に仕込んだものです。
 
熟成中の在庫が十分にあるので、特に2015年1月から3月にかけて作ったものが、我が家の消費量との関係で潤沢にあるので、今年(2017年)は作りませんでした。
 
味噌は2年以上寝かせたのを食べます。よく熟成させたのを味噌汁や酢味噌などに使うわけです。現在、使っているのは2015年1月に仕込んだもの、つまり2年半寝かせたものです。2年以上寝かせると角が取れてきます。まろやかになる。辛さに旨味がでます。
 
大豆は北海道産と決めてありますが、コメ麹は、年によって入手先が違う場合がありあます。無農薬栽培や有機栽培のコメ農家が手掛けたコメ麹を買うようにしています。コメ農家が自分でコメ麹を作ることは稀なので、その農家がそのコメを知り合いの麹業者に委託してコメ麹にしてもらったものが理想的です。しかし、必ずしもそういう具合にはいきません。
 
2013年ものには当分手をつけないと決めてあり(いちばんの楽しみはあとに残しておく)、順番からすると2014年ものを料理に使うはずなのですが、2015年ものがたくさんあるのと、2015年ものは特別注文風のコメ麹を使っているので、その仕上がりが気になっていたからです。
 
2015年ものは、2015年1月~3月の仕込みから1年後に天地返しをして、熟成具合を確かめてみたところ、思ったよりも発酵が緩やかでした。大丈夫かなと心配していたのですが、それから順調に発酵が進んだらしく(その麹の性格かもしれません)、丸2年が経過したときに様子を確かめてみると、匂いと色艶のすばらしい味噌ができあがっていました。これならすぐに食べても大丈夫です。しかし、しばらく熟成を続けてから食べ始めました。
 
今の甕が空になったら、次は2014年ものか、続けて2015年ものか、思案中です。

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2017年7月24日 (月)

大豆を食べよう、大豆は食べるな

大豆はそのままでは毒なので、東アジアの人たちは、未成熟の種子を枝豆として食べたり、成熟した種子を煮物にしたり、あるいはもっと時間をかけて加工したり発酵させたりして食べものとして長い間つき合ってきました。加工食品、発酵食品とは、豆腐、湯葉、厚揚げ、豆乳ヨーグルト、味噌、醤油、納豆などのことです。インドネシア発祥のテンペという納豆みたいな食品もあります。
 
とくにITに詳しいわけでもない一般の人々にインターネットが普及し始めたのは1995年以降です。ブラウザーの進歩やスマートフォンなどの登場もあり、この20年余りで、インターネットは日常生活の必需品、というかとくに意識せずに接している生活機能の一部になりました。食べものの世界でも、20~30年で世界は相当に変わります。
 
SOYINFOCENTERという、大豆(とくに歴史的な視点から見た大豆というもの)に関してはほぼどんな情報でも提供している独立系のサイトがあります。その情報をお借りすると、大豆の歴史は以下のように要約できます。
 
「大豆は紀元前11世紀に中国の東北部で栽培され始め、それから3000年間、その大部分は、豆腐や醤油、豆豉(トウチ:塩漬け発酵乾燥黒大豆)や味噌や納豆、豆乳のような加工食品として利用されてきた。ただし、一部は、そういう処理はされずに枝豆や煮豆として食された。」
 
「大豆が油として利用されたのは、中国の記録では紀元980年が最初である。油は照明用に、油(の搾り)粕(かす)は中国南部でサトウキビ畑用の窒素肥料として使用された。」
 
「それ以外の大豆の「近代的な」使われ方が始まったのは1908年の英国で、大豆油は石鹸に、油粕は家畜の餌に利用された。そういう大豆利用の西洋風パラダイムが世界に拡大したのは1942年以降である。」
 
SOYINFOCENTERの記述をもとに、それ以外の情報も加えて、食用農産物としての大豆の歴史を経済史風に整理してみると、以下のようになります。
 
■紀元前11世紀~1907年:東アジアに生産と貿易が集中(生産拠点である中国東北部を中心に中国南部、そして朝鮮と日本)
 
■1908~1930年:欧州への中国東北部(古い用語では旧満州)産大豆の輸出が拡大
 
■1931~1941年:米国の大豆生産が急増する一方、中国東北部の輸出が激減
 
■1942~1955年:米国が世界最大の大豆生産国へと成長
 
■1956~1969年:東アジアの大豆生産が減少し、米国の輸出が増大
 
■1970年以降   :南米諸国と米国との競争が激化。米国で大豆など主要作物における遺伝子組み換え商業栽培を開始(1996年)。ブラジルで遺伝子組み換え大豆栽培認可(2003年)。遺伝子組み換え大豆の作付けが米国で80%に達する(2003年)。日本でも遺伝子組み換え大豆を使った食品の販売が始まる(2003年)。
 
主に発酵食品として3000年間ヒトの口に入ってきた大豆が、20世紀後半の50年間で、ヒト用の大豆油と家畜・家禽用の飼料のデフォになり、またこの20年で遺伝子組み換え作物のデフォにもなりました(米国における遺伝子組み換え大豆の作付比率は、現在は90%以上)。同時に大豆は、タンパク質が豊富な畑の牛肉であり(つまり健康食品であり)、大豆油も健康的なn-6系植物油としてひとびとの人気を集めてきました。
 
そしてその人気と並列して、この10年で安全・安心な食べものを求める人たち、あるいは健康に敏感な人たちの間で大豆離れ、大豆油離れの波も広がってきました。食べものの世界でも10年間で「常識」と「知見」はけっこう変化します。
 
現在は、大豆生産国の政策とバイオ企業のマーケティングと人々の安心な食や健康に対する関心と無関心が入り混じって、「大豆を食べよう」と「大豆は食べるな」と「大豆食品は選択的に食べよう」が併存しています。
 
 
◇ ◇ ◇
 
ちなみに、紀元前11世紀以前はどうだったのか。大豆が栽培され始めたのは紀元前30世紀という記録もあるらしい。紀元前11世紀は華北を統一した周王朝の時代です。紀元前30世紀は殷王朝が成立するはるか以前です。
 
農作に適していない痩せた土地がある。大豆はそういう痩せた土地でも、窒素吸収力が強いのでよく育つ。育つだけでなく、その土地を豊かにする。つまり、もともとは、痩せた土地を豊かにするための作物として大豆が栽培されたらしい。(なお、大豆が、痩せた土地で手をかけなくともよく育つという事実は日本の東北地方や北海道の記録でも確認できる。)
 
しかし、固有の毒性から大豆は、2000年間は、食用の対象ではありませんでした。大豆が食材になるのは、誰かが大豆を発酵させて食べることを考えついた紀元前11世紀からです。強いアクをもった根菜類のアク抜き方法を開発して食べ始めるということもそうですが、食べものに関しては、たとえば発酵といった調理方法のブレイクスルーが突然発生します。その結果、21世紀の我が家でも北海道産の大豆を使った自家製味噌を作り続けることができるわけです。

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2017年7月21日 (金)

続・果物も、褒められたりけなされたり、たいへんです

2年ぶりの遊歩道のサクランボ」を読んだ知り合いから、サクランボは好きだったのだが、花粉症になったら果物アレルギーまで発症してしまい、それから食べられなくなって残念だ、という内容のメッセージをもらいました。
 
こういうのは体験者でないとわからないので、ぼくにはわからない。しかし「果物も、褒められたりけなされたり、たいへんです」という記事を書いたばかりだったので、気になって調べてみました。(以下、手元の本や複数の花粉症関連サイトからの引用を含みますが、内容はほぼ同じなので、ここでは参照先はいちいちお断りしません。)
 
・花粉症患者のなかには、特定の新鮮な生の果物や野菜を食べると、およそ15分以内に唇、口の中や咽喉に痒みや痛みやイガイガするような症状が出る人がいる。これは口腔アレルギー症候群とよばれ、花粉症患者のうちの10人に1人の割合で発症するらしい。
 
・特定の果物や野菜に含まれるアレルゲン(原因となる抗原)の構造は、花粉のアレルゲンと構造がよく似ている。特定の果物や野菜を食べると花粉が侵入してきたと勘違いし、すでに体内で作られているIgE抗体と反応してアレルギー症状を起こす。
 
・花粉症を引きおこす花粉の種類によって、口腔アレルギー症候群を引きおこす果物・野菜は異なる。
 
ではサクランボ・アレルギーと関連が深い花粉には何があるかというと、どうも2種類あって、ひとつは
 
【カバノキ科】ハンノキ属 「ハンノキ」、「オオバヤシャブシ」。日本全国に分布。水辺や湿地に自生するほか、公園などにも植えられている。
 
もうひとつは、
 
【カバノキ科】シラカンバ属 「シラカンバ」。北海道~本州中部に分布。一般的には「シラカバ」という名称で呼ばれる。
 
その知り合いは北海道のかたではないけれど、どちらかが原因となっているのでしょう。
 
「ハンノキやオオバヤシャブシ」の花粉と関連がある「口腔アレルギー症候群」の原因となる果物や野菜には「リンゴ、モモ、ナシ、ビワ、サクランボ、イチゴ、メロン、スイカ、キュウリ、ダイズ(主に豆乳)、キウイ、オレンジ、ゴボウ、ヤマイモ、マンゴー、アボカド、ヘーゼルナッツ、ニンジン、セロリ、ジャガイモ、トマト」があるそうです。
 
ちなみに日本人の大好きな野菜である「トマト」と関連が深い花粉は、「スギ」と「ヒノキ」だそうです。
 
なお、食物アレルギーの原因となる食品は、代表的なものが「卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに」、それ以外の要注意食品が「いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、バナナ、やまいも、カシューナッツ、もも、ごま、さば、さけ、いか、鶏肉、りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉」(食品衛生法)です。
 
こういうものには家庭や個人で個別に対応するしかなさそうです。「サクランボ」の場合はなんとか花粉症をなくせばカタがつくとも言えますが、食物アレルギー関連の食べものの場合は、たとえば「小麦パン」をやめて「グルテンフリーの米粉パン」にするなど対応はたいへんです。

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2017年7月20日 (木)

果物も、褒められたりけなされたり、たいへんです

食べものの構成要素は、最近の分類では、「栄養素」と「嗜好成分」と「その他の生体調節に関与する成分など」となっています。
 
「栄養素」とは「タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルなど栄養に関する成分」、「嗜好成分」とは「食べものの持つ色素や甘味や酸味や香りなど食欲に関係するような成分」、「その他の生体調節に関与する成分など」とは「おなかの環境を健康な状態に整えたり、血圧の上昇を抑えたり、抗酸化作用によって老化や動脈硬化を予防する成分(オリゴ糖・食物繊維・ペプチド・ポリフェノール・カロテノイドなど)」のことです。ただし、複数の機能を持つ成分も少なくないので、この分類はお互いに重なり合う部分を持たせた区分です。重複部分のない円グラフのようなスパッとした分類図にはなりません。
 
少し細かいですが、炭水化物は、以前は「糖質」(可溶性で消化されるもの)と「繊維」(不溶性で消化されないもの)に二分されていました。しかし、「糖質」のなかにも消化されないものがあることが分かってきました。しかし、ここではそういう細かさは気にしないことにします。
 
「日本食品標準成分表 2010」によれば、たとえば「リンゴ」(生)の成分構成は、可食部100gあたり、以下のようになっています。
 
・水分: 84.9g
・タンパク質: 0.2g
・脂質: 0.1g
・炭水化物: 14.6g
(このうち糖質は13.1g、食物繊維は1.5g。炭水化物から食物繊維を引いた量を糖質とした。)
・ミネラルとビタミン: 0.2g
 
果物は、野菜と同じように、ビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源と位置づけられてきまし、その位置づけに変わりはないのですが、痩せたい人やもっと健康になりたい人が少し前から果物の甘さ(果糖)に異議を唱え始めました。たいていの果物は甘い。だからぼくたちは甘さを引き立てるいろいろなタイプの酸味も含めて果物の持つその甘さと食感に引きつけられますが、その甘さ(果糖)が人の健康に悪さをしているというのがその異議の骨子です。
 
食べて問題のない果物は、ラズベリー、ブラックベリー、ストローベリー(最近の日本の甘いイチゴではなく酸味の強いタイプ)くらいだと考える人もいる。なぜなら、果糖は、普通の砂糖よりも中性脂肪値を上昇させ、その結果、代謝障害を引き起こすからだそうです。
 
果物も、褒められたりけなされたり、たいへんです。
 
どう考えるかはぼくたちが自分で判断すればいいことですが、いろいろな果物にはどれくらいの糖質が含まれているのか。自分で「成分表」をひとつひとつ調べるのは面倒なので、「糖質制限ダイエットクラブ」の「果物の糖質量ランキング」からデータを引用させていただきます。このデータも「日本食品標準成分表」をもとにしたものです。
 
リンゴとアボカドに色付けしてあるのは、我が家では北海道産のリンゴをよく食べるということと、いちばん糖質の少ない果物がアボカドだからです。
 
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2017年7月19日 (水)

ダイエット本の読者レビューの楽しみ方

先日「味噌と醤油とヒスタミン」という記事を書くまえの前提として(というか、そのきっかけとして)読んだのが「最強の食事」という中年(1973年生まれ)の米国人男性の手になる本です。原題は”The Bulletproof Diet”なので、ダイエットに関する書物です。なぜそんな本を読んだかというと、そこで、味噌や醤油や納豆のような大豆の発酵食品がけなされているらしい、という風のうわさを聞いたからです。(ここでは、味噌・醤油については触れません。)
 
ダイエットというのは多義性のある言葉で、「ぼくたちの日常の食べものや食事」という意味から「治療(たとえば糖尿病治療)のための特別食」や「体重調整のための(といってもたいていは痩せるための)食事方法、食事療法や食事制限」まで幅広い。「頭のコンディションを含めて体全体を良好な状態に保つための日常の食べものや食事」というのもダイエットという用語の持つ意味のひとつです。
 
「最強の食事」の目的は「自分に向いた『頭のコンディションを含めて体全体を良好な状態に保つための日常の食べものや食事』の発見と継続的実践」だと思いますが、そのために、著者は米国という生活環境のなかで、栄養学や関連医学分野の知見を横断的に(幅広く学際的に)集め、調べ、相談し、そしてそういう知見にもとづいた食材を実際に、自分の体を実験材料に、食べて評価しています。
 
食材や調味料に関しては、IT出身の裕福な米国人らしく徹底して体や頭に良いものを世間常識にかかわりなく追い求めていく姿勢に好感が持てます。なかには出発点が素朴な刷り込み知識だったり(たとえば、塩)、亜麻仁油についての勘違いがあったりして、驚くこともありますが、考え方の枠や方向がぶれないところがいい。
 
この本の内容にどこまで同意するかは別にして、あるいはこの本の主張が異なった伝統を持つ食文化にどこまで妥当するかは別にして(なぜなら、米国には、おそらくは食べものが原因で日本人二人分くらいの巨大なお尻や腰まわりの持ち主も多いので)、ぼくは彼のこういうやり方(方法論)は嫌いではない。
 
ダイエット本ではあるのですが、研究論文風の雰囲気もそれなりに強く、要はデータや論文などへの参照箇所がいっぱいの、理屈っぽい文字だらけの本です。もうちょっと痩せたいな、と思っている軽いノリのオネーサンが手にするとすぐに放り出してしまう種類の本です。
 
「頭を使うダイエットは女性向きではないわ。」と、ぼくの配偶者が言いました。「これを食べたら大丈夫というような、絵や写真がいっぱいのお手軽ダイエット本でないと女性には売れないと思う。女は理屈っぽいダイエット本は苦手なのよ。」
 
なるほどと思い、この本を取り扱っている通販サイトでこの本の「カスタマーレビュー」を拝見してみました。ぼくが拝見した時点で233件のレビューがあり、平均評価は5点満点で3.9点でした。
 
全部に細かく目を通したわけではありませんが、評価が高いものも低いものも普通のものも総じて斜めに(一部は丁寧に)目を走らせてみると、面白いことに気づきました。文章や文体から判断すると90%以上が男性のレビューです(と、思われます)。なかには2000文字近い感想を書いた「アラフィフ女性(原文のまま)」や1000文字レビューの「家庭をあずかる主婦(原文のまま)」もいらっしゃいますが、お二人とも理知的、分析的な内容の感想をお書きになっている。
 
こういうタイプのダイエット本は、どうも、男性が熱心に書いて、男性が熱心に読むものらしい。
 

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2017年7月18日 (火)

目で見る風鈴

札幌では気温が28℃を超えると「暑くて死にそう」という女性が少なくありません。この10日間は(昨日と今日は雨で過ごしやすいですが)、嫌になるくらい暑くて日中の最高気温が32~33℃だったので、体が寒冷気候仕様にできあがっている彼女らはどう対応しているのでしょうか。
 
関西方面のお知り合いから苦情をもらったことがあります。北海道の夏のゴルフ場というのは、白樺の間をひんやりとした風が吹き抜けていくものだと思っていたのに、このうだるような暑さでは、地元でプレイした方がよほどましだった。うーん、札幌でもエアコンなしでは過ごせない日がひと夏に一週間から十日くらいは確実にあります。
 
風鈴は戸外のかすかな風を音にかえて涼を感じさせてくれますが、モンステラの大きい葉はゆるやかな揺れで部屋を涼しくしてくれます。写真のような室内の一輪挿しだと、たとえば扇風機の柔らかい風が葉に当たりそれが引きかけたときに、去っていく風に引かれるようにその大きな葉が少しだけ回転し、そのとき室温がそのぶん下がるようです。
 
Photo

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2017年7月14日 (金)

アボカドと脂肪酸成分表

たまには手元の「日本食品標準成分表」や「脂肪酸成分表」に目を通すのもいいものです。記憶がリフレッシュされます。
 
森のバターと呼ばれることもあるアボカドは、分類上はイチゴやミカンと同じ果実です。野菜ではありません。ある小売店の野菜・果物売り場では、リンゴの近くでレモンの隣に、メキシコ産のアボカドを並べてあるので、係の人がそういうことをしっかりと意識しているのでしょう。
 
アボカドは確かにバター風味ですが、その脂肪酸構成と風味を合わせると、以下のように表現できます。
 
アボカド = 牛のフィレ肉 + オリーブ油
 
脂肪(中性脂肪)の主要構成要素である脂肪酸は、酸化されないもの、酸化されにくいもの、酸化されやすいものに分けられます。酸化されやすいものは加熱料理向きではありません。そういう観点で脂肪酸を並べてみると
 
・飽和脂肪酸(通常環境では酸化されない。パルミチン酸やステアリン酸など。バターやラードに非常に多く含まれる。加熱料理向き。)
 
・一価不飽和脂肪酸(酸化されにくい。オレイン酸など。オリーブ油やアボカド油に大量に含まれる。加熱料理やドレッシングなど応用範囲が広い。)
 
・n-3系の多価飽和脂肪酸(酸化されやすい。亜麻仁油や紫蘇油に多く含まれるα-リノレン酸や、青魚やマグロのトロに多く含まれるEPA/DHAなど。)
 
・n-6系の多価飽和脂肪酸(酸化されやすい。リノール酸など。大豆油やキャノーラ油や調合サラダ油に多く含まれる。)
 
脂肪酸ほど、その評価の推移、その毀誉褒貶の移り変わりが激しいものも珍しいようです。栄養学というものにおける知見が多くの学者のおかげでどんどんと進歩しているとも云えますし、栄養学というのはまだ未成熟なところのある学問だとも云えますし、ヒトの生というのは、形而上的なことを別にしても、あるいは分析に分析を重なても総体的にはまだまだよくわからないところのあるものだとも云えます。
 
たとえば、数十年前は、n-6系の脂肪酸を多く含むところの「植物油」を摂取することが健康のもとのように考えられていました。しかし、そういう(当時の)知見とその知見を利用した企業のマーケティングプロモーション活動の結果、揚げ物(フライ)やファストフードやサラダドレッシングやマヨネーズなどの摂取過剰で不健康が蔓延し、しばらく前から、n-6系の摂取を抑え、その代わりにn-3系を増やして両者のバランスをとることが推奨されるようになってきました。
 
バターやラードも同じで、n-6系植物油がもてはやされ始めた頃は、悪の枢軸のような扱いを受けていましたが、現在では、(製品の原料にもよりますが)バターやラードに含まれる飽和脂肪酸はとてもヒトの健康に貢献しているという風に認識が変わってきました。
 
マーガリンも評価の逆転現象が発生した加工食品のひとつで、健康を促進するために植物油で作られたけっこうな食材だという以前の評価から、トランス脂肪酸を含んだ健康を阻害するどうしようもない食材だという現在の評価へと、その評価がひっくり返ってしまいました。
 
そういう文脈で、アボカドを眺めてみると、さきほど 「アボカド = 牛のフィレ肉 + オリーブ油」だと書きましたが、アボカドに含まれる脂肪酸の割合は、「成分表」によれば
 
・飽和脂肪酸(=バターなど):         20%
・一価飽和脂肪酸(=オリーブ油など):   67%
・n-3系多価飽和脂肪酸(=亜麻仁油など):  1%
・n-6系多価飽和脂肪酸(=大豆油など):  12%
 
なので、少しだけn-6系が多いのですが、現在の知見では、非常にバランスのよい食べもの(ほとんど野菜のような果物)です。ドレッシングは自家製でシンプルなものにして、サラダで、2~3種類の葉物野菜や軽く蒸したブロッコリーと一緒に生で食べるのがいちばんおいしいようです。

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2017年7月13日 (木)

早朝の水遣りの楽しみ

札幌だと家庭で夏野菜の水遣りが楽しめるのは、6月と7月と8月の3か月だけです。晴れた早朝に「おはよう」と声をかけ、根が地中に伸びたあたりに適量の水を遣ったあと、霧吹きで葉を湿らせてやると、気持ちよさそうに背を伸ばします。ぼくにはそう見える。
 
植物との間に無言の会話みたいなものが成立してもおかしくないと勝手に思っています。シソ科植物を適切な場所で摘芯すると、そのあと、その場所から新しい芽が左右に倍々ゲームで伸びてきますが、それなども、野菜とのある種の対話といえなくもない。
 
20170712_2 バジル
 
三木成夫(みきしげお)は内臓というものの持つ意味について深い思索をした医学者(解剖学・発生学・自然哲学)ですが、彼は、ヒトの体を、「外皮系(感覚)と神経系(伝達)と筋肉系(運動)」からなる「体壁系」と、「腎菅系(排出)と血管系(循環)と腸管系(吸収)」からなる「内臓系」の二つに分けました。ぼくにとって目からうろこだったのは、体壁系を「動物器官」、そして内臓系を「植物器官」と位置づけたところです。
 
「すべての生物は太陽系の諸周期と歩調を合わせて『食と性』の位相を交代させる。動物では、この主役を演ずる内臓諸器官のなかに、宇宙リズムと呼応して波を打つ植物の機能が宿されている。」(三木成夫著「内臓とこころ」より)
 
ぼくのなかにもこの大きなリズムと呼応する植物的な機能が内在していて、その機能がたとえば水遣りのときにバジルの持つ同様の(しかし、原初の)機能とシンクロナイズしていると考えると、植物との無言の会話らしきものの意味が腑に落ちます。
 

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2017年7月12日 (水)

勝手なプロ野球ファン

プロ野球ファンは勝手です。多くの人がそうかどうかは知りませんが、ぼくはどうもそうなので、そういうことにしておきます。アンケート調査が必要な話ではありません。
 
地元の球団を応援しています。しかし、先発投手は誰が出てきても気持ちよく毎回のように点を取られる、ある内野手が1塁に投げるボールは山なりで、別の内野手は簡単なゴロを取り損なう、打者は三振か内野ゴロか内野フライか迫力のない外野フライで、その結果が7-0や8-1といった試合が続くと、地元の球場に足を運ぶ元気はなくなります。もっとも、ぼくは球場でお金を使うタイプのファンではないので、ぼくやぼくの連れが行かなくても球団の売り上げに変化はありません。
 
現場で見るというのはやはり楽しいもので、ぼくは、日本ハム時代のダルビッシュの投球は何度も見たし(そのなかには、ラミレスにライトにフェンスをわずかに超えたライナー性のホームランを打たれて1-0で負けた試合も含まれます)、楽天時代の岩隈やカープ時代の前田健太も見ています。西武時代の涌井も、160キロを投げた巨人時代のクルーンのボールも楽しみました。そういう現場の興奮は捨てがたい。
 
しかし、そういう興奮に近づくにはファンにも元気が必要で、今の地元の球団に対してはそういう元気は湧いてきません。唯一の関心の対象だった小柄でがっしりとした体つきの4割打者の打撃も6月上旬の途中から急に見られなくなったので、今は球場に足を運ぶ理由もとくには見当たりません。ぼくが、揃いのユニフォームを着てワイワイと応援するのが好きなタイプなら話は別ですが、残念ながらそういう行為に興味はありません。
 
テレビ画面に大写しになった地元球団の打者の眼には生気がありません。こんな眼だと三振だなと思っていると、2ストライク後にバットを振らずにスタスタとベンチに戻っていくことも多い。打者の眼に生気が戻ってきたら球場に足を運んでもいいかもしれません。あるいは、メイジャーリーグの遊撃手のような守備レベルの内野手があと二人くらい現れたら、そうしてみるかもしれません。

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2017年7月11日 (火)

食べたくてしかたがない、やっつけたくてしかたがない

防御本能から相手をやっつけるというのは、やっつける程度にもよりますが、不可思議な行為ではありません。しかし、これが、正義のために敵をやっつける、神様(ないしは、そういうもの)のために敵を抹殺するとなるとどうなるか。そういう行為もぼくたちはそれなりに納得してしまいます。昔も今も頻繁に目にする光景です。
 
どうしてそういうことが繰り返されるのか、そして、そういうことに違和感を抱かないのということを、それなりにきれいに説明してくれるのが、ポール・マクリーンのいう「脳の三層構造(ないし三位一体型の脳)」です(下がその絵。ただし、ここでは「魚類脳」という余分なものを追加してある)。
 
「人類は苦悩している。自然は人類に三つの脳を授けたが、それらは構造がひどく異なるにもかかわらず共に機能し、たがいに通じ合わなければならないという代物だ。この三つの脳のうち最古のものは基本的に爬虫類の脳であり、二番目が下等哺乳類から受け継いだ脳である。そして三番目は後期哺乳類から発達した脳で、それが人類を異様に『人類的』にしてきたのである。」つまり、「本能脳」と「情動脳」と「知性脳」という育ちと構造の違う三つの脳が辻褄合わせをしながらなんとか共生しているのが「ヒト」だということです。
 
Photo
先日、伝統的な大豆の発酵食品であるところの「味噌・醤油・納豆」の人体への悪影響について気になる記述があるらしいというので、それを確かめるために「最強の食事」(デイヴ・アスプリー著、栗原百代訳)を読んでみましたが(関連記事は「味噌と醤油とヒスタミン」)、その本の中で、上述の「三位一体型の脳」モデルが参照されていました。
 
著者の考え方の文脈におけるこの絵のポイントは、知性脳と情動脳と本能脳の三つにバランスよくエネルギーを補給しないと、知性脳は疲弊してしまい、情動脳と本能脳の暴走を知性脳は食い止められないということです。「低脂肪、低カロリー」の健康ダイエットは、知性脳をまっさきにエネルギー切れにするし、いわんや、そのあたりのオメガ-6系の植物油たっぷりのファストフードにおいておや、です。「食後のスイーツは別腹」という知性脳の判断も、要は、不適当な食べもので刺激された情動脳と本能脳の突進を、不適当な食べもので判断力の衰えた知性脳が食い止められなかった結果だ、ということです。
 
古い脳にはプラス面とマイナス面があります。内臓感覚や植物感覚にもとづいた宇宙リズムとの共振といった微細な感覚は、新しい脳にはない古い脳の持つプラス面です。マイナス面は、大きくは、自分の神と同じ神を信じない人たちを「献身的に」殺していく宗教戦争であり、イデオロギーによる大量粛清などです。小さくは、我々におなじみの、突然に湧き上がる不合理な激情です。たとえば、「ふとわれに返ったときには、大型容器のアイスクリームを半分も平らげてしまっている」(最強の食事)という事態です。
 
しかし、もっとややこしいのは、いい食べものを食べて知性脳と情動脳と本能脳の三つにバランスよくエネルギーを補給すれば、小学校のクラスで見られるイジメみたいなもの、たとえば「ボクは良い子で強い子なので核兵器を持ってもいいけれど、キミは悪い子で弱い子なので核兵器を持っちゃだめだよ。クラスのほかの子もそう言っているよ。約束を守らないとイジメちゃうよ。」がなくなるかというと、必ずしもそうではないらしいということです。

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2017年7月10日 (月)

2年ぶりの遊歩道のサクランボ

この、実桜(ミザクラ)や桜桃(オウトウ)と呼ばれる樹には、去年はどういうわけかまったく実がならなかったと記憶しています。街路樹の一本として植わっているだけで、サクランボ農家のように手入れがされるわけではないので、どの年に実をつけるかは決めていないのかもしれません。あるいは、1年おきと決めているのかもしれない。
 
果物コーナーでパック詰めの地元のサクランボが目立つようになったので、ひょっとしてと、その樹の下に潜り込んで上を見上げたら、赤いサクランボが眼に入りました。この時期のサクランボ園のそれとは違い、鈴なりからはほど遠い状態なのですが、順番に数えていくとそれなりの数にはなります(すぐ下の写真)。地面にはわずかしか落ちていません。
 
Photo_2
 
2年前、その樹に登ってサクランボを採っていた小学生の女の子3人組から、「おじさん、わたしたちもう食べきれないから、残ったのをあげる」とお裾分けをいただいたことがあります。市販のものに負けない味でした。それが下の写真(もらったのを洗った直後)。
 
Photo 2年前に女の子からもらったサクランボ
 
今年は彼女らに会えないかもしれません。小学校高学年だった女の子のその後の2年間は、たとえば母親というような存在からのじわじわとした圧力もあるので(「女の子でしょう」)、彼女らに、もう木登りをしない年齢になったと思わせるには十分に長い時間です。
 

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2017年7月 7日 (金)

走る女性、自転車に乗る女性

これは経験値にもとづく偏見ですが、自転車に乗っているのが女性だと用心するようにしています。向こうからやってくるその女性の目を見ても次の行動予測がつかない場合があるからです。それから、よほど急いでいるのか人ごみの中を自転車で大胆にすり抜けていく豪の女性自転車ライダーもしばしば見かけます。
 
この時期は、夏至が過ぎたとはいえ、午後7時過ぎまでは十分に明るいので、夕方の6時から早歩きの散歩を、信号にできるだけ邪魔されないような場所で1時間ほど喩しむには最適の季節です。
 
先日は、その1時間で頻繁に女性に出会いました。
 
すこし脇にそれて感心して見入ったのは、7~8人の女子高校生と思しきグループで、むこうから素晴らしいスピードで走ってきます。そろいのユニフォームではないのですが、使い込んだ雰囲気の運動着で、とてもしまった体つきです。7~8人は縦に伸びていましたが、みんな気持ちよさそうに駆け抜けていきます。あきらかに運動部の女の子です。
 
勤めを終えたあとのジョギングなのでしょう。アラサー女性がきれいな姿勢で近づいてきます。呼吸は乱れていません。速度もなかなかのものです。その数十メートル後にまた別の20代なかばの女性ジョガーがやってきます。彼女も勤務後の運動でしょうか。なにが楽しいのかよくわからないようなゼーゼーハーハージョガーの男性も見かけますが、そういうかたとはレベルが違うようです。
 
背後になにか嫌な雰囲気を感じたので振り返ろうとしたら、振り返る間もなく相当な速度で体のすぐそばを自転車がすり抜けていきました。運転しているのは女性でした。アラウンドサーティー。ぼくが同じ速度で前を向いたまま歩き続け、決して振り返ったり体をよじったりすることはないであろう、その結果、接触事故を起こすなどということは決してないであろうと決めているような運転ぶりでした。この手の運転が得意な女性にはそれなりの頻度で遭遇します。
 
背後から近づいてくるものの感じにふと振り返ったときに、申し訳なさそうな表情で抜いていってくれる女性もなかにはいて、そういうときにはホッとしますが、そういうかたとの出会いは、その夕方はありませんでした。

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2017年7月 6日 (木)

摘芯4日後のアップルミント

バジルやアップルミントのような、葉を食べたりお茶にしたりするシソ科植物は、葉を使いながら増やしていくために摘芯という作業を行います。すると、写真(写真はアップルミント)のように葉が倍々ゲームで増加していきます。摘芯の翌日の状態と4日後の状態を並べてみると、その倍々ゲームで生長する様子がよくわかります。
 
Photo 摘芯翌日
 
4 4日後

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2017年7月 5日 (水)

大豆と大豆を使った食品に関する複数の考え方

食べものを含む特定の対象物に対する常識、あるいは考え方、あるいは知見は時とともに変化します。常に進歩とは言えませんが、そういう方向に変化することを、ぼくたちは、いちおうは期待しています。そして、たいていは、別々の時期に生まれた異なった複数の考え方や知見が、おのおのの勢力範囲を徐々に変えながら、同時に存在しています。食品としての大豆に関してもその図式が当てはまるようです。
 
(グループ1)大豆は健康食品であり、伝統食である。
 
・大豆はタンパク質の豊富な健康食品である。「畑の牛肉」と呼ぶ人もいる。
 
・大豆が健康食品と考えているのは日本人だけでなく、たとえば多くの米国人もそう考えている。米国のスーパーマーケットではTOFUは人気食品のひとつ。赤ちゃん用の粉ミルクがありますが、大豆の粉ミルクというのも米国では需要が高い。
 
・大豆は、とくに加工食品や発酵食品は、ぼくたち日本人の食生活からは切り離せない。大豆がないと、豆腐も厚揚げも味噌も醤油も納豆も作れない。
 
 
(グループ2)発酵食品以外の形で大豆を食べると、健康を害する場合がある。大豆はほとんどが遺伝子組み換えなので、それも問題である。
 
・米国で生産されている大豆の90%以上が遺伝子組み換え。遺伝子組み換えということは、除草剤や殺虫剤に耐性があるような具合に(そんなものを噴霧されてもどうということもないように)遺伝子を組み換えられているということ。大豆を食べるということは、よほど注意していないとそういう不思議な農産物、あるいはそういう不思議な農産物をエサにして育てられた家畜を食べるということ。これは人類史上初めての経験なので、どういう風な影響が出るかは誰もよくわからない。
 
・大豆油はn-6系のリノール酸を多く含む植物油のひとつ。つまり、日本人が揚げ物や加工食品(ドレッシングやマヨネーズ)を通して過剰に摂取している油のひとつです。消費量は抑えた方が健康的。
 
・大豆は、納豆や味噌や醤油のような大豆を発酵させた食品は別だが、サポニンやフィチン酸といった自然毒素であるところの反栄養素を含んでいる。この反栄養素は、タンパク質の消化酵素の働きを阻害する。
 
・大豆に含まれるイソフラボンは女性に悪影響を与える。
 
・大豆粉ミルクは、大豆に含まれるエストロゲンが赤ちゃんの健康を危機にさらす。
 
・大豆油、豆乳、豆乳を使ったヨーグルトやチーズ、大豆で作った「もどき牛肉」、大豆タンパク、大豆粉ミルクなどにはMSG(グルタミン酸ソーダ、グルタミン酸ナトリウム)が含まれていることが多いので食べないほうがいい。
 
・食品表示法では「【アレルギー物質を含む食品の原材料表示について】(食品衛生法に基づく)」という項目で下記の原材料の表示を義務付けている。その理由は「近年、乳幼児から成人に至るまで、特定の食物が原因でアレルギー症状を起こす人が増えてきました。アナフィラキシーショックも年々増加しています。・・・食物アレルギーでは、極微量でも発症することから、加工食品1kgに対して数mg以上含まれる場合、表示されることとなります」。
 
 必ず表示しなくてはならない特定原材料は「卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに」、それから表示が勧められている20品目は「いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、バナナ、やまいも、カシューナッツ、もも、ごま、さば、さけ、いか、鶏肉、りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉」で、大豆は20品目のうちのひとつ。
 
 
(グループ3)大豆は、発酵させてあっても、悪影響を被る人がいる。
 
・グループ2では、健康にいい食べもの、安全・安心な食べものとされている「大豆の発酵食品」(つまり、味噌や醤油や納豆など)も、発酵過程で生成された生体アミン(ヒスタミンやチラミンなど)がそれを食べた人に炎症やアレルギーなどの悪影響を及ぼすことがあるので、それらに敏感なかたは大豆発酵食品も避けた方がいい(関連記事は「味噌と醤油とヒスタミン」)。
 
 
以上、現在、世界に同居している「大豆や大豆食品に関する複数の考えかた」をまとめてみました。このブログの身近な読者からそういうリクエストがあったからです。個人メモ的な記事です。
 
【註】国産大豆の国内大豆消費量に占める割合、つまり自給率は、5%~6%程度です。大豆は、日本では、煮豆惣菜として食べたり、豆腐や油揚げという形で食卓に並べたり、味噌・醤油・納豆といった発酵食品に加工して口に入れています。植物油の原料としても大豆は大量に使います。
 
内訳をみると、食品用(豆腐や味噌や納豆として食べる)の自給率は21%くらい。油糧用(植物油用)の自給率は0%。つまり、大豆は大部分が米国などから輸入されています。油糧用(植物油用)の大豆消費量は食品用の約3倍なので、総体的な自給率は5%程度になります(農水省データ)。

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2017年7月 4日 (火)

味噌と醤油とヒスタミン

醤油や味噌といった大豆の発酵食品は体に良くないらしい、という趣旨の文章にインターネットで出合いました。この手のインターネット上の記事というのは眉唾も多いのですが、その記事が参考にしてしていたのが「最強の食事」という2015年9月に発売された翻訳本でした。配偶者に聞くと、読んだことはないけれども本の紹介記事でその存在は知っているという。で、その本を買って、醤油・味噌関連の部分だけでも丁寧に読んでみることにしました。
 
読んでみようと思った理由は味噌や梅干しやタクアンや糠漬けはすべて自家製であり、味噌だけでなく納豆や醤油も好きなぼくとしては、その根拠が気になったからです。(なお、原著は「The Bulletproof Diet」というタイトルで2014年12月に米国で出版されています)。
 
斜め読みなので見落としがあるかもしれませんが「最強の食事」(日本語版)における発酵大豆(の害悪)に関する記述は、以下の2カ所です。『・・・』が引用部分。
 
ところで、この本は、やたらに参照データというかデータ参照の多い書物で、日本語版では、参考資料一覧URLから関連資料を見ることになっています。
 
(1)第1章(日本語版45~46ページ)
 
『ヒスタミンその他の生体アミンは、野菜や種子などの植物性か、ブタや魚といった動物性かにかかわらず、タンパク質を細菌が分解するときに形成される。食物由来のヒスタミンの最大の供給源は、発酵大豆である。僕は、たまたま寿司に醤油をつけてたらふく食べたときに頭痛とじんましんを起こしたが、食事から生体アミンを排除したところ症状はなくなり、集中力が高まった。』 (下線は「高いお米、安いご飯」による)
 
やたらにデータ参照、資料参照が多い書物なのですが、上記下線部分に関してはそういうものはありませんでした。
 
(2)第8章(日本語版226ページ)
 
『アジア料理によくある味噌、納豆、醤油などの発酵大豆は、発酵過程で反栄養素が低減されるので、通常の大豆とはまったく違う。それでもまだ高濃度のヒスタミンなどの生体アミンや真菌代謝産物、グルタミン酸ナトリウム(*18)を含む場合がある。』
 
こちらに関しては、【註】(*18) があり、関連の論文を2つ参照できるのですが(2009年の醤油関連がひとつ、2012年の味噌関連がひとつ)無料で参照できるのはAbstractだけで、それ以上は論文購読料が必要だし、醤油の著者と味噌の著者が違う。味噌・醤油・納豆をいっしょにまとめたタイプの、できたら日本人によって数年以内に書かれた調査資料がないかと探していたら、以下が見つかりました。
 
農水省 消費・安全局の調査報告書(2012年)で、タイトルは「大豆発酵食品中のヒスタミン及びチラミン濃度の調査及び経口暴露の推定」です。報告書の目的(そのまま引用)は、以下の通り。
 
【目的】 ヒスタミン(Him)やチラミン(Tym)は、動植物体内のヒスチジンやチロシンが、脱炭酸酵素により分解されて生成するアミンである。 HimやTymは、食品の腐敗以外にも、食品の製造工程において脱炭酸酵素を産生する細菌等により生成するため、チーズ、ワイン等の発酵食品に含まれている場合かおる。ヒトが食品を経由してHim又はTymを過剰に摂取した場合、急性的にアレルギー様症状が起きる可能性かおる。そこで、日本人が摂取する量・機会が多い大豆発酵食品(しょうゆ、みそ及び納豆)を対象に、Him及びTym濃度を調査し、経口暴露量を推定した。
 
その報告書からこの記事に必要な部分を引用し編集すると以下のようになります。なお、Himとはヒスタミン、Tymとはチラミンのことです。
 
2012
 
当該報告書の【考察】は以下の通り。一部を除き、そのまま引用。
 
『【考察】 大豆の発酵工程でもHim、Tymが生成することが確認された。ただし、ワーストケースにおける各食品からの推定暴露量は、健康被害が報告されている最小量より低かった。これら大豆発酵食品のみの摂取によって、Him、Tymを原因とする健康被害が発生する可能性は通常低いと考えられる。』
 
味噌や納豆は、それらにとても敏感なひとは別ですが、気にするレベルではなさそうです。醤油も摂取量という意味では気にする必要はないと思います。しかしながら、その報告書を見ると、普通の醤油にはヒスタミンやチラミン含有量がけっこう高いものもあるようです。
 
だから、そういうものに敏感なかたや大豆アレルギーのあるかたには、普通の醤油でなく、小麦と塩が主原料の(つまり、大豆を使っていない)「白醤油」という手もあります。白醤油はレンコンなどを煮たときの色が上品に仕上がります。(白醤油の欠点は甘いことですが、甘味料入りの甘いタイプの大豆醤油が好きな地域もあるので、何とも言えない。)
 
「最強の食事」の著者は『僕は、たまたま寿司に醤油をつけてたらふく食べたときに頭痛とじんましんを起こした』と書いてあり、醤油をいっぱいつけて寿司をたらふく食べたのか、醤油を適量つけて寿司をたらふく食べたので、結果として醤油摂取量が急激に増加したのかわかりません。シリコンバレーには旨い寿司屋も多いので(カリフォルニア産のおいしいジャポニカ米と地元と近隣で獲れる新鮮な魚介類とカリフォルニア産のソイソース<醤油>がそこにある)、大豆に弱いかもしれないインテリな巨漢が寿司に醤油をいっぱいつけてたらふく食べるというのは不思議な光景ではありません。
 

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2017年7月 3日 (月)

シソ科は摘芯

写真はアップルミントです。シソ(紫蘇)科ハッカ属の植物です。料理向きのハーブですし、そこのけそこのけと気弱な雑草なんかは簡単に駆逐してしまうのでグラウンドカバーとしても使われます。我が家では、もっぱら、摘みたての葉を使ったハーブティーとして楽しんでいます。
 
10日ほど前に苗で買ってきたばかりですが、気持ちよく生育しています。
 
先日、最初のアップルミント・ティーを楽しみました。お茶用には、適当に大きくなった葉を切り取るのではなく、今後、倍々ゲームで新葉が増えるような場所で葉のついた茎を切り取ります。この作業を摘芯と言います。そのうち、大きな鉢植えに移しますが、小さい鉢でもこれくらいの気遣いは必要です。
 
家庭で簡単に育てられて、葉を食べるタイプのシソ科植物には、アップルミント以外に、紫蘇(赤紫蘇、青紫蘇)やバジルなどがありますが、収穫量を増やすために、みんな、同じように摘芯作業を行います。
 
Photo
                摘芯後のアップルミント

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