日本人は少数民族?
大げさな話ではありません。札幌近郊の観光地での話です。しかし、グローバルな現象は、個別地域でも相似形で観察できることが多いということの一例であるのかもしれません。
「シャコタン・ブルーと獲りたてのウニ」の続きです。ぼくたちが参加したバスツアーは、一組の香港からの中国人ご夫妻を除いて乗客全員が日本人でしたが、積丹半島という観光地では、ぼくたちは少数民族でした。
ツアーといっても、目的地についたら集合時間まではバラバラ行動なので、勝手に歩き回るのですが、そこで聞こえてくる言葉から、その場所における優勢民族と少数民族が判別できます。優勢な言語は中国語、続いて朝鮮語、それからけっこうな差があって日本語、ときおり英語。日本語は、その日の積丹半島の観光スポットに関しては劣勢原語でした。
札幌のデパートや繁華街では、たとえば7~8年前は、着ているものと身に付けているもので、その人たちが東アジアのどの国から来たらしいかということが簡単に判断できました。そこに話声の大きさという要素が加わると、その判断は推量から確信に変わったものです。
それが最近では、わからなくなりました(話声の大きさは相変わらずのグループにも相変わらずお目にかかりますが、それはさておき)。以前の日本もそうでしたが、国民所得の大きさが(たとえブランドを誇示するものであっても)日常の衣類の落ち着きにまで反映されるには10年(ないしそれ以上)という単位の時間がかかります。
積丹半島という夏の観光地でも、たとえば、積丹ブルーの海岸へと通じる狭い道を行きかう人たちの話し言葉がなければ、東アジアという限定付きですが、その人たちの国籍が分かりにくくなりました。顔つきで判断できる場合もありますが、それは例外的か、あるいは東アジアという範囲を越えた場合です。
札幌デパ地下の和風菓子の売り場で、たとえば、白い普通の大福餅の売り場の待ち行列の中にいたら、すぐ前の親子連れの話す言葉が中国語でいささかびっくりしたというような経験も増えてきました。
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