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2017年9月19日 (火)

2年ぶり?1年ぶり?6日ぶり?5日ぶり?

スキージャンプのワールドカップのような年間試合数の多いものは、「4か月ぶりの金メダル」といわれてもああそうかで済ましてしまうのですが、優勝というものが年に1回のスポーツで、2015年に優勝したチームが2017年にまた優勝したら、これを(2015年秋から2017年秋まで2年間が経過したので)「2年ぶりの優勝」というのか、それとも(途中に優勝できなかった1年間が挟まっているので)「1年ぶりの優勝」というのか。
 
ニュース番組は、2015年に優勝したチームが2017年にまた優勝した状況を「2年ぶりの優勝」と呼んでいます。なぜか?
 
広辞苑を見ると、「ぶり」とは、<時間を表す語に付いて、時日の経過の程度を表す。「久しぶり」「一年ぶり」>とあって、この説明だけでは今回の事態はよくわかりません。
 
NHK放送文化研究所のサイトを見ると、以下のように解説されています。
 
<[数え方]:「○時間ぶり」「○日ぶり」「○か月ぶり」「○年ぶり」などは、すべて満の数え方をします。>
<(例)平成10年に初優勝したあと、ことし(平成13年)再び優勝した場合、「3年ぶり2回目の優勝」。満の数え方で、(平成)13-10で3年と計算します。>
 
だから、<「2015年秋に優勝」・・・「2016年秋は優勝できなかった」・・・「2017年秋に優勝」>という状況は、「NHK標準」によれば、「2年ぶりの優勝」です。
 
したがって、2016年に優勝したチームが2017年にまた優勝すると「去年に続いて連続優勝」ですが、「ぶり」を使うと「1年ぶりの優勝」ということになります。そういう場合に「ぶり」を使うと、「ぶり」には途中の空白が想定されているので、どうも居心地が悪い。
 
プロ野球の投手の登板頻度を「なか5日」と云ったりします。前回の登板日と今回の登板日の間に5日間の休養日があるということです。「ぶり」だと「6日ぶり」となる。しかし「6日ぶり」はあまり使わない。1日の違いがとても重要な場面では、「ぶり」のようなまぎらわしい表現は避けているのでしょうか?
 
ニュース英語だと「二か国首脳会談が二年半ぶりに実現」というのが「The leaders of the two countries met on Nov. 10 for the first time in two-and-a-half years.」なので、「前回の会談と今回の会談の間に2年半という時間が挟まった状況」を「二年半ぶり」というのが慣用表現になっているようです。敵と味方の40年ぶりの再会でも構わない。
 
そういうことで今回の「2年ぶりの優勝」ですが、やはり、どうもすっきりしません。その居心地の悪さは、年に一度しか機会がないときに、そして途中の空白が1年という最短期間という状況において、「■年ぶり」を使うことからきているようです。「20年ぶりの優勝」なら違和感はありません。

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