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2017年9月

2017年9月21日 (木)

マグロの赤身とトロ

札幌市内のデパートの魚売り場では、ときどきは、大間や戸井など津軽海峡をはさんだ漁港で獲れたクロマグロを解体販売しています。値の張る上物は築地に流れていきますが、頃合いの手ごろなサイズが穏当な値段で地元の消費者に届けられるということです。同じ津軽海峡のクロマグロですが、漁港のブランド格差が値段にきちんと反映されています。
 
こういう解体販売で面白いのは、大トロは別にして、赤身も赤身とトロの中間も、それから中トロも、それぞれの切り身にほぼ同じ値段の値札がついていることです。さて、どれにしましょう?
 
厚生労働省の健康維持基準では、DHAおよびEPAの目標摂取量は1日1g(1,000mg)以上が望ましい、となっています。下の表は「日本食品標準成分表」から、ぼくたちにおなじみの「青魚」のDHAとEPAを抜き出したものです。
 
Dha_epa_2
 
クロマグロ一人前の量を80gとして、クロマグロの赤身でその量を摂取しようとすると、サプリメントの広告で頻繁に使われているメッセージになります。「驚くことにその量はクロマグロの刺身(赤身)で例えると約9人前以上」。
 
「クロマグロの赤身」でなく、「脂身、すなわちトロ」(ここでは中トロか大トロかの区別はとくには気にしない)なら0.3人分、生で食べられるサバは手に入りにくいので「まさば」を焼いたものなら0.5人分、「あじ」の開きを焼いたものなら0.6人分、「ぶり」は刺身か照り焼きかで違ってきますがどちらにせよ「1日1g」のためには0.4人分から0.5人分で十分です。つまり、マグロのトロならひとり三切れもあれば十分です。三人家族なら柵をひとつ買って三人で分けたらこと足ります。「驚くことにその量はクロマグロの刺身(脂身)で例えるとたった三切れ」。
 
クロマグロの解体即売会などで素性のはっきりとしたトロを安く売っていたらお買い得です。

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2017年9月20日 (水)

寒くなる前に窓磨き

寒くなると億劫になるので、9月下旬の湿度が低く晴れていて風のない日が理想的です。風がなければ曇っていてもかまわない。大掃除に近い窓ガラス磨きです。窓は二重窓。先週末のある午後にがんばりました。
 
本格的な窓ガラス掃除は年に4回。雪が降らなくなり暖かくなる5月の連休あたりが1回目。冬の横殴りの雪で汚れています。2回目は夏の入り口、3回目は夏の真ん中。そして4回目(その年の最後)が9月下旬から10月初めにかけてです。
 
窓ガラスの外側部分は、ナチュラルタイプと言ったらいいのか、変なケミカル成分が入っていなくてゆっくりと乾くタイプの洗浄液とスクイジーを使います。内側部分は別の種類のナチュラルで速乾性の洗浄液とペーパータオルです。全部をやるとそれなりに疲れます。
 
スクイジ―といえば、たとえば東南アジアのホテルの1階レストランの大きな窓を毎朝ひとりで、横幅の広いスクイジーで芸術的な輝きに磨き上げる少年に近い青年の技は見ていて飽きない。それにははるかに及びませんが、それでも回を重ねるうちにだんだんと上手になってきました(と、思う)。
 
スクイジ―で曇りひとつなくきれいになった窓ガラスというのは、作業者をそれなりに幸せにするようです。
 

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2017年9月19日 (火)

2年ぶり?1年ぶり?6日ぶり?5日ぶり?

スキージャンプのワールドカップのような年間試合数の多いものは、「4か月ぶりの金メダル」といわれてもああそうかで済ましてしまうのですが、優勝というものが年に1回のスポーツで、2015年に優勝したチームが2017年にまた優勝したら、これを(2015年秋から2017年秋まで2年間が経過したので)「2年ぶりの優勝」というのか、それとも(途中に優勝できなかった1年間が挟まっているので)「1年ぶりの優勝」というのか。
 
ニュース番組は、2015年に優勝したチームが2017年にまた優勝した状況を「2年ぶりの優勝」と呼んでいます。なぜか?
 
広辞苑を見ると、「ぶり」とは、<時間を表す語に付いて、時日の経過の程度を表す。「久しぶり」「一年ぶり」>とあって、この説明だけでは今回の事態はよくわかりません。
 
NHK放送文化研究所のサイトを見ると、以下のように解説されています。
 
<[数え方]:「○時間ぶり」「○日ぶり」「○か月ぶり」「○年ぶり」などは、すべて満の数え方をします。>
<(例)平成10年に初優勝したあと、ことし(平成13年)再び優勝した場合、「3年ぶり2回目の優勝」。満の数え方で、(平成)13-10で3年と計算します。>
 
だから、<「2015年秋に優勝」・・・「2016年秋は優勝できなかった」・・・「2017年秋に優勝」>という状況は、「NHK標準」によれば、「2年ぶりの優勝」です。
 
したがって、2016年に優勝したチームが2017年にまた優勝すると「去年に続いて連続優勝」ですが、「ぶり」を使うと「1年ぶりの優勝」ということになります。そういう場合に「ぶり」を使うと、「ぶり」には途中の空白が想定されているので、どうも居心地が悪い。
 
プロ野球の投手の登板頻度を「なか5日」と云ったりします。前回の登板日と今回の登板日の間に5日間の休養日があるということです。「ぶり」だと「6日ぶり」となる。しかし「6日ぶり」はあまり使わない。1日の違いがとても重要な場面では、「ぶり」のようなまぎらわしい表現は避けているのでしょうか?
 
ニュース英語だと「二か国首脳会談が二年半ぶりに実現」というのが「The leaders of the two countries met on Nov. 10 for the first time in two-and-a-half years.」なので、「前回の会談と今回の会談の間に2年半という時間が挟まった状況」を「二年半ぶり」というのが慣用表現になっているようです。敵と味方の40年ぶりの再会でも構わない。
 
そういうことで今回の「2年ぶりの優勝」ですが、やはり、どうもすっきりしません。その居心地の悪さは、年に一度しか機会がないときに、そして途中の空白が1年という最短期間という状況において、「■年ぶり」を使うことからきているようです。「20年ぶりの優勝」なら違和感はありません。

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2017年9月15日 (金)

ブタクサではなく、セイタカアワダチソウでした

近所の道路わきの花壇風のスペースに比較的背の高い植物が黄色い花を咲かせていることにふと気がつきました。去年もあったのかもしれませんが記憶にありません。
 
インターネットで、「秋の、道端の、背の高い、黄色い花」を探してみたら、いろいろあるなかでブタクサに出合いました。夏から秋の花粉症の原因のひとつがブタクサだそうです。日本ではスギ・ヒノキに次いで3番目に多い花粉症の元凶がブタクサで、ブタクサは花粉の大きさがスギ花粉の半分ほどしかないので、けっこう喘息(ぜんそく)を引き起こすらしい。
 
ブタクサはどなたかの撮影した写真では、道端で黄色い花を咲かせており、近所の道路わきで鮮やかな黄色の花を咲かせた植物とよく似ています。
 
ぼくは札幌でスギ花粉症とはすっかり縁が切れ、シラカバ花粉の影響もないのでそういう意味ではけっこうな按配なのですが、ブタクサみたいなのが近所にあるとあまりいい気分ではありません。それが何者なのか確かめに出かけました。
 
検索情報によれば、ブタクサの特徴はまっすぐ並んだ花のつき方と、ギザギザした葉っぱだそうですが、花が咲いた状態のブタクサとセイタカアワダチソウはとてもよく似ているとも書いてある。黄色い花では見分けがつかなそうなので、葉の形状がギザギザかそうでないか(つまり、ギザギザか、それとも、ゆるやかで直線的なカーブか)で判断するのがよさそうです。
 
Photo
 
葉の形はまっすぐで、ギザギザではありませんでした。セイタカアワダチソウだと思われます。一件落着です。

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2017年9月14日 (木)

奈良漬と酒粕

ずっと以前は、奈良という土地と日本酒という飲み物が頭の中でうまく連携しなかったのですが、考えてみると、奈良は「奈良漬」の発祥地で、奈良漬の原材料は「瓜と酒粕」です。そして、酒粕は日本酒を醸造していないと手に入らない。しかし、奈良が日本酒の発祥の地であっても、地元でそれなりの量のおいしい日本酒を作り続けていないと、それなりの量の酒粕が手に入らないので、それなりの量のおいしい奈良漬は生産できません。
 
というわけで、ある時期に、近所や近隣の奈良漬業者に酒粕を供給しているに違いないと思われる奈良の地酒を呑んでみたところ、ホテルの食事処の日本酒リストには載っていない、少量生産の地元の銘柄がとても旨いという、ある意味、よくある結論に落ち着きました。しかし、こういう量から味への寄り道散歩のような結論では、奈良の奈良漬けが地酒の酒粕だけで作られているのかどうかはわかりません。奈良で作られている奈良漬は、実際にはどこの酒粕を使っているのでしょう?
 
下の写真は、「見ていて飽きない奈良漬けの内容表示ラベル」という記事で使ったものです。このラベルが貼ってあった丁寧なつくりの奈良漬けは2014年秋に奈良市内のそのお店で購入しました。
 
Photo
 
原材料は「しろうり、清酒粕」、添加物は「一切使用せず」とわかりやすい。ところが原材料原産地名が「徳島県」となっていて、「しろうり」の産地は徳島県に違いないとは思うものの、ここにはもう一つの原材料である「清酒粕」の産地が記載されていません。そんなもの、奈良に決まっているでしょうに、ということかもしれませんが。それならそれで納得です。
 
しかし、それではやはり埒が明かないので、別の丁寧なつくりの奈良漬屋さんのウェブサイトを拝見すると、そこには、「瓜は徳島県産の白うり『あわみどり瓜』」を、「酒粕は奈良や灘など全国有名酒蔵から仕入れた酒粕をブレンド、熟成させて」使っていると書いてあります。それから「また当店の奈良漬は、食品添加物は不使用でございます。」
 
ということで、昔はいざ知らず、今は、「奈良や奈良以外の信頼できる酒蔵から仕入れた酒粕」をお店の好みにブレンドし熟成させて使っているということなのでしょう。奈良漬屋さんに電話をして酒粕の仕入れ先を問い合わせてもいいのですが、そこまでの大ごとではないし、先方にとっても迷惑な話なので、やめておきます。「企業秘密」とおっしゃるかもしれません。

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2017年9月13日 (水)

紙フィルターの「つまみ」はブレイクスルー?

あるメーカーのペーパードリップ用のコーヒーフィルターの話です。
 
最近新しいのを買ったら、紙に小さな「つまみ」がついていました。以前はそういうのはなかったと思います。ちょっとした工夫、ちょっとした改良ですが、その付加価値は使った瞬間に納得できました。ペタッとくっついた状態の紙フィルターが「つまみ」のおかげで簡単に円錐形に広がります。
 
紙フィルターが考案されたのは20世紀の初め頃だそうですが、つまみなしで100年間やってきた。誰が考えたのか、どうして今まで思いつかなかったのか。
 
しかし、それがないととても不便かというと、必ずしもそうではありません。「つまみなし」に長年慣れているからです。すぐに古いタイプに復帰できます。だから、そういう「付加価値」をつけていない競合商品も多い。特殊な機能や単機能の台所用品が大好きな不器用な米国人なら、こういうのを使い始めると復帰は難しいかもしれませんが。
 
この機能をブレークスルーと呼べるかどうかはよくわからない。でも、ぼくにとっては便利な機能なので、このタイプを使い続けると思います。
 
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2017年9月12日 (火)

「酒粕 あり〼」

久しぶりに「あり〼」に出会いました。3週間ほど前のことです。お店が開いていたら、そこでそこの「酒粕」をいくつか買って帰ったところです。残念でした。
 
下の写真のような上手な手に購買意欲をそそられるのは当然としても、「金釘流(かなくぎりゅう)」の「■■ あり〼」にも風情があります。
 
「■■あり〼」の「■■」には商品の名前が入ります。日常で食べるものが多かったように記憶していますが、今でもそうかもしれません。
 
蛇足ですが、「金釘(かなくぎ)流」とは、多くの(ただし、全員ではない)プロ野球の選手が、「サイン以外」の字を書くときによく使う書体のことです。
 
Photo
 
関連記事は「酒粕で作るパン種」。

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2017年9月11日 (月)

「ニセコ」の民族移動

夏季は札幌で生活をし、雪のある間は「ニセコ」で暮らしているスキー関係のインストラクター資格を持つ女性とお話しする機会がありました。「夏冬棲み分け生活」を続けて既に15年だそうです。ぼくはウィンタースポーツには関心がなく、ニセコの状況にも新聞記事以上の知識はないのですが、彼女の話には興味深いものがありました。
 
片言英語のおばちゃんの経営する一膳メシ屋というか定食屋風のお店みたいなところにオーストラリアやニュージーランドからのスキー観光客が、昼ごはんや晩ごはんを食べにくる光景がテレビで報道されていたのは確か数年前くらいだったと記憶しています。だからニセコとはそういう観光地だという刷り込みがぼくの中になんとなく出来ていました。
 
ちなみに「ニセコ」というのは、尻別川(しりべつがわ)の流域に展開している、「倶知安(くっちゃん)町」と「ニセコ町」と「蘭越(らんこし)町」という3つの町が一帯となった地域をさしています。
 
オーストラリアとニュージーランドと書くのは面倒なので、ここではANZ(Australia and New Zealandの略)としますが、今やニセコにはANZからの観光客は、不動産所有者タイプの長期滞在剤型観光客も、そうではないタイプの短期滞在型も含めて非常に少ないらしい。いつの間にか消えてしまった。
 
シリコンバレーでは、勢いのあるベンチャービジネスを米国以外の出身のエンジニアが立ち上げると、彼(あるいは彼女)と同じ国の、ないしは同じような民族的な背景を持つエンジニアがその企業に参集し、やがてその周辺になんとなくエスニックなミニIT産業集積が形成されます。これをエンジニアのミニ民族移動と呼べば、そういう現象が定期的に観察できるのがシリコンバレーです。
 
パウダースノーのスキーリゾート地であるニセコでも、似たような民族移動が結構ドラスティックに進行中のようです。ANZがやってきて、そして、出ていった。あらたに入ってきたのは、東アジア・東南アジア・中華系というキーワードに関連するお金持ちの人たちと資本です。そういう富裕層や資本が入ってくると、それまでにも増して不動産価格が値上がりする。不動産が値上がりすれば、消費物価も値上りする。ホテル代は急騰するし、昼ごはんや晩ごはんの値段、人気の食材の値段もそれにつれて階段状に上昇する。夏冬棲み分け生活の女性も、最近のニセコでは気軽に外食ができなくなったと、こぼしていました。
 
下の円グラフは「ニセコ町」の平成28年(去年)の「外国人観光客入込状況の内訳」と題する統計資料の一部です。4番目のオーストラリアを途中にはさんで、中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピン、インドとアジアの国が続きます。この傾向にさらに拍車がかかっているとするなら、「ニセコ」のホテルやレストランやスキー場や通りですれ違うのは、今年はほとんどがアジア系の顔立ちの観光客ということになります(もともとANZは人口が少ないという事情もありますが、それにしても)。そういうことなら、昼や夜の札幌市街と同じです。札幌の繁華街でも、ぼくは今どの国にいるのだろうといぶかるような、外国語に取り囲まれる瞬間があります。
 
H28
 
ANZからのスキー客が気楽に滞在するにはニセコはお金がかかりすぎる土地になってしまったのでしょう。ざっくりと言って、中華系というか華僑系の富裕層の裕福度は、ANZの富裕層のそれよりも、ひと回りは大きい。ぼくたちに比較的わかりやすい感覚で例えると、遊び資金が1億円の人たちと10億円の人たちの違いです。ニセコでは、ゆるやかな雪崩れのように、1億円から10億円への民族移動がとりあえずは完了に近づいているようです。地元住民の生活に経済的な追加負担がなければいいのですが、しかし、彼女の話を聞くとそれもなかなかにむつかしい。

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2017年9月 7日 (木)

食べものや体における「無用者の系譜」

唐木順三の著書に「無用者の系譜」というのがあります。出版社の短い紹介文をお借りするとその内容は、「業平、一遍、秋成等から荷風に至る無用者に独自の視点を当て日本文化の底辺を探る」「業平、一遍、芭蕉、荷風ら、『文人』を追って、日本文化の底辺をさぐる」というものです。
 
ヒトや食べものにも無用者の系譜があります。無用者、役立たずと思われてきたものが、実際には、われわれの「科学的な」知性・知見の外側でとても重要な役割をはるかに以前から演じてきたらしいということです。
 
三大栄養素とは「脂質」と「タンパク質」と「炭水化物」で、以前はそれ以外は関心の対象外でした。それに、「ビタミン」と「ミネラル」が加わって五大栄養素となり、その後、無用者の系譜に属していた「オリゴ糖類(おなかの環境を整える)」「食物繊維類」「ペプチド類(血圧の上昇を抑える)」「ファイトケミカルと総称されるポリフェノール類やカロテノイド類(抗酸化作用で炎症を予防する)」が、表舞台に登場してきました。
 
腸内フローラというきれいな名前がつけられた腸内微生物叢や腸内細菌叢。これも無用者の系譜の一員でした。これに(アンチバイオティクスに対抗して)「プロパイバイオティクス」(たとえば乳酸菌やビフィズス菌など、「善玉菌」とも呼ばれている)という名前がつけられ、「オリゴ糖」などが「善玉菌」の食べものという意味で「プレバイオティクス」と称されるようになり、市民権を獲得しました。(ちなみに、生体内の微生物の総体(微生物叢)は英語でマイクロバイオーム(microbiome)。)
 
DNAの総体をゲノム(genome)といいます。ぼくたちにとってはおなじみの用語です。ゲノムの全部が遺伝子であるわけではなくて、ゲノムの中で「遺伝情報を持ったDNA」(つまり遺伝子)は、量としては数%~10%くらい、残り(残りという言い方は、残りに属するDNAにとっては失礼な話ではありますが)であるところの90%は遺伝情報とは直接の関係のない、存在理由がいまだによくわからないところのあるDNAです(だから、ジャンクDNAなどと呼ぶ礼を失した研究者もいます。)つまり、いまのところ、無用者の系譜に連なっているようです。
 
「体という自然」や「生命」には実質的な無駄やジャンクが存在しないとすると、ぼくたちのまわりに無用者の系譜がそれなりに存在するというのは、ヒトの身体や食べもの関して要はその存在理由や働きがいまだによくわかっていないものがいっぱいあるということです。
 
ぼくが遺伝子組み換え作物や遺伝子組み換え食品を避けるのは、それがたいていはRound-upという除草剤や殺虫剤やRound-up Readyと呼ばれているRound-upに抵抗性を持ったトウモロコシや大豆に関連しているからです。
 
そういう薬剤やそういう薬剤に抵抗性を持った穀物や豆は、たとえば腸内微生物叢や腸内細菌叢を殺してしまう。控えめに言っても、長期的にどういう悪影響を生体内の微生物叢に及ぼすのかほとんどわかっていない。換言すれば、「無用者の系譜」との関連がまったくわからないし、生産者側も認可する側もそれを公表しない。知らぬ間にひそかに「ジャンクDNA」の構成にダメージを与え続けているかもしれません。「君子危うきに近寄らず」です。

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2017年9月 6日 (水)

包丁がうまく研げない

配偶者の作ったカボチャやゴボウの料理を何度か楽しむと、そろそろ研ぐか、と考えます。我が家における包丁のメイジャーユーザーは配偶者です。ぼくも時々使いますが、位置づけはマイナーユーザ。しかし、包丁研ぎはいつのころからかぼくの役割です。
 
研ぎ上がり具合を評価するのは、メイジャーユーザーであるところの配偶者で、なかなか厳しいことを言います。研ぐたびに、切れ味はどうだ、と尋ねるのですが、昨日の返事は「切れるけど、感激はないわね」
 
だいたい、75点~85点くらいの評価が多いのですが、たまに90点を超えることもある。今まで2度だけ「怖いくらいによく切れるわ」という明らかに95点を超えたと思われる反応もありました。
 
しかし、研いだ本人には、どうしてそういう切れ味の差が出たのかよくわかりません。今日は研ぐのが面倒だなという日の出来上がり具合が悪い場合は納得できるのですが、作業の見かけの丁寧さと結果は関係なさそうです。
 
気持ちがより強く入っていた時のほうが、できあがり具合がいいというのは、包丁に限らないことなので、次回は、包丁が食材をスパッと切り分けるイメージを頭の中にいっぱいにしたあとでやってみますか。気持ちが入っていると、刃と砥石との接触角度がほぼ一定で、バラツキが少ないはずなので。

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2017年9月 5日 (火)

根が深い、根が浅い

根が深いなどというと、恨みの根が深いといった慣用句が浮かんできますが、そういう怖い話ではありません。
 
狭い経験値の範囲では、根が「浅い」植物の代表がセントポーリア。もともと山の岩肌の陽当たりのいいところで育っていたと記憶しています。土などありません。岩の隙間に浅い根を張って生きている。だから、鉢植えでも根は浅い。
 
それから、ラベンダーも根が浅い。ラベンダーは乾燥した環境を好みますが(富良野などに行ってみるとよくわかる)、そのことと根の浅さとがどういう風に関係しているのかはよくわかりませんが、根は浅い。
 
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一方、夏のサラダに楽しんでいるルッコラやバジルは根が「深い」。鉢植えやプランターだと細い根が容器の端まで、土をぐるっと取り巻くように伸びています。だから栽培時期が終わったときに、土を乾燥させておくと、根が絡まった土はスポッと抜けるように取り出せます。
 
ルッコラは今年はもう終わりましたが、バジルは元気です。他の買ってきた野菜や果物(たとえば、セロリやアボカド)と組み合わせて毎晩のサラダの主たる食材になっています。なにしろ、鉢が7つあり、それぞれが写真のような状態なので、摘芯と水遣りを欠かさなければ、9月下旬にさしかかる頃までは自家供給は大丈夫だと思います。
 
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2017年9月 4日 (月)

関係ではなく、関係性?原因や理由ではなく、要因?

最近、「関係」ではなく「関係性」という言葉がマンエンしているようです。理由や原因ではなく「要因」という言葉が気軽に飛び回っている現象と似ています。たとえばニュース番組におけるサッカーや野球の報道で「関係性」や「要因」という言葉が実に気楽に使われています。ぼくには違和感です。
 
サッカーのような選手間の連携が常に必要なスポーツでは、選手間のその場の瞬間的な関係やプレー間のリアルタイムな関係(や関係の変化)が重要なことはわかりますが、それを「関係」ではなく「関係性」と呼ぶ理由がぼくにはわからない。
 
「それを『関係性』と呼ぶ『理由』がわからない」を、かりに「それを『関係性』と呼ぶ『要因』がわからない」と言い換えると、とても今風な感じになります。
 
具体例を出すと、ある時点の二つのプレーの「関係」、ないしはパスを出しそれを受け取った二人のプレーヤーの「関係」という言い方ではなく、その二つのプレーの「関係性」、ないしはパスを出しそれを受け取った二人のプレーヤーの「関係性」という表現を、アナウンサーやレポーターはするのですが、わざわざ「関係性」としたその意図は何だろうと考えてしまいます。もっとも、そういう意識はもともと念頭になくてなくて、言葉の響きにつられてなんとなく使っているだけかもしれませんが。「関係」よりも「関係性」のほうが格好良く響く。
 
ぼくの記憶では、「関係性」という変な日本語が一般化したのは、マーケティング分野で Relationship Marketing という考え方が登場して以降だと思います。Relationship Marketingは「リレーションシップ・マーケティング」、ないし「関係性マーケティング」と訳されました。Relationが関係なので、Relationshipは関係性ということにしたのでしょう。
 
Relationshipは一般的な言葉なので、それ以前は、日本語訳としては、「(人と人の)関係、結びつき、(物事と物事の)関連、関係」などが当てられていたと記憶しています。スッキリとしている。
 
蛇足ですが、リレーションシップという用語はIT業界ではよく使われていました(細かくはリレーショナル・データベース管理システムという分野において)。しかし、それは専門家やその周辺の人たち用の術後ではあっても、それ以外のものではなかったはずです。速度優先のIT業界は、3文字や4文字の簡略英語が日常語の業界なので、IT用語としてのリレーションやリレーションシップも通常はカタカナ表記以外の日本語には訳されません。最近だと、IOTやAIスピーカーという例があります。面倒なので、そのまま使う。
 
リレーションシップ・マーケティング(関係性マーケティング)とは、教科書風な説明をすると、商品やサービスの提供者が、顧客との良好な「関係」を長期的、継続的に維持し深めていくことで、顧客の当該商品や当該サービスに対する強いロイヤリティを創り出していくマーケティング手法のことです。
 
その文脈では、「関係性」とは「顧客との一定の関係のあり方」、もっと言えば「顧客との、長期的に望ましい関係のあり方」というです。だからそれを追い求めるマーケティングが、リレーションシップ・マーケティング(関係性マーケティング)だということになります。
 
そういう意味でやや特殊な使われ方をされた「関係性」という用語が、マーケティングの世界をはみ出して独り歩きし始めたのはそれからけっこう時間がたってからだと思います。しかし、なぜ独り歩きし始めたのか。その理由はぼくにはよくわかりません。現象としては、今はスポーツ報道の世界にまで浸透してきました。
 
上述のような使われ方の「関係性」や「要因」に違和感を覚えるのは、しかし、ぼくだけかもしれません。はやく空気に慣れることですかね。

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2017年9月 1日 (金)

最高気温は正午過ぎで、22℃

いつからそういう刷り込みがぼくのなかに定着したのかは定かではないのですが、一日でいちばん気温が高くなるのは、午後2時から午後2時半くらいにかけてだと思っていました。その刷り込みが妥当する地域も日本には多いと思いますが、北海道では必ずしもそうではないようです。
 
昨日は気持ちの良い晴れで、あとで記録を見たら、最高気温が22℃、最低気温が16℃でした。肌感覚だとその最高気温がやってきたのは、つまり、あれ、けっこう暑くなってきたなあと思ったのは、正午あたりです。お昼が近づくと急に気温が上昇するように感じます。午後2時になると気温は下がりはじめ、午後3時だと気温の降下を明らかに実感します。
 
昨日のような晴れて気温が16℃~22℃のような日には、オフィス街の勤め人なら、上着なしで、お昼休みにランチを職場の近所のおいしいお店に食べに出かけ、昼食後にそのあたりを10分ほどふらふら散歩などというのがいちばん気持ちがいい。
 
しかし、おにぎりやサンドイッチを片手に(あるいは昼食抜きで)昼休みもオフィスで働き続けなくてはならないほど忙しいかたには、その日の最高気温が正午であるかどうかなどはどうでもいいことかもしれません。
 
ヒトや動物園の生きものにとっては爽やかな晩夏の気温ですが、農作物には、種類によっては、ぎりぎりの温度です。そういう気温推移ですが、十勝地方では大規模畑作物の収穫時期が順調に近づいているようなので、あとは、去年のような急な大雨に襲われなければ大丈夫です。

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