トマトの植え付けは寒いとやり直し
比較的近所の路面の花屋さんの店頭に、ゴールデンウィークの後半に、白い小さなアリッサムが並んでいました。5月初頭なのでそういう時期です。
札幌だと一部を除き桜が満開を過ぎつつある頃だけれど、まだレンギョウの黄色と桜のピンクをいっしょに楽しめます。つまり、頭の中が咲き誇る花でいっぱいです。そういう時に白いアリッサムを見かけたら、暖房が必要な気候でもあるにもかかわらず、あとさき考えずに買ってしまいます。
トマト苗の栽培と販売もビジネスにしている、あるミニトマト農家に聞いた話です。
その農家は、自家栽培用とは別に、アマチュア園芸家向けのトマトの苗をホームセンターに下ろしているのですが、この時期に札幌のホームセンターで販売される家庭菜園向けの苗は、タネ播きからでは雪などで間に合わないので、暖かい地方で発芽した苗をまとめて購入し、それをポットに移し替えて北海道の寒さに順応させてから徐々に出荷するそうです。
札幌の気の早いアマチュア園芸家は、遅い春の訪れで気分が高揚し、時間の余裕のあるゴールデンウィークにトマトの苗を植え付けます。しかし、暖かい地域と違い、札幌はそのころはまだ寒いので苗が寒さに負けてしまって、失敗・やり直しということになりがちです。つまり、同じトマトの苗が同じ家庭菜園向けに時期をずらして二度売れるわけで、トマト農家はそういうことも栽培計画に織り込み済みの模様です。
配偶者は、白いアリッサムをその場でいくつか買いたそうでしたが、あと10日くらい待った方がいいのではと説得して、購入を延期させました。この意思決定の欠点は、トマトの苗はまた買えるけれど、このアリッサムがこのお店で10日後に手に入るかどうかわからないことです。
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