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2018年5月29日 (火)

札幌市電の冒険

札幌市電を利用したのは、去年の夏が初めてです。藻岩山(もいわやま)にロープウェイとケーブルカーで登って降りてきたあと、麓のロープウェイ乗り場から市電の走っている通りまで無料バスに乗り、無料バスを降りたそばの市電の駅(というか乗降場)から、中心部まで市電に乗ってみました。

ロープウェイに乗り合わせた外国語をしゃべる男女ペアと、また、いっしょになりましたが、こちらも配偶者との二人連れで電車内の案内パンフレットを手に取って何かを調べる感じで読んでいたので、同類の観光客と思われたかもしれません。

乗車料金がいくらかももわからないし、目的地にはどの駅が近いのかもわからない。パンフレットによれば、乗車料金は全線というか一律200円らしい。ひと駅乗っても200円、一周近く乗り続けても200円。

なぜそれまで乗車経験がないのかと問われると、「食わず嫌い」に近いとしか答えようがない。利用する交通公共機関はもっぱらJRと地下鉄とバスでした。しかし、競合を避けるためか、市電が走っている区域は、バスなどの定期路線も少ないので、歩くのが趣味でなければ市電を利用しないと非常に不便です。市電は、勝手に想像していたよりも1時間当たりの本数がバスなどよりは断然多い。

しかし、仕組みを知らないと不都合もあります。先日札幌中心部に近い乗降場から市電に乗ってみたのですが、乗降場の時刻表には「外回り」(ないし「内回り」)の区分と電車の到着(=出発)時刻が書いてあるだけで、目的地まで「外回り」に乗った方がいいのか「内回り」が便利なのか判然としません。

札幌の市電がループ化されたのは2年半ほど前なので、したがって「外回り」「内回り」という用語が使われはめたのも2年半ほど前ということになります。この使い方は、たとえば東京の山手線と同じなのか。

電車の上り下りは東京駅を基点として、東京駅へ近付いていく電車を上り、離れていくのを下りと区分していますが、山手線は循環運動の環状線なので、ぶつからないように線路を外側と内側に分けてある。外側の電車は時計回りに走り、内側の電車は反時計回りに進む。

しかし、北海道だと、札幌から函館に行くのが上り、逆に函館から札幌に行くのが下りで、北海道内の上り下りの感覚とズレがあるので、市電の「外回り」「内回り」も同じに受け取っていいのかどうか。(実際には、電車の外回りと内回りは日本では統一されているらしい。ちょうど車の左型通行が標準化されているように。)

それに、たまたま最初に利用した藻岩山ロープウェイの近所の乗り場とは違って、今度の乗降場は幅がとても狭い、つまりとても細長い。乗降場は道路の中の島なので、すぐそばを前も後ろも車がけっこうなスピードで走っている。混雑時に車道の両側の歩道に出るには、細長い島であるところの乗降場から落ちないように注意しながら信号が変わるのを待っていないといけない。太い綱の綱渡りみたいなものなので冒険でもあります。

念のために札幌市交通局のウェブサイトを読んでみると次のような記載がありました。

『平成27年12月20日(日曜日)より、市電がループ化(環状化)開業いたしました。ループ化により、駅前通に停留場が新設されたほか、いくつか変更点がありますのでお知らせします。

・・・ 「西4丁目」と「すすきの」停留場との間、約400mの路線がつながり、「内回り(反時計回り)」と「外回り(時計回り)」の運行となりました。また、「狸小路」停留場が新設され、内回りの「西4丁目」停留場が駅前通りに面した場所に変わりました。

・・・ 路面電車の前後・側面の行き先表示を、「方向」と「行き先」で表示します。「方向」は、「内回り」もしくは「外回り」で表示します。「行き先」は、終点(行き先)を表示します。周回運行で、終点がない電車は、「循環」と表示されます。』

市電の乗降場は「駅」でもなく「乗降場」でもなく、「停留場」と呼ぶのがどうもぴったりのようです。

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