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2018年6月14日 (木)

血圧を10くらい上下させるのはとても簡単、あるいは「正常」血圧って何?

定期的に、そしてできるだけ同じような時間帯に家庭で血圧を測っていても、血圧というのはけっこう変動するものです。調査対象は配偶者とぼくの二人で、サンプル数は少ないけれど、ぼくの数値だけを相手にするよりも客観的な物言いができます。血圧計は家庭向けのしっかりとしたもの。

ぼくの場合、たとえば日曜日の早朝に気分よくぼんやりしているときの血圧と、早朝にもかかわらず何かを考え続けているときの血圧、あるいは朝刊のある種の記事を読んでイライラした直後の血圧とは明らかに違います。10単位くらい(あるいはそれ以上)は簡単に上昇するし、その逆の場合もあります。つまり、血圧は気分(この場合は目覚めているときの気分)にけっこう左右されます。

もしそうなら、嫌な夢やイライラする夢を見ているときも血圧は高いに違いない。無意識は意識の深層だし、無意識と意識を合わせた状態を広義の意識と考えると、血圧は意識の顕在的な現れと潜在的な顕れの両方の影響を受けているようです。

だから、たとえば、健康診断などで、こんなことをやって意味があるのかしらんと無意識に近い領域でイラついているような状態で血圧を測ってもらうと測定値は高くなるかもしれません。逆にボーとしている場合や医者や健康診断への信頼度が素直に高い場合は測定値は低くなる。

以前にも書いたことですが、この数十年の「正常」な血圧に関するガイドラインは以下のような具合に推移しています。

□ 1960年代は、「収縮期血圧が149以下 /拡張期血圧が 99以下」
□ 1970年代は、「164以下 / 94以下」(WHO世界保健機構)
□ 1993年からは、「139以下 / 89以下」(いわゆる「140 / 90」)
□ 2009年からは「129以下 / 79以下」が正常血圧、「130~139 / 80~89」は「正常高値血圧」という不思議な言葉で呼ばれるようになった(日本高血圧学会)
□ 2014年に「収縮期血圧が147以下」、「拡張期血圧が94以下」なら高血圧を気にしなくてもいい(日本人間ドック学会)
□ 現在は循環器系の学会の主張が復活してきて「129以下 / 79以下」

循環器系の医者の意見なのか、製薬会社の意図なのか、高血圧の患者、および患者予備軍が増えたり減ったりで、けっこう気ぜわしい。見方によってはけっこう面白い現象だとも言えます。そういう流れに敏感なサプリメント会社の宣伝メッセージ「血圧が130を超えたら、〇〇を」も、当然のことながら復活してきました。

「正常」な収縮期血圧は「年齢+90」以下という古い簡易指標があります。こうやっていろんな意見や意見の推移を見ると、この古い指標がいちばん柔軟性があるみたいです。

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