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2018年9月27日 (木)

「銀行ATMあります」

地場のスーパーマーケットチェーンや地元のコンビニでは、道行く人たちが表からよく見えるような場所に「銀行ATMあります」という文字がポップ風に表示されています。都市銀行や全国展開している銀行、そして主要地方銀行のキャッシュカードが使える。

フィンテックという言葉で総称される金融分野の動きのひとつがキャッシュレスです。スマートフォンとインターネットを駆使したキャッシュレス決済や取引をハイテク事象と呼ぶなら、現金の物理的な出し入れが主な機能であるところのATMはローテク事象ということになります。

しかし、このローテク事象はそのうち淘汰される落ちこぼれ事象というわけではなく、フィンテックが手を出せないニッチ需要(ニッチといっても小さくないニッチ)に対応した利便性を提供しています。この利便性を便利と考える消費者が一定数以上存在する間は、コンビニは商品の品揃えが限定されるし値段も相対的に高いとしても、とりあえず日用品や日用サービスのワンストップショッピングができるので、「銀行ATM」を一部とするところのその利便性にひとは吸い寄せられます。

コンビニの「銀行ATM」は時間帯に応じて100円ないし200円程度の手数料がかかりますが、地銀のATMも使うたびにそれなりに手数料がかかるので(個別にATMネットワーク維持しようとしたら相当な経費はかかるのでいたしかたない)、お客はアクセスや全体的な使い勝手がいいほうに接近します。

キャッシュレスは便利です。身分証明も兼ねるクレジットカードは商品やサービスの供給側にも消費者側にも便利だし、もともとは交通機関の切符代金用カードから出発したプリペイドカードも利用範囲が広がるにしたがって使いやすくなりました。たとえば、小銭がなくても駅の自動販売機やコンビニでお茶が飲める。蕎麦屋やラーメン屋のような食べもの屋も、料理をする手を拭いて現金を触らなくていいし、現金を触った手をまた洗わなくてもいい。スーパーや小売店は夜や深夜のレジ締め作業がとても楽になる。

ということを理解したとしても、ぼくは、やや不便なものを捨てがたいと思っています。安全性を考慮すると不便な方が安心という場合がある。スマホでインターネット決済というハイテク場面には、胡散臭そうな運営者も含めいろいろなタイプの参加者がいるので、致し方ない場合以外は、ぼくは使わない。その点コンビニ振込というのは、コンビニにというバッファーを途中にはさむので時間を使いますが、その分、逆に安全です。わざわざコンビニ決済を選択する場合もあります。

牽強付会な例え方をすると、キャッシュレスにいちばん近いのが外食、次に近いのが加工食品を買ってきてチンする中食、面倒だけれども安全なのは自分で選んだ食材を自分で料理して後片付けをするという選択肢です。

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