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2018年11月

2018年11月30日 (金)

風情のある古本、風情のない古本

ぼくは本をけっこう丁寧に取り扱うタイプです。といっても、必要があって書き込みをすると決めた本や、淡い水色のマーカーで必要箇所に印をつけると決めた本は、ぼくの美学に沿った形で頁の余白に書き込みをするし、あとで見返す必要のある(であろう)術語や用語には水色の太い線を引きます。

最近は本の流通チャネルも多様化してきたので、新刊本がまだ発売中であっても、同じ本の中古本を購入することに以前ほどは躊躇い(ためらい)がなくなってきました。価格ということだけなら電子書籍という選択肢もあるのですが、電子書籍は雑誌類を除いては好みではありません。紙の書籍を手に持った感じ、白い紙のページの明朝体活字、それから、ページをぱたぱたと繰ってアナログに自由検索ができる紙の本の魅力は捨てがたい。

流通チャネルが多様化してきたと書きましたが、総じてプロや本の扱いに慣れているアマチュアが販売する中古書籍のほうが、なかにはひどいのもいますが、安心です。商品の程度(経年変化や汚れ具合や本文内の書き込みの有無)に関する説明があるので、それを承知で購入できます。

中古本の場合、紙の経年変化は一つの風情なので欠点とは思いません。しかし、程度がいいことになっているはずの中古本のページが折れ曲げられてあったり、前の持ち主の扱いの乱雑さが透いて見えるような(というか、汚れがあちこちに残っている)古本が届くとあまりいい気分ではありません。

要は、古本にも風情のある古本とそうでないものがあり、書き込みにしても味のある手でこちらが唸るような内容のものなら気にならない。しかし、「体育会系」(失礼)の慣れない字で書き込みがされているとうんざりします。だから、書き込みありという古本は購入対象外です。しかし、書き込みの字体や内容に関する補足説明があると(古本取り扱い業者もそんな余裕はないと思いますが、しかしそれは主観的なものでも構わないので)購入対象範囲が広がります。

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2018年11月29日 (木)

アイロン雑感

16年間使い続けてきたフランス製のコード付きスチームアイロンが少し水漏れを起こし始めました。買い替え時期が来たようです。今度も同じメーカーのコード付きの新モデルを購入するつもりです。

アイロン掛けが好きなのはフランス人とイタリア人と言われていて、その理由は両国民が「ケチ」だからだそうですが、その理由が正しいかどうかは別にして、アイロン掛けが好きなことは間違いなさそうです。シャツにもハンカチにもズボンにもパンツにもアイロンを掛ける。そういうアイロン好きな国民消費者に鍛えられたら、その国のアイロンも使いやすくて丈夫なものになるはずです。

そう思って、今のフランス製の前にはイタリア製を買いましたが、それはハズレでした。で、今のフランス製に切り替えたのですが、これがじつに素晴らしかった。それで、16年の長いお付き合いになりました(もっと長く使えそうな気もしますが)。

アイロンのきちんと掛けられた白い綿のワイシャツに袖を通してネクタイを締め、ディンプルのでき具合を確かめたあと、白い麻のハンカチをズボンの尻ポケットに入れると、それだけで気持ちもシャキッとします。アイロンが不要ということになっているノーアイロンのワイシャツはそれなりに便利かもしれないけれど、繊維の肌触りと着心地が悪いので、ぼくは好きではありません。

我が家のアイロン掛けの担当者(ないし責任者)は配偶者ですが、以前、あるお店に配偶者といっしょにコーデュロイのズボンを買いに行ったときに、そのお店のきちんとスーツを着こなした男性店員から、配偶者が「家庭ではアイロンは掛けないでください。せっかくのきれいな山がつぶれてしまいますので」と言われたことがあります。

配偶者がそのときにアイロンの話を持ち出したわけではないので、そういうアドバイスが青年の口から出た理由がよくわからない。想像するにその青年は、アイロン好きな彼のお母さん(ないし奥さん)からお気に入りのコーデュロイズボンを、青年基準によれば、滅茶滅茶にされてしまったといった思い出があったのかもしれません

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2018年11月28日 (水)

段々と内容が悪質になってきた詐欺メール

詐欺メールや、個人のアカウント情報を手に入れるのが目的の怪しげなメールは後を絶ちません。文面に変化はあってもやり口にはとくに変化がないので、見た瞬間に受け取り拒否メール扱いにして削除します。しかし、個人レベルでそうやっていても、相手は疲れを知らないので、迷惑メール排除が日課となります。

インターネットサービスプロバイダーが提供している有料セキュリティサービス付きのメールアドレスを、それなりにしっかりとしたメールソフト上で利用していても状況はたいして変わりません。まあ、しかたない。

以前は、比較的穏やかな内容の詐欺メールが多かったのですが、最近は脅しのニュアンスを感じさせるやや悪質な雰囲気の詐欺メールも届きます。同じ内容のメッセージが、差出人アドレスを変えて定期的に届きます。

下は、MacBookで使っているメールアドレスに、今朝、届いたその詐欺メールです。なお、【註】はぼくのコメント、「以下略」は当該メールアドレスやURLを省略した、という意味です。

From: Apple <以下メールアドレス略、【註】ここが本物と見間違うくらい巧妙にできているのもあります。今回は少し手抜きしたみたいでした。>

Apple をご利用いただきありがとうございますが、私はあなたのApple ID情報の一部が欠落しているか、誤っていることをお知らせしたいと思います、アカウントを安全に保ち、盗難などのリスクを防ぐため、アカウント管理チー ムによってアカウントが停止されています。

注: 私たちは24時間以内にあなたからの応答を受信しない場合、アカウントがロックされます。(【註】全体的に英文和訳風なのですが、ここも日本語が少し変です。)

アカウント検証 <以下URL略、【註】酔っぱらって、あるいは怖いもの見たさでここをクリックするとヤバイ画面が待ち構えています>

なぜこのメールを受け取ったのだろうか?

この電子メールは、定期的なセキュリティチェック中に自動的に送信されました。当社はお客様のアカウント情報に完全に満足しておらず、引き続きサービスを継続的にこ利用いただくためにアカウントを更新する必要があります。

今後ともよろしくお願い致します。

Apple サポートセンター

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2018年11月27日 (火)

「ボヘミアン・ラプソディ」と「ローズ」

「ボヘミアン・ラプソディ」(Bohemian Rhapsody)というクイーン(Queen)の伝記映画が評判だというので、先週末に、配偶者に引っ張られる格好で観にいってきました。

こういう種類の映画は、懐かしさから観にいくものなので、ぼくとしては、当時の音楽(ないし、そのリメイク)が映画館の質のいい大音量で楽しめたらそれだけでよくて、だから映画仕立てにするためのストーリーとの接触は最小限でいいのですが、配偶者は、クイーン全盛期の日本公演の時に3日間連続で武道館に通い詰めたらしいので、ぼくとは懐かしさの度合いが違います。配偶者のiPhoneの着メロには手持ちのアルバムからコピーした30秒のKiller Queenが使われています(その下請け作業はぼくに回ってきましたが)。

いくらぼくがストーリーとの接触は最小限でいいと思っても、幅広い年齢の観客を見込んでいる企画制作側としては、そういうわけにはいきません。部分的にはいささか退屈な(とぼくには思える)ストーリーの展開にもゆっくりとお付き合いしました。

「ボヘミアン・ラプソディ」の、限られた機能の手持ちの(あるいは当時の)録音機器で音をどんどんと重ねていく制作過程を映像化してあったところは面白かったし、1985年7月のLIVE AIDのライヴ場面を再現したところはなかなかのものでした。

映画館の観客の年齢層は、ぼくが思っていたよりも幅広くていささか驚きました。映画配給会社のマーケティングの効果なのか、あるいはコマーシャル映像やドラマなどいろいろな場面でクイーンの楽曲がずいぶんと使われているその影響なのか、そういうものの混じりあった結果なのでしょう。

クイーンの活動時期は1973年から1991年までです。リードヴォーカルのフレディ・マーキュリーが死去したのが1991年なのでそういうことにしておきます。

クイーンが演奏活動をし始める少し前に亡くなった女性ブルーズ(ないしはロック)歌手がいました。名前を「ジャニス・ジョップリン」といいます。

下の写真は「ジャニス」という1973年発行の本(翻訳本)のなかの写真のひとつです(ぼくの手元にあるのは1977年の8刷)。その本はジャニス・ジョップリンの27年(1943年-1970年)の生涯を描いたものですが、その中でサザンコンフォートという甘口の強い酒(リキュール)のポケット瓶を片手に、幕間にソファでくつろいで微笑んでいるその写真が、らしいというか、らしくないというか、なかなかにいい。

そのジャニス・ジョップリンをモデルに、歌手のベット・ミドラーが主演した映画が1979年の製作の「ローズ」(The Rose)です。伝記風の味付けの作品で、リリース後すぐに観にいきましたが、当時のぼくにとっては残念なことに、彼女がよく歌っていた曲(Ball and ChainやMove OverやSummertimeなど)は入っていなかった(と記憶しています)。ただ、「Some say love, it is a river, that drowns the tender reed」で始まるこの映画のために作られた曲(The Rose)はよかった。それはよく覚えています。

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2018年11月26日 (月)

道路の「矢羽根」

札幌市内では見かけませんが、市内を離れ郊外に出ると、交通標識のような「矢羽根」に出合うことができます。

矢羽根の形をした表示板で、矢印の先端は、路肩、道路(車道)のいちばん外側を指しています。

雪がいっぱい積もっても大丈夫なように高い位置から道路の外側境界を指し示します。今回出合ったのは、時刻は遅い午後で、雪がちらついていました。道路の両側には前日の雪がまだ残っています。いくぶん暗い。なので全部ではありませんが、一部の矢羽根はそういう状況でもよく視認できるように、矢印型に配置された赤い小さなLED電球が光っていました。だから、雪がなくてもけっこう役に立ちます。

正式名称は「固定式視線誘導柱」だそうです。色気のないネーミングですが、その機能はまさにその通りかもしれません。今まで自分で撮影した「矢羽根」がなかったので、今回、雪といっしょに撮ってみました。

道路上の視線誘導施設や器具はいろいろなものがありますが、こういう種類の運転支援ツールは、外国の雪の多い地域にもあるとは聞いたことがない。ひょっとしてこれは北海道のけっこうユニークな発明かもしれません。

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2018年11月23日 (金)

札幌近郊の味噌蔵と札幌の醤油蔵

いい機会があったので、地元(札幌と札幌近郊)の醤油製造会社と味噌製造会社の見学会に参加してみました。醤油蔵と味噌蔵といったほうが風情があるのですが、蔵というよりは両方とも工場です。地元産の大豆が簡単に手に入るということもあり手前味噌を毎年寒仕込みしている我が家としては、ぜひそういう現場に立ち会いたいし、専門家から原材料の大豆や麹や塩や麦の話や北海道産の味噌や醤油の特色も聞いてみたい。

普段、味噌汁その他で我が家で使う味噌は自家製の米味噌(米麹を利用する味噌)ですが、米麹といっても白米を使った米麹です。ときに深い風味が欲しい場合には玄米麹を利用します。2018年1月下旬に仕込んだ味噌には玄米麹を利用しました。自家製なので、自宅のいちばん冷暗なところでゆっくりと長く熟成させています。

熟成というプロセスを経ない簡易味噌としての白味噌もときどき作ります。赤だし用の豆味噌(たとえば愛知の八丁味噌など)は、原料も麹もすべて大豆なので、自分では作れない。赤だしが飲みたい場合は市販の豆味噌を購入します。

味噌は、使う原材料の種類や製造工程の差、熟成期間の長短によって味と値段が違ってきます。それは当然として、その味噌蔵の話によれば、現在、量的にいちばん売れているのは「だし入り味噌」だそうです。味噌汁を作るときにわざわざ出汁(だし)を引くのは面倒だ、そんな時間はない、だから、だしパックやだしの素を使う。しかし、そういうものを使うのなら、最初からだしが入った味噌を利用するほうが断然簡単です。で、「だし入り味噌」です。それでも、「だし入り味噌」の購入者は、インスタント味噌汁でなく、味噌で味噌汁をつくるだけエライともいえます。(インスタント味噌汁用の味噌販売も、その味噌蔵にとっては大きなビジネスだそうです。)

醤油には「濃い口」「再仕込み(二段仕込み)」「薄口」や小麦が主原料の「白醤油」などがあります。我が家では普段は「二段仕込み」を愛用していますが、料理によって薄口醤油や、まったく小麦だけで作られた足助(あすけ、愛知県)の白醤油を使うこともある。

その醤油蔵の醤油は「濃い口」が主流ですが、それと同じくらい地元で人気があるのが「昆布醤油」だそうです。「昆布醤油」とは日高昆布の昆布ダシが融け込んだ醤油のことですが、では北海道民が昆布が好きかというとそういうことはなくて、昆布の独占的な生産地域であるにもかかわらず、北海道の住民の昆布消費量は低い(一世帯あたり昆布消費量の全国平均は321g、北海道の一世帯当たりの消費量は248g、全国で38位 〈総務省家計調査 2016年〉)。

食材や加工食品としての消費量は少ないのですが、つまり、干し昆布で出汁を引く、おでんで結び昆布を食べる、昆布の佃煮や塩昆布を食べる、ということには関心はないのですが、調味料にビルトインされた昆布風味なら興味がある、ということのようです。

醤油蔵の売店で「二段仕込み」を量り売りしていたので、600㏄を200㏄の瓶3本に詰めてもらい購入しました。味見もさせてもらいましたが旨い醤油です。

味噌も醤油も発酵と熟成にはコウジが活躍しますがコウジを表す漢字は二つあってひとつは麦ヘンの「麹」、もうひとつは米ヘンの「糀」で、だから米コウジの場合は「糀」、麦コウジの場合は「麹」と使い分ける方が理に適っています。では八丁味噌の豆コウジはどう表記するのか。で、ぼくは、コウジのデフォ漢字としては「麹」を使っています。

醤油蔵を見学させてもらった会社からは、毎年、タクアンの季節にけっこうな量の米麹を購入しています。タクアンに使う量は一袋(200g)あればいいのですが、我が家のお気に入りは北海道の特定地域で契約栽培した「ななつぼし」という銘柄の米を使った米麹で、流通期間が非常に短い。そういう季節商品なので、1年分をまとめて買って冷凍庫に保管しておきます。

なぜかというと、我が家では、米麹は、タクアン作りと味噌作りだけでなく、他の用途があるからです。日常的にいちばんよく使うのが甘酒づくりです。夏の季語であるところの甘酒を飲んで味わうというのではなく(ときどきはそれもありますが)、もっぱら「べったら漬け」作りの素材として利用しています。それ以外には、「塩麹」や「醤油麹」といった調味料作りに米麹を用います。

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2018年11月21日 (水)

ぼくにとっての事実としての札幌の初雪

ニュースによれば、札幌で今年の初雪が観察されたのは昨日の深夜午前3時ころだそうですが、ぼくは見てないのでぼくにとっては今年の初雪はまだです。今年は嬉しいことにゆっくりとしている。

今朝、5時過ぎに外を確かめてみました。雪は降っていません。結構なことです。ところが、7時くらいから大粒の雪が降り始め、それが8時くらいまで続いたと思います。その後、霙(みぞれ)風の雨になり、午前9時半には、その雨もすっかり上がり、陽光が降り注いでいます。

4時間の間に、曇り、雪、霙、雨、眩しいような晴れを続けて経験できました。下は、その雪が降っているときの様子。薄く白く雪が積もっていますし、雪片も写り込んでいます。

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今朝が、ぼくにとっての事実としての札幌の初雪です。

それほど降らなかったし、陽射しが強いので、昼前には雪跡はすっかり消えてしまうと思います。だから夜の間働いていて明け方に蒲団に入りお昼近くに目覚めた人には、彼にとって、事実としての札幌の初雪はまだ存在しません。

事実は、英語では fact ですが、その語源はラテン語の facere 、do(なす) make(作る)という意味の言葉です。だから、モノを作るところを factory 工場・製作所 と言います。つまり、事実の原意は「作られたもの」です。

今日のお昼に目覚めたかたが、ぼくの撮ったこの写真をみて「嘘だろ」と言ったら、ぼくは「確かにね」と応じると思います。気象台の担当者にとっては存在した「昨日午前3時の雪」がぼくにとって存在しないのと同じです。だから、世間やメディアを飛び交う事実なるものも、事実とはそもそも作られたものという風にとらえておいて、そこからいろいろと自分なりに考え始めたほうがよさそうです。

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2018年11月20日 (火)

今朝も晴れで気分がいい

曇りや雨で湿度の高いときよりも、くっきりとした日影が床や壁に落ちる日のほうがぼくたちは総じて気分がいいみたいです。たとえば下の写真のような、晩秋の午後の陽射しの時間帯

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ありがたいことに、今朝も「雪が降るぞ、雪が降るぞ」という天気予報とは違って快晴に近い空の青です。夜明け時の東の厚い雲が消えました。もっとも札幌の冬の天気は晴れと曇りと雪が一日のうちで頻繁に入り混じるので夕方から雪ということも十分あり得ます。そのあたりを行きかう車のタイヤはすでに冬用に履き替えられているのでしょうか。

札幌気象台では、毎年7月下旬に、ある金曜日の夕方から夜にかけて、一日だけですが、オープンキャンパス風の気象台見学会を開いています。施設のさしつかえない主要部分を市民は自由に見学できます。職員とも気象台の仕事や天気予報について自由に会話ができる。立ち入りが許可された区域では写真撮影も大丈夫です。気象台活動のプロモーションが目的ですが、そういう機会がないと内供の様子がわからないので、都合が合えば参加するようにしています。

下の写真は、その時の一枚。時刻は午後7時。夜勤(おそらく)の担当者が仕事中です。株や債券のトレーディングルームではありません。

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いろいろと素朴な質問をさせていただきました。

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2018年11月19日 (月)

30分ごとに晴れて曇って雪が降る

札幌は今年は初雪が遅くて助かっています。先週の金曜の夜半から土曜にかけて札幌市内でも初雪というのが専門家の予報だったのですが、ありがたいことにはずれてしまいました。荷物を届けに来た宅配便の担当者と話してみても、「今年は雪が遅いので助かります、このままずっと降らないといいのに。雪が積もると車を停める場所が少なくなるのがとても困ります」。

気象台にお勤めの方はとんでもないとおっしゃるかもしれませんが、冬の札幌天気予想はけっこう楽です。晴れと曇りと雪のお天気マークを全部並べておけば、80%以上の確率で、毎日が正しい天気予報になるからです。

天気がコロコロ変わるというのが札幌の冬の天気の特徴です。30分おきに陽射しと雪とその中間のどちらでもない状況(曇りと呼ばれることが多い)が飽きることなく入れ替わります。せわしない。大げさな物言いをしているわけではありません。その30分間隔が日によって伸びたり縮んだりする。そこが昨日と今日とで違う。

同じ時刻に晴れと雪をいっしょに楽しむこともできます。東の空は青空、南西の空は雪。南は晴れ、東北は雪模様。誰かが大きな線を引いて、ここからは雪、ここまでは陽射しと気候の交通整理をしている風情です。

札幌は日本海が近い街なので、たとえば冬の真っ最中に、駅前の超高層ビルの最上階に近い展望フロアにエレベータで登り、小樽を視野の左端に置いて真正面に左右に広がる日本海を眺めていると、そのうち黒い雪雲が海のほうから恐ろしいくらいの速度と勢いで押し寄せてくるのを観察できます。そういう場合は黒い雲の下では雪が狂ったように降っているはずです。地上はホワイトアウトに近い状態かもしれません。

週末も、雪は降らなかったのですが、雨と陽射しと曇りがせわしなく交替していました。パウダースノーを楽しみにしているスキー客や観光客もいっぱいいらっしゃるので、札幌市内という限定付きで雪に長期休暇をさしあげたいのですが(札幌にもスキー場やジャンプ場はあるけれど、それはさておき)、受け取ってくれるでしょうか。

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2018年11月16日 (金)

梅干しと昆布の佃煮、簡素な贅沢

我が家の朝ごはんの必需品です。梅干しと昆布の佃煮。梅は和歌山の龍神梅。昆布は北海道の羅臼(らうす)昆布。原材料の選択と製造プロセスにそれなりにコストと手間ひまがかかっているので、簡素な贅沢ということにします。

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左が自家製の梅干し、右が出汁を引いた後の昆布で作った佃煮です。今回の佃煮の原材料は知り合いから最近いただいた羅臼の昆布。専門業者の間では塩昆布や佃煮用昆布のデフォは「真昆布」ということになっていますが、我が家の好みは「羅臼昆布」。出汁をとったあとでも濃厚な旨みの佃煮ができあがります。

そのいただき物の羅臼昆布は浜で少し天日干しし、近場の加工場で商品としての体裁を整えただけのものらしく、まだ潮の香りと海塩の味が溢れんばかりです。端を小さく切り取って噛むとそれだけで昆布のおやつです。それと、この梅干しをかつて天日干ししたときの様子を並べてみます。

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北海道は昆布の独占的な産地ですが、北陸や関西の昆布加工業者や全国の消費者への販売に熱心ではあっても、北海道の人たちは昆布を食材としてあまり使わないしあまり食べません。もったいないと思いますが、それも食文化ではあります。

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2018年11月15日 (木)

アップルパイ、原材料はすべて北海道産

地元産のリンゴが楽に手に入る季節になりました。そのまま生で食べても、ニンジンといっしょにジュースにして楽しんでもいいのですが、昼のおやつや夜のデザートにはアップルパイです。

原材料はシンプルです。北海道産(余市産)の酸っぱめで硬いリンゴ、北海道産の小麦粉、北海道産のバター。砂糖などは不要、というか邪魔。甘味はリンゴの甘味だけ。大人の味のアップルパイを作ります。製造責任者は配偶者。

リンゴは皮をむき、一口サイズに切り分けたあと、レモン水にくぐらせ、蒸し煮にし、火が通ったらフタをあけて、できるだけ水分をとばします。そういうプロセスを通った紅玉系のリンゴをアップルパイにすると、そのほのかな甘みとすっぱさが大人向きの穏やかな味を作り出します。砂糖は禁止。アップルパイに砂糖を使うと、子供舌向けのつまらない味になってしまう。

今回のひとり分サイズのパイだと、使うリンゴはそれぞれちょうど1個分で、パイ生地は最小限にしてあります。我が家では、1個がひとり分です。パクっとは食べられません。ゆっくりと味わいます。夕方に6個焼いて、そのうち配偶者と1個ずつを晩ごはんの後に食べて、残りは冷蔵庫。写真は冷蔵庫の中の2個を翌朝に取り出して撮影したもの。

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2018年11月14日 (水)

意外と効果が出ている今回の政府のマーケティング施策

外国から北海道を訪れる観光客のインバウンド状況がどんな具合かを統計資料という鳥の目でなく、虫の目でミクロに感じようとすると、たとえば「一ヶ月半ぶりのガヤガヤガヤ」に書いたような方法が有効です。日常生活の行動範囲の中で関心ある事象の観察ができます。

9月初めの地震で途絶えていた中国語を話す観光客の数もけっこう復活してきましたが、同時にペアやグループの若い日本人旅行者が札幌駅やその周辺で急に目立っています。この時期にはちょっと珍しい。

おそらく「北海道ふっこう割」の効果です。政府のマーケティング施策が効果を発揮するというのは珍しいのですが、地方自治体や民間の旅行業者がコンテンツを使いやすい、つまり買いやすく魅力的なものにしたのだと思います。

「北海道ふっこう割」の概要をネットから引用すると以下のような具合です(『・・・』部分)。

『<時間がない方へ!1分で分かる北海道ふっこう割>』

『①北海道ふっこう割とは、北海道地震で甚大な被害を受けた北海道への旅行を割引(助成)することで観光需要を喚起し、風評被害の払拭と地域経済の早期回復を目的とした、国の観光支援策です。

②割引額:北海道の宿泊を伴う旅行を、国の補助金により、宿泊商品は最大5割引(1泊につき最大2万円)、周遊型商品は最大7割引(1名につき最大3.5万円)します。

③申込方法:認定を受けた宿泊予約サイト、旅行会社から申込むことができます。

④実施期間:2019年2月28日までの旅行が対象です。ただし、旅行会社毎に振り分けた予算の上限に達し次第受付終了します。』

予算規模は81億円。消費者(旅行者)にとっては早い者勝ちみたいなところもあるので、そのせいもあって、若い日本人観光客が札幌で目立つのでしょう。

もう少し詳しく見ると、日本人観光客の場合の最大割引率や最大割引額は

『1泊以上、最大5割引、1旅行上限2万円迄』
『複数地域2泊以上、最大6割引、1旅行上限3万円迄』
『複数地域3泊以上、最大7割引、1旅行上限3.5万円迄』で、

外国人旅行客の場合は、

『訪日外国人旅行客に対しては、宿泊地の数に関係なく、旅行を最大7割引し、5泊まで補助。ただし割引額の上限は1泊につき1.4万円迄(5泊合計7万円迄)』だそうです

ぼくたちの税金からの補助ということですが、北海道の観光地と北海道への旅行者にとってはけっこうなことです。

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2018年11月13日 (火)

日曜の朝のいささか楽しい会話と作業

PCはWindows PCとMacBookProを使い分けています。Windows PCは使用頻度も多く、負荷のかかるような使い方をするので、インクジェットプリンターが4年くらいできれいに壊れるのと同じで、3年半から4年くらいで使い勝手が悪くなって(といっても中古として適正価格で販売できる程度にはいい状態で)、新しいのに買い換えることが多い。世界でいちばん頑健だと思われる日本製のノートブック製品を使っていますが、それでも思わぬところが劣化します。

MacBook Proはけっこう古いのを丁寧に使っていて今までとくに機能障害もなくやってきました。OSのアップデートは選択的に続けてきましたが、パフォーマンスの維持という意味では、あるウィルス対策ソフトウェアとの相性がだんだんと悪くなってきたので、ある時期にそのウィルス防御ソフトの利用を中止したくらいです。ただし、「けっこう古い」マシーンなので、購入時は最高のスペックだったのですが、いかんせん最近のOSはでかいので、メモリがきつきつです。次の大きなOSアップデートには対応できないかもしれません。そういうことを別にすれば、心地よく使い続けてきました。

ところが、この前の日曜の早朝、電源を入れても、うまく立ち上がらない。画面が真っ暗のままで起動画面が現れない。ただし、電源には異常がない模様です。スリープ状態の白いインジケータやCAPS LOCKキーの緑のインジケータは正常に点灯します。

世の中には、こういう症状に対する対応策を自分の経験値の範囲で教えてくれる親切なかたがいらっしゃるので、そういうかたの説明をWindows PCで拝見しながら、故障の原因に当たりをつけます。

どうも、NVRAM(Non-Volatile RAM、不揮発性ランダムアクセスメモリ)に急に異常が発生したらしい。この製品のサポートサイトには「NVRAM または PRAM に記録されている設定情報に関してMacで問題が起きている場合、リセットすれば解決できる可能性があります」という割に最近の解説記事もありました。

こういう場合は、Do-it-yourself でもいのですが、サポートの専門家に電話で相談し、症状の原因の確認と対応策のアドバイスをもらうにしくはない。いちばん早い時間帯の電話サポート予約をしました。MacBook Proのシリアル番号やメールアドレス、電話番号などを予約画面に打ち込みます。

予約時刻に1分の遅れもなくきれいな声の女性から電話がありました。最初に言われたことは、我が家のMacBookは修理対応期間を過ぎているので、かりに故障だということになっても持ち込み修理などはできない、ということでした。これに関しては納得です。

症状を説明すると、それ以外にいろいろと質問もあり、結局、NVRAMをリセットするとどうにかなるかもしれない、やってみましょうということになり、どうすればいいのかを聞くと、黄色の丸で囲んだ4つのキーと電源スイッチの5カ所(OPTIONとCOMMANDとRとPと電源スイッチ)を同時に押してくださいとおっしゃる。うーん、ピアノの上手な人なら大丈夫かもしれないけど、5つを同時にというのはいささか難しいと答えると、では、電源ボタンを押してそれから間髪を入れずに4つのキーを2回起動音が鳴るまでずっと押し続けてくださいとなって、そうしました。ずっとというのはどれくらいですか。15秒から20秒くらいです。

起動音が2回鳴り、画面が戻ってきました。消えている間に入力フィールドに変な文字列を打ち込んだのでしょう、普段は出合わない画面になっていますがどうということもない。あとは大丈夫です。でも、念のために、今回の対応策をまとめたマニュアルのURLをお送りします。どうもありがとう。よければ、今から申し上げるアドレスのほうに送ってほしいのですが。メールが届きました。

ノートブック型のWindows PCで立ち上がらなくなった時にバッテリーを取り出し、放電させてからまたバッテリーを取りつけると正常に動き始めるという方法が有効な場合がありますが、今回のは、おそらく似たような現象でしょう。ぼくの直感だと、あと2年くらいは我が家のMacBook Proは大丈夫です。

なかなか楽しい日曜の朝の会話と回復作業でした。

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2018年11月12日 (月)

小豆(あずき)・ささげ・甘納豆

北海道のある食品流通会社の今月号のPR雑誌を拝見していたら、「お赤飯」の紹介ページがありました。もち米(糯米)プロモーションのアプリケーションノート風のページです。

そこには、北海道らしくて、かつ今様の「お赤飯」の作り方が紹介されています。ひとつは、小豆(あずき)を使った赤飯。もうひとつは甘納豆を使った赤飯です。

どこが北海道らしいかというと、「小豆」と「もち米」と「甘納豆」。「小豆」と「もち米」は、今となっては北海道がいちばんの産地です。代表的な「もち米」は「はくちょうもち」と「きたゆきもち」。我が家もお世話になっています。それから「甘納豆」を使うところ。ほの赤い色味付けには食紅。

どこが今様かというと、炊飯器で炊くことをデフォとして記述してあることです。

「お赤飯」のことを「おこわ」とも言いますが、「もち米」を「蒸した」ものを「強飯(こわめし)」「お強(おこわ)」と呼んでいたその伝統が今に受け継がれているからです。だから、デパ地下の「お赤飯」コーナーの赤飯は、専門家のつくるものなので、ぼくの見た限りでは例外なく蒸してあります。でも、若い家庭で米を蒸すのは面倒だ、器具もなくどうしていいかわからないということになると、残った選択肢は炊飯器でもち米を炊くことです。そういうわけで「炊飯」がこのPR雑誌上では新しいデフォになっています。

赤飯にどんな豆を使うかは地域差があるみたいです。

大雑把に括(くく)ると、関西食文化圏は「小豆」、関東食文化圏は「ささげ」、北国や北海道は「甘納豆」。「甘納豆」の豆は、小豆(あずき)、えんどう豆、いんげん豆(とくに金時豆やうずら豆など)ですが、甘いことを別にすれば似たような豆であることには違いありません。北海道のように複数の食文化が人の移動とともに流れ込んでいる地域では、「小豆」と「甘納豆」が共存。

手でこねた丸餅と四角い切り餅が、それぞれの地域の餅デフォになっているのと似ています。

下の写真は、北海道産の「十六ささげ」です。前述のように「小豆」は北海道(十勝地方)で大量に生産され、「ささげ」は控えめに栽培されています。もち米(糯米)も、風連(ふうれん)など、もち米に特化したような米作地域があり、「はくちょうもち」「きたゆきもち」といった北海道産のもち米がお米売り場で簡単に手に入ります。

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蛇足ですが、「ささげ赤飯文化圏」のかたの意見によれば、「ささげ」は「小豆」よりも腹割れしにくいので家庭向きだそうです。色も「ささげ」の方が「小豆」よりも上品な感じに仕上がるとのこと。しかし、赤飯を作る家庭が少なくなってきたので、こういう知識も徐々に埋もれてしまうかもしれません。

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2018年11月 9日 (金)

植物園も冬の準備

遠目に紅葉や黄葉が鮮やかだったので、落ち葉の風情を愛でようと入り口の門に近づいたら閉園していました。11月4日からゴールデンウィーク直前の4月28日までお休みだそうです。北海道大学植物園のことです。

11月の始めにきれいな落ち葉のそばを散歩した記憶があったので、まだ間に合うかと立ち寄ったのですが、残念でした。温室は見学できるらしい。しかし温室に興味はありません。植物園も冬の準備です。

11月4日から閉園ということは、その日あたりから雪が降ってもおかしくないという想定なのでしょう。今年は、去年よりも雪が遅いようです。結構なことです。去年の雪が早すぎた。

下の写真は、数年前の11月2日に撮影したその植物園の落ち葉の様子です。今年もこういうのを楽しむつもりでした。

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2018年11月 8日 (木)

道路も冬の準備

この時期になると、車道と歩道の区分がある主な道路に赤と白が互い違いになった3.5メートルから4メートルくらいの高さのポールが立ち始めます。このポールが立っているところが、車道と歩道の境です。この高さがあれば、積雪1メートルくらいなら大丈夫です。中には「電気」という帽子をかぶった、街灯と同じくらいに背の高いポールも眼に入ります。

冬の準備とは、札幌では、雪の準備のことです。札幌に限らず、北海道の道路は、たいていは、車道と歩道の境にガードレールがありません。除雪や雪の移動といった雪対策を邪魔するからです。車道と歩道の境界は、赤と白のポールが立っているあたりです。

雪が深くなると、片側2車線の道路も、実用的には片側1車線になります。2車線のうち、歩道に近い1車線の半分くらいは雪捨て場(雪の堆積場)になるからです。まん中側の車線の雪を外側に移動させて、雪のない2車線を確保します。だから、場所によっては人の背を超える雪の在庫になります。交通量は雪のない季節と変わらないので、雪の多い季節はそこを車がゆるゆると進みます。

下は札幌の中心部の道路の昨日の遅い午後の風景です。「電気」という標識のついたとても背の高いポールと、右下には茶色い箱の蓋みたいなのが見えますが、これが電気関連の管理制御ボックスです。札幌市街の主要道路には電柱がありません。電線は地下に潜りました。電線が地下に潜った道路には、この制御ボックス(か、もう少し小ぶりな緑の制御ボックス)が配置されています。除雪車が間違えてこのボックスを傷つけないようにこの背の高い「電気」の三角マークなのでしょう。

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郊外の道路では、冬ごとにポールを設置するのはお金がかかるだけで意味がないので、そのかわりに細長い↓型の路肩表示板(専門家筋は「矢羽根」と呼んでいるみたいです、正式名称は「固定式視線誘導柱」)を抱えた、車の通行を邪魔しない設計の電柱みたいなのが常に設置されています。「矢羽根」が季節とかかわりなく延々と続きます。道路の外側を表示しているので雪がなくてもけっこう役に立ちます。

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「矢羽根」の連なる上の写真は「冬の美瑛(*^_^*)雪景色」というブログ記事よりお借りしました。この場を借りてお礼申し上げます。

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2018年11月 7日 (水)

説得力があるユーザーコメント

大きな地震で夜中に急に停電した時に役に立ったもの」というブログ記事の続きです。

「9月6日の午前3時過ぎに北海道の中南部でとても大きな地震があり、札幌も大揺れでした。すぐに飛び起きてテレビをつけたら、震源地や震源地周りの各地の震度に関する情報が報道されています。スマートフォンに表示されている緊急災害連絡メッセージによると、地震の発生は午前3時8分でした。しかし、その10分から15分くらいあとに、突然停電してしまいました。慌てて、水道とガスの具合を確認してみると、我が家のある地域では幸いなことに、電気以外のライフラインは大丈夫の様子です。」

というのが、2カ月前の地震直後の状況で、ぼくの住む地域では30時間くらい停電が続いたものの、幸いなことに水道と都市ガスは生きていました。従って、夜はランタンや懐中電灯やロウソクの明かりで料理と食事はできました。

もしガスが止まっていたら、カセットガスボンベを利用するカセットコンロのお世話になったはずですが、いろいろな状況を想定すると補助用の「火」として、それ以外に携帯コンロ風のものがあった方が安心です。で、「屋外用缶入り固形燃料」を購入しました。

観光地のホテルや旅館の食事処では、しばしば、一人分の鍋ものや湯豆腐の調理に小さな固形燃料を使ったコンロ風の道具を利用していますが、その固形燃料の大型バージョンです。直径が14cmくらいあるので、蓋の上に小型鍋などが置けます。屋外用ですが、熱くなる缶に配慮すれば、屋内利用でも問題なさそうです。

通販サイトで購入しました。商品選択時にいちばん役に立った(というか、ぼくにとって訴求力のあった)ユーザーコメントは以下のものです。そのまま引用します。

「昔アルバイトしていた店でコレを売っていたのですが、定期的にホームレスのオジサンが買いに来ていたので多分使い勝手は良いのだろうと思います。」

長い期間保管できるし、使い方によっては複数回利用できる。この商品の持つ日々の実用性に関してこれ以上簡潔な評価は難しい。このコメントの提供者に感謝です。

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2018年11月 6日 (火)

重厚な日本酒

日本酒の原料となるお米「酒米(酒造好適米)」はさまざまな種類が各地で生産されています。岡山の雄町(おまち)、兵庫や徳島の山田錦(やまだにしき)、新潟の五百万石(ごひゃくまんごく)、長野の美山錦(みやまにしき)、それからローカル色が強いですが北海道の吟風(ぎんぷう)などがすぐに思い浮かびます。

自宅用の日本酒を選ぶときは、当然ながら原料の米がどこで栽培されたどんな品種かを確かめてから購入しますが、外で初めて出会った日本酒も旨いと、場の雰囲気を邪魔しない範囲でその米の産地と品種を聞くようにしています。

鳥羽と伊勢を旅行中の配偶者から、今まで見たこともない銘柄の四合瓶が宅配便で送られてきました。「風の宮」という名前の純米吟醸酒で、裏の商品ラベルを読むと、原料米は御料米であるところの「伊勢光」、それを無農薬栽培したもの。精米歩合は55%。

米の素性と栽培方法は見事なのですが、はたしてどんな味わいの日本酒だろうと訝(いぶか)りながら、適度に冷やしたのを口にしてみました。いささか驚きました。

重厚です。古風な洗練という表現が似合うかもしれません。食事の前に、あるいは食事とは関係なく、少量をぐい呑み一杯分くらいだけゆっくりと味わう。肴は不要。いいスコッチをいいグラスで黄昏時にストレートで少し味わう、あるいはフルボディの赤ワインをグラス一杯分だけ味わう。その日本酒版。ぼくの中ではそういう位置づけになりました。

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2018年11月 5日 (月)

鳥取県と島根県

「鳥取の観光PRなのに島根と地図を勘違い? 戦略? 」という小さなニュースに、先日、出合いました(FNNPRIMEオンライン)。その骨子は「JAグループの旅行会社が作成した、鳥取県の観光キャンペーン広告。一見、普通の広告に見えるが、よく見ると、日本地図に『ここだっちゃ』と指しているのは、鳥取県ではなく、隣の島根県。」

地図の入ったそのキャンペーン広告の一部をそのニュースから以下に引用してみます。

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色の濃いところはたしかに鳥取県ではありません。島根県です。その右側の淡い色のついたところがここでの話題の鳥取県。

その紙媒体の広告記事を実際には読んでいないのですが、ニュース内容から勝手な憶測を膨らませると、次のような状況が目に浮かびます。

広告記事そのものは旅行や観光の取材記事を得意とするフリーのライターがきちんとまとめ、そこに、その広告媒体のおそらくは真面目で若い編集者が地図などの参考情報を付け加えたのでしょう。その若い編集者の中では地理上の位置が「鳥取県は島根県の左側」と固定されていて(たとえば、地理のテスト用に間違えて暗記したのがそのまま固定した)、だから、鳥取県に関するどれほど多くの追加情報が、その後、彼(ないし彼女)の頭を通過していっても、彼(ないし彼女の)固定された位置情報は何の影響も被らない。従って、こういう結果になる可能性が高い。

以前、「島根は鳥取の左です」というブログ記事を書いたことがあります。島根(松江や出雲など)に旅する機会があり、その折に「島根は鳥取の左です!」といういささか自虐的なメッセージが印刷された地場のTシャツがあることを知ったからです。

「島根は鳥取の左です」というメッセージは、山陰地方というものが日本のどこにあるのかをわかっていて、しかし、はて、島根は鳥取の右だったか左だったかという人には意味があっても、山陰地方のイメージがない人(たとえば、札幌生まれの若い女性)にはほとんど役に立ちません。よくわからないものの左にもうひとつよくわからないものがある、つまり説明にならない。島根がどこにあるかよくわからないその女性に、島根は広島の上です、といったら何となくわかってくれました。

日常の食べものに関していえば、島根はおいしい仁多米、すなわち仁多(にた)コシヒカリの産地ですが、山形生まれの「つや姫」の生産にも最近は力を入れている。浜田の「どんちっちアジ」「どんちっちノドグロ」は旨かったとか、鳥取の境港で獲れた本マグロが札幌の魚売り場に並ぶとけっこう嬉しいとかの区別的記憶はありますが、境港港にもノドグロやアジはいっぱい水揚げされるでしょうし、海の魚には県境はありません。津軽海峡を泳ぐ本マグロが、北海道の戸井に水揚げされたり、青森の大間の漁船団に捕獲されたりするのと同じことです。

出雲大社や松江や浜田、鳥取砂丘や境港など、両方の県の現場記憶のあるかた以外には、両者の位置関係は確かにわかりにくい。

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