シャクナゲの葉、針葉樹風から本来の広葉樹へ
シャクナゲは常緑広葉樹です。それにもかかわらず札幌のような雪の寒冷地にまで分布している。落葉広葉樹は雪の季節には雪の重みで倒壊しないように葉を落としますが、常緑広葉樹は葉をつけたまま越冬しなくてはいけない。
西欧語ではシャクナゲは「ロード・デンドロン(rhododendron)」と呼ばれており、語源的には「バラの、赤い」・「木、森」ということになります。シャクナゲの花に赤やピンクが多いのは確かですが、白いのもある。そのあたり一面にシャクナゲのバラ色の花が森のように広がっているのを見てそう名付けたのでしょうか。よくわからない。
雪の時期や寒い季節には、広葉樹らしい幅広の葉を針葉樹の葉のように細長くしぼませて寒さを乗り切ります。生活の知恵です(写真は1月中旬のシャクナゲ)。
ぼくたちにはまだコートが必需な時期でも、「しゃくなげ」にとって心地よい外気温になると、それまで細く閉じていた葉を、本来の広葉樹に戻って葉の表面積を大きく広げます(写真は3月末の撮影)。
原種は亜寒帯から熱帯山地に分布し、ネパールや(中国)雲南省には多くの種が存在しているそうなので、札幌もそれなりに好みの土地なのかもしれません。
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