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2019年4月15日 (月)

思弁的な阪神タイガーズ・ファン

ぼくは読んだことがないのですが、『プロ野球大事典』という本には「元服」という項目があって次のように書かれているそうです。
 
 「関西地方に伝わる古くからある風習で、幼いころジャイアンツ・ファンだった少年がタイガース・ファンに心を入れ替えること。子供のころはミーハー的にジャイアンツのファンであっても、おとなになれば、深く人生の不条理を味わわせてくれるタイガースのファンに変身するという風習」
 
「深く人生の不条理を味わわせてくれるタイガース」というのは言い得て妙です。カミュを読むよりも、甲子園に行って阪神タイガーズの試合を観戦するほうがひとはより哲学的、思弁的になれるみたいです。「哲学的であることや思弁的であること」が、大阪(ないしは阪神)という土壌でどういう風に「顕現」するかは比較的簡単に把握できます。たとえば、以下の事例(スポーツ記事より引用)
 
■「阪神4-9中日」(12日、甲子園球場)
 
<矢野阪神、甲子園で3連敗 投打にチグハグ、虎党からは「帰れ!」のヤジ>
<終盤に追い上げムードこそ作ったが、投打にチグハグな戦いが続く。スタンドからは凡打を繰り返す選手に向けて、「帰れ!」と痛烈なヤジが飛ぶ場面も。>
 
■「阪神2-10中日」(13日、甲子園球場)
 
<矢野阪神1試合2満塁被弾 虎ファン一斉に帰る、球団初の惨劇>
<気温も低けりゃ、内容もお寒い。八回、この日2本目となる満塁弾を浴びた瞬間、“寒くて見ていられない”とばかりに虎ファンが一斉に帰り始めた。>
 
守っているときに1試合で2度の満塁ホームランというのは、確かに「不条理」の極みです。「虎ファンが一斉に帰り始めた」というのは、その光景を想像すると、鬼気迫るものがあります。不条理を思弁し思弁結果をかみしめながら球場を後にするのか、それとも不条理の思弁プロセスをより深めるために混雑した阪神電車の甲子園駅に向かうのか。

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