春眠暁を覚えず
今年はとくに「春眠暁を覚えず」を実感します。なぜだかはわかりません。札幌はまだ桜が咲いていないので、本格的な春はこれから、今は春の入り口です。
春になる前はどうだったと言うと、たとえば日曜の早朝に目が覚めます。今が何時かということは毎日の経験でほぼ予想はつくのですが念のためにアラームオフ状態の目覚ましで時刻を確かます。昨晩は遅かったからあと1時間眠ってもいいかと考えても、そういう時にさらに1時間眠るのはとても難しい。眠れないまま、5分か10分で起き出してしまう。
それが、今年の春は、「あと1時間」が、気がついたらたっぷり1時間たっていた、あるいは、とてもゆったりした時刻までぐっすり寝ていたという状況がしばしば発生しています。喜ばしいことです。いっぱい眠ると気分がいい。
『春眠暁を覚えず 処処啼鳥を聞く 夜来風雨の声 花落つること知る多少』(春は暖かいので心地よく眠ってしまい夜が明けたのも知らなかった。ふと眼をさませばあちこちで小鳥の啼く声がきこえる。昨夜は風雨が激しい音をたてていた。あの風で花もたくさん散ってしまったことだろう)
しばらくして桜が咲いたら、唐の詩人のように、ぼくも夜の雨風がとても気になるかもしれません。
先日、すでに桜が咲いている地域へ急な用件で出かけました。慌ただしくてぜんぜん「春眠暁を覚えず」ではなかったのですが、そのおかげで鶯(うぐいす)の透き通ったようなホーホケキョを久しぶりに楽しむことができました。鳴き声はスマホに録音。1分程度の短いものですが、ときどき楽しんでいます。
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