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2019年5月15日 (水)

大きな活字の日本語ペーパーバック

学生時代にそれなりに熱心に読んだ文庫本で、だからまだ本棚の隅に存在しているなかから無作為に一冊を引っ張り出してくると(今、手元でページを繰っているのは岩波文庫、著者はマックス・ウェーバー、書名は「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」)、その活字の小ささに驚きます。

最近の文庫本は、以前よりも相対的に活字のポイント数が大きくなった気がしますが、出版社によっては、明らかに大きな活字で出してくれるところもあり(たとえば、ジョージ・オーウェル著「一九八四年[新訳版]」、ハヤカワepi文庫、この版の第一刷の発行は平成二十一年)、遠近両用メガネの利用者としては助かっています。

活字の実際の大きさではなく相対的な大きさで比較してみると、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を仮に9ポイントとすると「一九八四年[新訳版]」は12ポイントです。大きな活字は内容がシリアスでもくつろいで読めます。

一時、「大きな活字の文庫本」(正確には「ワイド版岩波文庫」で帯には「大きな活字で余裕の読書」と書いてある)が出版されて、手元には「華国風味(青木正児著)」がありますが、たしかに活字は余裕の大きさです。しかし、このシリーズは今でも手に入るのかよくわからない。

少し前に、文庫本という選択肢もあったのですが、「大きな活字の中型日本語ペーパーバック」とでも呼ぶのがふさわしい種類の本に出合い購入しました。

作りも紙質も、したがって値段も欧米のペーパーバックです。通常の単行本よりはひと回り小さい。押し付けるように無理にページを開くと背表紙に深い皺が入り、そのうちその部分から破れてしまうかもしれません。欧米版ペーパーバックではよくある話です。ただし活字サイズは大きくて、そこが嬉しい。小学館の「P+D BOOKS」というシリーズですが、活字を少し遠ざけて読むほうが楽な世代向きの現代日本文学が対象なので、市場はニッチマーケットということになりそうです。

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