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2019年8月26日 (月)

指定ゴミ袋はスマホでは買えない?

たとえば、おにぎりと飲みものとそれからついでに地方自治体指定のゴミ袋を近くのコンビニまで買いに行く若い男性や若い女性は少なくないと思います。彼や彼女が携帯するのはスマホだけで、とうぜん財布は持ちません。買い物は大丈夫でしょうか?

スマートフォンというプラットフォームを使って小口の不用品取引をしたりすると仮想の小口現金やおまけポイントなるものがたまってきます。それを手数料をかけて別の場所に動かすのも面倒なので、それをそのまま使ってしまいたいと考えます。最近はそういう仕組みが充実してきました。そのような場合、とくに買いたいものもないのでそういう購買力は日々の必需品の購入に回すのが妥当です。だから、近所のコンビニで、日々の必需品のひとつであるところの札幌市指定のゴミ袋をQRコード決済で購入しようと某ナショナルブランドのコンビニに向かいました。

レジでお店のベテラン風の女性から言われたのは「ゴミ袋はダメだと思います」。ぼくが怪訝な顔をしたのでお店の人は、ゴミ袋がそういう決済の対象外なのはあたりまえなのだけれどそういうことがよくわかっていないお客もいる、この人も一応お客なので怒らせても何なので「なんなら実際にいっしょにやって見ますか?」

で、実際にいっしょにやって見ると確かにQR決済の対象外のようです。詳しい理由は聞きませんでしたが、地方自治体指定のゴミ袋は、ビールやお菓子やおにぎりとは違って市のゴミ収集作業というサービスの対価を買うということなので、つまり通常の商取引と違うので、「ゴミ袋は現金でお願いします」ということのようです。現金で購入しました。

それでは今回のQRコード決済のおためし実験が完結しないので、330mlペットボトルのミネラルウォーターという日々の必需品に準ずるものを何本かレジまで持ってきて、当該キャッシュレス決済を終了しました。

ぼくは、スマホを決済に利用することの便利さに依存してしまい、そういう情報プラットフォームに一消費者として知らず知らずにロックインされてしまうような状態をあまり好ましいとは思っていません。スマホ取引のようなインターネット取引には、その最中でもそのあとでも、各社のよくできたマーケティングツールが押しかけて来ます。それらが押しかけて来たとしても必ずしもロックイン状態に陥るとは限りませんが、そういう危険性には確実に晒されます。

そういう意味では現金の持つ無名性には価値があり、だから無名媒体であるところのキャッシュの利用もそれなりに好きで、だからマーケティングツールの跳梁を鬱陶しいと感じるときやそのあたりでのちょっとした買い物をするときは、ゴミ袋も含めて、現金が便利です。スマホを使おうとは思わない。キャッシュレス決済は用途によって使い分ける少数のクレジットカードと、それから公共交通機関発行の電子マネーカードがあればたいていの状況でこと足りますし、そうすることである程度は自分の情報が勝手に利用されるリスクの範囲が限定できます。もっとも最近のマーケティングツールは情報の追加収集と新たな関連付けや誘導が上手なので、ぼんやりしていると消費者は裸にされてしまいます。

さて、地方自治体の指定ゴミ袋を「簡単に」スマホ決済する方法はあるのかないのか。ダメだった某ナショナルブランド・コンビニと競合している別の大手コンビニならITシステムが違うのでその処理がうまくいく可能性がありますが、そこまで時間をかける類のことではありません。

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