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2019年10月 1日 (火)

日常生活のなかで出会うボランティア

美術館では常設展以外の展示会や展覧会の時には、各部屋の隅や展示物の論理的な区切りに静かに控えている係員がいます。たいていは地味な制服を着て静かに目立たないように立っています(パイプ椅子に腰かけている場合もありますが)。
 
その部屋やコーナーの展示物について質問をされたときにその案内や説明をするのが主な役目なのか、マナー違反の観覧者が出ないように注意を払っているのか。彼女らは(女性の方が多いという印象なので)その美術館所属の学芸員なのか、それともボランティアなのか、外部からの派遣には見えない。自分をその立場に置いてみると、何時間ごとに交代しているのかわからないにしても、それなりに大変な仕事です。
 
北海道立近代美術館の場合だと、各地の関連美術館の展示会ポスターがけっこうたくさん貼ってあるところの向かいに、その美術館のボランティア募集案内が掲示されていて、その案内内容からすると、展示会の関連書籍や関連グッズの販売をされているかたや常設の売店でお土産というのか記念グッズというのかのレジを担当しているかたたちはボランティアらしい。
 
調べてみると、北海道立近代美術館の所管は北海道教育委員会で、それはそういうものだとしても、道立美術館関連のボランティアの募集や組織化は「道立の美術館の活動に協力し美術に関する様々な事業を行っている協力会」(一般社団法人)が行っているようです。ソーシャルマーケティングの一つではあります。
 
その協力会の運営やそこでのボランティア活動については
 
〈当協力会は会員の会費等によって支えられており、ボランティアにより事業活動を行っています〉
 
〈部の活動を通して美術館の運営や事業活動に協力しています。ボランティアになるためには、当協力会の会員になることが必要です。無報酬、交通費も自己負担となります〉
 
となっています。それなりの自己負担が必要です。
 
病院でも大きなところだと、公的な病院でも私的なそれでも、ボランティア活動中の比較的お年を召した女性をお見かけします。たいていは受診場所の案内や再診の際の機器操作のお手伝い、車椅子の患者のお世話などをされているみたいです。
 
ある大きな病院のサイトを拝見すると以下のようになっていました。一部を引用します。
 
【当病院ボランティア活動の概要】
 
〈活動場所〉
・病院外来ホール他
 
〈活動内容〉
・診療申込書の代筆、および書き方の説明
・病院内の案内
・身体の不自由な方に対する必要時の移動の介助
・自動再来受付機の操作案内
 
〈経費等〉
活動に要する費用は、交通費を含めてすべて自己負担となります。
また、提供できる駐車場はありませんので、公共の交通機関等の利用をお願いしております。
 
〈活動中の服装〉
貸与する被服等を着用し、ネームプレートを付けてください。
 
病院には電車やバスや自転車や徒歩で通うのでしょう。

ボランティア活動に従事する人たちを組み込んだ構造や組織(ここではとりあえずソーシャルマーケティング構造/組織ということにしますが)というものが誰によって運営されているのかなんとなく気にかかっていたので、身近な例で調べてみました。


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