歩道に落ちていたナナカマドの活用法
以前にも書いたように、札幌市で本数のいちばん多い街路樹は「ナナカマド」です。本数は約35,000本。どういう樹かというと、こういう場合は植物辞典ではなく一般の国語辞典でも十分に役に立ちます。
ななかまど【七竈】 バラ科の落葉小高木。山地に生じ、高さ約10メートル。花は小形白色で、七月に群がり咲く。果実は球形で、秋に葉とともに鮮やかに赤く色づき、落葉後も残る。材は堅くて腐敗しにくく、細工物に用い、七度かまどに入れても燃えないという俗説がある。<季語:秋>
とても燃えにくい樹なので、かりに街が火事になった時に、そこにナナカマドの樹木列があればそこで延焼が食い止められるということで街路樹に採用されているのでしょう(しかし、いったん火がついたら何日もくすぶり続けるかもしれないにしても、そのあたりはよくわからない)。だからナナカマドは一般の道路際にも公園にもあるし、オフィス街でも歩行空間の広いところや植栽場の揃っているところでは適当な間隔を置いてきれいに並んでいます。
オフィス街のナナカマド(一昨年の10月中旬)
9月になって少し経つと、そのナナカマドの実が赤くなります。赤といっても、樹によっていわゆる赤い色とそれから橙色の二種類があり、どちらも美しい。
風で落ちたのか、それとも機嫌の悪いカラスがわざと落としたのか、ナナカマドの赤い実が小枝付きで近所の歩道に落ちていました。落ちて間もないのか汚れていません。そのまま放っておくのも可哀そうなので、拾い、持って帰りました。
軽く水洗いをして乾かして、サイズ的に合いそうな花瓶に放り込んだのが下の写真です。落ちたナナカマドのこういう風な役立ち方もあります。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「土地の記憶」「水の記憶」のカラー印刷はコンビニが便利(2021.01.18)
- 女性知事の「Stay Home」発言が「お座り」に聞こえる(2021.01.14)
- ひょっとしてコリアン女子オープンゴルフ?(2020.12.16)
- 旧券を新券にスムーズに交換する方法(2020.12.08)
- 「すべり止め用砂が入っています、ご自由にお使いください」(2020.11.18)
「季節と時節」カテゴリの記事
- 窓の雪とホワイトアウト(2021.01.20)
- 橙(ダイダイ)はポン酢でもお菓子でも何でも活躍(2021.01.19)
- よいお年をお迎えください(2020.12.31)
- 新潟県五泉市産の里芋(2020.12.29)
- 正月が近づくと海鮮類が高くなる(2020.12.30)
「植物と花」カテゴリの記事
- 冬至です、これから日が長くなります(2020.12.25)
- 小股の切れ上がった色白のレンコン(2020.12.07)
- 札幌の秋は「ななかまど」の赤(2020.10.05)
- 枝を手折(たお)る(2020.09.03)
- 札幌のホップの実(2020.09.02)
「雑感」カテゴリの記事
- 窓の雪とホワイトアウト(2021.01.20)
- 「土地の記憶」「水の記憶」のカラー印刷はコンビニが便利(2021.01.18)
- 急いでいるときは「レターパックライト」は使わないほうがいい(2021.01.15)
- 正月が近づくと海鮮類が高くなる(2020.12.30)
- 冬至です、これから日が長くなります(2020.12.25)
「木と樹々」カテゴリの記事
- 雪で実感する紅葉や黄葉の意味(2020.11.16)
- 札幌の秋は「ななかまど」の赤(2020.10.05)
- アカシアは夏至の花(2020.06.25)
- 札幌は五月と六月と七月(2020.06.04)
- リラ冷え(2020.05.19)
コメント