控えめな北海道の観客と女子プロゴルフのことなど
以前はぼくも配偶者といっしょに、ときどきですが、北海道ではないところで、男子プロのトーナメント会場にも女子プロのそれにもお弁当持参で足を運びました。岡本綾子さん(そのときは全盛期を過ぎていましたが)の組についてコースを歩いたこともあります。その日はティーショットが曲がり気味で調子はあまり良くなかったと記憶しています。
巨人戦が開催されている東京ドームと日本ハム戦が開催されている札幌ドームの両方のどこか適当な座席に坐ってみてください(立見席でもいいですが)。その場から回りやドーム全体の観客の様子を観察すると、札幌ドームの(つまり北海道の)観客は控えめであることがすぐにわかります。拍手はしますが(それから応援歌の類も必要なそのときには歌いますが)、東京ドームに比べると、とても静かでおとなしい。
だから、8月初めの全英女子オープンゴルフで優勝した笑顔の可愛らしい日本の女子選手の帰国後の競技場所が、北海道、軽井沢、北海道だったのは若い彼女にとってはとても良かったと思います。軽井沢は東京からの観客も多いので、テレビ画像を通してですが、北海道では見られないタイプのけっこう大きな声の応援がグリーン周りでありました。もちろんタイミングを計った大向こうの掛け声のような声援ですが、いかにも世慣れていてファンとしての自身の存在感もアピールしたいという雰囲気です。
昨日終了した女子プロトーナメントの入場者数を日本女子プロゴルフ協会のサイトで調べてみると4日間で1万7249人でした(女性、同伴者のいる高校生以下、70歳以上は全日入場無料)。1年前(2018年)の入場者数が1万1474人なので、5775人増、50%増です。増加理由は、笑顔とインタビューの受け答えがけっこう楽しいその選手の存在感です。最近はゴルフ中継などまったく見ないぼくが、全英女子オープンの最終日を深夜まで見たことがきっかけでこの一ヶ月の日本の女子プロトーナメントの経過や結果に注目していました。
プロゴルフトーナメントの開催運営経費は賞金総額の3倍から4倍かかるそうです。主催者にとってはその中でプロアマ戦が重要だそうですが、プロアマ戦は主要顧客や御贔屓筋の接待場なので、それは主催者でなくてもよくわかります。とくに春の沖縄、夏の北海道が人気で、そういうのは豪華な「あごあしまくら付き」だし(ざっと計算してもけっこうな額になります)、いっしょにプレイできるのが女子プロだと男子プロと違って技量を見下されることもないので招待客は断る理由がありません。主催企業にとってはとても有効な営業マーケティングの機会です。
来年の同じトーナメントはその選手が出場するなら、おとなしい観客のひとりとしておにぎりを持って会場に足を運んでみますか。そのゴルフコースは、札幌からは公共交通機関と送迎バスでアクセスが簡単なので。
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