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2019年9月10日 (火)

日本梨(ナシ)の味わい

北海道では「幸水」や「豊水」のような日本梨はほとんど栽培されていません。「幸水」や「豊水」は寒さに弱いからです。その代わりというのも変ですが、西洋梨が、余市や仁木、増毛といったサクランボやリンゴ、ミニトマトの栽培が盛んな地域で生産されています。また余市では「身不知(みしらず)」という名の中国梨も栽培されているそうです。
 
日本梨は熟したものを収穫します。収穫直後の日本梨の果実は美味しい。一方、西洋梨はいくぶん未熟な状態の果実を収穫し、それを追熟して食べ頃を待ちます。つまり、収穫直後の西洋ナシはまったく美味しくない。日本梨は、したがって、サクランボ狩りやブドウ狩りと同様に梨狩りという、もぎたてをその場で味わうという主旨の季節のイベント(あるいは販売キャンペーン)が成立しますが、西洋梨の場合はそういうものが成立しません(それらしいものは作れるとしても)。
 
札幌で日本梨を楽しもうと思ったら、北海道以外の地域の梨を買い求めるしかありません。そこで、熊本産の十分に大きい「豊水」と、神奈川産のとても大きな「豊水」を食べ比べてみました。同じ「豊水」でしたが、味わいはずいぶんと違っていました。
 
たまたま食べたものが「熊本・豊水」と「神奈川・豊水」の標準的な味わいであるかどうかはわかりませんが、ここではそういうことにして話を進めると、「神奈川産」は配偶者やぼくには甘過ぎました。食べているとき、食べ終わった時の印象は「ただ甘い梨」。子供や酸っぱいのが嫌いな子供舌の大人が喜ぶに違いない単調に甘い味で、アップルパイに例えると砂糖を使ったアップルパイです。
 
「熊本産」は甘さとほのかな酸っぱさが混交した日本の梨らしいけっこうな風味です。アップルパイに例えると、砂糖は一切使わない、「紅玉」そのものの甘さだけを引き出したアップルパイです。
 
ところで冒頭の段落に書いた、余市の「身不知(みしらず)」という中国梨ですが、「千両梨」とも呼ばれていて(「千成瓢箪」のぶら下がったイメージからの連想でしょうか)、「JAよいち」のウェブサイト情報によれば
 
「この千両梨という梨は明治時代にここ、余市町で偶然実生を発見されたひょうたん型の梨です。」
 
「あまりにも豊産性で果実が大きく手間があまりかからないことから一時期は道内でもたくさん作られるようになったのですが、あまりにもたくさん量が増えすぎて価格が下落してしまい、また和梨の人気が増えた影響もあって千両梨をつくる人は年々減少していきました。今ではほとんどがここ、余市町でしか生産されておらず・・・」
 
「洋梨とは違い青みがあるうちに食べるのが美味しく、シャキシャキとした食感にサッパリとした甘みが特徴で、またコンポートやジャムなんかにもピッタリな梨です」
 
だそうです。砂糖で味付けをすると楽しい種類のようです。1個が400gくらいの大きさです。試しにいかがですか?


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