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2019年11月 7日 (木)

加工食品の正直な説明コピーのことなど

昨年、札幌近郊にある地元の味噌製造販売会社の工場を見学する機会がありました。説明と現場見学の後の質疑応答のときに最近の売れ筋ということも話題になり「業務用では液体味噌が売れ筋」という話が責任者からありました。OEM製品としての最近の売れ筋が液体味噌ということです。
 
それ以降、スーパーなどの味噌・醤油コーナーの液体味噌の前に気が向けば立ち寄ったりもしています。(ただし買うことはありません。何故なら我が家は味噌は自家製味噌、という時代錯誤な家庭なので)。
 
人気筋は「だし入りの液体味噌」のようです。忙しい主婦や働くお母さんの「時短」「食事準備の効率化」のためには、味噌汁を作るときに、味噌漉(こ)しを使って従来の味噌を溶くといった面倒なことは省きたいというのは理解できます。そうすればあとで洗い物の量もその分減るので省エネです。いわんや、出汁(だし)を引くなどという面倒な手間に於いておや。昆布や鰹節で出汁を引くのも「時短」を阻害するので「だし入りの液体味噌」というのが着地点になるのでしょう。
 
ある食品会社の「液みそ《高級バージョン》」は「だし入りで化学調味料が無添加」です。原材料欄はそのまま引用すると、「米みそ、発酵調味料、食塩、酵母エキス、豆みそ、かつお節粉末、宗田かつお節粉末、昆布エキス/酒精、(一部に大豆を含む)」となっています。その商品説明コピーがぼくにとってはいささか愉快で、どこがどう愉快かというと「化学調味料不使用でありながらしっかりとしたみそ・だし感を味わうことができます」というとても正直なところです。
 
なぜならその説明を逆の方向で書き直してみると「みそ・だし感を出すには(私どもとしては)化学調味料を使うことが必須です、化学調味料なしに、だし入り液みその、みそ・だし感は出せません」となるからです。
 
「液みそ《普及版》」のコピーを拝見すると、こちらは化学調味料無添加とは書いてないのでその原材料欄は「米みそ、食塩、砂糖、たん白加水分解物、かつお節粉末、かつおエキス、宗田かつお節粉末、昆布エキス/酒精、調味料(アミノ酸等)、(一部に大豆を含む)」とあり、化学調味料の代表表記であるところの「調味料(アミノ酸等)」が含まれています。「たん白加水分解物」という聞きなれないものは、お役所基準によれば「食品」のひとつで、食品添加物ではありません。
 
風味はマヨネーズそのままでカロリーがマヨネーズの半分という「健康食品」が「サラダクリーミードレッシング」という名称で盛んにマーケティングされています。マヨネーズというのは原材料のほとんどが植物油なので、植物油を半分にして(つまりカロリーハーフ)、そこに「たん白加水分解物」と「調味料(アミノ酸等)を追加すればマヨネーズらしい食品ができ上がります。
 
その食品の原材料欄はどうなっているか、記載をそのまま引用してみます。
 
「食用植物油脂(国内製造)、卵、醸造酢、食塩、砂糖、香辛料、たん白加水分解物/増粘剤(キサンタンガム)、調味料(アミノ酸)、香辛料抽出物、(一部に卵・大豆・りんごを含む)」。
 
マヨネーズを選ぶかそれともカロリーが半分のマヨネーズみたいなのを使うかは悩ましいところです。ともに時短に貢献します。マヨネーズは食欲を刺激するところの植物油の塊りなので、太りたくない人は「みたいな」商品を選択するのだろうと思います。
 
蛇足ですが、マヨネーズは家庭で簡単に作れます。マヨネーズの75%から80%は植物油なので、それなりの量の植物油に卵(卵黄)と酢と塩を加えてガーと(たとえば電気調理器具の力を借りて)かき混ぜるとマヨネーズができあがります。胡椒などの香辛料をどれだけ加えるかはお好み次第です。適当な料理や加工食品にマヨネーズをかけると何でも一応は喉を通ります。だからマヨネーズ味を売りにしたおにぎりなども人気ですし、たこ焼きやインスタント焼きそばにもマヨネーズがついているみたいです。

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