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2019年12月 5日 (木)

ゴルフはメンタルスポーツ

放映時間は短いしリアルタイム中継でないことも多いのですが、テレビなどで観るだけでも日本女子プロゴルフは(日本男子プロゴルフよりも)楽しいし、プレー中の彼女らの気持ちの動きと絡めて観戦するとなお楽しめます。下は先々週のそういう事例です。ゴルフをプレイするのはすっかり止め、だからテレビのゴルフ中継も見なかったのですが、渋野日向子さんの全英女子オープン最終日を、夏の日曜の夜中に終わりまで見てから、ミーハーの一人になりました。
 
先々週の第38回大王製紙エリエールレディスオープン、最終日(11月24日)の話です。テレビ中継(ただし編集録画)があり、その日の後半は渋野日向子さんと鈴木愛さんのマッチプレー的な接戦でした。14番まではともに18アンダーです。興味深かったのは、15番(375ヤード)、パー4。
 
ティーショットは二人ともフェアウェイです。第2打を打ち終わり、先に打った鈴木さんはピン横1.5メートルくらいにつけました。楽に入りそうな感じのボール位置です。一方、後から打った渋野さんのボールはピン奥4~5メートルくらいに止まりました。下りのパットが残ります。鈴木さんは第2打を打ち終わった時からルンルンと余裕の表情でした。
 
グリーンです。渋野さんは長めの下りをよろよろと流し込んでバーディを取りました。鈴木さんは横1.5メートルを外してしまい、パー。
 
バーディパットを外したときに鈴木さんの顔がゆがみました。しかめ面というより、明らかに悔しさでゆがんだ表情です。「1.5メートルの私がバーディ、下りの彼女はパー、ここで1打リード」という想定シナリオがあっさり崩れてしまったからでしょう。表情の急激な変化を見てこの失敗は尾を引くだろうことが、テレビ画面を通してでも、明かに感じとれました。
 
鈴木さんはおそらくその怒りを抱えたままなので、16番のパー3では長めのバーディパットを外して沈んだ表情がまたゆがみ、結局パーでホールアウトしました。抑えようとした怒りが逆に膨れたのか、パー5の17番ではティーショットを右に押し出してしまってボールは池に飛び込みました。そのホールはボギーで収まり、それでやっと彼女の表情からイライラが消えました。

渋野さんの17番も、池の右側ラフで止まった第2打といい打ち上げアプローチの第3打といいそれなりに危うかったのですが、そのときは「ぶち切れる」ことなくパーでまとめました。
 
試合結果は渋野日向子さんが19アンダーで逆転優勝、最終ホールはパー。最終ホールでバーディを奪い返した鈴木愛さんが18アンダーで第2位でした。
 
アマチュアでも入るはずの簡単なパーパットなどを失敗すると次のホールに悪影響が出ます。だからプロのプレイヤーがボギーになった次のホールで、精神安定のためにバスンスバックしたいというのはよくわかります。「パー・ボギー・ボギー」や「ボギー・パー・ボギー」で進んでいくハーフ42くらいのアマチュアだと、ダブルボギーの後のパーがバウンスバックですが、気持ちは同じです。


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