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2020年2月 3日 (月)

マスク雑感

人ごみの中に出かける時で、マスク着用が失礼になるような場合を除き、風邪の季節や外気が乾燥しているときは、配偶者もぼくも数年前からマスクをする習慣なので、つまり一定量のマスクをストックしているので今回のような新型コロナウィルス発生のときも慌てて買いに走る必要はありません(事態が長期に深刻化するとそういう余裕がなくなりますが)。

マスクでウィルスのような小さなものは防御できないにしても、マスクはそれなりには役に立つ。冬は寒さ防止にもなります。

好奇心から複数の通販サイトを覗いてみると、マスクは売り切れや販売停止中か、そうでなければ普段の10倍くらいの値段で出品している利にさとい流通ギョーシャのかたも少なからずいらっしゃるようです。実にしっかりしている。

ぼくたちは白い色のマスクで、ときどき見かける特徴がある形の黒い色のマスクをする勇気はありません。黒いマスクとすれ違うと(失礼を承知で言えば、夏に巣に近づくヒトを追い払うために襲いかかってくるカラスと遭遇した雰囲気になるので)なんとなく引いてしまう(関連記事は「カラスに襲われた」)。

しかし、白いマスクというのは風邪などをひいている人が周りに迷惑をかけないためにするものという認識もあると思うので、ぼくたちも病人と思われているかもしれません。マスクはウィルスの保有者が周りにウィルスなどを飛ばさないのが主目的なので、そう思われてもしかたない。

テレビのニュース番組で、新型コロナウィルス感染防止の緊急増加需要に対処するために大忙し状態のある中国のマスク製造工場の様子が流れていました。

マスク、とくにサージカル(外科用)マスクのようなタイプは、製造・検品・箱詰めまでのすべての作業をクリーンルーム内で実施する。クリーンルームでは目元以外を露出しない専用ウェアと専用手袋を着用して衛生管理を徹底する、というのが一般的なやり方だろうとは、半導体や医療用品の製造現場をよくは知らなくてもそれなりに想像できます。

今回わざわざ上海市(というか中国政府)がメディアに公開した(させた)工場なので、ニュース映像はそういう工場環境、製造作業を映し出していました。工場制手工業という雰囲気もありますが、ISO 9001 や ISO 13485 といった表示がいっしょに映し出されてもそれを否定はできない。手作業は専用手袋をきちんとはめて行っています(気になったので映像を拡大して確かめた)。水色の四角いプラスチック箱に個別包装前のマスクをドサッと放り込むところはなかなかのものですが。

下の写真は、上海のあるマスク製造工場の直近の様子を撮影したもので、「アジアでマスク需要急増 中国で深刻な品薄、工場フル稼働 新型肺炎」(Jan 29 2020)という活字ニュースからお借りしました。ニュース映像と同じ工場かどうかはわからない。クリーンルーム風の製造現場でいくぶんごたごたとしているけれど、こちらの二人の女性作業員も手には専用手袋をはめている。

China_mask_factory

これはぼくの憶測ですが、そういうしっかりした製造現場が必ずしも多くないとすると、そしてそのことを中国人が知っているとすると、中国人観光客が東京や札幌のドラッグストアで日本製(ないしは日本企業が日本の製造品質管理基準で中国の工場で作った)マスクを、今回に限らず、爆買いする気持ちはよくわかります。マスクに限らず衛生用品の爆買いには何かそのための理由があるのでしょう。

中国はある時は先進国、別の時は発展途上国と政治の舞台で自己規定を使い分けるのが好きな国なので、有利な状況だと強大な発言力を持つ先進大国になり、不利な状況だと対策に必要なインフラが存在しないと放り出すか、あるいはモグラたたき対応の発展途上国に姿を変えます。今回はその混在ぶりが発揮されているようです。


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