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2020年2月12日 (水)

年代物の国産ウイスキーが払底

12年物、17年物、21年物、25年物といった熟成した年代物国産ウイスキーが品切れに近い状態だそうです。売れすぎてそういうウイスキーの原酒在庫がなくなったので継続して販売できないらしい。たとえば「ニッカウヰスキー」だと「竹鶴」の「17年」「21年」「25年」の販売がこの3月末で終了するとのことです(2020年1月14日のニュース)。

買ってからそれなりの年数を飲まずにいた数本の「竹鶴12年」と「宮城峡」は今となっては貴重品です。「鶴」や「余市」は飲んでしまって残っていない。「竹鶴12年」は、「ニッカ」の「余市」と「宮城峡」という二つの蒸留所のシングルモルトをブレンドしたもので、じつに旨い。年代物の「竹鶴」は飲む人それぞれに好みもあるかもしれませんが、ぼくにはたいていの熟成スコッチよりも旨い。

観光客やインバウンド客で混雑する前の「余市蒸留所」は列車を乗り継いで見学に行ってもゆったりとしていて、係の人と静かにウイスキーの話をすることが出来ました。下の写真は、2011年6月に配偶者といっしょに行ったときに原酒保管庫の中の原酒樽です。そのときは保管庫のひとつをその中に原酒の有料試飲カウンターを入り口付近に用意して訪問客に公開していました。

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その樽には、それぞれ赤いシリアルナンバーが貼ってあり、左下の樽には「86 04」「OTARU」や右上の樽には「86 05」「OTARU」という文字が焼き印されています。だからその当時で、すでに25年物のモルト原酒ということになります。

すでに定年退職されてアルバイト的に働いていて試飲カウンターの向こうでぼくたちの相手をしてくれたかたの話によれば、「25年経過した樽には原酒は、水分が蒸発するので、最初の3分の1しか残っていません」、「竹鶴の12年物といっても、確実に12年以上寝かせた原酒が混ぜ合わさっているので、実際は13年物とか14年物ということにもなる場合もあります」。

25年間の保管費用がかかるだけでなく、原酒在庫そのものが25年で3分の1になるので、全体的な在庫維持費用は、つまり年代物ウイスキーの原価は当然高くなります。つまり定価は、最初の段よりも次の段が高くなり、その次の段はもっと高くなるという形の階段状でそれなりの額に設定されます。

数年後に、その蒸留所を再訪した時は、内外の観光客の群れに恐れをなしたのか、その保管庫は部外者が立ち入れない場所になってしまっていました。というか、存在そのものが目立たない雰囲気を纏(まと)っていました。

関連記事は「モルトウイスキーの蒸留所」。


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