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2020年3月 5日 (木)

とても賢いかもしれない新型コロナウィルス

新型コロナウィルスが蔓延しているらしい「北海道クラスター」で暮らしているという事情もあるので、本棚から「免疫の意味論」(多田富雄著)を二十数年ぶりに引っ張り出して気になる箇所を読み返してみました。基礎知識をリフレッシュしこの名著から刺激をもらうためです。

生物の最もわかりやすい存在目的は、ウィルスや細菌から野原の草やミミズ、そしてヒトまで、その種が再生産を繰り返しながら生存しつづけることです。

ウィルスの「生き甲斐」はたとえばヒトという宿主の免疫系を破壊することではあっても、ウィルスは宿主がいないと存続できないという事情もあるので、極右(ないしは極左)武闘派のようにむやみと宿主を殺傷してしまうのは得策ではありません。宿主に棲むためにその免疫系と戦いながら、宿主という集団を「殺さず生かさず」風に維持するのが賢いやり方です。

つまり、

① 感染者の致死率が高くなく(Coronavirus COVID-19 Global Cases by Johns Hopkins CSSEによれば、Total DeathsをTotal Confirmedで割った2020年3月4日現在の世界の平均値は3.4%)、
② 感染者数や感染者の致死率は、子どもや若い年代はとても低くて、熟年から高齢者になるほど急激に高くなる
③ 8割の感染者が軽症で自覚症状がほとんどない
④ それから症状が治まって陰性になった感染者も再感染する、つまり免疫系が必ずしもうまく働かない(というのが事実だとすると)、

といったことを総合すると、新型コロナウィルスの「ヒトという宿主集団を殺さず生かさず」という主旨の生存戦略は、再生産(予備・可能)年齢層には親切に宿り再生産年齢を過ぎた人たちにはやや冷酷に取りついているところを見ると、実に賢く考えられているということになります。長くなり過ぎたかもしれないヒトの平均寿命を中・高齢者層を中心に調整しているとも言えます。

地球は、40万年前から10万年の単位で8℃の気温の上昇(温暖化)と下降(寒冷化)を繰り返していて、これは人為では実質的には如何ともしがたい。新型コロナウィルスが人為によるものでなければ、ヒトは防御的に折り合いをつけるしかないという意味では両者は似ています。

エイズウィルスとそのうち折り合いがついたように、今度のコロナウィルスと折り合える方法が見つかる(作られる)までは、家庭や個人のできる範囲で折り合いをつけていくしかなさそうです。


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