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2020年4月 6日 (月)

「布マスク2枚」は「ケーキ」を超えたかもしれない

呆れてモノが言えない、という状態を久しぶりに体験しました。

呆れてモノが言えなくなったのは、「前例にとらわれることなく」「今までにない規模で」「速やかに」実行することになっていたところの新型コロナウィルス感染防止対策の「政府」具体案が「全世帯に布マスクを2枚ずつ配布いたします」ということになったと聞いた瞬間です。この件についてはSNSがエスプリの効いたメッセージや印象に残るユーモア画像等を交えて姦しい状態ではあるとしても、ぼくも私的記録としてその瞬間の気分をここに残しておくことにしました。

「ケーキを食べればいいじゃない」「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」はマリー・アントワネット自身の言葉でなくてフランス革命前夜の空気を上手に滲ませたどなたかの創作だったようですが、国会で「全世帯に布マスクを2枚ずつ配布」と言ったのは安倍首相本人なので、それを自信をもって宣言した瞬間に彼の「布マスク2枚」はマリー・アントワネットの「ケーキ」を超え、後世に残る言葉になりました(近くの官僚の思い付きアドバイスをすばらしい方策だと勘違いした結果だとしても)。だから国民が一揆よりも過激な行動を為政者に対して発揮することを厭わない国なら、すぐこのあとに革命が起こってもおかしくない。こういう革命を何と名付けましょうか。

「布マスク2枚」の発想は、「(国民全体で)食べる量が増えるわけではない」のでスーパーなどで食品不足などが続くわけがないと考えた農水省の役人の発想と、ものごとをマクロに静的にしか見られない、つまりミクロな生活感や現実感をいっしょに併せ持った形でものごとを発想できないという意味では同じです。

在宅勤務や休校や外出禁止要請で家族が今まで外で食べていた食品消費分が家庭内に一気に流れ込んできたので(それからその他の理由も加わったので)、家庭内での食品需要が急増してスーパーの日持ち食材や加工食品の棚が空っぽになるという個別な状況変化が、農水省の役人にはうまく想像できなかったように、今回の役人も平均値に飛びつくのは得意であっても、以下にネットから勝手に引用させてもらった絵のような状況が各家庭で発生することが思い描けなかったようです。だからネット上での国民のネガティブな反応と揶揄の大きさに驚き、慌てている。(関連記事は「「食べる量が増えるわけではない」のではなく、「食べる量は確実に増えた」

その、見かけだけで役に立ちそうもない「布マスク(ガーゼマスク)2枚」がそのうち我が家に届いたら、歴史的な記念物として、当分の間、郵送用の封筒ごと透明なポリ袋に入れて保管しておくつもりです。

蛇足ですが、マスクを役に立つ順に並べると

「N95」>「サージカルマスク」>「一般向け不織布マスク」>「マスクをしない」>「布マスク」

という専門家の見解があります。洗って再利用できるということになっている「布マスク」を、手洗いした後、よく乾いていない状態(陰干しが生乾き状態)で再利用すれば(2人世帯でひとり1枚しか割り当てがないし、ガーゼマスクなので乾燥機や天日干しは向いていないのでそうなる可能性が高い)、雑菌が増殖したマスクを翌日に使うことになります。

2_20200404085701
どなたの作品か存じませんが、勝手に引用させていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。


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