再び、「他は国籍確認中」という厚労省・新型コロナ感染症報告における不思議なデータ項目
《新型コロナ関係の不思議なデータ項目が「他は国籍確認中」》の続きです。
「厚生労働省 新型コロナウイルス感染症の現在の状況について」という報告が厚労省のウェブサイトにあり日々更新されていますが、その中に「他は国籍確認中」という不思議なデータ項目が継続して存在しています。
4月5日版の厚労省報告では、新型コロナ感染症患者はその時点で
「患者2,239例」
「日本国籍の者1,678名、外国籍の者39人(他は国籍確認中)」
なので、その時の「国籍確認中」(つまり国籍不明)の新型コロナ患者はその日までで「522人」でした。
4月19日版の報告では
「患者6,353例」
「日本国籍の者4,646名、外国籍の者62人(他は国籍確認中)」
となっているので、その時点で「他は国籍確認中」とされた人たちの人数は、「6,353人の患者」から「日本国籍の者4,646名」と「外国籍の者62人」を引いたあとの人数であるところの「1,645人」だったということになります。つまり、国籍不明の新型コロナ患者が4月19日現在の日本には(より正確には日本の病院には)累計では1,645人いらっしゃった(そのうちの何人かはすでに無事に退院したに違いないにしても)。
ということは、4月5日から4月19日までの2週間で
「日本国籍の(新型コロナウィルス)患者」は「2,968人」増加し
「外国籍の患者」は「23人」増加し、そして
「国籍確認中の新型コロナ患者」が「522人」から「1,645人」へと「1,123人」増加した
ことになります。つまり新たな日本人感染患者10人に対して、新たな「国籍不明感染患者」が4人発生したというわけです。
さて4月19日から1週間経った4月26日の状況を拝見すると、「新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和2年4月26日版)」では
「患者7,941例」
「日本国籍の者5,916名、外国籍の者133人(他は国籍確認中)」
なので、「他は国籍確認中」の人たちは「1,892人」です。今度は、1週間前の「1,645人」から「1,892人」へと1週間で「247人」増えました(なお同じ1週間で「日本国籍の患者」は「1,588人」増加し「外国籍の患者」は「71人」増加)。
有体に言えばこの報告書を公表し始めてからずっと厚生労働省が国籍を明らかにしたくないと考えている(おそらく特定の外国籍の)コロナ感染症患者が日本国内で増加し続けています。4月5日からの3週間で見るとそういう患者は1,370人増えている(同期間の日本人患者の増加数は4,238人)。4月3日現在、73か国からの外国人の入国が拒否されているにもかかわらず。
以前の記事でその項目に関して「日本の各地域の保健所や病院などで新型コロナ感染者と検査認定された人が日本国籍か外国国籍かわからないので国籍確認中などということは普通はあり得ない。あり得るとすれば肺炎のような症状が急に悪化してパスポートなども身につけていない状態で突然路上で倒れて病院に運び込まれてそこで新型コロナ患者だとわかったというような場合で、そういう気の毒な患者が2週間で1,123人も発生したというのは、出来のいいホラー映画か脚本の悪い喜劇映画のどちらかに近い」と書きましたが、実際はそういうこともあり得ない。
あり得そうなことは「経済力と政治力に裏打ちされたコネ」を持った外国籍の患者がひそかに大量に(7,941人に対して1,892人なので累計で24%)日本の病院に入院しに来ているという事態です。厚労省はそういう患者の国籍を公表したくないらしい。何故なら、4月3日以降は73か国の外国籍の人たちの日本への入国を規制(入国を「原則」拒否)しているし、日本でも医療崩壊が一部では起き始めているにもかかわらず、日本国籍でも外国国籍でもない「国籍不明の入院患者」が確実に増えているからです。
いつまでも国籍の確認できないコロナ感染患者が相当の割合で(全体の25%とも言えるし、日本人患者10人に対して4人の割合で、とも言える)日本に滞在している、あるいは病院のベッドを塞いでいる。この数字から「入国は『原則』拒否」をタテマエにしてしまうだけの政治力のあるシナリオライターの存在が透けて見えるようです。感染して入院が必要な日本人患者にとってはあまり愉快な実態ではありません。
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