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2020年5月27日 (水)

鬼一口(おにひとくち)・補遺

これは家族とぼくのための個人メモです。自分で納得はしていたとしても勝手な憶測や聞き書きの部分(自分で検証していないという意味)もありますので、適当に読み流してください。

今回の新型コロナウィルス感染に関して明かなことのひとつは、(変異種も含んで)当該ウィルスの治療薬もワクチンもまだ存在していないということです。別のターゲット用に開発された複数の薬が援用されて一部は効果を発揮しているようだとしても、それはそれだけのことでこの感染症の治療薬ではない。ワクチン開発もこれからです。

日本でこのウィルスに感染していると判明した人たちの数、地方自治体で検査の結果日々報告されている新規感染者数は、今のところは減少傾向にあるようです。(なお、このウィルスによる世界の死者数も、南米以外は減少している。しかし北米の状況は現在もそれほどは良くはない。)

しかし、だからといって、実際の感染者数や潜在的な感染者の数が少なくなったわけではなさそうです。そういう方向を指し示す調査は存在しないので。

確か台湾政府の調査分析によれば、すべての変異種についてそうかどうかはわからないにしても、「当該ウィルスの感染者」が「感染していない他者」にウィルスをうつす時期はいつかというと、その感染者の発症後ではなく、発症の数日前から発症時まで、だそうです。つまり、熱を出して苦しそうな状態の患者からはほとんどうつらなくて、発症前で自覚症状がない元気な状態の感染者のほうが明かに強い感染力を持っていたそうです。言葉を換えると、37.5度の熱が4日間続いた患者は、他者にウィルスをうつすという観点からは、相当に安心な存在ということになります。

メディア報道によれば、政府が6月に導入しようとしている「(新型コロナウィルス対策用)接触確認アプリ」は、ブルートゥースを使いグーグルとアップルが共同開発して各国の公衆衛生機関に提供しているものだそうです。グーグルとアップルというIT基盤の提供者が一緒になればすべてのスマートフォンユーザが対象になるわけで、そうなるとこれがいわゆる「アプリ」なのかそれともアプリという装いを持った「OS」の一部なのかよくわからない。

スマホユーザーが新規の個別アプリとしてダウンロードしなくても、このソフトウェアは「OSアップデート」の一環としてiOSとAndroid OSのスマートフォンに勝手に入ってきます。勝手に入ってきても、このソフトウェア用の「ON/OFF」ボタンや「ENABLE/DISABLE」スイッチがあればいいのですが、どうなのでしょう。このソフトウェアはブルートゥースを使うらしいのでそれをオフしている間は「接触確認」は有効にならない、とも言えますが、つねにブルートゥースをONにしているかたには悩ましい。

それも悩ましいですが、もっと悩ましいのは、以下のようなことです。

かりに、保健所で新型コロナウイルス感染者などを管理するシステムに陽性者が登録され、登録された陽性者は、保健所の通知を受けて自分が陽性者であることを協力的に善意を持って「接触確認アプリ」に入力したとします。

上述の台湾政府の調査分析が正しいとすると、そういう陽性者が他者への感染源となるのは発症前の数日で、そのもっと前とか、症状が出た後はその陽性者は感染源にならない。「保健所で新型コロナウイルス感染者などを管理するシステム」には、おそらく、なんの症状もないのにたまたま検査したら陽性になったばかりであることが判明した人から、感染したものの何となく直った人や、入院して無事退院した人までがすべて含まれています。

この「接触確認アプリ」をダウンロードした人が当該ウィルス陽性者と接触した場合には接触者アラートがその人に通知される塩梅になっているそうなので、下手をすると緊急性のない(あるいは実際には意味のない)緊急速報がそのあたりを飛び交うことになるやもしれません。

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