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2020年9月28日 (月)

札幌風の衣替え

「衣替え」とは、暑さ・寒さの変わり目に季節にあった衣服に着替える慣習のことです。日本では多くの学校や企業の制服(夏服、冬服)などにこの慣習が残っています。暑さ寒さも彼岸までなので4月1日と10月1日のほうが自然ですが、多くの地域では毎年6月1日と10月1日に一斉に衣替えが行われます。

日本には着物の衣替えがあり、着物と帯は、とても寒い時期は地域によっては「綿入れ」、寒い時期は裏地のある「袷(あわせ)」、少し暑い時期や少し寒い時期は裏地のない「単衣(ひとえ)」、暑い夏は「薄もの」(絽や紗)という具合です。真夏の花火の時期には若い女性が今でも楽しむ簡易着物であるところの「ゆかた」もあります。

札幌では、どうしてそうなのかはわからないにしても、衣類に関しては「暑さ寒さも彼岸まで」を守っている人たちが他の地域よりは目立つようです。

たとえば、先週は朝早くはやや冷えるとはいえそれは心地よい涼しさで日中は暑くなります。夕方にまた気温がやや下がるとはいっても、街中では半袖でちょうどいい。ぼくは日常着、普段着に関しては原則よりも実際を重んじるほうなので、9月下旬でも暑いと半袖だし、4月上旬の雪跡が道路際や広場に残る時期は冬服とコートです。

先週末の夕方に半袖で気持ちよく歩いていたら、向こうからやって来る若い男性や中年の男性、それから若い女性も秋の上着を着こんで、中にはヨットパーカー風で頭を蔽っている人もいる。汗をかかないのかと気になります。そういうなかに半袖がひとりまじっていると「内地」からの旅行者にしか見えません。

ぼくには冬用ジャケットと薄手のコートの組み合わせが心地いい3月末に、札幌ではコートを羽織らず春の上着や春用スーツで歩く人たちとすれ違うことが少なくありません。寒くないのかと驚いてしまう。

3月末と9月末の両方の事実から帰納すると、札幌市民は決してとくに暑さに強いわけでもとくに寒さに強いわけでもなくて、しかし衣類(衣替え)に関しては、「暑さ寒さも彼岸まで」に従う人たちが他の地域よりは多いということになります。なぜそうなのか。おしゃれの構成要素の一つがやせ我慢だとすると、札幌市民がとくにおしゃれとは思われないけれど、やせ我慢に強いのかもしれません。


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