イナダの刺身と漬け丼と照り焼き
久しぶりに対面販売の魚売り場に行ったら、まだまだ混雑度合いは低くて、その中で、戸井の本マグロと、イナダ(40㎝くらいの大きさのブリ、関西方面ではハマチ)が安い値段で売られていました。
戸井は大間と津軽海峡を挟んだ向かいの漁港で、高級本マグロの水揚げ地として有名です。しかし、最近はコロナの影響で高級魚が料理屋などに出回る量が減少しているので、おいしい本マグロも一部はこういう形で捌くしかないのかもしれません。「戸井のマグロがタダみたいな値段ですよ。」オニーサンの掛け声もやけ気味です。
イナダは切り身だけでなく丸ものも、とてもお買い得な値札で氷水の中に横たわっています。売り場のベテラン女性の話では、「秋鮭を獲りに出漁したら網にいっぱい掛かったのは鮭ではなくイナダで、だからこんな状態です」。
丸ものを三枚に下ろしてもらいました。若いブリなので脂の乗りは悪いにしても、半分は刺身や酢飯の漬け丼で、半分は煮付けか照り焼き風で食べるつもりです。戸井のマグロは中トロを酢飯の漬け丼で賞味しました。酢飯の漬け丼は、伊勢志摩の「手こね寿司」の応用です。
値崩れのマグロとイナダだけでは魚にもお店にも申し訳ないので、塩麹に漬け込めるような他の魚も買って魚とぼくたちの関係、そしてお店とぼくたちの関係を繋ぎます。
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