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2020年9月29日 (火)

スマートスピーカーをペアでステレオスピーカーに

誰が言い始めたのかは寡聞にして存じませんが、OS(オペレーティング・システム)搭載の機器や器具をスマート云々と呼んでいます。携帯電話がOSを持つとスマートフォン、スピーカーにOSが組み込まれるとスマートスピーカーという具合です。その状況をAI機能搭載などと過剰広告に近いようなメッセージで形容するところもありますが、それはご愛嬌として受け取ります。

OSやその周りの関連ソフトウェアがもっと大きな対象にビルトインされて更新されていく状況を拡張・拡大していくとスマートカーやらスマートハウス、スマートシティーということになりますが、ぼくは不便な環境(つまり、スマートでない環境)というのもけっこう好きです。

音のいいステレオ再生装置として機能するネットワークスピーカーというのを探していました。スマートスピーカーはカテゴリー的にはそのうちのひとつです。小型で配置が自由で価格も穏当なものが対象です。

CDをセットしてこれからいい音楽(たとえば、アンナー・ビルスマの「バッハの無伴奏チェロ組曲」、あるいは菊地雅章の「黒いオルフェ~東京ソロ2012」など)を堪能するという感じで音に向き合う場合は、従来通りの再生装置の前に坐るに如(し)くは無い。

しかし、そういうのが面倒な場合や何かを作業しているときのBGMとして特定の曲やアルバムを聴きたい場合に、購入した多数のCDの中の曲をすでにPCやタブレット端末の音楽管理ソフトに取り込んであるときは、その音源を利用したほうが簡単だし便利です。従来の再生装置はそういう具合にはいかない。だからステレオ仕立てのネットワークスピーカーが追加的に必要ということになるとしても、音のひどいもの――このなかには設計者の作為が過ぎているような音も含まれます――には興味がありません。

このブログでは工業製品やソフトウェア製品に関してはあまり特定の商品名を出さないようにしているのですが――例外は農産物や食材で、北海道産の「ゆめぴりか」や「大豆」、奈良県産の「南高梅」、福井県で作られた「干し昆布」、大阪の「塩昆布」といった書き方はよくします――、ここではその私的規則から外れます。

ぼくにとっていい音を出すスピーカーの個人的な基準は、B&O (Bang & Olufsen) 製の(今は中古でしか手に入らない)BeoLab8000のような官能的な臨場感に溢れ、澄んだ歯切れのいい音を出すもので、ネットワークスピーカーも何となくそれに雰囲気が近いものが望ましい。

で、時間をかけて複数候補の現物の音を聴いて、落ち着いた先はAppleのHomePodのペアでした。白いのを選んだので淡いベージュの壁に溶け込みハードウェアとしての存在感が希薄なところも――つまり、音楽だけがどこかわからないところから湧いて出る感じ、スピーカーが論理的な存在になったような感じも――悪くありません。

 


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