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2020年10月

2020年10月30日 (金)

リンゴの「旭」あるいは McIntosh Red

下の写真は、北海道・増毛(ましけ)町産の「旭(あさひ)」です。元の名前は McIntosh Red。カナダへ移住したスコットランド人のJohn McIntosh氏が19世紀の初めに移住先のカナダの森林で野生のリンゴを発見し、それを自分の農場に移植して育成、自分の名前をとってMcIntosh Red と名付けたそうです。

日本には、カナダから、1890(明治23)年に当時の札幌農学校(現在の北海道大学・農学部)にやってきました。明治25年に「旭」と名付けられた。なぜ「旭」という名になったのかは調べてもわからない。

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            北海道・増毛町産 「旭」

その「旭」ですが、北海道でも「旭」を栽培しているのは増毛町だけのようです。北海道の他の産地のものにはお目にかかったことがありません。青森では生産しているらしい。リンゴは品種改良や交配がそれなりに盛んな果物ですが、「旭」は日本にやって来てから品種改良をされていない稀有な種類だそうです。原種が130年間維持されています。

熟した「旭」は香りがいい。香りがよくて強い。匂い立ちます。数個を部屋に置いておくと部屋が「旭」の甘い香りですぐにいっぱいになる。

味は酸味が強く、濃い。果肉は柔らかい。「旭」を使ってアップルパイを焼いてみました。酸味は「紅玉」以上ですばらしい。そして柔らかいので煮崩れしやすいところは「紅玉」を超えています。

「旭」(McIntosh Red)は、痛快まるかじりの生食か――ぼくにとっては痛快な味ですが、酸っぱいので、ただ甘いのが好きな「おんなこども」向きではありません――、加工するならジャムです。パイには適していません。

「AppleコンピュータのMacintosh」は「リンゴのMcIntosh」とはわずかにスペルが違います。ぼくは、以前(インターネットが普及する前であるところの以前)、「SE/30」というMotorola 68030という石を搭載したモデルを使っていましたが、製品ロゴは確かにMacintoshという綴りでした。フロッピーディスク・ベースでハードディスクは外付けです(写真参照、写真の「SE/30」はカラー画面対応にアップグレードされていますが、もともとは白黒画面のCRTでした。ただし筐体は当時と同じです。写真はネットでお借りしました。この場を借りてお礼申し上げます)。当時も無償のツールや有償の「単機能アプリ」がMacintosh市場に溢れていて、そのあたりの状況はiPhoneと似ています。

Mac-se30-upgraded-2010


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2020年10月29日 (木)

「平家物語」を斜め読みして、ふと、感じること

ぼくは「平家物語」の名場面と呼ばれているような箇所――「一の谷の戦いの鵯越(ひよどりごえ)」、「平敦盛と熊谷直実の一騎打ち」、「屋島の戦いにおける那須与一の弓」など――は、小さい頃に祖父の口から、たとえば縁側で繰り返し聞くのを楽しみにしていました。琵琶の音色は決して混じらないにしても、平家物語の一部を孫に話すのが好きな家庭版の琵琶法師から聞くようなものだったかもしれません。明治生まれにはそういうことのできる人がいました。令和の今なら、その代替はおそらく「漫画で読む平家物語」「アニメで観る平家物語」ということになります。

その平家物語を本という媒体で斜め読みしてみて、ふと、感じることがありました。

この物語の主題は戦記物語的に書かれた平家の栄枯盛衰であるとしても、底を流れているのは天皇家の、最近の社会科学ないし環境関連用語を借用すれば、サステイナビリティ(sustainability)の強靭さかもしれないなということです。琵琶法師経由で日本中に拡がることになるその物語の原作者がそういうことを意図したのではないにしても、そういう風に読もうと思えばそういうものについての地味な詳細叙述とも読めます。

この物語作者は「奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏(ひとへ)に風の前の塵におなじ」というストーリー展開に必要な鮮やかな色の場面記述と、その場面の裏に同時に存在するものについての地味な記述を織り混ぜているようです。

天皇家は、見かけは藤原家や武家に翻弄されても、一族の生存にかかわる土台の部分は、専横的な政治経済的な駆け引き(この中には院政や臣籍降下といった手段も含まれますが)を駆使しつつ、不死身のアメーバーのように、生存に必要なものを新たに取り込みながら不要になった周辺部は切り離し、ネバネバと動いていて崩れ去るということがありません。「この世にこそ王位も無下に軽けれ。昔は宣旨を向って読みければ、枯れたる草木も花咲き実なり、飛ぶ鳥も従いけり。」(今でこそ、天皇の地位もはなはだ軽くなったが、昔は宣旨を対面して読みかけると、枯れた草木も花を咲かせて実を結び、飛ぶ鳥も従ったものだ)という状態ではあっても、平家は朝敵として滅亡し、源義経は兄の頼朝に殺されてしまいます。

平家物語の冒頭部分の以下のような一節も、天皇家のサステイナビリティという観点から見ると、自分にそのうち役に立つかもしれない別のある一族に短期間の夢幻を楽しませるための、そしてその一族が邪魔な存在になれば彼らの夢を破壊してしまうつもりの、ひそかな布石について語っているのかもしれません。

『その先祖を尋ぬれば桓武天皇第五の皇子、一品式部卿葛原親王九代の後胤、讃岐守正盛が孫、刑部卿忠盛の嫡男なり。かの親王の御子高見王無官無位にして失せ給ひぬ。その御子高望王の時、初めて平の姓を賜はつて上総介に成り給ひしよりたちまちに王氏を出でて人臣に列なる、その子鎮守府将軍良望後には國香と改む、國香より正盛に至る六代は、諸国の受領たりしかども、殿上の仙籍をば未だ赦されず。』

《現代語訳》『清盛の先祖を調べると、桓武天皇の第五皇子、一品式部卿葛原親王から数えて九代目の子孫、讃岐守正盛の孫で、刑部卿忠盛の嫡男である。葛原親王の御子、高見王は、官職も官位もないままなくなられた。その御子の高望王のとき、初めて平の姓を賜わって、上総介になられてから、ただちに皇籍を離れて臣下の列に連なる。その子・鎮守府将軍良望は、後には国香と名を改めた。国香から正盛に至るまでの六代は、諸国の国守ではあったが、殿上人として昇殿することはまだ許されなかった。』

ふと感じたことのもうひとつは、これはひとつめとは関係がないことですが、「物語」に登場するさまざまな戦いの時間がとても短いことです。鏑矢(かぶらや)を飛ばし合い、鬨(とき)の声をあげたら、途中に修羅場は数多く登場しても、あるいは戦いの場が、やがて、一の谷、屋島、壇之浦と移っていっても、戦は、実質的には短時間で片が付いてしまいます。合戦は短時間なそれの間歇的な繰り返しと映ります。余計なことですが、義経の仕掛ける戦は奇襲攻撃ばかりで、当事者にとってはそういう奇襲攻撃も壮絶な殺し合いの場には違いないとしてもなんだかあっさりとしている。

だから、戦いにおける兵站(へいたん)については、長期戦ではないので、敵の攻め方や殺し方を考えるほどには、兵站について真剣に考えなかった武将が多かったかもしれない。頼朝はそういうことにも時間をかけたにしても、国民に人気の高い義経はそういうことは苦手だったようです。それが国民のDNA的な一般性質として伝わって、たとえば第二次世界大戦における帝国陸軍の中国東北部や東南アジアの兵站事情――気合だけがあって武器弾薬や食糧は大幅に不足――に繋がっていたようにも思われます。


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2020年10月28日 (水)

我が家では米麹は一年を通して使います

下の写真は、それぞれが北海道産米が原料の米麹(こめこうじ)で、おのおののパックの米麹の量は200gです。我が家の米麹の年間消費量は、200gパックで60個から70個。味噌の寒仕込みの時期などは若干のスパイク消費が発生するとしても、年間を通して同じような量を使い続けます。

200g

何に使うのかというと、

・たくあん
・赤味噌
・白味噌
・塩麹
・醤油麹
・べったら漬け(そのための甘酒)
・甘酒(甘酒として賞味する、甘酒は夏の季語)

などです。

写真の麹は生麹(なまこうじ)ではなくて乾燥麹ですが、それでも賞味期限は製造後3カ月くらいです。一般消費者向け・家庭向けの麹は、生産者は、冬の漬物の時期に合わせて秋に集中的に製造し販売するので、その時期にまとめ買いを逸するとあとで苦労します――特定生産者のものを小売店で細々とは入手できるにせよ、それでは足りないことも多い。だから、その時期に箱の単位で購入することにしています。我が家の場合だと、30パック入りを2箱と、それからバラで10パックくらいまとめて。

3カ月の賞味期限に対処するには、米麹パックは冷凍庫保管です。冷凍庫保管しておくと、米麹は品質を維持したまま、一年間の家庭消費需要をまかなえます。


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2020年10月27日 (火)

北海道産のリンゴでアップルパイ

北海道産のリンゴ」の続きです。北海道産の各種のリンゴがそれなりに手に入るようになってきました。我が家のアップルパイは北海道産のリンゴでと決めていたので、今年の最初は、地元の「紅玉」の入手が難しかったので、「つがる」(仁木町産)を使って焼いてみました。「ふじ」(余市町産)は生で賞味しています。

アップルパイの設計製造責任者は配偶者です。ぼくは広義の品質管理担当者として参加します、つまり、とても美味しいとか、今日のは100点満点だと95点とかなんとか言ってそのパイの味と出来上がり品質を評価する係です。

砂糖はいっさい使いません。甘さはリンゴの持つ甘味だけです。世間のアップルパイは、屋上屋を架すように、なぜ砂糖を使うのか、ぼくにとっては不思議・不可解のひとつです。アップルパイは煮詰めたリンゴを使うので、甘さはそれだけで十分です。

下の写真はオーブンで焼きあがったばかりのアップルパイです。やはり焼きたてが美味しいので、予定の倍くらい食べてしまいましたが、「つがる」だと酸っぱさがないので、甘さが締まりのないものなってしまいます。お子さま舌にはいいかもしれませんが、酸味の強い「紅玉」には敵いません。次回は北海道産でなくてもいいので、「紅玉」か「紅玉系」か「酸っぱいリンゴ」にするつもりです。

Apple-pie-202010

コメや他の果物と同じで、世間の好みはわかりやすく甘いものを選ぶ傾向にあります。あっさり系の「ササニシキ」が気の毒なくらいに凋落し「コシヒカリ」や「ゆめぴりか」などのモチ米風味の甘いコメが歓迎されているように、「紅玉」のような酸っぱいリンゴはアップルパイ需要以外には行き所がないのでしょう。だから地元の生産者も栽培しなくなります。このあたりは、ジャンクフードの国にもかかわらず、酸っぱいリンゴや酸っぱいイチゴを作り続けている米国が羨ましい気もします。

以下は「リンゴ大学」のウェブサイトからお借りした「リンゴチャート」です(グラフの引用についてはこの場を借りてお礼申し上げます)。対象となっているリンゴに地域的な偏りが見られますが「紅玉」の位置は明確です。

By

関連記事は「紅玉(こうぎょく)のアップルパイ」。


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2020年10月26日 (月)

サツマイモは美人の鳴門金時

焼き芋にすると中身が金色に近くなるサツマイモを金時芋(きんときいも)と呼ぶ慣わしです。このサツマイモは鳴門の産なので鳴門(なると)金時ということになりますが、実際はブランド化されていて、徳島県の北部、鳴門海峡近くの砂地のある地域で栽培された金時芋だけを「鳴門金時」と呼んでいるようです。「松阪牛」などと同じです。砂地栽培なので色がきれいです。

おいしいサツマイモのブランドはいくつかありますが、我が家では鳴門金時がいちばんの好みです。赤紫の色が鮮やかで姿かたちが整ったのが、つまり美人なほうが、長年食した経験上、味もいい。鳴門金時は、姿かたちの美しさと味の良さが正の相関関係にあるようです。他の野菜と同じです。

写真の鳴門金時はLサイズ。Lサイズくらいが味もいいし、料理での使い勝手もいい。オーブンで焼き芋にしてそのままおやつで食べても、焼いたのや蒸したのをマッシュしてサラダの一部にしても美味しい。

鳴門金時の収穫最盛期は8月~9月。札幌の野菜売り場でも9月以降によく見かけるようになります。水分が抜けたほうが甘味が増すので食べごろは秋から冬ですが、収穫後、蔵に貯蔵してあったのを寒い時期に付加価値を付けた「蔵出し」として出荷するところもあり、そういうのを味わうのも悪くない。

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2020年10月23日 (金)

宅配便も種類によっていろいろとややこしい

ウェブサイトなどのオンライン処理だと硬い(つまり自由度の少ない)システムで埒が明かないので――ぼくの感覚ではということですが――、近所の配達担当郵便局に電話です。午前8時以降なら電話は通じます。

 「荷物はすぐそばの配達担当郵便局までこの夜中に届いているので、荷物のお届け日時を当初の指定よりも早くしていただきたいのですが・・」
 「お問い合わせ番号はおわかりですか」
 追跡番号というか荷物の問い合わせ番号というか、それを答えます。
 「お客様はお受け取りの方ですか」
 「そうです」
 「申し訳ありませんがお届け日の前倒しは、発送元でないとできないことになっていますので、発送元にそう依頼していただけませんか」
 「品物はすぐそばの郵便局にあるのですが」
 「そういう規則ですので」と、電話対応の女性はそっけない。こういう種類の《迷惑》電話はきっと多いのでしょう。
 「うーん、そうですか、わかりました。」

しかたないので郵便局の宅配便を利用しているところのその発送元に電話をし、前倒し依頼です。この点に関しては競合他社と比べると柔軟性がない。システムフローをそういう風にせざるを得ないような事件や事情がかつてあったのでしょうか。それとも有職故実でしょうか。

 「注文日から一週間先かそのあとしかお届け日時を指定できない仕組みだったのでそうしましたが、荷物は既に近所の郵便局に届いているので、配達の前倒し依頼をお願いしたいのですが・・・」とぼくから発送元に事情を説明すると、すぐに対処してくれました。

 「お客様、そういう場合は、お届け時間帯は指定されても、お届け日を指定せずに空白のままのほうがお届けが早くなることが多いです。日にちを指定をされても、ご注文時のコメント欄に、配達はできるだけ早く、とでもお書きになっていただければそう対応いたします。」

配偶者にそのあたりのことを聞くと、そんなのあたりまえじゃない、という顔をされました。そういうノウハウはぼくに既に懇切丁寧に伝達済みだそうです。


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2020年10月22日 (木)

味噌味昆布の佃煮風

毎年の味噌づくりの最後の工程の一部は以下のような具合です。

●とっておいた塩を薄くかぶせ――とくに周辺を丁寧に――、大きめに切った幅広の干した羅臼昆布をその上に敷く。干し昆布を敷くのは、北陸地方の智恵。それを拝借。こうするとカビない。昆布の風味も楽しめる。ただし、丁寧に乾燥させた北陸物の干し昆布でなくて、別の産地の干しの甘いものだとカビる恐れがある。

●重石をかける。我が家では、常滑焼の中蓋を重石にしている。写真のよりももっと直径の大きいものがいいのだが、写真の年は大きいのは他ですべて使用中だったのでそのサイズで暫定的に妥協。ただし、途中の天地返しのときに当該容器よりは小ぶりな複数の常滑焼の甕に発酵中の味噌を移し替えるので、それ以降の重石のサイズはちょうどよくなる。

Photo_20201021095701  

天地返しを中に挟んで二年ほど寝かせて置いた味噌を使い終わる際に、味噌のカバーにしてあった昆布を取り出して小さい正方形に切ると下のような、味噌味昆布の佃煮風ができ上がります。

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いちばんよく使うのはおにぎりの具ですが、朝食の佃煮代わりでもいいし、燗にした日本酒の「つまみ」「あて」としても重宝です。

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2020年10月21日 (水)

クロバネキノコバエが急に発生?

一昨日は明け方まで降った雨が上がり、日中は秋の陽光を満喫できるいい天気でした。まだ暗くなる前の時刻に所用先から歩いて帰る途中のことです。向うから中学生くらいの女の子の二人連れがしきりに何かを追い払うようなしぐさをしながら歩いてきます。訝りながらその女の子たちとの距離を詰めていくと、顔に小さな動くものがいっぱいぶつかってきます。

何だろうと思い着ているものを見ると、小さい黒い羽のある虫がいっぱいくっついています。ジャケットもズボンもすべてです。幸いマスクをしているので口には入らないものの、おそらく背中も帽子もその小さな虫だらけだと思われます。

玄関先でそのたくさんの黒いのをそっと丁寧に払い落として中に入りましたが、数が多いので全部が獲りきれたわけではありません。

そういえば、と、その前の晩、部屋の中にその虫と同じ種類と思われる小さな虫が数匹紛れ込んでいたことを思い出しました。不思議なこともあるものだ、で片付けてとくには気にはしなかったのですが、どうもそういう虫の集団のごく一部が窓を開けたすきに侵入したのでしょう。

調べてみると、姿かたちから「クロバネキノコバエ」という虫らしい。「いわき市」のウェブサイトに「クロバネキノコバエが大量発生しています」(2020年7月3日 保健福祉部 保健所生活衛生課)というお知らせがありました。虫の写真を見るとそっくりです。

『現在、クロバネキノコバエと思われる、網戸を通り抜けて屋内に侵入してくる小さな黒い虫についての相談が多く寄せられています。クロバネキノコバエは網戸を通り抜けるほど小さく、気候等の条件がそろうと大量発生し家の中に侵入することがあるため、大変不快に感じる虫ですが、刺すなどの人へ直接的な被害を及ぼすことはありません。』

『幼虫は土壌中の腐植物を食べていると考えられており、水分を適度に含んだ腐葉土(畑、プランター、野山)などから発生するといわれていますが、特定はされていません。一年中発生が見られますが、梅雨の時期に大量発生することが多く、雨の翌日が晴れると多く発生する傾向があります。夜明けから午前10時ごろに多く発生し、網戸の隙間などから家屋内に侵入してくることがあります。』

そういえば、最近の札幌は雨続きで、しかしその直後はよく晴れます。晴れと雨が交互にやってくる感じです。だから、天気予報は、雨のち晴れのち曇りのち雨、とでもしておけば大丈夫です。ぼくでもできる。つまり、『雨がたくさん降って、雨の翌日が晴れると多く発生する傾向があります』という観察と一致しています。季節外れの発生だし、虫の寿命も短いので、遣り過ごすしかなさそうです。


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2020年10月20日 (火)

クリスマスよりはハロウィン

野菜売り場には「カボチャ(非食用)」という商品説明を貼り付けたオレンジ色や淡いベージュのカボチャが並んでいます。ハロウィンについてはよく知らないので、「腑に落ちる説明」をネットで探してみました。(以下の二箇所の『・・・』部分がその説明からの引用です。引用に関してはこの場を借りてお礼申し上げます。)

『ハロウィンは、古代ケルト民族のドゥルイド教で行われていたサウィン祭が起源といわれています。古代ケルトでは、11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜に先祖の霊が家族に会いに戻ってくると信じられていました。しかし、悪霊も一緒にやって来て、作物に悪い影響を与えたり、子どもをさらったり、現世の人間たちに悪いことをするといわれていました。そこで人々は悪霊を驚かせて追い払うことを思いつき、仮面をかぶったり、仮装をしたり、魔除けの焚き火を行ったといわれます。やがて、キリスト教圏へ広がりましたが、最近では宗教的な意味合いが薄れて大人と子どもが仮装をして楽しめるイベントになっています。』

そういうことなら、輸入版のお祭りとしてはハロウィンのほうが、クリスマスよりは肌に合います。

『ハロウィンといえば、魔女やモンスターに扮した子どもたちが街を練り歩き、「トリック・オア・トリート」(お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!)と玄関先で声をかけてお菓子をねだる風景が名物。「トリック・オア・トリート」と言われたら、大人たちは「ハッピーハロウィン!」と答えて、お菓子を渡すのがルールになっています。もし、お菓子をあげなかったら本当にいたずらされちゃうかも!?お菓子は悪霊を追い払うなどの意味があるそう。』

それもなかなか楽しげな光景です。

こういうことに関してはぼくよりも配偶者のほうがノリがいい。“Trick or treat!” 用に写真のようなものを作ってしまいました。

中身は、白味噌風味のパウンドケーキをカットしたのを、通販で買ったハロウィン柄のお菓子用ガス袋に詰めてシーラーで封をしたものです。中には脱酸素剤を入れてあります。家庭内 ”Trick or treat!” でも楽しみますか。

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2020年10月19日 (月)

言語は時間をかけて、規則性が少なく組み合わせが自由な方向に流れていくらしい

ぼんやりとであっても、まわりの(ないしは世界の)言葉の動きを眺めていると次のような事態には気がつきます。

・強い政治経済的な背景があるにせよ、屈折系言語では他の言語ではなく、英語が抜きんでて世界標準的な役割をしている。インターネットなどでもそうである。

・(中国本土での簡体字への移行ということはさておいて)中国語で「・・・的」という表現が増えてきた。たとえば、「我的手机」(私の携帯電話)、「幸福的家庭」(幸せな家庭)、「西方的力量」(西洋の力)、「虔誠的基督徒」(敬虔なクリスチャン)。そういう表現は、中国の古い文章の集合体であるところのたとえば古典授業用「漢文教科書」にはおそらく載っていない。

・日本語では、「旧仮名遣い」や「係り結び」といった言葉の規則性や関係性がいつの間にか消えてしまった。たとえば、「ゐ」や「ゑ」、「その中に、もと光る竹なむ一筋ありける」や「名こそ流れてなほ聞こえけれ」。

世界の言語は、通常、孤立語、屈折語、膠着語の三つに分類されます。

「孤立語」の代表例が中国語。それぞれの単語が孤立(自立)していて、それぞれの単語が個別に意味を持っています。日本語のような助詞(・・は、・・を)は使わない。中国語で「私はあなたを愛している」は「我愛你」。「孤立語」なのでそれぞれ語が、たとえばドイツ語(Ich liebe dich.)のような活用や格変化をすることはありません。

屈折語は古代ギリシャ語、サンスクリット語、フランス語、ドイツ語などです。英語も屈折語ですが、屈折語の中では屈折度が少ない言語です。屈折とは活用のことで、動詞の人称変化や時制、名詞の格変化(主格・属格・与格・対格・呼格)などの文法的性質を指しています。

古代ギリシャ語だと、「ギリシャ語の活用変化(語形変化)は大別して、名詞変化(declension)と動詞変化(conjugation)の二種になる。形容詞や代名詞等の変化は名詞変化に含まれる。」「数は単数(singular)、双数(dual),複数(plural)の三つがある。」「ギリシャ語においては、人称や数が動詞の変化の中に示されているわけであるから、とくに強調せんとする時以外には、代名詞の主語を置くということはない。従って外見上主語のない文章はギリシャ語においては極めて普通のことである」(田中美知太郎・松平千秋 著「ギリシャ語入門」)という具合です。

膠着語は、そのひとつが日本語ですが、助詞や接辞などの機能語が、名詞・動詞などの自立語にひっついて文が構成される言語のことです。「うちはあんたが好きや」の「は」「が」「や」は、それ自体では実質的な意味を持たない、機能語です。膠着語では、そういった機能語が、「うち」「あんた」などの名詞(自立語)や「好き」などの動詞(自立語)に付着して文が構成されます。

中国語における「・・的」という表現の増加は、孤立語に日本語のような膠着語の便利さ(孤立したものをねばねばとくっつける性質)が取り込まれつつあるということです。前述した例を再掲すると「幸福的家庭」(幸せな家庭)や「西方的力量」(西洋の力)などです。その背景にある理由は「和製漢語」の輸入と、あるいは似ているかもしれません。言語として時代の変化に俊敏に対応するためにはその言語の表現柔軟性を高める必要がある。

19世紀末~20世紀初期に日本で作られた「和製漢語」のなかで、中国で普及したものには、たとえば、次のような熟語があります。和製漢語を輸入しないと中国語は西欧の脅威、時代の変化、文化の変貌に対応できなかった。

《系統・電話・電気・旅行・自転車・野球・科学・歴史・哲学・病院・派出所・銀行・弁当・味噌・寿司・抹茶・煎茶・文化・和紙・鉛筆・雑誌・美術・時間・空間・入口・出口・市場・投資・企業・広告・国際》

「中華人民共和国駐日本国大使館 ウェブサイトの記事 《和製漢語:中国 日本と世界を繋ぐ絆》によれば、中国は、20世紀初頭に『独立、平等、自由、民主、法制、主権、民族、国際、哲学(西周による)、美学(中江兆民による)』といった和製漢語を輸入し――現代中国語における『社会科学関連語彙の六割は和製漢語』――、また20世紀の終わりごろからは『人気、写真、料理、新人類』などの新しい和製漢語を再び取り入れ始めたそうです。

ある言語の他国や他地域への浸透力はその言語を主言語とする国々の政治力や経済力に基づくとしても、自国語以外の言語を使う必要に迫られた場合でそれが屈折語だと、その中では屈折の度合いが低い言語が選好されるのは理にかなっています。つまり、フランス語やドイツ語ではなく英語です。

高度な屈折性をそなえた言語は、それを母国語とする人には肌理(きめ)細かい配慮が可能ですが、外国語(や古典語)としてそれを学ぶ人にとっては、自国語がそういう性質のものでない場合は、その屈折性が学びのとても高い参入障壁になりますが、英語はその障壁がまだ相対的に低い。

日本語は、ややこしい言語規制を水に流すように取り払ってしまったあとどこへ向かっているのか。ひょっとすると「オノマトペ(擬音語と擬態語の総称)」的な表現方法を拡大・強化する方向に進展しているのかもしれません。言葉のアニメ化とも言えます。画像や映像としてのアニメは輸出力の強い日本の卓越した文化なので、言語のアニメ化傾向というのも悪くはありません。「オノマトペ」的な表現自由度が強化された日本語が「和製漢語」のように中国に浸透して中国語を変えるかもしれません。今後のお楽しみです。関連記事は「ぴえん超えてぱおん」。

 


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2020年10月16日 (金)

雪虫(ゆきむし)

「雪虫が飛んでいました。ご覧になりました?」
「今年はまだ見ていません」

こういう会話が北海道以外でも成立するのかどうか知りませんが、「雪虫」とは雪の季節が到来する直前にそのあたりを飛ぶ白い小さい虫のことです。飛ぶ姿が小さな雪片が舞うようにも見えるので「『雪』虫」です。弱弱しくふわふわと舞うように飛ぶこの白い虫に出会うと、その日から1週間から10日ほどで初雪だと言われています。

雪虫の出現と初雪――初雪には雪片が短時間ちらちらと舞い落ちるのも含む――との時期的な相関は高いようです。昆虫の中にはスーパーコンピュータのシミュレーションをはるかに凌駕する予測能力を発揮するものもいるので、とくに不思議ではありません。

手元に自分で撮影した雪虫の写真がないので、「えんがる(遠軽)で見た」という北海道・遠軽町にお住いのかたのブログからお借りしました。この場を借りてお礼申し上げます。

雪虫が林の中を舞っています。

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2020年10月15日 (木)

ステレオネットワークスピーカーの音の楽しみ

ステレオ仕立てのネットワークスピーカー(スマートスピーカーとも言いますが)を買ったので、当たり前のことを遅ればせながら楽しんでいます。

ダウンロードした音楽やYouTube上の音楽をPCやタブレットの組み込みスピーカーではなくもっといい音で気軽に楽しみたいというニーズに対応するために(あるいはそういうニーズを創り出すために)、情報端末のそばに置いたり、あるいは邪魔にならない場所に配置することのできるネットワークスピーカーが登場し、現在はその中でステレオ再生装置としてもそれなりに機能する品質の製品も出てきました。だから我が家でもそういうもののひとつを先日、慎重に選んで、購入したわけです。

CDなどから音楽管理ソフトを利用してタブレット端末に取り込んだ音楽をステレオ仕立てのネットワークスピーカーで気軽に鳴らすという楽しみは予定通りですが、CDでは手に入らないし商用ダウンロードサービスの対象にもなっていないライブ演奏でYouTubeにアプロードされているものがあります。その中にはひどい録音のものもあるとしても、演奏者やその関係者がおそらくプロモーション活動の一環として専門家の手で纏め上げたのも少なくありません。そういうのは音もいいし映像も美しい、あるいはきちんとしている。

で、そういうものの中から気に入ったのをネットワークスピーカーで再生しています。そういう使い方にはこの賢い音響再生装置はとても便利です。

昨晩は Storm Large という(いささか愉快な)名前の女性歌手の歌を続けて何度も楽しみました。そのうちのひとつは、Pink Martiniのゲストシンガーとしての歌唱。場所は夏のシアトル。2011年。彼女の声の艶がとてもいい。踊りもいい。


  Pink Martini - Amado Mio | Live from Seattle - 2011

もうひとつは、2014年。シアトルのライブミュージックホールでの演奏。この投稿動画ではシンガーソングライターとしての彼女の歌を楽しめます。

Storm Large - A Woman's Heart (Live at the Triple Door, Seattle, 2014)


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2020年10月14日 (水)

「従って」が多すぎる、従って、解りにくい

かつてベストセラーになった刺激的な内容のエッセーがあります。必要があって一部を読み返していたところ、黙示文学に関する論述のなかで、「従って」という言葉がやたらと出現する箇所に出会いました――著者はもともと「従って」という接続詞がお好きな雰囲気ではありますが。

書き手が「従って」を繰り返すときは、その一節を書き進めているときの書き手の強い気持ちがその論述の展開に滲み出てきて、それが「従って」という接続詞の多用となる場合があるとしても、読み手はその繰り返しを鬱陶しいと感じるかもしれません。ぼくは「従って」の頻出がけっこう気になりました。

その一節の《原文》と、《原文から「従って」をすべて取り除いた場合の文章》を以下に並べてみます。

《原文》

《これには別の理由もある。ユダヤ人は、モーセの第二誠によって、実質的には絵画・彫刻を禁じられたに等しかった。従って、ゲルニカ(引用者註:ピカソのゲルニカ)を描こうとすれば、それを文章になおした形にならざるをえない。従って読者諸君が、一度実際にゲルニカを文章になおしてみれば、ある程度、その表現方法が理解していただけると思う。従ってこの逆も可能で、黙示文学はそのまま絵になるのであって、『ヨハネ黙示録』の多くの場面は、二千年にわたって、キリスト教美術の主要なモチーフになっている。またいわゆる「聖画」が氾濫する理由もこれであり、一方、古代のさまざまのレリーフや彫刻には、それを文章になおせば、そのまま黙示文学的表現になるものも少なくない。従って、こういった表現は、考えようによっては、別に珍しくないともいえる。》(下線は引用者による)

《「従って」をすべて取り除くとどうなるか》

《これには別の理由もある。ユダヤ人は、モーセの第二誠によって、実質的には絵画・彫刻を禁じられたに等しかった。ゲルニカ(引用者註:ピカソのゲルニカ)を描こうとすれば、それを文章になおした形にならざるをえない。読者諸君が、一度実際にゲルニカを文章になおしてみれば、ある程度、その表現方法が理解していただけると思う。この逆も可能で、黙示文学はそのまま絵になるのであって、『ヨハネ黙示録』の多くの場面は、二千年にわたって、キリスト教美術の主要なモチーフになっている。またいわゆる「聖画」が氾濫する理由もこれであり、一方、古代のさまざまのレリーフや彫刻には、それを文章になおせば、そのまま黙示文学的表現になるものも少なくない。こういった表現は、考えようによっては、別に珍しくないともいえる。》

「従って」のない文章は意外とすっきりとしています。しかしそれは読み手がそう感じるだけであって、書き手にとっては、「従って」がないと、少なくとも著者心理的には、画竜点睛を欠くということになりそうです。

関連記事は「文間文法(ぶんかんぶんぽう)という見慣れない用語」。

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2020年10月13日 (火)

三世代の料理用温度計

三世代の料理用温度計です。

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いちばん左が第一世代。配偶者が小学生の時に買ってもらった理科の雑誌のおまけだったそうです。なつかしい感じのアナログ温度計で数年前までは我が家の台所で現役でした。目盛りはマイナス20℃から110℃。じつに物持ちがいい。

まん中が第二世代。デジタル温度計です。10年ほど前に購入。下の白い細長いキャップを取ると長い針状になっており、それを対象物(調理中の料理など)に差し入れて温度を測ります。コイン型のリチウム電池を使い、測定範囲はマイナス50℃から250℃。欠点は、短いので熱いのを測りにくいというのを別にして、第一世代と同じで、料理と接触する測定部分を測定直前に熱湯消毒する必要があること。測定時間と表示周期は1秒と短いものの、瞬間的には測れない。

いちばん右が、買ったばかりの第三世代の料理用温度計で、非接触測定のデジタル表示です。測定範囲はマイナス30℃から400℃まで。単4乾電池2個で稼働し、調理中の料理に向けて(近づいて)ピッとやるとけっこう正確に測れます。熱湯消毒の必要もないし、ほぼ瞬間的に対象物の温度を表示してくれます。

こうした料理用温度計を我が家で何にいちばん頻繁に使うかというと、熱いものなどもいろいろ測るとしても、大根の「べったら漬け」を作る時です。

縦に二つに切った大根のまとまった大きさの切り身を塩漬けにしたのを、わずかな塩と唐辛子と柚子を加えた「甘酒」に、五日から一週間くらい漬けこんでおくと、「べったら漬け」ができ上がります。軽い塩味と軽い甘みが特徴の、タクアンなどとは方向のちがう軽快な感じの漬物です。

つまり、「べったら漬け」には「甘酒」が必要です。

では「甘酒」はどうやって作るかというと、原料は米麹(こめこうじ)と白米(炊きたてご飯)。米麹と少し冷ました炊きたてご飯を混ぜ合わせて温度を60℃くらいに維持してやれば半日(10時間くらい)で甘酒ができ上がります。シンプルな発酵プロセスです。ただし麹(こうじ)菌は70℃以上だと死んでしまうので温度管理が重要です。そこで活躍するのが写真のような料理用(ないしは理科実験用)温度計です。

しかし実際に温度測定に細かく気を遣うのは、米麹と少し冷ました炊きたてご飯を70℃未満で混ぜ合わせるという発酵工程の最初の段階だけで、そこを無事通過すれば、あとは発酵温度を60℃くらいに保ち続ける電気調理器具がその後の半日の面倒を見てくれます。

20190612  
           べったら漬け


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2020年10月12日 (月)

寒くなる前に窓ガラス掃除

よく晴れていたので、先週の土曜に朝から正午にかけて、できる範囲で窓ガラスの外側部分の掃除をしました。「十分に暖かくなったので窓ガラス掃除」の続きです。

季節の窓ガラス掃除としては、「十分に暖かくなったので窓ガラス掃除」がいわばオープン処理で、今回の「寒くなる前に窓ガラス掃除」はクローズ処理です。両方で時間をかける季節の窓ガラス掃除のセットということになります。丁寧な窓ガラス掃除はそういう行動が誘い出されるほどに天気が良くないとやる気になりません。土曜日はいい天気でした。ピカピカになったガラス窓から忍び込んでくる陽の光というのはいいものです。

それまではずっと素朴なスクイジーで手作業だったのを、「窓ガラス掃除用バキュームクリーナー」に初めて切り替えたのが昨年の秋です。使い勝手も結果もよかったので今年の6月の本格的な窓ガラス掃除もその電動器具と専用洗浄剤を使いました。今回の窓ガラス掃除もそのバキュームクリーナーと専用洗浄剤です。念のためにマスクをして作業を行います。新型コロナのお蔭でマスクはいっぱいあるので。

スクイジーで手作業のときにはいろいろな洗浄剤(とくに成分的に危険でないもの)を試しましたが、汚れ取り・汚れ防止という機能に関しては、当該専用洗浄剤の性能に敵(かな)わないようです。

配偶者やぼくの気分の中では――物理的かつ論理的な相関はないにしても――この掃除は、10月下旬にタクアン作りのために10日間くらい大根を天日干しするという作業の前工程みたいなものです。きれいになった窓ガラスを通してみる天日干し中の大根という景色は悪くない。


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2020年10月 9日 (金)

北海道産のリンゴ

リンゴは青森と長野というわけではありません。北海道でも余市など果樹栽培の盛んな地域でリンゴを「控えめに」生産しています。令和元年の都道府県別リンゴ収穫量は次の通り(農林水産統計 令和2年5月)。北海道の収穫量は8,050トンで、シェアは1%(細かくは1.15%)。グラフではその他の一部。

北海道のリンゴは、そのほとんどが北海道内の地産地消。言葉を換えると、収穫量・出荷量が多くないので、ぼんやりしていて旬の時期を逃すとその年は地元のそのリンゴを食べられない。

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北海道で収穫しているリンゴの品種は、今の時期(九月下旬から十月初旬)だと「つがる」「あかね」。十月中旬になると「レッドゴールド」や「ひめかみ」が店頭に並び、十一月中旬の寒さを感じる頃には「昂林(こうりん)」「王林」や「ふじ」を楽しめます。

下は、全国の品種別収穫量シェアのグラフです(農林水産統計 令和2年5月)。

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我が家ではアップルパイは「ひめかみ」です。「ひめかみ」は「ふじ」と「紅玉」の交配種で、北海道以外ではほとんど栽培されていません。

「紅玉」のDNAを受け継いでいるので、甘さと酸味のバランスがよく、加熱しても崩れにくい。なので、近頃手に入りにくくなった「紅玉」に代わって「ひめかみ」というわけです。アップルパイは、リンゴの持つほのかな甘みだけで作ります。砂糖などはいっさい使わない。大人向きの味になります。

関連記事は「紅玉(こうぎょく)のアップルパイ」。


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2020年10月 8日 (木)

野菜と器量

野菜の美味さと器量は関係ないという意見があります。不揃いな野菜、器量の良くない野菜とそうでない(つまり、器量の良い)野菜との間に味わいの差はないという主張です。

その主張が全面的に間違えていると言うつもりはありませんが、少なくとも我が家の好物であるところの「鳴門金時」というサツマイモに関しては、器量と味にとても高い相関があります。それが長年の経験でわかっています。不器量なのは安いけれど、残念ながら、その分不味い。だからお店で選ぶ場合も、器量良しに限ります。美人がいないと買いません。

「鳴門金時」はおやつに焼き芋として食べても、焼いたり蒸したりしたのをサラダの一部として使っても美味しい。お節料理だと鳴門金時と栗の甘露煮で作る「栗きんとん」です。

しばらくすると器量の良い鳴門金時と出会えそうです。収穫後にしばらく貯蔵したほうが味わいが深くなるので「蔵出し」をマーケティングしているところもあります。

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          鳴門金時(2017年12月)


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2020年10月 7日 (水)

好みの卓上カレンダー

ぼんやりしていると買い忘れるので、現在使っているのと同じ型番の卓上カレンダーを通販で注文しました。

我が家で使う紙のカレンダーは卓上カレンダーだけで――その他の種類は邪魔になるので貰っても捨ててしまいます――、その卓上カレンダーは写真のようなタイプと決めています。以前はもっとお気に入りがあったのですが何故か手に入らなくなりました。昨年から使っているのは地味な色合いのもので、値段も穏当です。よくあるタイプですが、そのタイプにもデザインや紙質が好みに合致するものとそうでないものが微妙に混在しているので選択には迷います。

この型番は地味だし家庭関連のちょっとした予定やメモなどを備忘録風に書き込めるので重宝しています。

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関連記事は「お気に入りの卓上カレンダー」。


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2020年10月 6日 (火)

平家物語と令和の義偉(よしひで)

最近の動きを拝見していると、菅義偉(すが よしひで)首相は大日本国憲法と治安維持法の復活をもくろんでいらっしゃるのかもしれません。自民党の改正憲法草案は旧日本国憲法と治安維持法の匂いが濃い草案ですが、それ以上の思い入れを菅首相は治安維持法的なものにお持ちのようです。批判的な反対勢力や反対論者は、彼らが遠吠えしている分にはあまり気にならないのですが、それがノイズとしてそばにあるとけっこう鬱陶しい。

鬱陶しいものは遠ざけたいし消し去りたい。彼は現在の自分の権力と権勢を使ってその範囲内でそういう不協和音的なノイズを合法的に排除する仕組みや枠組みを作りたいのでしょう。権力が拡大すれば「合法性」の解釈適用範囲も拡がります。

政権が左寄りでも右寄りでもその政権が勢力を拡大すればその政権向きの「治安維持法」を欲するのは時代や国を問わずよく見られる現象ではあります。トランプ大統領は異論を大声で陽性に排除しようとしますが、菅首相の除去の仕方は陰にこもっている感じです。

話が前後しますが、自民党総裁の地位を手に入れた際の菅官房長官の手腕は、ドスを懐に入れた「悪」が舞台裏を目立たずにひそかに静かに漂い動いた感じで、見事でした。

以下に『平家物語』の冒頭をごくわずかに修正して――正確には文字をいくつか追加して――引用してみます。案外、違和感なく読み通せるかもしれません。

『祇園精舎の鐘のこゑ、諸行無常のひびきあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。おごれる人もひさしからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前のちりに同じ。

とほく異朝をとぶらへば、秦の趙高(てうこう)、漢の王莽(わうまう)、梁の朱忌(しゅい)、唐の禄山(ろくさん)、これらはみな、旧主先王のまつりごとにもしたがはず、たのしみをきはめ、いさめをも思ひいれず、天下の乱れんことをさとらずして、民間のうれふるところを知らざりしかば、ひさしからずして、ほろびし者どもなり。

ちかく本朝をうかがふに、承平の将門(まさかど)、天慶の純友(すみとも)、康和の義親(よしちか)、平治の信頼(のぶより)、令和の義偉(よしひで)、これらはおごれることも、たけき心も、みなとりどりにこそありしか、まぢかくは六波羅の入道、前(さき)の太政大臣平(たいら)の朝臣清盛公と申せし人のありさま、つたへ聞くこそ心もことばもおよばれね。』


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2020年10月 5日 (月)

札幌の秋は「ななかまど」の赤

札幌では、「ななかまど」の実は、9月中旬以降雪が降り始めたあとまでも継続して、さまざまな色合いの赤を提供してくれます――札幌に限ったわけではないとしても――。その期間が長いのは「ななかまど」という樹の生命力が強いということがあり、色合いの豊富さは彼らに種類の差や個体の差があるからです。

実の色は濃い赤から、朱色に近い赤、橙色に近い赤などがあり、葉の色も濃い緑から淡い感じの黄緑までいろいろなので、それらの組み合わせの妙を街中の通りや植栽場や公園で堪能できます。

歩いているときに姿のきれいな女性が佇んでいるのを見かけた感じで「ななかまど」の鮮やかな赤や風情のある赤に出会うと、立ち止まってしばらく眺めてしまいます。

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2020年10月 2日 (金)

続「マスクの抽選に当たった」

マスクの抽選に当たった」の続きです。

ぼくも配偶者もめいめいのメールアドレスを使って「クリーンルームで生産された日本製マスク」に応募していて、「マスクの抽選に当たった」で書いたようにぼくのアドレスが先に当たったので配偶者はいささか落ち込んでいたのですが、すこし遅れて配偶者もめでたく当選し、昨日、宅配便でそのマスクが届きました。

配偶者が当選したのは第22回目の抽選ですが、メディア記事を拝見すると、『9月23日に行なわれたふつうサイズの第22回目抽選では合計で8,993,045人の応募があり、倍率は約103倍とその前の回と同じ倍率となった』そうなので、よく当たったと思います。

配偶者が当たった回からは、女性や子供向けの「小さめサイズ」も発売になったそうで、これもメディア記事によれば『一方の小さめサイズについては初回抽選となり、合計127,187人の申し込みがあったが、生産の立ち上げが順調に進められたとのことで、当初予定していた5,000箱から10,000箱に増量。倍率は約13倍だった』そうです。

また機会があれば、今度は配偶者用に、耳ゴム紐の長さ調整が不要な「小さめサイズ」に応募する予定です。

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2020年10月 1日 (木)

「八品目セットのお節」に如くは無し

最初に去年の12月26日のブログの一部を引用します。

『我が家では、お節料理は10年以上前から手作りです。作るのは当初から好きなものに絞っており、市販のお節のような満艦飾にはしません。量も徐々に少なくなってきました。

ぼくの食欲の向かわない種類のものは作らないということにしてあります。たとえば、濃く甘く煮た昆布と魚を組み合わせた昆布巻きは作りません(昆布や昆布の佃煮は大好きだとしても)。しかし配偶者が大好きな「伊達巻」と「栗きんとん」は必須です(ぼくはそれほどの食欲が湧くわけではないのだけれど)。

祝い肴の「田作り」「数の子」「黒豆」や「たたきごぼう」、酢の物の「紅白なます」や「酢蓮(すばす)」はともに好物で、在庫がなくなるまで飽きるということがありません。「蒲鉾(かまぼこ)」も必需品。また「田作り」は甘いねっとりとした味付けではなく、さらっとした仕上がりのピリカラ味です。この方がお酒との相性がいい。煮物(煮しめ)は、「里芋」「くわい」「椎茸」のみで、とくに「くわい」のほのかな苦さと食感がたまらない。それ以外は食べないので作りません。

雑煮は、すましと味噌味を日替わりで楽しみます。餅は小ぶりな丸餅です。

お節は好きなものを少し作ると言っても、主婦の手間隙は相当なものであることは確かです。』

その「手作り」の方針を今度のお正月から変更することにしました。市販ので我が家向きのがあればそれを購入します。理由は以下の二つ。

(1)お節料理は、暖かい雑煮はいいとしても、それ以外は三日間は長くて付き合えない。二日目、三日目と食べるのが段々と嫌になってきます。お節は元日だけでいい。

(2)お節を自宅で作るのは相当な手間隙だし、作るとなると一日分だけを作るわけにもいかないのでそれぞれがそれなりの量になって(1)にループする。

あるデパートからお節の案内パンフレットが届きました。作り手はさまざまですが我が家の消費需要とぴったりと(あるいは相当程度に)重なるものがあれば早めに購入予約をするつもりです。

分量は二~三人前ということになっているお節の「八品目セット」というのがどうもよさそうです。八品目とは、毎年我が家で個別に買ったり作ったりして用意するお節とその構成内容が一致するところの

「紅蒲鉾」
「白蒲鉾」
「伊達巻」
「黒豆」
「栗きんとん」
「田作り」
「数の子」
「紅白なます」

で、冷凍ではなく冷蔵です。世間では定番の「鰊の昆布巻き」などが含まれていないところが嬉しい。不足しているのは「たたきごぼう」。「里芋」や「ごぼう」「蓮根」「人参」などの煮しめ類は、野菜という必需品なので別途準備します。あと少量の昆布で締めた鯛でも用意すればそれで十分です。

これが十六品目セットになると、上記八品目に、下記八品目が加わります。悪くはありませんが、我が家にとっては半分以上が必要のないものです。

「鰊昆布巻き」
「里芋旨煮(ゆず風味)」
「ごぼう旨煮」
「人参旨煮」
「祝い海老」
「鰆西京焼」
「合鴨燻製」
「黒豚の角煮」

予約開始は10月1日からなので手配を忘れないようにしないといけない。


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