北海道産のリンゴでアップルパイ
「北海道産のリンゴ」の続きです。北海道産の各種のリンゴがそれなりに手に入るようになってきました。我が家のアップルパイは北海道産のリンゴでと決めていたので、今年の最初は、地元の「紅玉」の入手が難しかったので、「つがる」(仁木町産)を使って焼いてみました。「ふじ」(余市町産)は生で賞味しています。
アップルパイの設計製造責任者は配偶者です。ぼくは広義の品質管理担当者として参加します、つまり、とても美味しいとか、今日のは100点満点だと95点とかなんとか言ってそのパイの味と出来上がり品質を評価する係です。
砂糖はいっさい使いません。甘さはリンゴの持つ甘味だけです。世間のアップルパイは、屋上屋を架すように、なぜ砂糖を使うのか、ぼくにとっては不思議・不可解のひとつです。アップルパイは煮詰めたリンゴを使うので、甘さはそれだけで十分です。
下の写真はオーブンで焼きあがったばかりのアップルパイです。やはり焼きたてが美味しいので、予定の倍くらい食べてしまいましたが、「つがる」だと酸っぱさがないので、甘さが締まりのないものなってしまいます。お子さま舌にはいいかもしれませんが、酸味の強い「紅玉」には敵いません。次回は北海道産でなくてもいいので、「紅玉」か「紅玉系」か「酸っぱいリンゴ」にするつもりです。
コメや他の果物と同じで、世間の好みはわかりやすく甘いものを選ぶ傾向にあります。あっさり系の「ササニシキ」が気の毒なくらいに凋落し「コシヒカリ」や「ゆめぴりか」などのモチ米風味の甘いコメが歓迎されているように、「紅玉」のような酸っぱいリンゴはアップルパイ需要以外には行き所がないのでしょう。だから地元の生産者も栽培しなくなります。このあたりは、ジャンクフードの国にもかかわらず、酸っぱいリンゴや酸っぱいイチゴを作り続けている米国が羨ましい気もします。
以下は「リンゴ大学」のウェブサイトからお借りした「リンゴチャート」です(グラフの引用についてはこの場を借りてお礼申し上げます)。対象となっているリンゴに地域的な偏りが見られますが「紅玉」の位置は明確です。
関連記事は「紅玉(こうぎょく)のアップルパイ」。
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