散髪はうとうとしていて気がついたら終わっていた、というのが望ましい
客としての身勝手な願望は、椅子に坐って5~6分ほど経ったころからうとうとし始めて、ふと気がついたら散髪(ないし調髪)はいつもの仕上がりで終わっていた、というものです。
細々(こまごま)したことを伝えるのは面倒なので、始めに「いつもの通りに」と口にしたら会話はそれでおしまいで、洗髪の心地よさとそれに続く鋏の音が眠気を誘い、目が覚めたら散髪は完了していて、ついでに上手に肩でも揉んでくれるとするならば理想的な1時間となります。
美容室や理容室で美容師や理容師として働く人は、その立場に立ってみれば、彼や彼女が店のオーナーであるかそこで雇われているかの区分なく、理髪・調髪能力といった基本の技能以外に、顧客との会話能力が要求されるようです。ここで言う会話能力とは、会話技術というよりも、その場その場での話題の選択やお客が持ち出す話題への対応能力のことです。話好きな客は少なくありません。
新型コロナウィルス関連の街の噂話からヘアファッションの最先端トレンドまで話題には限りがない。最近はコロナのせいで会話量はお互いに意識的に少なくなっているかもしれませんが、話題の拡がりが減退するわけではありません。そしてそこに何もしゃべらないのが好きな客も混じるので、美容室・理容室側の全般的な対応は簡単ではありません。
それからこれは必須技能ではないにしても、肩や背中のマッサージが得意な美容師・理容師はたいていは顧客から歓迎されます。同じ調髪技量ならマッサージの上手い方が客に重宝がられるのは間違いありません。
どんな話題でも静かにこなせて――この中には話題や会話の不在への静かな対応も含まれます――、うっとりと眠くなるような調髪・整髪技術とマッサージ技術を持つような美容師や理容師に髪を切ってもらう1時間というのは悪くない。
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