小股の切れ上がった色白のレンコン
以前はじめて熊本に行ったときにそれまで実際には食べたことのなかった「からしレンコン」を忘れずに買い求めました。誰がこういうレンコンの食べ方を考案したのでしょうか。しかし、ぼくにとっては珍しい酒の肴ではあっても、配偶者は「からしレンコン」を自宅で作りたいとは思わないようです。
レンコンの収穫量は茨城が圧倒的に多くて、それに徳島と佐賀が続きます。だから札幌の野菜売り場で頻繁に、というか定番状態で、お目にかかるのは茨城産のレンコンです。
ときどきは佐賀のレンコンに出会えますが、小売店の野菜売り場で徳島産のレンコンに遭遇するのは新しい彗星にぶつかるように珍しい(カウンター席の天ぷら屋に入れば大丈夫ですがそういうのはここでは対象外です)。不思議なことに、札幌では、生産量のとても少ない加賀レンコンとの遭遇確率のほうが徳島レンコンよりも高い。
ぼくの独断だと、色白で小股の切れ上がった感じなのが徳島産のレンコン。姿がすっきりとしていて、食べた時のしゃきしゃき感がとてもいい。淡口(うすくち)醤油の煮物は結構な味わいで、酢のものやキンピラも悪くない。分類上はキンピラの一種になると思いますが、レンコンと牛の挽肉のスパゲティなんかもなかなかです。下の写真は徳島レンコンで、現地から取り寄せたものです。それなりの贅沢ではあります。
茨城産はちょっと色黒で肉厚、ぼくの感性では(茨城レンコンには申し訳ないけれど)あまり美人ではない。札幌では手に入りやすいやすいのだけれども、だからあまり食欲が湧かない。
一方、加賀れんこんは色白で肌理(きめ)細かくてもっちりしている。加賀レンコンは家では煮物ですが、プロの手になる懐石料理などで味わいたい種類です。
それから、天ぷら。レンコンの天ぷらは油の新鮮な天ぷら屋のカウンターで色白の揚げたてを食べたい。しかし、現在はそういう欲求をぼくも抑え込んでいます。もともと外食をあまりしないというのもありますが、マスクを取ったり外したりというのでは美味しいはずもない。天ぷら屋さんとレンコンには申し訳ないと思いますが。
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