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2023年11月

2023年11月30日 (木)

朝の血圧測定

以前から継続して、といっても忙しくてサボっている期間を挟んで、血圧を朝、食事前に測るのが何となくの習慣です。

「130超えたら・・・」というのが健康食品や健康サプリメントのコマーシャルのアイキャッチャーで、循環器系の医者がそう云うのでそれを援用しているだけだとしてもけっこう鬱陶しいメッセージです。

数年前に、人間ドッグを含む健康診断に従事している医者が、膨大な数の事例をもとに、血圧が130を超えているからといって健康な生活を送れないわけではない、130を超えた健常者はヤマほどいるといった類のメッセージを世に出したら、循環器系の大御所がそれに腹を立てたみたいで、その結果、そういう健全なメッセージがいつの間にか身をひそめてしまいました。

最高血圧が130を超えた人たちを高血圧だとすると、数千万人の日本人が高血圧になってしまいます。ある医療機器メーカーのウェブサイトには「日本の高血圧患者は、全体として約4,300万人いると推定されており、日本人のおよそ3人に1人が高血圧という状況です」と書かれています。2017年の国民健康調査データによる推計数は「高血圧有病者が4300万人、140/90mmHg以上の国民が3100万人」だそうです。ぼくは、最高血圧は「年齢+90」を上限とするくらいで大丈夫だと思っていますが、素人のぼくが内科医の前でそんなことを言うと怒られるので、そういうことは原則として口にしません。

ぼくも配偶者も毎朝血圧を2回測定していて、配偶者は、毎回、循環器の医者がニコニコするような測定値で、しかしぼくは上述の4300万人のなかの一人です。

毎朝血圧を測っていて気付くのは、血圧は日々、あるいは5分間でずいぶん変動するということです。速足ウォーキングのあとの水分補給を忘れて夜中に脚が攣り翌朝も攣ったあたりの筋肉が痛くてイライラしているような場合、あるいは集中して何事かを考え続けている際には血圧は普段よりも確実に上昇しています。しかしそれに気づいて深呼吸をしてほっと力を抜くと最高血圧は10くらいはすぐに下がる。あたりまえだけれども面白いものです。

配偶者はスマートフォンのアプリに、ぼくはパソコンのスプレッドシートに最高血圧・最低血圧・脈拍数を記録していて、それをグラフ化したのを見るのもそれなりに楽しい。


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2023年11月29日 (水)

はじめてのカリフラワーの収穫

もう食べごろかも、と配偶者が言うので、いちばん良く育っているカリフラワーを昨日の夕方に収穫しました。白い花蕾を葉付きで切り取り、シンク内のステンレスボールに入れたのが下の写真です。

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大きくはないけれども、この程度の大きさのカリフラワーなら野菜売り場に並んでいます。

普通、カリフラワーは、白い花蕾が陽の光で黄色くならないように、葉で花蕾を包むようにして美白処理をしますが、面倒だし売り物でもないのでやっていません。しかし十分に白いと思います。

さっそく昨夜の野菜サラダの一部となりました。どんな野菜でも初めての収穫は嬉しいものです。


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2023年11月28日 (火)

三枚刃はもはやアンティーク?

髭剃りは三枚刃の手動剃刀――いわゆる安全カミソリ――です。この二十年間くらいはあるブランドのお気に入りの三枚刃で、それで特に不便や不都合を感じたことはありません。刃の品質が十年の単位でわずかに劣化したかなというくらいで、しかし、本当にそうかどうかはわからない。

髭剃り本体は二年に一度くらい取り替え、替え刃は八個セットを買うと半年くらいは持ちます。一つの替え刃が一ヶ月は難しいとしても三週間は使える。だから八個セットというのは二十四週用(半年用)ということで、メーカーもそういう意図で八個セットを用意してあると思われます。

数年前に五枚刃の手動剃刀が登場しました――正確には、数年前に五枚刃の安全カミソリの存在に気が付きました。しかし、すっきりとした形状の三枚刃に較べると五枚刃は無骨でそして高価でつまり商品としての訴求力はなかったので、ずっと三枚刃のお世話になってきたのですが、最近あることに気が付きました。

三枚刃の替え刃セットの価格は全くと言っていいほど変動しないのに、五枚刃は、三枚刃にはない機能も付加されてだんだんと安くなっているようです。なんのことはない、五枚刃は売れ筋なので生産量も多い、だから価格は低減傾向にある、売れ筋なので販売プロモーション対象にもなる。一方、三枚刃はそれにこだわりを持つ、あるいは新しい商品に移行しようとしない一定数の消費者が買い続けるかもしれないとしても、消費量は減ることはあっても増えることはない。従って価格は下がらない。

気が付けば三枚刃セットと五枚刃セットの価格が逆転現象、あるいはそれに近い様相を呈し始めています。こうなると三枚刃はもはやアンティークで、価格の相対的な高さは、広告宣伝費もかけずに安定した消費者層から安定した利益を生み続けるアンティーク商品としての値付けになっていると考えても不思議ではありません。

三枚刃と較べると五枚刃は姿かたちが大袈裟な雰囲気ですが三枚刃にはない付加機能もあるので、一度、「刃のついた本体と十六枚の替え刃」がセットになったのを買って――そうすると一年間は持つので――その塩梅を試してみますか。


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2023年11月27日 (月)

善意の姥捨て山政策?

毎日、天気予報でお世話になっているところのウェザーニュースは、次のような編集情報も提供しています。

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《厚生労働省は毎年9月上旬の第36週から新シーズンのインフルエンザの発生状況を公表しています。今シーズン(2023-24年)は第41週(10月9~15日)の時点で患者報告数が、すでに全国で24万3064人に達しているのです。》

このグラフは各年度の第36週から第41週までを比較したものなので、2023年度は過去9年間の平均値(5030人)の48倍です。しかしこれだけで比較すると、(IPCCが得意とする)地球温暖化の短期間気温推移分析と同じで、必ずしも全体像が見えてきません。

そこで「国立感染症研究所「インフルエンザ過去10年間との比較グラフ(第44週 11/17更新)」も併せて参照します。インフルエンザの発生状況分析は各年度の36週から翌年の35週までなので、各年度の『定点あたりの報告数』(縦軸の数字)の一年間推移をプロットしてみると以下のようになります。

2023-b

太い赤の折れ線が2023-24年(グラフでは23と表記)で、つまり第36週からが2023-24年度の発生件数です(第35週までは2022-23年度分)。確かに2023-24年度の第36週から第44週まではそれ以前の同時期よりは圧倒的にインフルエンザにかかる人が増えています。

インフルエンザは、例年、気温や湿度が低くなる12月から4月にかけて流行し、1月末から3月上旬にピークを迎えるようです。厚生労働省ではインフルエンザの流行の目安である『流行注意報基準』を定点あたり10.0としていますが、第41週の全国平均は11.07と早くも流行注意報の基準を超え、第44週では20.0を超えてしまいました。だから今年はインフルエンザが異例の状況にあるとみなされています。

これが発生時期の前倒し現象だけではなく、一年を通して、例年の患者報告数の数十倍の患者報告数が見られるようなら、これこそ異例な状況です。

なにが原因かはわからないとしても、こうした異例な状況がそこにもここにもあるということは、国民の相当数の免疫力が低下している可能性があります。大部分の年齢の老若男女に――高齢者から小学生までに――そういう種類の影響力をここ二~三年で人為的に与えた「かもしれない」ものとしては新型コロナワクチン接種が想起されます。

といったことをぼんやりと考えていたらコロナワクチン関連のニュース記事に出会いました。

コロナワクチンは来年度(令和6年度)から65歳以上の高齢者らを対象に定期接種――秋から冬にかけて年1回の接種――となるそうです。

『コロナワクチンは、来年度からは、季節性インフルエンザと同様に、65歳以上や重度の基礎疾患がある60~64歳の人を対象にした定期接種となる。原則、接種費用の3割を国が補助したうえで、一部は自己負担となる。65歳未満で定期接種の対象とならない人は、希望者がうつ任意接種となる。自治体などの独自の補助がある場合を除いて、全額を自己負担する。』(朝日新聞デジタル 2023.11.22

考え方によってはなかなか賢明な医療施策だと思います。なぜならコロナワクチンの在庫が徐々にではあるけれども一掃され、同時に高齢者の一定割合がそれによって死期を早める「かもしれない」ので高齢者向け医療費の削減に確実につながるからです。コロナワクチンを新しいのが出るたびにすぐに接種したがる高齢者はけっこう多い。これを「令和の姥捨て山政策」と名づけても正鵠を射損じるとは限らないような気もしますが、これが善意から出た方策ならかえってややこしい。


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2023年11月24日 (金)

秋の終わりは窓ガラス掃除

寒くなると億劫になるので、秋の終わりの湿度が低く晴れていて風のない日が理想的です。風がなければ曇っていてもかまわない。秋の終わりといってもその時期は、札幌だったら九月の下旬、四国東北部の瀬戸内は11月の下旬です。大掃除に近い窓ガラス磨きになります。

窓ガラスは透明なものと、摺りガラスではないけれども摺りガラス風の不透明なものとの2種類あり、窓は最初に全部モップで掃除します。

モップというのは、156個のゴムブレードが付いている床掃除でも窓ガラス掃除でも大丈夫なモップのことです(下の写真)。ヘッドの幅は30センチメートル、ハンドルの長さは1メートル40センチ。

洗剤を水に溶かせたのに程よい大きさに切って縫ったタオル地の雑巾を浸して水を切り、湿った状態のタオルをそのモップにカチッと装着します。それを窓ガラスに押し当てて擦(こす)ると、ゴムブレードの擦る力で窓ガラスの汚れが気持ちよくタオルに拭い取られていきます。

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不透明な窓は細部に手を入れたとしてもそれで終わりですが、透明な大きい窓は電動のスクイジーというのか窓ガラス掃除専用の電動バキュームクリーナーというのか、それを――専用の洗剤といっしょに――利用すると、窓がそこに存在しないかもしれないというほどにきれいになります。

しかし、この充電池式の掃除道具は対象の窓ガラスのすぐそばで作業をする必要があるので、足場の広いしっかりとした脚立を利用しないと高いところには届きません。それがいささか不便なので、こういう作業は決めた日の決めた時間帯に片付けないと先延ばしなってしまいます。しかし、やり始めると事はスムーズに進みます。


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2023年11月22日 (水)

カリフラワーの花蕾が大きくなってきた

十一月も下旬だというのにモンシロチョウがひらひらと飛んでいるのを眼にしました。ということは、カリフラワーの葉が再び絶好の餌場になっている可能性が高いのでじっと観察したら、小さい芋虫が蠢いていました。申し訳ないけれども処置をします。

栽培中の四株のカリフラワーのうち、いちばん成長の速い株の花蕾です。いちばん成長が速いと言っても花蕾はまだまだ小さい。これなら食べてみるかという大きさになるのはいつのことか。

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下は、近所にあるJAの直販店で購入したずっしりと重い真っ白なカリフラワーです。値段は税込みで238円でした。同じものが札幌なら400円はすると思います。もっと高いかもしれない。夜の撮影なので輝く白さは写りませんでしたが、さすがにプロの農家の作るカリフラワーは美味しそうです。

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カリフラワーもブロッコリーも寒くなってまた旬の供給量が増え始めたので、我が家としては嬉しい限りです。


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2023年11月21日 (火)

おでんの季節

寒くなってきたのでおでんです。大根と結び昆布とゆで卵はこちらで用意するとして、おでん具材の中心であるところの魚の練り物は取り寄せます。

過去二十年、いろいろと試しましたが、がんもやさつま揚げやちくわやその他の魚介類を油で揚げたおでん種は小田原のものがいちばん旨い。今は小田原のあるお店を贔屓にしています。十年の単位で見れば、お店の味やモノづくりの姿勢も変化するので、贔屓のお店は十年前と今とでは違っています。

四国東北部の瀬戸内では、東京にお住いのかたと違って小田原のものを近所のデパ地下に買いに行くというわけにはいかないので通販でお取り寄せです。最近、愛媛県のじゃこてんが話題になりましたが、そのうちそれを加えてもいいかもしれません。以前、鰆やサゴシ(サワラの子供)がある径路で結構安く手に入った頃は、自宅でさつま揚げを作り、おでんの季節はおでん種にしていたこともありましたが、今はそうはいかない。

お取り寄せでは四~五人前を買い、二回に分けて――たとえば今晩と明後日の夜――堪能します。大根と卵は地のものだとして、結び昆布は、普段の出汁昆布と同じで、北海道で採れたのを北陸で加工したのを選びます。北海道の昆布と言っても、種類と用途によって産地は利尻、羅臼、日高、函館など何カ所かに分かれます。おでん用の結び昆布は道東産が多い。

おでんには日本酒で、それも純米酒の燗酒に限ります。


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2023年11月20日 (月)

読みたい本を読もうと思ったらやはり個別にお金がかかる

ある有名な画家(たとえばゴーギャン)の展覧会やある芸術運動(たとえばキュビスム)の展覧会が、地方の美術館やあまり資金力のない美術館で開催されたとします。

そういう場合は、確かにゴーギャンの絵はそこにあるし、キュビスムの絵はそこに飾られているとしても、前から対峙したかった作品、あるいはもう一度その前に立ちたかった作品がそこにあるとは限らない。そういう経験をしばしばしました。所有者(美術館や個人)が比較的簡単に貸し出してくれる作品が多くて、そうでないのはそういう場所にはやってこない。

尾形光琳の「紅白梅図」を観ようと思ったら熱海の美術館まで旅行しなければならないし、光琳の「燕子花図」の前にゆっくりと佇みたいと思うならその機会に合わせて青山の美術館まで足を延ばす必要があります。本阿弥光悦や尾形光琳の硯箱をじっくりと見たいと思ったら上野にある博物館まで出かけないといけない。ミロの作品を堪能しようとすればバルセロナです。

上質な展覧会にたまたまめぐり会えるといいけれど、そういう機会はあまりない。観たいものを観ようとすれば、やはり個別に費用が発生します。

多くの本を読み放題のサービスを現在利用中ですが――期間限定の割引プロモーションがあったのでそれを利用中――読んでみたい本は、たいていは読み放題サービスの対象にはなっていないようです。読み放題というのは著者に正規の印税が支払われないということです。

売れないペーパーバック作家の原稿は内容ではなく原稿の目方で原稿料が支払われるという話があった(あるいは、ある)ように、読み放題というのは読者に読まれたページ数でとても安い料金が著者に支払われるので、読み放題の対象になる作品は、それが一定以上の水準のものであるならば、当然のことながら非常に限定されてきます。

結局、読みたい本は、最初から書籍代――紙の本でも電子書籍でも――を払うか、中古本を購入するかでしか目を通せないようです。


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2023年11月17日 (金)

地球とヒトは、賢明にも、寒冷化を回避中かもしれない

温暖化ガス(二酸化炭素)の排出を人為的に規制できたら地球の温度変化問題はすべて収まるといった極端な議論を耳にすると眉に唾をつけることにしています。ある熱狂があると、それをビジネスに利用する才覚のある人たちが出現します。たとえばある国の副大統領だった人物がプロモートした「不都合な真実」などはそうでしたし、国家間でもそれがいい儲け口になっています。科学者も例外ではなくて、必要ならば、欲しい結論に合うようなモデルを作り、そういう結論に適合的なデータだけを選択的に集める、データを捏造することもある。かつてIPCC第3次報告がその主張の中心に据えたホッケー・スティック曲線と呼ばれたグラフはそういう例です。

寒冷化よりは温暖化の方がいいと考えています。寒冷化への転換時期はできるだけ先に延びてほしいものだと思っています。理由は、寒いのはいろいろな意味でかなわないからです。寒いと農産物の生産量が低下する。農産物が少ないと家畜はエサで苦労する。農産物と畜産物の収穫量が低下すると、ヒトは確実に食糧難に見舞われる。

地球の温度変化の処方箋について極端な主張を耳にするときは、バランスを取るために、以下のような、「地球の過去40万年の相対気温推移グラフ」を参照するようにしています。

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このグラフの説明を「丸山茂徳氏」(地質学者、元東京工業大学教授)の講演記録(2006年8月)からお借りすると、次のようになります。

『人間が文明を創って、化石燃料をたきCO2を出すようになった時代は、過去300 年前ぐらいからです。このわずかな変化に今ナーバスになっている訳ですが、人間の文明とは無関係に、地球というのはこれぐらい(±4℃)を平気でやっています。』

『今から100万年前、あるいは200万年前くらいから地球の両極に巨大な氷河が発達し始め、ギュンツ、ミンデル、リス、ヴェルムという4回の大きな氷期があり、最後、1万年前にポコンと温かくなって人間はこの間に文明を創った。そういう歴史です。』

『そこまでのことを簡単に要約すると、地球の気候は変化することこそが本質であると言うことが一つです。その温度幅を考えた時、・・・人類の文明以前に非常に大きな温度変化があった。だから現在我々がナーバスになっている1、2℃の変化は驚くべきものでも何でもない。』

この説明を引用ないし参照したブログ記事は今まで何度か書きましたが――「寒冷化よりは、温暖化」(2015年12月)や「寒い6月、温度の上がらない7月上旬」(2019年7月)など――、この分析と考え方を新しい研究成果に基づきもっと前に推し進めたものはないかと探していたら 《中川毅著「人類と気候の10万年史」 2017.03発行》が見つかりました。2017年3月の発行なのでぼくがもっと熱心であればずっと前に出会えたのですが、熱心さが不足していたので出会いは2023年の11月になってしまいました。

そろそろ地球に寒冷化の兆しが見え始めてもおかしくないのに、地球はまだ温暖化の流れの中にあるようだし、夏の暑さもひどくなっているようです。もっとも地球は太陽との関係でちょっと機嫌が悪くなると暑さと寒さの短期の変動幅(振幅)が大きくなるので、これを異常気象とか地球沸騰化と騒ぐのはマスメディアに任せるとして、寒冷化と温暖化の10万年周期をわずかでもゆがめるような何かが起こっているのかもしれない。

下はその「人類と気候の10万年史」から引用したグラフです。最初のグラフと基本的に同じ内容です。なお、これ以降のグラフや図はすべて「人類と気候の10万年史」からの引用です。

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説明を同著からお借りします。

《温暖期と温暖期の間隔がおよそ10万年であることには意味がある。本書で何度も強調した、あのミランコビッチ・サイクルである。地球の公転軌道は、10万年の時間をかけて真円に近づいたり楕円になったりしている。公転軌道がわずかに細長いとき、世界は一様に温暖だった。いっぽう公転軌道が真円に近くなると、世界は氷期に突入した。水月湖(すいげつこ)の堆積物は、この大きなサイクルをみごとに記録していた。》

【註】水月湖: 福井県にあるこの湖の底には、7万年以上の歳月をかけて奇跡的にきれいに積み重なった「年縞(ねんこう)」と呼ばれる縞模様があり。この年縞は考古学や地質学における年代測定の「世界標準ものさし」として採用されている。

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その10万年周期の気候変動に、地軸の向きの違い(地軸の傾き)による歳差運動が引き起こす気候変動――暑い夏ととても暑い夏、寒い冬ととても寒い冬の循環を、温暖化の途上であるいは寒冷化のプロセスで、2万3000年ごとに繰り返す――が加わります。

《もっと細かい変動はどうだろう。明らかに目に付くのは、氷期に向けて寒冷化が徐々に進行していく過程で、平均気温がリズミカルに振動している様子である。振動の周期は2万3000年だった。2万3000年といえばミランコビッチ・サイクルの歳差運動周期であり、水月湖ではスギの消長がこのサイクルに同期している。歳差運動が気候に与える影響は大きく、温度の振幅は最大で7℃に達する。》

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ところで、「本来」なら地球の公転運動(従って公転軌道の楕円→真円→楕円の推移)は10万年で変わらないので10万年周期の気候変動が継続するはずが、つまり世界は寒冷化し始めているはずなのがそうなっていません。現在の温暖化が例外的に長く続いています。ここで長くというのは最近の数千年の時間幅のことで、産業革命以降の二百年のことではありません。

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「人類と気候の10万年史」からその事情についての説明をお借りします。

《そんな中でバージニア大学のウィリアム・ラジマン教授は、最近の数千年に限っては、いわゆる温室効果ガスの濃度に異常が見られることに注目した。・・・(中略)・・・じっさいに分析を行った結果、主要な温室効果ガスであるメタンと二酸化炭素の濃度の変動パターンはいずれも、過去何十万年にもわたって、ミランコビッチ理論によってきわめてよく説明できることが判明した。・・・それによると最近の1万年ほどについては、メタンも二酸化炭素も減少しているのが「本来」の姿であるらしい。だが実際のデータを見ると、メタンは5000年前、二酸化炭素は8000年前頃から、予測される傾向を大きく外れて増加していた。ラジマン教授はこの原因を、アジアにおける水田農耕の普及、およびヨーロッパ人による大規模な森林破壊にあると主張して学界に衝撃を与えた。》

《産業革命の後、人間が化石燃料を大量に使用するようになったことで、大気中の二酸化炭素が増加しているらしいことは大半の研究者が認識していた。だがラジマン教授の主張は、人間が気候を左右するようになった歴史は、100年前ではなく8000年前にさかのぼるということを意味していた。もし私たちが、温室効果ガスの放出によって「とっくに来ていた」はずの氷期を回避しているのだとしたら、温暖化をめぐる善悪の議論は根底から揺らいでしまう。》

地球の温暖化や寒冷化に関するこういう穏やかで冷静で説得力のある論述を読むとほっとします。


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2023年11月16日 (木)

ルース・ベネディクト「菊と刀」

ルース・ベネディクト「菊と刀」を電子書籍で再読してみました。大きな活字は読みやすい。再読と書きましたが、一度目は必要な部分の拾い読みに近かったので今回はページを順番に繰っていきますが、ゆっくり目を通すところと速読に近い部分が混在するのはしかたありません。

著者のルース・ベネディクトが、タイトルのように、日本という文化を織っている縦糸と横糸として「菊」と「刀」を選び、「菊」を「一般大衆が大事にしているところの菊の栽培に工夫を凝らす美的感覚」、「刀」を「刀をあがめ武士(もののふ)をうやうやしく扱う風習」だと考えて読み進むと訳が分からなくなります。

読み進んでも「菊」と「刀」がそれぞれ象徴的に意味するものが何なのか判然としない。「自制心・献身(たとえば「雨月物語『菊花の約(ちぎり)』」と意志(刀は決して錆びさせてはいけない)」ともとれるし「天皇と武士」かもしれない。しかしそれがどちらであっても全体としてはすっきりとしない。「菊と刀」を内容だけで「恥と義理」に置き換えるのは無理がある。

彼女の著書には「菊と刀」より10年前に書かれた「文化の型 (Patterns of Culture)」というのがあります。ある特定の文化に存在する(複数の)文化の型をいくぶん紋切り型風に追い求める傾向が彼女にはあるようです――たとえばアポロ的文化とディオニソス性文化。ぼくは以前「文化の型」を、マーガレット・ミードの「男性と女性」というけっこう読みにくい本とほぼ同時期に目を通したのですが、「文化の型」を日本というわかりにくい文化素材を対象にした応用編が「菊と刀」です。

「日本における善悪は実のところ、欧米が理解しているようなものとは、天と地ほども異なっていた。価値体系は特異なものであった。仏教でもなければ、儒教でもなかった。それは日本的なものであった。そこに日本の強みも弱みもあった。」

なお「菊と刀」は米軍から委託された研究に基づく成果で、研究が委託されたのは1944年6月、「1944年6月わたしは日本研究を委託された。日本人とはどのようなものか、文化人類学者として駆使することのできる手法を総動員して説明せよ、とのことであった」。1944年6月は太平洋戦争の後半部分に相当に踏み込んだあたりです。日本が劣勢に転じるミッドウェー海戦が1942年6月5日~6月7日、日本の敗戦が1945年8月15日なので、1944年6月は日本の敗戦が、それが見える人たちにはよく見え始めた時期です。そういう時にわかりにくい敵国の文化人類学的分析を学者に依頼するというのは、戦後処理も視野に入れた戦勝国になる予定の国の余裕です。

「第12章」の「子どもは学ぶ」が面白い。「子どもは学ぶ」はベネディクトやマーガレット・ミードなどの米国の女性文化人類学者の筆が冴える分野です。

日本人の人生に於ける自由度を図にすると「底の浅いU字型の曲線」となるそうです。日本では「最大の自由と我儘が許されるのは、曲線の両端に位置する乳幼児と老人である。制約は乳児期を過ぎると次第に増し、したいことをする自由は結婚言語に底に達する。曲線の谷は壮年時代に何年も続く。しかし、それは再び上昇に転じる。そして60歳を過ぎると、恥の意識にとらわれることはなくなる。ちょうど、子供と同じように」。しかし、壮年期であるところのU字型の底では、「義理」と「恥」の精神的な訓練が継続し、それが日本人の修養になっていると「菊と刀」の著者は考えていたようです。

なぜタイトルを「菊と刀」にしたのかはよくわかりませんが、エッセイの題名としては秀逸です。それぞれの形のイメージを組み合わせると、よくわからないところの「日本」なるものを読者も直感的に想起できるし、「桜と刀」とするよりも緊張感があります。


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2023年11月15日 (水)

犬が引っ張る、人が引っ張る

速足ウォーキングの最中に同好の士に出会うかというとそういうことは稀で、幅広帽子をかぶった運動用衣類の中年女性がお一人で歩いているのにすれ違ったことが二~三度あるだけです。ジョガーは走り慣れた雰囲気の中年男性とときどき遭遇します。ぼくたちが歩く場所にもよるとは思うものの、ジョガーやウォーカーは札幌よりははるかに少ない印象です。

しかし、近所にある運動施設――近所といっても車や自転車がないと無理ですが――、たとえば会員制のスイミングクラブや公共の室内運動施設などは見学に行くと子供と大人でけっこう混雑していたので、この地域の人たちが運動しないわけではない。

札幌でも瀬戸内でもともかくよく出会うのは、犬を連れて散歩する人たちです。熟年者や高齢者――男性でも女性でもあるいは夫婦でも――がほとんどですが、中には中学生くらいの女の子も見かけます。「待ってぇ・・・」と叫びながら先に走る犬を懸命に追いかけている。

面白いのは、犬と散歩といっても、歩く速度が人と犬とで同期している順調な組み合わせは半分以下で、実際はもっと少なくて、半分以上は若い元気な犬が飼い主を強引に引っ張っていこうとしているか、あるいは飼い主が歩くのを渋る犬を宥め宥め引っ張っていくか、どちらかです。年寄りの犬を運動のために連れ出すのでしょうが、犬は途中で「面倒くさいなあ、付き合いきれないよ」といった表情を浮かべ、そうなると犬がその気になるまで飼い主はその場で待ち続けることになります。これが進むと、札幌と違ってこちらではまだ見かけませんが、犬を乳母車に載せて散歩という段階に達します。

犬と暮らすのが好きなかたは多いようです。


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2023年11月14日 (火)

瀬戸内は雪が降らないので冬も速足ウォーキングが楽しめる

札幌は今年はまだ雪は降ってはいないようですが、まもなく積もると思います。そうなると速足ウォーキングが難しい。というか、積雪量にもよりますが、降り始めると半端なく積もるので、まずできません。そのうち積もった雪が根雪になり、氷点下の気温が続いて道路や歩道が凍り始めます。

氷点下7~8℃なら、最初は驚いたとしても数年も暮らすとあたりまえの冬の景色になってきます。しかし、氷点下10℃~11℃と気温が二桁のマイナスになるとさすがに耳と顔が痛いような寒さに変わります。防寒具としての耳当てがなぜ生まれたのかその理由がよくわかる。

一年半ほど前に札幌から四国東北部の瀬戸内に引っ越すときに近所や知り合いなどから「どちらへお引っ越しですか」と尋ねられると「雪の降らない南のほうです」と答えることにしていました。相手が北海道生まれのかたの場合、返ってくる応えはたいてい「うらやましい、雪が降らないところはいいですねえ」でした。戸建てにお住まいの方は、冬はほぼ毎日の重労働であるところの雪かきでうんざりです。

ここは雪の降らない瀬戸内なので、熱中症になる危険のある夏の暑い日と雨降りの日を除き、その気になれば、つまりスケジュールが詰まっていなければ、いつでも速足ウォーキングに出かけられます。冬でも、寒さ対策には――速足ウォーキングはいちおうは運動なので――厚手のスウェットシャツとスウェットパンツと手袋(軍手で十分)があれば大丈夫です。風の冷たい夕方はその上に羽織れる薄手のダウンベストやウィンドブレーカーやネックウォーマーがあればこと足りる。歩いていると身体が温まってきます

速足ウォーキングが札幌では6月上旬から7月上旬が寒くなく暑くなくてベストの季節だとすると、四国東北部ではいちばん暑くなく寒くないのは10月中旬から11月中旬です。


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2023年11月13日 (月)

カリフラワー、小さな花蕾と穴だらけの葉

野菜の株の中心や先端にできる蕾(つぼみ)を花蕾(からい)と呼びますが、花蕾を収穫する野菜としてブロッコリーやカリフラワーがあります。カリフラワーはその白い花蕾が陽に当たると黄色くなってしまうので、通常は二~三枚の外葉で花蕾を包んで日除けにします。

生育中の四株のカリフラワーのうちいちばん成長の速い株に小さい白い花蕾が出てきました。小さくてもカリフラワーでそれはそれで悦ばしいのですが、葉にも注目してみると、モンシロチョウの幼虫――カリフラワーの葉の緑とほぼ同じ色の緑の芋虫、よく見ないと見逃してしまう――がグルメになり葉を穴だらけにしてしまっています。

農薬を使ってないので、モンシロチョウも安心して卵を産み、芋虫も害毒をなんら気にせずに葉の柔らかくて美味しそうなところをどんどん食べ進んでいるのでしょう。

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途中で気が付けば、そして時間があれば、緑の芋虫をひとつずつ取り払ってやりますが、それもけっこううんざり作業なので、薬を軽く散布してみるかとも考えています。実際にそうするかどうかは未定です。


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2023年11月10日 (金)

彼(百舌鳥)は我が家がお気に入り

このところ毎日のように百舌鳥(もず)がやってきます。たまには午後もあるけれど、たいていは日の出あとの東の空から太陽の光が斜めに窓に射し込んでくる時刻で、百舌鳥の個体差を見極めるのは難しいとしても、おそらく同じ百舌鳥です。去年と同じ百舌鳥のようにも思われます。野生の百舌鳥の寿命が二年くらいだとするとそういうことがあってもおかしくない。

彼は我が家が、正確には我が家の縦に細長い窓ガラスがお気に入りのようです。お気に入りの場所が何カ所かあって我が家がそのひとつに選ばれているのかもしれません。

百舌鳥は記憶力がいいはずで、なぜなら百舌鳥には捕えた獲物(昆虫やカエルなど)をあとで食べるために木の枝などに突き刺し置いておく「はやにえ」と呼ばれている習性がありますが、場所の記憶がしっかりしていないとそういう習性は維持できません。

今年は、まず東向きの窓をつつきに来るのですが、窓ガラスの内側から窓や窓枠をトントンと叩いてやると驚いたように飛び去り、また同じ窓に戻ってきます。厚い窓ガラスを挟んでぼくにじゃれているようです。

それを二~三度繰り返すと、今度は西側の細長い窓ガラスに目標を移し、そこでも同じ動作を見せます。こちらもそれに応じてガラスや枠を叩いてトントンと音を立てると、驚いて、あるいは驚いたふりをして窓からさっと離れますが、それに飽きると次のお気に入りに向かうために飛び去ってしまいます。今年の百舌鳥は、あるいは同じ百舌鳥が今年は、網戸に悪さをしません。



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2023年11月 9日 (木)

ゴミ出しは日の出のあと

ずっと以前電気などがなかった時代に、日の出とともに起き出し日の入りとともに眠るといった極端な活動パターンで生活するのはさすがに難しかったとしても、大部分の人が日の出とともにその日の活動(労働)を開始し日の入とともにその日の活動(労働)を停止するという循環で暮らしていたというのは腑に落ちます。

日の出とともにそのあたりが明るくならないと活動意欲が起きないというのは昼が短くなってきた季節に実感することで、つまらない例をあげると朝のゴミ出しです。たとえば今朝の日の出時刻は午前六時二十八分で、だから六時半にならないと外に出る気分になりません。暗いうちは、新聞配達業ではないので、戸外活動は心理的に停止状態です。

日の出とともに活動を開始するにはその前に起き出していなければならず、日の出とともに目を覚ましていたのでは追いつきません。春眠暁を覚えずだと間に合わない。ゴミ出しもその準備は暗いうちに完了しておきます。しかしと言ったほうがいいのか、だからという接続詞と使ったほうがいいのか、目を覚ます時刻も秋分をすぎると日の出に合わせてわずかずつですが遅くなってきます。

大部分の人が日の出とともにその日の活動(労働)を開始し日の入とともにその日の活動(労働)を停止するという循環で暮らしていた時代であっても、たとえば遊興施設で働く人たちとそこに出入りする客たちは、日の入りで活動停止というわけではありません。そういう場所の夜は行燈(あんどん)や提灯(ちょうちん)の灯りが支配する「陰翳礼讃」の華やかな世界です。

そういう世界のかたわれを、行燈はないにしてもそれらしい灯りで、日の出前の雨戸を閉めた室内でなんとなく味わった気分になるのも悪くありません。

Photo_20231109080101
           葛飾応為 『吉原格子先之図』


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2023年11月 8日 (水)

また百舌鳥(もず)がやってきた

午後遅くにパウンドケーキを焼いている最中の配偶者が「モズよ、モズ」と騒ぐのでそばに行ってみると、丸い頭の茶色い百舌鳥が台所の細長い窓ガラスの下のあたりに体当たりしているような、そのあたりを嘴で突(つつ)いているような動きを繰り返していました。「モズって可愛らしいのね」。

どこかに飛び去ってしまうかもしれないとは思ったもののスマートフォンの動画撮影には何とか間に合いました。今年は彼(ら)の訪問回数も少なく、先日初めてやってきた時は撮り損ねたので、この機会に今年の百舌鳥の様子を撮影しておきます。

窓ガラスと遊んでいる百舌鳥を配偶者は「モズってハンサムねえ」とか「モズは可愛いわ」と形容し、それはその通りなのですが、ぼくは網戸にイタズラされると嫌だなあとそちらのほうを心配していました。さいわいなことに今回は彼はそういう気分ではなかったようです。

間近での百舌鳥との乏しい遭遇経験から判断すると、彼は幅の広い窓ガラスよりも幅の狭くて細長いタイプが好みのようです。なぜかはわからない。幅広の面積の大きい窓ガラスにはぶつかってきません。

下の動画には「ガタッ」「ガシャ」という金属音と「カタカタ」というのと二種類の音が混じっていますが、「ガタッ」が配偶者がステンレスのボールや調理道具を片づける時の音、「カタカタ」は百舌鳥が窓ガラスを嘴で叩く音です。


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2023年11月 7日 (火)

タブレット端末に保存してある写真のバックアップ

配偶者はA社のタブレット端末とスマートフォンが大好きで、それからPCもA社の大型ノートブックを使っています。使い方は最近のトレンドからは少しずれていて、つまり何でもスマートフォンでやってしまうのではなくて、通販の注文などの金銭がらみのトランザクション処理は――それに必要な商品情報はタブレット端末で検索・入手したとしても――PCで行います。彼女にとってタブレット端末は情報を見るだけ・観るだけの機器という位置づけです。

写真は、撮影はスマートフォンですが、撮影後は画面の大きい――したがって写真が大きくて見やすい――タブレット端末に移して保管してあります。しかし最近は同じメーカーの各機器のデータ連携と保存がクラウド経由でほぼ自動的に行われるので、たとえば写真のデータ量が4GBに近づくと、他の種類のデータもあるので5GBの限界に近づき、手元の機器に分けて置いてあってももうクラウドにはバックアップできないという事態に至ります。

そういう場合は、「安全なデータ保管のためには追加料金の支払いが毎月必要ですが、いかがいたしますか」風のメッセージがことあるごとに現れます。しかし、追加料金の支払いには二の足を踏むので、写真データのバックアップを手元の媒体に保存し、自動バックアップの対象になる写真データをスリムにすることになります。

配偶者は最新のタブレット端末を使い、ぼくは彼女から引き継いだお古のタブレット端末を利用しており、しかしそれぞれに別々の写真が保管されています。両者はデータバックアップ時に(あるいは充電時に)使用するインターフェースの物理的な形状が異なるので、たとえば従来型のUSBメモリにそれぞれのデータを転送させようとすると二種類の接続道具が必要です。

動画を含むところの写真データの保存はUSBメモリだけでなく、念のために、同じものをPCのSSDにも保管しておきます。操作はシンプルだとしても、準備も作業もいささか面倒くさい。しかし、PCに保管した写真も、内容の同一性をチェックしないような連携バックアップの対象になるとすると事は厄介ですが、これは様子見です。

そういうのはいわば下請け作業でぼくがやるのですが、その作業中にいささか驚いたのは、データを転送したUSBメモリを取り外すための段取り指示がない(あるいは不要?)ということです――どこかに記述されているのかもしれないけれど簡単には見つからない。データ転送が終わったUSBメモリは、作業終了を確認したら、そのまま引っこ抜けばいい。いささか乱暴みたいですが、それが標準プロセスならそれに従うまでです――しかし、とても気持ちが悪い。

サブスクリプション・サービスというのは、顧客数が漸増中ないし落ち着いているときはいちばん儲かる安定収入ビジネスなので、提供者がしきりにクラウドバックアップ容量の増加を勧めるのはわかるとしても、下請け作業者であるところの一消費者としては、とりあえずは、自動バックアップされるデータ容量を5GB未満で留めて置こうと考えています。


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2023年11月 6日 (月)

好みだったビール

プロ野球も今年は終わってしまいましたが、プロ野球中継の時には、数えた訳ではないにしても、ビールのコマーシャル頻出回数が多いようです。ふだんはビールは口にしませんが、球場にプロ野球を観に行ったときの定番の飲み物はやはりビールなのでプロ野球中継時にビールの宣伝が登場するのは当然かもしれません。

ウィスキーやワインと違い、ビールのコマーシャルは、細かい違いを気にしなければ、仲間でわいわい騒ぐタイプのものがほとんどです。たまに味わいを強調するタイプの演出もありますが、そんなに無理をしなくてもいいのにと思ってしまいます。

しかしそうであっても、ぼくにとって味わうタイプのビールがひとつはあって、それはサンフランシスコで醸造されているアンカースティーム(Anchor Steam)という銘柄のビールで――つまり、サンフランシスコの地ビールです――小瓶で二本くらいを夕方にゆっくりと飲むと幸せな気分になれたものでした。いっしょに食べるものは要りません。

Anchor Steam Breweryは、“GRUB STREET”のWeb記事 ”Say Good-bye to Anchor Steam Beer”によれば、今年の夏で完全に製造を止めてしまった――コロナの時の業務需要の急激な落ち込みが原因でビジネスが循環しなくなりとうとう廃業してしまった――ようです。2017年からはある日本のビール会社の資本傘下に入っていたそうですが、残念なことです。

Anchor-steam


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2023年11月 2日 (木)

百舌鳥(もず)の再訪

今年は「お見限り」かと安心していたら、見限ってはいなかったようです。

朝陽が窓から差し込む時刻に東側の細長い窓からカタカタないしはカタンカタンという連続音がするので何かと見に行くと百舌鳥(もず)が窓ガラスに体当たりし、窓ガラスを嘴で激しく突いていました。

近づいても知らん顔なので、窓ガラスの枠をトントンと叩いてやると逃げていきます。しかし敵もさるもので、しばらくするとまたやってきて同じ悪さを始めます。外に出てその窓に近づくとさすがにどこかに飛び去ってしまいましたが、数十秒後に今度は西側の窓ガラスで同じようなカタカタ音がするので確かめてみると、そのきれいな茶色の頭をした百舌鳥が窓ガラスと格闘中です。

今度も同じように窓枠で音を連続して立ててやると一旦は身を引きますが、数十秒後かに三分後にまたやって来て、イタズラ――彼ないし彼女にとってはどういう意味の行動なのか判然としませんが、ガラスに映った自分を敵か獲物と勘ちがいしているのかもしれません――を繰り返していました。

そのうちいなくなったのですが、どういう風なカタカタ行動だったかというと、下の動画の通りです――ただし、この動画の撮影は去年の秋。今年の百舌鳥のほうが去年のよりハンサムだった気がしますが、同じ個体が去年の記憶に引きづられて、あるいは我が家の窓をよく覚えていて戻って来た可能性もあります。


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2023年11月 1日 (水)

今年の百舌鳥はおとなしい?

秋になると急に百舌鳥(もず)の高い鳴き声が伝わってきます。百舌鳥の鳴き声で秋がそこにあることを実感するとも言えます。

高く硬くて鋭い響きが百舌鳥の鳴き声の特徴で、早朝のまだ暗いうちから声が聞えはじめ、ゴミ出し場に向かうときにも屋根や電信柱などの高い場所から鋭い響きが降ってきますし、夕方の速足ウォーキングの際にもその声に出会います。彼らは秋に忙しい。

その元気な彼らですが、我が家に関しては今のところ今年は去年よりもおとなしいようです。去年は10月になって百舌鳥が大きな声を出しながら窓ガラスをつついたり窓ガラスに体当たりしたりすることが何度も続きました。網戸のある窓は、したがって彼らの爪や嘴で傷が付き、補修の細かい手作業が必要でした。

今年は我が家は飽きたのか、新しい攻撃目標を発見したのか、有難いことに近所で高鳴きするばかりで、窓への体当たりやホバリングもどきをしながら網戸にぶつかってくるという事態には至っていません。

下は去年の10月下旬にガラス窓にぶつかる百舌鳥の様子(動画)と傷んだ網戸の写真です。


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