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2024年1月

2024年1月31日 (水)

極太の赤芯のボールペン

三十分刻みの細かいスケジュール管理とは縁のない日常なので――ときどきはそういう日もあるとしても――スケジュールは、卓上カレンダーに赤鉛筆で必要事項を書き込むアナログの管理です。スマートフォン向けのそういうアプリケーションを利用することには興味がありません。

柔らかい芯の赤鉛筆がそういう場合の筆記用具としては最適ですが、ボールペン用の極太の赤の替え芯があることを発見しました。

ボールペンの芯(替え芯、リフィル)には、0.7mmの細字(F)から、1.0mmの中字(M)、1.2mmの太字(B)、そして1.6mmの極太(BB)までありますが、お気に入りであるところの使い捨てボールペン(下の写真)――使い捨てと言っても替え芯を数回以上は取り替えます――にはそれらが全部そろっています。

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極太の替え芯をいくつか――また赤芯用にデザインも赤と白が基調のボールペン本体もいっしょに――購入しました。芯が太いと、というかボールペンのボールが大きいと、インクそれ自体の出来もいいのか書き味もとても滑らかで、赤インクを使いたい種類のメモ書きに重宝しています。

関連記事は「お気に入りの使い捨てボールペン」。


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2024年1月30日 (火)

出場選手がペースメーカーを途中から置き去りにするようなマラソンレースは面白い

タイムよりも順位が重要なオリンピックは別として、そのレースでの記録があとあと意味を持つということになっている種類のマラソン大会ではペースメーカーが――普通はリスク回避のために三人くらいが――出場します。今回は最初は五人でした。

彼らがどれほどのペースを刻むことを大会運営者から指示されているのかはそういう発表が前もってない場合はわからないとしても、ペースメーカーを途中から、特に後半に入ってから、置き去りにする選手が出てくるようなレースはテレビ画面のこちら側にいてもそれなりに刺激的です。

2024年1月28日の大阪女子マラソンはそういう意味ではとても面白いレースでした。中間点(21kmと少し)を過ぎてから優勝候補の一人が、三人のペースメーカー(中間点では三人に減少)の前に跳び出してその差を広げたまままま軽快に走り続けます。三人のペースメーカーは指示通りにペースを刻んでいるらしく、前を走る選手との距離を詰めようとはしません。ペースメーカーの一人である日本人選手はその時点で日本人2位の記録(2時間19分24秒)を持つかたです。

上位選手が2時間20分で42.195kmを走り切ることを念頭に置いて今回のペースが設定されたとします。ペースメーカーは30kmまでが責任範囲なので、そのペース配分で30kmを着実に走ります。

「日本新記録更新(ママ)を狙っていたのでうれしい。最後どうなるか分からなかったけど、たくさんの応援が凄い力になって、最後まで出し切ることができた」というのが日本記録を更新したその選手のレース後のコメントです。

今までの女子マラソンの日本記録(日本人最高記録)は2時間19分12秒でした。それをそれなりの差で更新しようとしていたなら、中間点通過の目標時間はしっかりと頭と身体に刻まれていたはずです。

ペースメーカーが2時間20分ちょうどくらいででゴールまでの時間を設定してあったなら、日本新記録を狙う彼女は中間点を通過するあたりで明らかにペースが遅すぎると感じたと思われます。ペースメーカーに合わせていたら日本新記録(日本人最高記録)は達成できない。それで中間地点を通過した直後にペースメーカーを置き去りにするような具合に速度を上げたのでしょう。観るものを興奮させるようなレース展開でした。

彼女の大阪女子マラソンでの記録は、今までの日本人記録を19年ぶりに13秒短縮した2時間18分59秒でした。順位は2位。優勝はエチオピアの選手で記録は2時間18分51秒。なお世界記録は、別のもっと速いエチオピア選手が2023年9月にベルリン・マラソンで作った2時間11分53秒です。



あとで調べてみたら、上述の日本人ペースメーカーと主催者との契約内容は「1kmを3分20秒、5kmを16分40秒のペースで30kmまで」だったそうです。そのペースで42.195kmを走破すると記録は2時間20分39秒になります。

あのとき彼女が、自分よりもいい記録を持つペースメーカーを中間点から置き去りにするような走りをしなかったら2時間18分59秒の日本新記録は出なかったわけで、そういう決断の凄みが今回の大阪女子マラソンをとても刺激的なものにしました。


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2024年1月29日 (月)

令和6年の味噌作り

味噌はやはり自家製の「手前味噌」です。自分で材料を吟味できるし、短期から長期まで好みの期間、熟成できます。だから旨い。

今年の味噌作りでお世話になる大豆は北海道産の「白目」の無農薬栽培大豆で使用量は4kg、麹は島根産の有機玄米麹で使用量は4kg。令和5年と同じです。塩はいつも使っている自然海塩を1.8㎏。大豆と麹と塩の割合は、我が家では、大豆1kgに対して麹1kg、塩450gです。

1月27日と28日の二日間(準備時間も入れると26日の夜からの二日半)で味噌の寒仕込みを終えました。

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    北海道産の無農薬栽培の白目大豆(2kg、500g x 4)
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島根産の玄米麹(2㎏、1kg x 2)と自然海塩(900g、450g x 2)

味噌づくりの手順は以下の通りです。毎年のことだとしても年に一回だけの作業なので、念のために、また今後の参照目的のために毎回手順を書くことにしています。

用意する食材は前述のように大豆4kgと麹(今年は玄米麹)4kgと自然海塩1.8kg、そしてアルコール度数が44度の強い焼酎(強い度数の焼酎は器具や容器の雑菌消毒のための必需品)、利用する道具は10年以上使い続けている電動ミンサーと出来たばかりの味噌を寝かせておく一斗樽(正確には19リットルの業務用ホーロー容器)。

・よく水洗いした大豆を「前の晩から」半日、底の深い大鍋で十分に水に浸しておく。

・その大豆を柔らかくなるまで、吹きこぼれに注意し、アクを丁寧に取り除きながら、茹でる(プロは大豆を蒸すが、一般家庭では量が多い場合は蒸すという作業は難しい)。

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・モノづくりの工程にはボトルネックが存在することがあるが、我が家の味噌作りにおけるボトルネックは「鍋で茹でる」という工程。深い大鍋を総動員しても一日の最大処理量は大豆2.5kgなので大豆は一日2kgまでとする。だから4kgに対応するには二日間が必要。

・熱で柔らかくなった大豆を電動ミンサーにかけてミンチにする。ミンサーや受け皿は44度の焼酎で丁寧に消毒しておく。

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 ミンサーから茹でてや柔らかくなった大豆のミンチが出てくるところ

・麹と塩を、大きなボールなどできれいに混ぜ合わせたのを別途並行して用意する。これを一般に「麹の塩切り」と呼んでいる。ただし塩は「塩切り」で全部を使い切らずに一部分を後の工程のためにとっておく。

・ミンチした大豆を、麹菌が活発に活動できる50℃くらいまで冷ます。熱すぎると麹菌が死んでしまうので注意。こういうときは非接触型の温度計があるととても便利。

・50℃くらいまで冷えたミンチ大豆と、塩切りした麹をしっかりと混ぜ合わせる。

・混ぜ合わせたものをテニスボールよりも少し大きめに丸める。これを「味噌玉」という。

・「味噌玉」を次々に作ってそれを野球のボールやソフトボールを投げる要領で、焼酎で雑菌消毒した19リットルのホーロー容器に、投げ入れる。こうすると味噌玉の中や隙間に空気が入り込まないので雑菌の混入防止になる。味噌玉は作る人と投げ入れる人の分業にすると作業は円滑にすすむ。

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・味噌玉を投げ入れると段々とその嵩が増してくるので、投げ入れ終わったら、全体を手で平らに整える。

ここまでの工程を二回(二日間)繰り返す。

・二日目(最終日)は、「塩切り」のときに残しておいた塩をその上に薄くかぶせ――とくに周辺部を丁寧に――、その上に大きめにカットしたポリエチレン・ラップを空気漏れがないようにぴったりと敷く。(塩の上に干し昆布を敷くのは今年から止めました)。

・重石をかける。我が家では、常滑焼の大きい中蓋(けっこう重い)を重石にしている。

・上蓋をする

・大きめのポストイットに、大豆と麹の種類と投入量、仕込み年月日などを書き、上蓋に貼り付けてる。「天地返し」日付を書く欄を開けておく。

・埃(ほこり)予防のために、ホーロー容器全体を大きなポリ袋で覆うか、あるいはサイズが合うなら埃防止キャップ(食品工場で従業員が頭にかぶっている透明キャップの大型、あるいは食品工場の見学の際に見学者が頭にかぶることになっている蛇腹式の大型透明キャップ)で上蓋あたりをすっぽりと覆い、家の中で最も冷暗な部屋の一隅に長期保管する。

以上です。


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2024年1月26日 (金)

朗読は役者に限る

たとえばテレビで放映されるのドキュメンタリ作品のナレーション(朗読)はアナウンサーでも彼女や彼がベテランならば着実にこなすとしても、文芸作品となると実績のある役者にアナウンサーは敵わないようです。声の響きが違います。声が生み出す味わいに差が出ます。

しいて分類すれば電子書籍の新種ということになると思いますが、近頃は書籍を検索すると電子書籍の隣にその書籍の朗読版(オーディブル版)が並んでいます。現在普及活動の途中らしく、無料で試すこともできる有名な文芸作品もあるし、無料でないものはちょうど読む電子書籍がそういうサービスを提供しているように、サンプルを楽しむことができます。

目の不自由なかただけでなく、年齢で活字を追うのがつらくなってきたかたにはオーディブル書籍はとても便利な媒体かもしれません。

詩は謳うもので読むものではありません。また、ホメロスが描いたとされる「イリアス」も「オデュッセイア」も、稗田阿礼が祖先から仕事として口承してきた「古事記」も、そして複数の琵琶法師がそれぞれに少しずつ変奏しながら伝えた「平家物語」も、もともとは吟じられたものでした。そのうち文字として紙に固定されることになりましたが、それまでは吟じること、詠ずることで伝承され続けてきたものです。

オーディブル書籍というのは、舞台演劇がそうであるように、声で詠(よ)むのが本来であった世界に接近する手がかりになっているかもしれません。

仕事としてオーディブル書籍の朗読を担当しているのは、舞台俳優、映画俳優、声優、ナレーション専門のナレーターまでさまざまですが、やはり上手い俳優の朗読が一等味わい深い。


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2024年1月25日 (木)

ちょっとした暇つぶし

みなさまも毎日のようにご経験のことだと思いますが、有名通販サイトやクレジットカード会社を装うところの詐欺メールというか詐欺目的の情報収集メールが届きます。

まったく縁のないクレジットカード会社などを語ったメールだと、怖いもの見たさでメールのどこかを意識的にクリックして様子を見る可能性は皆無とは言い切れませんが、普通は受け取った側は即座に削除するか、迷惑メールとして処理をします。

普段お付き合いのある通販サイトやクレジット会社からたとえば次のようなタイトルのメールが届いた場合は、ちょっとした暇つぶしになる場合があります。

《例1》 通販サイトを装ったメール

メールタイトルは、 【緊急】<通販サイト名>注文を出荷できません

メール本文は 《お客様の注文の支払い方法に問題が発生しており、現在注文を出荷できない状況になっています。》 といった感じで始まり、少し行くと

《支払方法を更新する》

という目立つ箇所がありそこをクリックすることになっています。

差出人のメールアドレスを拝見すると
通販サイト名 namename1@pnzhqftsre.cn
で cn は china の短縮形です。(@の前のnamename1は、実際のものを「高いお米、安いご飯」がnamename1に置き換えた)


《例2》 クレジット会社を装ったメール

メールタイトルは、<クレジットカード会社名>カード202x年xx月xx日分お振替内容確定のご案内

メール本文は 《次回のお振替内容が確定しました。<クレジットカード会社名>にログインのうえご確認ください。》で始まります。本文中に

▼<クレジット会社名>ログインはこちら

というのがあり、そこをクリックすることになっているようです。

差出人のメールアドレスを見ると
クレジット会社名 namename2@jgrjh8.cn
で、こちらも cn つまり、中華人民共和国に割り当てられた国別コード・トップレベルドメイン (Country Code Top Level Domain) が使われています。(@の前のnamename2も、実際のものとは変えてあります)

こちらのメールはよくできていて、メールアドレスの cn と、誘導先urlの文字列に含まれている cn に気が付かなければ本ものそっくりです。

これらのメールが実際はどの国から発信されたのかはわからないにしても、 jp であるべきところが cn というのは違いがわかりやすくて助かります。だから実際にはそれほどの暇つぶしにはならないかもしれません。


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2024年1月24日 (水)

南向きの窓から見える午後四時過ぎの光の具合

南向きの部屋は陽当たりがいいのですが――それは重要なことではあるとしても――そこから見える景色の光の具合はレースを通した場合でも賑やか過ぎるのでなんとなくイライラします。落ち着いたものではありません。

一方、北向き部屋は陽当たりが悪いとしても、柔らかな光が長時間続き、読書や書きものなどまとまった作業をゆっくりとしたいという場合にはけっこう向いています。外の景色を窓から眺めた時に樹木の緑や空が美しく見えるのは北向きの部屋です。しかし寒い季節にわざわざ北向きの部屋で暖房を強く入れながら本を読むというのも変な話です。

冬は、南向きの部屋でも、冬は、午後三時半時くらいから五時くらいまでは、窓の外は背中の右側から斜めに差し込む柔らかい光が穏やかに拡がって読書をしていても時間がゆったりと流れます。


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2024年1月23日 (火)

はじめて「落雪」という表記に出会ったのは札幌

四国東北部の瀬戸内は今回も雪には縁がない模様ですが、天気予報では、今週は全国各地で急に冷え込み、日本海側では大雪の降る地域も少なくないという話です。

大雪の日に限りませんが、雪国や北国では積もった雪が屋根や屋上や樹木の太い枝から急にドサッと落ちてくることがあり当たると危ないので――大きな塊が高いところから頭を直撃すると怪我をする――たとえばビルの入り口付近や人通りの多い建物の外壁付近に「落雪注意」という警告板が立ててあったり貼り付けてあったりします。

下は二枚とも札幌市内中心部で三~四年前に撮影したものです

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「落雪」という表現に通りで出会ったのは札幌で暮らし始めた頃で、それまで「落■」という漢字の組み合わせは「落雷」しか頭の中になかったので、ゴルフ場ではあるまいしはてさてなぜビル街で「落雷注意」なのかと訝ったら「『落雷』注意」ではなくて「『落雪』注意」でした。

本などを読んでいる時に寒い季節に関する文脈で「落雪」という言葉に接するのと、まだ雪の降っていないビル街で「落雪」という表記が突然に眼に入ってくるのとでは文字の印象がまったく違います。

瀬戸内では落雷注意というとはあっても落雪注意という事態はまずなさそうです。もっとも、過去数十万年の地球の歴史が十万年ごとに規則的にそうであったように、地球が公転周期に応じて十万年ぶりに寒冷化に舵を切り始めるとなるとその限りではありませんが。


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2024年1月22日 (月)

腕時計の乾電池交換と懐かしい用語

これは時計業界の伝統なのか、札幌でも瀬戸内でも、懐かしい言葉がまだ現役です。

腕時計は二つ持っていてその日の気分で使い分けています。腕時計なしで済ますことも、最近はスマートフォンなどがあるので、可能ですが、時間が気になったその時にどういう場所でも時刻をさりげなく左手首で確認できるというのは腕時計の良さです。

二つの腕時計のうちひとつはスイス製で、これは針が三本と日付表示のカレンダー窓が付いており、二十年近く使っています。もうひとつは国産でこれも針は三本でカレンダー機能などはありません。購入してから三十年が経過しました。途中でメインテナンスをしたということもあるかもしれませんがともに時刻を正確に刻み、乾電池寿命はスイス製が計ったように三年、国産のものはちょうど五年です。スイス製は乾電池寿命が近づいてくると秒針の動きが滑らかな感じから秒(か、それ以上)の単位で移動するゆっくりとした動作に変化し、電池の交換時期だということが解るようになっています。

スイス製腕時計の電池が切れていました。カレンダーの日付から判断して数日前に針の動きが止まったと判断されます。国産腕時計は電池が長持ちするので問題なく時を刻んでいます。近所の時計屋(時計と宝石を商っている店)に電話をかけ腕時計の交換は可能かどうかを確認したあと、両方の腕時計を持参しました。

電池交換料金のご案内というのが壁に貼ってあり、国産品は1,200円、舶来品は1,500円。ただし、舶来品のなかで二つのブランドだけは3,000円となっています。ぼくのスイス製はどういうわけか3,000円です。その二つのブランドは内部の作りが細かいのか緻密なのか、他のものよりも分解作業と組み立て作業に手間暇がかかるらしい。

札幌で電池交換のお世話になった駅地下の時計屋もそうだったのですが、四国東北部でも「国産品」と「舶来品」という同じように用語が使われて、時計業界、あるいは時計修理業界ではけっこう懐かしい言葉がまだ現役のようです。しかし、電池交換料金は、客の回転数が少ない分、瀬戸内のほうが札幌よりも高いのは仕方ありません。


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2024年1月19日 (金)

カリフラワーは白いとは限らない

カリフラワーが白いというのは十年ほど前からは成り立たなくなってきました。紫色のカリフラワーもあれば橙色のものもあります。ロマネスコという名の黄緑色で花蕾(からい)が螺旋形に近い、白いカリフラワーに慣れた身には食欲をかき立てるとはいかない形状のものまであります。

いつもの売り場にはあるはずの白いカリフラワーがなくて――あるいはその日の分は売り切れたのかもしれない――しかたなく別の売り場に眼を移すと淡い黄緑色のロマネスコが数個並んでいました。雰囲気はきりっとしたカリフラワーのようでもあるし色白のブロッコリーのようでもある。

ロマネスコは分類上はカリフラワーで、生まれは十六世紀と古い。地中海沿岸から西ヨーロッパでカリフラワー栽培が盛んになったのが十五世紀から十七世紀で、その頃はカリフラワーとブロッコリーを区分することもなかったようなので、ロマネスコも花蕾を食する野菜のひとつとして交配努力の結果誕生したのだとすると、味がブロッコリーに似ているのも不思議ではありません。歯ごたえはカリフラワーです。

カリフラワーやブロッコリーは日本では以前、花野菜と呼ばれていたと記憶しています――まだそう呼んでいるかたもいらっしゃるかもしれない。花蕾を食べるので花野菜だったのでしょうが、そういう呼称の復活は歓迎です。

ブロッコリーの収穫量が多いのは北海道で、愛知と香川が続きます。カリフラワーの生産が盛んなのは、茨城、徳島、愛知、熊本。

ぼくはカリフラワーもブロッコリーも好物で、配偶者はカリフラワーは大好きですがブロッコリーはやや苦手。従って両方をいっしょに買ったときは、ほとんどのカリフラワーは配偶者の皿に載り、ぼくの皿にはもっぱらブロッコリーです。ところでカリフラワーはブロッコリーよりも五割くらい――ときには倍近く――値段が高い。一株あたりの花蕾の収穫数が違うので――カリフラワーは一個、ブロッコリーは複数個――価格差はしかたありません。


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2024年1月18日 (木)

一升瓶と日本酒

地方自治体によってガラス瓶のゴミ出し方法が異なります。札幌は鷹揚でガラス瓶は何色でも同じ燃えないゴミとしてまとめて処分することができましたが、現在暮らしている四国東北部の瀬戸内では瓶の色によって――茶色、無色透明、その他の色の三分類――出せる週が違います。

陽にかざすと深緑だけれども普通にはあたりまえの茶色に見える一升瓶を、「茶色の日」に本当の茶色の一升瓶といっしょにゴミとして出したら「陽にかざすと深緑」は収集してくれなくて、共同ゴミ置き場に我が家の「茶色に見える深緑」だけが残っていました。あとでそういう事態に気が付きあわてて持ち帰った次第です。しっかりしているというか、なんというか。

ご近所は日本酒は呑まないのかあるいは呑むとしても四合瓶なのか、ゴミとして一升瓶を出すのは我が家だけかもしれません――そういうのは札幌も同じでしたが。

冷酒は冷蔵庫のスペースの都合上四合瓶ともお付き合いするとしても、燗で呑む日本酒は必ず一升瓶で購入することにしています。

あるひとから勧められた近所のある酒屋(日本酒や焼酎の販売店)に立ち寄った時に、四合瓶の品揃えは豊富なのに一升瓶の本数が少なかったので、お宅での売れ筋は四合瓶ですかと尋ねたら、一升瓶は瓶そのものが品不足で手に入りづらいですね、という返事でした。品揃えも期待した程ではなくて、たとえば手持ちの「雄町」を拝見させてもらうとその程度はわかります。

場所はやや遠いけれども古くから商売をしている酒屋に足を延ばすと、そこは壁一面のガラス扉の冷蔵庫の中に各地の一升瓶がずらっと並んでいました。

「どういうのをお探しですか?」
「雄町を見せて下さい」

すると、何種類かの一升瓶の雄町を紹介されました。

「ここは雄町が上手です。・・・雄町の辛口ならこちらがお勧めです。」

いかにも日本酒が好きで強そうな店主の奥さん(と思われる女性)が少ない言葉で的確に説明してくれます。

当たり前ですが、一升壜は古くからお付き合いのある酒屋に優先的に流れるようです。


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2024年1月17日 (水)

家の中の時計

用事をともなう外出には腕時計が必須だとして、家でも各部屋に時計があると便利です。しかし各部屋にそれぞれ配置というのも賑やかすぎるので、必要なところに必要な大きさのものを置くことになります。

リビングには比較的大きめの壁掛けの丸型です。秒針があると動きが鬱陶しいので針は二本です。

腕時計も針が二本のタイプが望ましいのですが、気に入ったデザインで穏当な価格帯には針二本というのがなかったので現在の腕時計は秒針が動いています。

寝室にも置いてあり、これは文字の大きい、しかし比較的にコンパクトな古風なデジタル表示の目覚まし時計で、眼が覚めると大きな文字が眼に入るようになっています。目覚まし機能はほとんど使いませんが、鳴るときは大きな音でしっかりと起こしてくれます。単一乾電池で動き、使い続けて三十年以上。正確で故障しません。おそらく一生ものです。

目立たないけれども活躍しているのが、トイレの小さなアナログ表示の置時計と洗面所の文字の大きなデジタル時計です。

洗面所の時計もトイレのそれも実用性重視の使い方だとしても、トイレの置時計はたとえば午前五時前にふと手洗いに起きた時にそこで夜明け前のその時刻を確認できるというのはありがたいものです。まだ一時間寝られる。これが嬉しい。


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2024年1月16日 (火)

注連飾りは小正月まで

関西では注連(しめ)飾りは小正月(十五日)までです。四国東北部の瀬戸内もそういうところは関西文化圏なので、したがって注連飾りは十五日までです。七日までではありません。

一月は、正月三が日、松の内(松七日)が明けた日の七草粥――今年も忘れずにいただきました――、十一日の鏡開き、十五日の小正月といくつかの節目を超えて少しずつ正月から日常へ戻り、「鬼は外」の節分(二月三日)で一区切りです。

注連飾りは小正月のあと処分するとして、神社に持ち込んで焚き上げてもらうのが一般的です。去年は近所の神社に徒歩で持参しましたが、今年は車で地域の一宮(いちのみや)にドライブを兼ねて納めに行きます。

以前にも書いたことですが、「正月」と「節分」、「ヤマ」と「サト」のつながりで一年の最初の一ヶ月の流れを実感するのがいちばん腑に落ちます。

「サト」は、農耕の地です。農作物がいっぱいで安定し生活も便利です。しかしその分、霊的なものの勢いが衰えています。一方「ヤマ」は、霊的なものやスピリットのパワーに満ちています。だから、山伏たちは、霊的なものの力を求めて山に入ります。

年に一度、サトの人たちは、ヤマから霊的なものにサトに降りてきてもらい、サトをスピリットで満たします。それがお正月で、霊的なものは「オニ」と呼ばれます。サトの家では、オニへの目印にヤマのシンボルを玄関に飾ります。門松あるいは根つきの松です。

約一ヶ月の間、オニはサトを霊的なパワーで満たします。霊的な力がサトに充溢したら、オニはヤマに帰ります。その日が節分で、鬼は外、です。そのとき、サトの人たちは感謝の念を込めて豆を撒きます。


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2024年1月15日 (月)

美容師はマッサージ

村上春樹の「海辺のカフカ」では、比較的最初のあたりに登場する若い女性の美容師が次のように少年に話す場面があります。

「私はマッサージについては、けっこう才能があるんだよ。だから美容師として食べていけるわけ。マッサージがうまいと、どこに行っても重宝されるの」

確かにその通りで、美容師はマッサージと言ってしまうと語弊がありますが、同じように整髪技術がしっかりとした美容師ならマッサージの巧みなかたのほうがありがたい。

散髪はある時から理容室から美容室に変えました。遠いところは億劫なので近所にある美容室と決めています。またそう決めてから配偶者と同じ美容室の同じ美容師のお世話になることにしていて――女性のスタイリストであったり男性であったり、お店によって変わりますが――、現在、髪をカットしてもらっている女性美容師のマッサージ技術がすばらしい。

洗髪の時に頭皮マッサージをしてくれるのですが、つい眠ってしまうような丁寧さと長さと心地よさで、穏当な額であればそれだけで別料金を払ってもいいかもしれない。散髪の最中は、鋏の音を耳にしながら散髪してもらうということ自体が気持ちいいのでうとうとすることもあるとしても、彼女のマッサージの快適はそれとは次元が異なります。

そういうお気に入りの美容師には、配偶者が焼いたパウンドケーキなどを季節の挨拶に差し上げることにしています。


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2024年1月11日 (木)

味噌作りの準備

味噌の寒仕込みの季節です。毎年一月の下旬から二月の上旬にかけて味噌を仕込むのが我が家の慣わしで、もう十数年継続しています。味噌はいつでも仕込めますが、アマチュアは寒い時期に仕込むほうが失敗しない。だから寒仕込みです。

一月中旬は、大豆と麹と塩の三種類の原材料を手に入れる作業をする時期で、塩(自然海塩)はすでに準備してありますが、大豆と麹の発注はこれからです。

大豆は北海道産大豆。札幌での暮らしが長かったので北海道産の大豆はなじみがあります。北海道フードマイスターの研修の一環で、地元の味噌工場を見学させてもらったこともあります。プロがどういう風に大豆を選別するのかも興味深かったし、標準熟成期間の長さ、それから、味噌作りに従事している間は、つまりその会社に勤めている間は味噌作りの邪魔物であるところの納豆菌には近づかない、つまり従業員は納豆を食べてはいけないという話も面白かった。

味噌作りに使う麹には通常三種類あり、白米が素材の米麹と玄米が素材の玄米麹――まとめて米麹――、麦が原料の麦麹、大豆が素材の豆麹です。麹の種類に応じて味噌も米味噌、麦味噌、豆味噌と呼ばれています。我が家は米麹、玄米麹、麦麹の利用経験があり、それぞれに味わいが異なりますが、最近は玄米麹で味噌を仕込むことが多い。

大豆は北海道産を四キログラム、これから発注します。

玄米麹もこれから四キログラム――大豆と同量――注文するのですが、我が家の好みの玄米麹は受注生産――個別受注生産ではないにしてもそれに準ずる受注生産――なので、購入リードタイムは二週間です。


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2024年1月10日 (水)

手袋

スーツと相性のいい柔らかい革の手袋は、札幌のようなとても寒いところでは冬の外出時には役に立ちません。氷点下の外ではそういう環境でも暖かい防寒用の手袋です。瀬戸内の冬は革手袋でも大丈夫です。しかし大丈夫だとしても、セーターには毛糸の手袋のほうが組み合わせの具合がいいので、結局のところ、最近は、ほとんど出番がありません。

晩秋から冬の速足ウォーキングのときは、手が凍えると歩く元気が減衰するので手袋が必需品ですが、配偶者は毛糸の手袋、ぼくは裏起毛で厚手の――色は黒ないし生成り――軍手です。

園芸用や庭掃除用で重宝しているのが薄いゴム製およびビニール製の使い捨て手袋で、土などで汚れたら、汚れた外側を内側に包み込むようにすると、そのまま燃えるゴミとして、雑草や落ち葉などといっしょに捨てられます。ビニール製のほうが廉価なのでそちらの使用頻度がゴム製よりも高いのですが、そういう手にぴったりとしていて剪定や土いじりなどの作業がしやすい使い捨ての手袋がないと園芸作業はできません。

それから、軍手でも掌(てのひら)側にゴムの滑り止めが付いたのは、普通の軍手では手が滑ってしまって先に進まないような作業には不可欠なので、常に数ペアは在庫してあります。

それから台所で脂や油で汚れた調理道具の洗うときや泥の付いた食材の泥落としなどに向いていて配偶者が長年愛用しているのが、英国製の丈が少し長めのゴム手袋で、そういう用途ではその英国製に勝る商品はないそうです。

あまり目立つものではありませんが気が付けば必需品になっているもののひとつが手袋です。


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2024年1月 9日 (火)

ユヴァル・ノア・ハラリの「共同主観的な虚構」と吉本隆明の「共同幻想」

ユヴァル・ノア・ハリルが著した「ホモ・デウス」(2016年英語版)におけるキーワードは「共同主観的な虚構 (intersubjective fictions)」です。人間はイヌやネズミのような他の生き物にはないところの特徴的な能力を持っており、その能力とは共同主観的な夢や虚構を織り上げることができる才能のことだというのがハリルの主張です。

共同主観的な夢や虚構とは、人間の共通の想像の中にしか存在しないもののことで、たとえば共同体、宗教、国家、法律、自由、平等、資本主義、社会主義などが該当します。そういうものは虚構なので触ろうとしても触れないし、またそういうものは当然のことながら自分では比喩以外の痛みを感じることもない。

共同主観的な虚構は、しかしながら、時間の経過とともに、虚構ではなく共同主観的な現実 (intersubjective reality) となります。たとえば、日本や米国やEUにおいては資本主義が共同主観的な現実ですし、同じ朝鮮民族で構成される北朝鮮と韓国があれほど異なるのは、北朝鮮と韓国が非常に異なる共同主観的な虚構に支配されそれが共同主観的な現実になったからです。

人間の集合的な想像力が、共同体や国家といった諸制度を生み出したというのが吉本隆明の「共同幻想論」(1968年)の骨子ですが、人間の集合的な想像力を吉本は「共同幻想」と名づけました。「共同幻想」は、ハラリの「共同主観的な虚構」とほぼ重なります。吉本は共同幻想としての国家というものをマルクスから学んだと述べているのでその重複は腑に落ちます。

もっとも「共同幻想論」の対象は国家が成立する以前の日本における共同幻想で、一方、ハラリの「ホモ・デウス」は、《ヒトも動物も植物も岩も同じという意味でのアニミズム(Animism)》→ 《絶対者としての神が世界を統御しているという意味での神イズム(Theism)》→ 《人間がいちばん偉いという意味でのヒューマニズム(Humanism)》→ そして、《人工知能とアルゴリズムが人間の大部分を主役の座から引きずり下ろすかもしれないというポストヒューマニズム文脈でのデータイズム(Dataism)》という流れを射程範囲にしているので、「共同幻想」と「共同主観的な虚構」とでは、途中から見える景色が大きく変わってきます。

「ホモ・デウス」も、マルクスの著書に似て、直線的に進展する史観――あるいは旧約聖書的な史観――が色濃い書作ですが、マルクスが資本主義社会の次により高次な、あるいは理想的な状態としての共産主義社会を想定したのに対して、ハリルはヒューマニズムのあとにデータイズムという黙示論的な状態になるかもしれない世界を提示しているようです。

関連記事は「抽象化ということ」。


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2024年1月 5日 (金)

ほとんど何でもあるけれど、クロマグロのトロは手に入らない地産地消

地産地消は地元で収穫されたものを――穀物でも野菜でも魚介類でも肉でも――地元で消費するということなので、その地域の消費能力の大きさによって地産地消の規模は決まってきますが、そのまえに地元で生産していないものや地元で獲れないものは消費しようにもできません。それを理由に不満を抱くというのは筋違いだとしても、いくぶんの不満は残ります。

四国東北部の瀬戸内に暮しているので、地産の範囲を四国四県として海鮮食材の地産地消の様子を眺めてみます。

タイ(鯛)は天然ものと養殖ものが競い合っています。タイの天然ものは徳島の鳴門、養殖ものは愛媛。ブリ(鰤)ないしハマチも天然ものと養殖ものが覇権を争っていて、産地は徳島と愛媛。タイもブリも、丸ものでも柵でも刺身仕立てでも何でも手に入る。

カツオ(鰹)は高知。高知の人はカツオを他所の数倍は食べるようです。関連記事は「カツオを普通の人の5.4倍食べると・・・」。

鰆(サワラ)も簡単に手に入ります。サワラは刺身がいちばん美味いし、他の魚の刺身よりも旨い。しかしすぐに手に入るのはサゴシ(成長途上のサワラ)で九州北部で水揚げされるような大型のサワラにはなかなか出会えません。札幌ではサワラの刺身は無理だったので――刺身で食べられるほど新鮮なのが流通してこない――自宅でニンニク醤油に漬け込んだ大振りの切り身をよく調理しました。

ピンク地に黄色の縞が鮮やかなイトヨリダイやクロダイ(黒鯛)、アジ、ホウボウ、カワハギも地の魚で、ハモ(鱧)やタチウオ(太刀魚)やマナガツオも旬の季節にはよく見かけます。

当然ながら北の魚は獲れませんが、鮭などはなくても構わない。構わないのだけれど、あるスーパーの魚売り場には塩鮭のコーナーが常設されています。お弁当用とは限らないとしても家庭需要が継続してあるのでしょう。しかし「時不知」(トキシラズ)は売っていない。

イカもタコも地のものが揃っています。チリメンジャコは細かいのがきれいにパッケージされて並んでいる。

ワカメも、それから驚くことに昆布も生産しており、ワカメはおいしいとしても、昆布は薄くて煮物にはいいかもしれないけれど、いい出汁は引けそうにありません。

困っているのがマグロです。マグロも、クロマグロ以外は少しは獲れますが、クロマグロ(本マグロ)にお目にかかる機会は非常に少ない。ヨコと呼ばれている成長途上の小型のクロマグロはときどき売り場に並ぶとしても、若いクロマグロなので、脂ののった成熟した味わいとはいきません。だからDHA/EPAがいっぱいのとろけるようなトロは残念ながら地産地消の流れでは味わえない。

地域の消費需要が十分大きければ、クロマグロの赤身もトロも魚売り場に並ぶのだけれど、そうではないのでそうならない。最高級品は築地へ高値で運ばれるとはいえ、北海道には戸井、松前など青森の大間と競うクロマグロの水揚げ地があり、それが札幌という200万都市で消費されていました。


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