経済・政治・国際

2017年11月 8日 (水)

天気予報と的中率

プロ野球だと、ヒット数や勝利数、セーブ数など積み重ねていく数字以外に、割合に関する数字(打者の場合は打率や出塁率、投手の場合だと防御率など)が役に立ちます。選手にはシーズンが始まってからの打率や防御率、最近過去5試合の打率などがつきまといます。テレビやインターネットの天気予報にも、天気の予報・予測だけでなく、的中率というのを、自己評価でいいので、個別に付加してもらえたらなあと願っています。
 
テレビ放送は無料なので、公共放送でも民間放送でも、そういうことをする必要性を認めない(わざわざ恥をさらすことはない)、などと言われそうですが、天気予報サイトには有料会員向けサービスもあります。ぼくはそういうサービスの利用経験はないのですが、そういうサイトでは的中率というものは公開しているのでしょうか。
 
では、世の中に天気予報の的中率の自己評価が全くないのかと言えば、それが意外に存在しています。
 
気象庁のウェブサイトに「天気予報の精度検証結果」というページがあり、そこでは、たとえば10月16日には9月(先月)の検証結果が、「降水の有無の適中率」、「最高気温の予報誤差」、「最低気温の予報誤差」に関して、全国平均と地域別(たとえば、北海道や関東甲信など別)に報告されています。
 
2017年10月16日に更新された「天気予報検証結果」のうち「9月、北海道」を見ると、たとえば以下のような「精度」が確認できます(サイトから一部を引用)。
 
201709
 
「見逃し率」「空振り率」といった(偶然なのか、意図的なのか)野球用語に近い用語もあり、けっこう可笑しい。9月の北海道の降水予測の一致率は70%くらいだったようです。気象庁の検証結果の自己評価と、ぼくたちの評価との間に食い違いがあるのは、これは、しょうがない。

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2017年11月 1日 (水)

知的で強引な説得力

彼の代表作・傑作とされている評論やエッセイをいくつか読み直してみました。それらを最初に読んだときは、畳みかける勢いと牽強付会が入り混じったような、結果としてわかりにくい作品も少なくないという印象を持ったのですが、再読してみてぼくの最初の感じ方が(ぼくにとっては)正当だったことを確認しました。
 
彼の文章には、酔ってしまうような心地よいリズム感がある、同時に、強引である、無理をしている。強引なところは、その強引さを好む読者には愉悦なのかもしれませんが、そうでない読者には、当然のことながら、わかりにくい。
 
言葉を換えると、彼の書く文章には、歯切れのよさと歯切れの悪さ(ないしは、強引なゆえのわかりにくさ)が同居していて、政治家の街頭演説や立法府の委員会における大臣の応答に近いものがあります。
 
現役ないし最近まで現役だった政治家を引き合いに出すと、畳みかけるような口調でとても歯切れのいいところは、ノリのよかったときのJKやその息子のSKです。
 
歯切れの悪いところ、要領を得ないところは、答弁で主題からずれたことをなんども繰り返し、自分でも何を語っているのか理解していないので着地点を完全に見失ってしまい、聞いている方がうんざりするようなSAです(最初はそういう「おしゃべり戦略」かと思ったこともありましたが、複数の事例を観察するとそうではなさそうです)。
 
その二つが彼のいくつかの作品には同居しています。
 
SAの場合はイライラした記者や苛立った野党の質問、ないしは質疑応答の時間切れという物理的な制約でわけのわからないおしゃべりを中断させられることが多いのですが、「批評の彼」の場合は、SAとは違い、自分の着地点がよく見えています。しかし、着地点を定めたからと言って、着地点への具体的な到達プロセスがわかっているとは限らない。不明な場合も少なくない。そういう場合は、ロジックが三段くらい跳んで、「要するに、現実を、肉眼で見ると・・・のようになる」と断定的に結論付けます。そういう「搦手(からめて)」がお好きなようです。そして、それが心地いいリズム感になっている。
 
歯切れのよさと歯切れの悪さ(というか、ロジックのジャンプ)が同居している分かりやすい例を以下に引用してみます。その説得方法を是とするか非とするかは読者しだいです(なお、□□は、ある人物の名前です)。
 
『この新しい事態に接しては、彼の豊富な知識は、何んの役にも立たなかった。役に立たなかった許りではない、事態を判断するのに大きな障碍となった。つまり判断を誤らしたのは、彼の豊富な経験から割り出した正確な知識そのものであったと言へるのであります。これは一つのパラドックスであります。このパラドックスといふ意味を、どうかよくご諒解願ひたい。僕が、単にひねくれた物の言ひ方をしてゐると誤解なさらぬ様に願ひたい。□□の知識はまだ足らなかった。もし□□がもっと豊富な知識を持ってゐたなら、彼は恐らく成功したであろう、といふ風に呑気な考へ方をなさらぬ様に願ひたい。そうではない。知識が深く広かったならば、それだけいよいよ深く広く誤ったでありませう。それがパラドックスです。』
 
彼は、『知識が深く広かったならば、それだけいよいよ深く広く誤ったでありませう。』と断言します。その根拠や論拠は示しません。彼がそう考えるので、そうなのです。『それがパラドックスです。』と結論付けて、それでおしまい。政治家の演説ならそこで会場が納得します。拍手が沸く。
 
こういう文章術というか弁論術は、自分でそういうことを他者に仕掛ける場合にも(そういう必要があれば)、逆にそういうことを仕掛けてくる相手と距離をとりながら自分を保つ場合にも役に立つので、そういう視点で、彼の作品を、現在、いくつか再読しています。

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2017年10月25日 (水)

近所の秋と街の稜線

稜線(りょうせん)とは、峰から峰へと続く線、山の尾根のことです。しかし、街にも稜線(りょうせん)があり、複数の建物の屋根の連なりや、オフィスビルが連続するなかで街の稜線を楽しむこともできます。ビルとビルの間に適度な空間があり、ビルの高さが暗黙の了解で調和している場合には、夜明け前や夕刻の稜線は美しい。昼間も、建物の稜線を背景に、街路樹や植物園の樹々を前景にすると、場所によっては、構図のきれいな秋の札幌を堪能できます。
 
札幌市内も、ここ数年はその中心部に高層のオフィスビルや高層の集合住宅が次々と現れるので、地方経済的にはご同慶の至りですが、穏やかだった街の稜線に乱れが生じてきました。街の稜線設計家、稜線管理係といった職業でもあって、そういう職業が機能していれば別ですが、そういうことは起こりそうもありません。
 
ずいぶんと以前、東京では新宿の十二社(じゅうにそう)通りが好きだといった香港生まれの中国人がいました。その理由を聞くと、その一画は東京らしくなく、建物の高さがそろっているからだと答えました。
 
台風が急に雪を連れてきたので、短い秋を覚悟したのですが、雪は一日だったので、札幌はゆったりとした秋です。落葉樹の葉の色づきが少し加速されたくらいの影響にとどまりました。街の稜線がだんだんと楽しめなくなったので、眼は街路樹に向かいます。秋の木漏れ日が気分をなごませてくれます。
 
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2017年10月11日 (水)

ゴミ収集とゴミ袋

冬季は需要がないのでそういうサービス日はなかったと記憶していますが、春から秋までは、植物の「枝・葉・茎」つまり、枯れ葉や枯れ枝や家庭菜園の処分済み野菜の葉や茎や土を落とした根などは、透明なビニール袋やポリ袋に入れてゴミ収集場に出しておくと、月に一度、札幌市は無料で収集してくれます。「プラ」関連ゴミの無料収集と同じサービスです。
 
9月下旬までほぼ毎日、サラダの素材のひとつとしてお世話になった鉢植えのバジルももう店仕舞いなので、10日ほど乾燥させて、しおれた茎と葉を「枝・葉・茎」の日に捨てました。
 
地方自治体によってゴミの収集方法や処理方法は違うようです。なぜかは知らない。それぞれの方法の経済性と効率性に自信があるのでしょう。
 
札幌のゴミ処理は複雑さがなくて、ぼくは好きです。まず、ゴミ袋は燃やせるゴミ用と燃やせないゴミ用が同じです。別々のものを使わされたらうんざりする。サイズは、5リットル、10リットル、20リットル、40リットル(写真は10リットル用)。
 
大型ごみ(自治体によっては粗大ごみとも云う)は、大型ごみ収集センターに電話すると指定日に、指定のゴミ収集場に取りに来てくれます。「そういうのは、半分に切るか折り曲げるかして工夫して、黄色いゴミ袋に収めると、安いですよ。」といったアドバイスも係の女性からもらえます。
 
サービス料金支払い済み証を貼って出してあったのに、ニッチな見方によってはそれなりに価値のある大型ごみと判断されたのか、清掃局のゴミ収集車がやってくる前に、誰かにどこかに運び去られていたという経験も2度ほどあります。誰かがどこかで使っていると思うのでけっこうなことです。
 
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2017年10月10日 (火)

エゾ鹿肉

エゾ鹿肉を販売している肉屋は札幌でもとても少ない。その少ない肉屋のひとつにシチュー用のエゾ鹿肉の塊(かたまり)肉を求めました。肩ロースの塊を、750gくらいから1kgくらいの範囲の冷凍パッケージで販売していたので。そのひとつを購入。
 
エゾ鹿肉の塊は濃い赤で、脂身はほとんどありません。鹿肉の脂質(脂肪)量は牛肉の10分の1です。森林を走りまわっているので、メタボな霜降りにはなりようがない。
 
しかし、森林を走りまわっていると言っても、近隣の農産物に悪さはするし、木の芽や樹の皮を食い散らかす。北海道の東部や東北部を旅行すると、樹皮を食べられてしまって哀れな状態になった多くの樹木を目にすることができます。エゾ鹿肉の商品流通には、そういうことが背景にある。
 
エゾ鹿肉の流通経路は、ぼくの知る範囲では二つで、ひとつは、ハンターに狩猟された鹿肉を専門に取り扱う肉屋からのルート、もうひとつは、生きたまま捕獲したエゾ鹿を自然に近い状態で養鹿(ようろく)したあと出荷するというルート。その二つがあるので、ぼくが買いに行っても比較的簡単にその場で手に入るのでしょう。
 
カウンターには、最近のお店の流行に倣って、肉料理と一緒に使う調味料などが並べてありますが、端のほうに、塩の箱入りパッケージが置いてあるのが眼に入りました。
 
手に取るとイギリス製の自然海塩のようです。箱には商品名とSea Salt Flakesと書いてあります。どういう理由で、そこで、伝統的なイギリス東部産の海塩が販売されているのか定かではありません。肉専門店としての判断があるのでしょう。そういえば、海をはさんだというか、大西洋に面したフランス西部にも家内製造的な自然海塩がありますが、それは置いていない。岩塩も置いてはいない。塩の輸入が自由化されたのは、たしか、2002年だったなと、エゾ鹿肉には直接関係のないことを思い出したりしていました。
 
カウンターの内側で対応してくれるのは、「メタボな」(ここでは太っておなかの出た、という意味)中年男性のブッチャーです。肉を食べるということとメタボであるということとは関係ないのですが、痩せたブッチャーが仕切っているお店の肉は、やはり、おいしくなさそうに見えます。

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2017年9月11日 (月)

「ニセコ」の民族移動

夏季は札幌で生活をし、雪のある間は「ニセコ」で暮らしているスキー関係のインストラクター資格を持つ女性とお話しする機会がありました。「夏冬棲み分け生活」を続けて既に15年だそうです。ぼくはウィンタースポーツには関心がなく、ニセコの状況にも新聞記事以上の知識はないのですが、彼女の話には興味深いものがありました。
 
片言英語のおばちゃんの経営する一膳メシ屋というか定食屋風のお店みたいなところにオーストラリアやニュージーランドからのスキー観光客が、昼ごはんや晩ごはんを食べにくる光景がテレビで報道されていたのは確か数年前くらいだったと記憶しています。だからニセコとはそういう観光地だという刷り込みがぼくの中になんとなく出来ていました。
 
ちなみに「ニセコ」というのは、尻別川(しりべつがわ)の流域に展開している、「倶知安(くっちゃん)町」と「ニセコ町」と「蘭越(らんこし)町」という3つの町が一帯となった地域をさしています。
 
オーストラリアとニュージーランドと書くのは面倒なので、ここではANZ(Australia and New Zealandの略)としますが、今やニセコにはANZからの観光客は、不動産所有者タイプの長期滞在剤型観光客も、そうではないタイプの短期滞在型も含めて非常に少ないらしい。いつの間にか消えてしまった。
 
シリコンバレーでは、勢いのあるベンチャービジネスを米国以外の出身のエンジニアが立ち上げると、彼(あるいは彼女)と同じ国の、ないしは同じような民族的な背景を持つエンジニアがその企業に参集し、やがてその周辺になんとなくエスニックなミニIT産業集積が形成されます。これをエンジニアのミニ民族移動と呼べば、そういう現象が定期的に観察できるのがシリコンバレーです。
 
パウダースノーのスキーリゾート地であるニセコでも、似たような民族移動が結構ドラスティックに進行中のようです。ANZがやってきて、そして、出ていった。あらたに入ってきたのは、東アジア・東南アジア・中華系というキーワードに関連するお金持ちの人たちと資本です。そういう富裕層や資本が入ってくると、それまでにも増して不動産価格が値上がりする。不動産が値上がりすれば、消費物価も値上りする。ホテル代は急騰するし、昼ごはんや晩ごはんの値段、人気の食材の値段もそれにつれて階段状に上昇する。夏冬棲み分け生活の女性も、最近のニセコでは気軽に外食ができなくなったと、こぼしていました。
 
下の円グラフは「ニセコ町」の平成28年(去年)の「外国人観光客入込状況の内訳」と題する統計資料の一部です。4番目のオーストラリアを途中にはさんで、中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、フィリピン、インドとアジアの国が続きます。この傾向にさらに拍車がかかっているとするなら、「ニセコ」のホテルやレストランやスキー場や通りですれ違うのは、今年はほとんどがアジア系の顔立ちの観光客ということになります(もともとANZは人口が少ないという事情もありますが、それにしても)。そういうことなら、昼や夜の札幌市街と同じです。札幌の繁華街でも、ぼくは今どの国にいるのだろうといぶかるような、外国語に取り囲まれる瞬間があります。
 
H28
 
ANZからのスキー客が気楽に滞在するにはニセコはお金がかかりすぎる土地になってしまったのでしょう。ざっくりと言って、中華系というか華僑系の富裕層の裕福度は、ANZの富裕層のそれよりも、ひと回りは大きい。ぼくたちに比較的わかりやすい感覚で例えると、遊び資金が1億円の人たちと10億円の人たちの違いです。ニセコでは、ゆるやかな雪崩れのように、1億円から10億円への民族移動がとりあえずは完了に近づいているようです。地元住民の生活に経済的な追加負担がなければいいのですが、しかし、彼女の話を聞くとそれもなかなかにむつかしい。

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2017年9月 7日 (木)

食べものや体における「無用者の系譜」

唐木順三の著書に「無用者の系譜」というのがあります。出版社の短い紹介文をお借りするとその内容は、「業平、一遍、秋成等から荷風に至る無用者に独自の視点を当て日本文化の底辺を探る」「業平、一遍、芭蕉、荷風ら、『文人』を追って、日本文化の底辺をさぐる」というものです。
 
ヒトや食べものにも無用者の系譜があります。無用者、役立たずと思われてきたものが、実際には、われわれの「科学的な」知性・知見の外側でとても重要な役割をはるかに以前から演じてきたらしいということです。
 
三大栄養素とは「脂質」と「タンパク質」と「炭水化物」で、以前はそれ以外は関心の対象外でした。それに、「ビタミン」と「ミネラル」が加わって五大栄養素となり、その後、無用者の系譜に属していた「オリゴ糖類(おなかの環境を整える)」「食物繊維類」「ペプチド類(血圧の上昇を抑える)」「ファイトケミカルと総称されるポリフェノール類やカロテノイド類(抗酸化作用で炎症を予防する)」が、表舞台に登場してきました。
 
腸内フローラというきれいな名前がつけられた腸内微生物叢や腸内細菌叢。これも無用者の系譜の一員でした。これに(アンチバイオティクスに対抗して)「プロパイバイオティクス」(たとえば乳酸菌やビフィズス菌など、「善玉菌」とも呼ばれている)という名前がつけられ、「オリゴ糖」などが「善玉菌」の食べものという意味で「プレバイオティクス」と称されるようになり、市民権を獲得しました。(ちなみに、生体内の微生物の総体(微生物叢)は英語でマイクロバイオーム(microbiome)。)
 
DNAの総体をゲノム(genome)といいます。ぼくたちにとってはおなじみの用語です。ゲノムの全部が遺伝子であるわけではなくて、ゲノムの中で「遺伝情報を持ったDNA」(つまり遺伝子)は、量としては数%~10%くらい、残り(残りという言い方は、残りに属するDNAにとっては失礼な話ではありますが)であるところの90%は遺伝情報とは直接の関係のない、存在理由がいまだによくわからないところのあるDNAです(だから、ジャンクDNAなどと呼ぶ礼を失した研究者もいます。)つまり、いまのところ、無用者の系譜に連なっているようです。
 
「体という自然」や「生命」には実質的な無駄やジャンクが存在しないとすると、ぼくたちのまわりに無用者の系譜がそれなりに存在するというのは、ヒトの身体や食べもの関して要はその存在理由や働きがいまだによくわかっていないものがいっぱいあるということです。
 
ぼくが遺伝子組み換え作物や遺伝子組み換え食品を避けるのは、それがたいていはRound-upという除草剤や殺虫剤やRound-up Readyと呼ばれているRound-upに抵抗性を持ったトウモロコシや大豆に関連しているからです。
 
そういう薬剤やそういう薬剤に抵抗性を持った穀物や豆は、たとえば腸内微生物叢や腸内細菌叢を殺してしまう。控えめに言っても、長期的にどういう悪影響を生体内の微生物叢に及ぼすのかほとんどわかっていない。換言すれば、「無用者の系譜」との関連がまったくわからないし、生産者側も認可する側もそれを公表しない。知らぬ間にひそかに「ジャンクDNA」の構成にダメージを与え続けているかもしれません。「君子危うきに近寄らず」です。

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2017年8月 3日 (木)

札幌の街路樹

先週末、散歩の途中で、その数日前まではそこで夏の葉を茂らせていたはずの落葉広葉樹が伐採されていました。たしかナナカマドかモミジだったと思います。どうしたのかと思い近づいてみると、電動ノコギリできれいに切られており、上から覗き込むと、中に空洞ができていました。その空洞にはアリが盛んに出入りしていました。その広葉樹はアリ被害にあったものだと思われます。
 
そのままにしておくと、例えば次の台風の時に倒壊してまわりに迷惑を及ぼす恐れがあるという判断で、市の植栽関連の職員が伐採したのでしょう。
 
A 伐採された街路樹
 
B
 
札幌は落葉広葉樹の街で、そういうのは街中を歩けばわかりますが、この伐採で、その内訳がどうなっているのか気になったので、「さっぽろの街路樹」という札幌市のウェブページを拝見してみました。そこに「札幌市街路樹樹別一覧」(平成28年3月31日現在)という資料があり、札幌市の街路樹の内訳が出ています。
 
札幌は全体としては街路樹がとくに多いという印象はありません。地域による粗密の差が大きく、多いところは歩けば一面の緑ですが、少ないところは緑の印象が薄い。
 
札幌市の街路樹本数は、234,908本で、そのうち落葉樹が205,734本(88%)、針葉樹が29,174本(12%)です。
 
落葉樹のうち本数の多いのは、多い方から順番に
 
・ナナカマド
・イチョウ(銀杏)
・カエデ(楓)
・ニセアカシア
・プラタナス
・ハルニレ(春楡)
・ボダイジュ(菩提樹)
・サクラ(桜)
・シラカバ(白樺)
 
だそうです。ナナカマドは約35,000本。シラカバ(白樺)やサクラ(桜)がだいたい10,000本。上位の9種類には街中を所用で歩き、近所を散歩していると必ず出合います。
 
少し意外だったのが、ポプラ。札幌市に2,500本しかありません。台風などで倒れやすいので、大学の広い構内には向いていても(たとえば、北海道大学のポプラ並木)、一般の街路樹向きではないということでしょうか。
 
常緑樹は、多いのがエゾマツ(資料ではトウヒ)です。トウヒは漢字では唐檜、材質がヒノキに似ていて代用として使えるため、唐風のヒノキの意だそうです。
 
余計なことですが、街路樹は細かく本数が管理されているみたいなので、たとえば平成30年3月31日現在の資料では、この平成29年の夏に伐採された広葉樹はどういう扱いになるのでしょう。
 
同じウェブページには、「樹木診断  老木化が進んだ樹木はしだいに内部が空洞化するなど、倒れる危険性が少しずつ増していきます。街路樹の倒木を未然に防ぐために、樹木の健全度を調べる樹木診断を実施し、倒木や幹折れの恐れがある場合は若木に植え替えて、樹木更新を行っています。」とあるので、本数は変わらないかもしれません。
 
蛇足ですが、下の写真は、札幌市内のある農業関連の大学の白樺並木です。以前、TPPのシンポジウムがそこであったときに撮影したもの。
 
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2017年8月 2日 (水)

愉快な宣伝メール

以前、それなりに店舗数のあるその花屋(というのか園芸店というのか)を、ちょっとした贈り物で利用したことがあり、そのときに登録してあったメールアドレスに愉快な宣伝メールが届きました。
 
こういう場合は、「花」の先行手配と超短期の在庫管理が大変だとは思いますが、お店はこういうイベントには慣れているし、贈呈対象者数は、ほぼ一定なので、どういう花がどれくらい必要かという統計的な計数管理は比較的簡単だと思います。
 
全国からの問い合わせや注文に対し、「ご注文受付の専任スタッフが、長年の経験と実績に基づき」「同価格帯最大級でひと際目立つ胡蝶蘭」を勧めてくれるそうです。華やかで大きくて高価な胡蝶蘭(だけ)がお届け対象なので、その分だけ手配と管理の複雑さは減少します。
 
以下、届いたメールから必要部分を引用してみます。
 
■□─────────────────────────
~組閣・就任のお祝いにはひと際目立つ胡蝶蘭を!~
 
●●●●オンラインショップメールマガジン
 
2017.08.01号___________________■□
 
日頃より●●●●をご利用いただき、誠にありがとうございます。
8月に入りいよいよ夏も本番を迎えようとしています。皆様いかがお過ごしでしょうか。さて、今週末には第4次安倍内閣の組閣人事が予定されていますが、お祝いの手配はお済みでしょうか?就任のお祝いといえば、圧倒的な人気の胡蝶蘭がお勧めです。
 
●●●●が自信を持ってお勧めする、同価格帯最大級でひと際目立つ胡蝶蘭を、多数ご用意してございます。蘭を扱って100年超。確かな品質で数多くの方々に支持されてきた証しです。
 
ぜひお気軽にご相談ください。
 
■ 組閣 就任祝い ●●●●の胡蝶蘭
■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
■立札を無料でお付けいたします。
■ご注文受付の専任スタッフが、長年の経験と実績に基づきお届けのご手配をいたします。
■議員会館・事務所などご指定場所へお届け致します。

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2017年7月31日 (月)

地元の花火大会は地元の景気指標

先週の金曜日に地元で花火大会がありました。打ち上げ場所は札幌市中心部に近い河川敷なので、すぐそばの大きな公園がいちばんの見物場所らしい。花火は、空に広がる光の色彩と同時に聞こえてくるドンという大きな爆発音がいちばん刺激的です。しかし、最近雨後の筍のごとく増えてきた背の高い建物に視界を邪魔されないところなら、札幌の中心部のいろいろな場所からビール片手に花火の光と音を楽しめます。
 
時間は午後7時半くらいから8時半くらいまでの1時間でしたが、今回驚いたのは、いつもよりもお金がかかっているらしいことです。花火の数がともかく多い。途切れがほとんどない。大玉の大きさと華やかさは、たとえば去年よりも、圧倒的にレベルが高いし、その数も圧倒的に多い。少し驚いた。
 
この花火大会の主催者は新聞社やテレビ局だそうです。公共的な性格を持った主催者もそれなりのお金を出すのでしょうが、こういうイベントはそれ以外に協賛金というものがあります。つまり、デパートや地元の商店街で客商売に従事している人たち、札幌の観光ビジネスに関係している企業等からの寄付です。そういうお金がずいぶんと集まったのに違いない。札幌の観光景気は底堅くて右肩上がりなのでしょう。結構なことです。
 
公園で花火見物もいいのですが、ぼくが道外や外国からの観光客で、早めの夕食の後、その時間帯に藻岩山の展望台にツアーバスで案内されていたなら、それも素晴らしい花火体験だったと思います。

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