経済・政治・国際

2021年2月26日 (金)

推し量る(おしはかる)ではなく、推量(すいりょう)

鬼籍に入ってすでに十数年が経つある作家が後期のエッセイに書いていたことですが、たとえば問題が「山積み(やまづみ)」という大和言葉風の音と表現は落ち着かなくて、問題が「山積(さんせき)」という漢語風の音と表現だと座りがいいと感じるそうです。好みの問題ですが、そうかもしれない。

ぼくのブログなども、書く内容によっては「山積(さんせき)」でないと気分が出ないことがあるにしても、ここ数年は意識して「山積み(やまづみ)」風を使うようにしています。そこでの「山積み」風は、大和言葉風というよりも訓読みに大和言葉の雰囲気が少しだけ組み合わさったようなものです。

その理由を、推し量る(おしはかる)というか、推量(すいりょう)してみると、漢語風表現はぼくのブログに目を通していただくかたの中にも漢字の苦手な若い人がいらして読めないことがあるかもしれないと思い、「推しはかる」を使ったり「推量(すいりょう)」と括弧に入れたルビを振ったりするようになってきました。

最近の記事だと「般若心経はとても哲学的なお経」には「推しはかる」がいいのか「推量」がいいのか、「短いゴム長の出番」や「冬のシャクナゲ」だとどちらが向いているのか、悩ましいところです。漢語は簡潔で、そしてそのぶん余韻が後に続いてなかなかにいいものだとしても、必ずしもそういう質(たち)のものばかりではありません。

たとえば、大学の構内(や大学周辺)のタテカン(立て看板)には両方の雰囲気が宿るようです。

2018年4月の産経フォトニュースに「京大は5月1日、これまで公道に面した場所に置かれていた看板について、京都市左京区の吉田キャンパス内に設置場所を指定する『規程』を施行する。昨年10月、京都市から『屋外広告物に当たり、景観に関する条例に違反する』として文書指導を受けたことに伴う措置だが、学内からは反発の声が相次いでいる」というのがありました。

当時の報道写真を見るとその措置に賛成するタテカンがとても大きな字で書かれた

違反広告物 タテカン 撲滅。

で、そのタテカンはその主旨とは違って公道に面して建てられていて、その措置に反対する内容のタテカンが、これも公道に面して設置されていてその文面は

景観条例を濫用し大学周辺の立て看板を全面的に禁止する京都市とそれを無批判に追随する京大当局を弾劾する!!

です。政治に関心のあるタテカン作者は相変わらず大きな句点「。」や「!!」が好きみたいです。

下は、2017年の秋、銀杏(イチョウ)の葉が黄金色に染まるときの北海道大学構内のタテカンです。

20171028

北大金葉祭  いちょうが一番きれいな日

こちらは漢語はそれなりに多いけれども、和語も混じり、漢字も、まあ、控えめなので柔らかい。それに文化祭なので「。」も「!!」もありません。「軟弱」――という漢語風をあえて使ってみますが――な雰囲気のタテカンです。

 


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2021年2月22日 (月)

とても小さい活字の文庫本を何冊か処分

先週、古い文庫本を20冊くらい処分しました。古いので捨てたのではなく、もう読み返すこともないと判断してゴミ扱いをしたのでもありません。購入してざっと目を通しその後僕と一緒に何度か引っ越しをしながら本棚で座り続けていた単行本や著作集を30年ぶりに読み返すといった事態は(しばしばではないにせよ)それなりに発生します――何かの物理的ないしはその他の都合で捨てていなければ。

その処分した20冊というのは、文庫本(岩波文庫・新潮文庫・中公文庫・ハヤカワ文庫など)と新書版(岩波新書・中公新書・講談社現代新書など)だけを集めてある本棚に並べてあったとても活字サイズの小さい、従って紙の色も経年変化した文庫本の小説類です。読めなくはないけれど、たとえば読み返すかもしれないし参照用にも保管しておきたい(たとえば、プラトンの「饗宴」、あるいは「古事記」)という種類の文庫本ではない。

伊丹十三「女たちよ!」(文春文庫)はなかなか刺激的なエッセイ集です。出版年が古く、処分した小説と同じように驚くほど小さい活字が並んでいます。電子書籍があると思うので捨ててもいいのですが(註:電子書籍はなさそうだが、文庫の新版はあった)、茶色くなった紙も含め懐かしい内容なのでとってある。

以前は新聞紙の活字もとても小さかったのがある時期から各全国紙で大きく読みやすくなりました。金融情報などが満載の日本経済新聞だけが抵抗を続けていたのが抵抗しきれなくて、全国紙では最後に大きな活字に移行したと記憶しています。調べてみると、大きな活字になったのは、毎日新聞が2007年末、朝日新聞と読売新聞が2008年春、日本経済新聞はよくわからない。

そのあたりから文庫本の活字の小ささの不愉快が目につき始め、従って文庫本の出版社もその前後から大きめの活字の文庫本に方向転換したのだと勝手に考えています。

手元にあるワイド版岩波文庫の「聊斎志異」(上下)の出版は2010年、「華国風味」(青木正児著)は2001年です。「ワイド版岩波文庫」や「講談社文芸文庫ワイド」(たとえば吉田健一著「絵空ごと・百鬼の会」)がぼくは好きだとしても需要がないのか出版本数が少なく人気のないのは最初の印刷だけで廃版になってしまう。活字を読者が好みの大きさに拡大できる電子書籍という選択肢もありますが、電子書籍よりも紙の中古本です。ぼくは実用書や実用書風以外は電子書籍をあまり歓迎しないので。

 


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2021年2月19日 (金)

日経平均が3万円

ただのつまらない感想です。日経平均が3万円を超えて金融メディアは姦しいみたいです。日経平均が前日比でプラスになっている日に主要銘柄の株価を拝見しても必ずしも同じ方向には動いていません。逆に日経平均が前日よりも下がった日に、プラスに転じる銘柄も多い。

不思議な現象だと思って適当に各企業の株価を眺めていたら、取引単位が1000万円の株が目に入りました。とても大雑把に言うとこの株の株価の動きが日経平均を左右しているように見えます。取引単位、つまり株を買ったり売ったりする最小単位が1000万円ということは普通の個人投資家は手を出せない、そんな金額です。

そんな株に手を出せるのは資金の豊富な機関投資家だけです。日経平均やその他の指数をいじって、指数の取引で儲けているのでしょう。札幌だと建設業界は活況を呈していますが、それ以外で景気がいいという実感がない時の日経平均3万円というのは、おそらくプロの指数ゲーム、オプション取引ゲームの結果なのでしょう。

 


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2021年2月16日 (火)

5G用の工事を見かけるようになった

スマホに「5Gで通信中」とかなんとか――正確には憶えていませんが――、そんな表示が出たのは、札幌ではない場所で、今まで一度だけです。

そういう眼で札幌市内の商業ビルや集合住宅(とくに賃貸の集合住宅)を眺めていると、レンタルしたと思われる巨大なクレーン車が新しいアンテナを屋上まで吊り上げ、3人がかりで設置作業(と古いアンテナの撤去作業)を行い・・・、といった光景が視界に入ってきます。これを全国の主要地域で次々とこなすとなるとインフラ整備にけっこうなお金がかかることは想像に難くない。

政府からのケータイ通信料金の値下げ圧力と業界内の値下げ競争と、その間をより良いコスパを求めてベンダーを気儘に移動する若いユーザーというのが5G絡みの図式で、だから「【重要なお知らせ】で始まるマーケティングメール」が若くはないぼくにも届くことになります。

5G対応ではありませんが、通信インフラには小さい保険をかけていて、その小さい保険とは何かというとモバイルwi-fiルーターです。保険なので月掛け費用が発生します。東北でそれなりに大きい地震がありましたが、停電や普段使っている通信回線に輻輳(ふくそう)が生じて身動きが取れなくなった場合に役に立ちます。充電状態の確認を兼ねて短時間ですが定期的に使ってやります。


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2021年2月10日 (水)

【重要なお知らせ】で始まるマーケティングメール

タイトルが【重要なお知らせ】で始まるメールが、おそらくひと月くらい前から毎日のように届くので、うるさいなあと中を見ることなく反射的に消していたのですが、先日、ふと中身が気になって目を通してみたら、最近の競合状態(つまり特定の領域での値下げ競争)の激化を反映してか、特定のオプションサービスの内容の充実と同時にそのサービス値下げのお知らせでした。

ぼくのスマホは電話やインターネット通信に関して、一台は安定した大手業者とそれなりにいろいろなサービスを付加して契約。もう一台は電話やインターネットに関して限られたサービスを大手三者以外のところと、一台目の大手よりは当然のことながら安く契約しています。

ところが、最近、大手三者の間で(大手四社というには四社目が小さいので大手三者としますが)、子会社や関連会社も巻き込んで、価格競争が激化してきました。激化に至る最初の一突きは政府から出ましたが、一般ユーザーにとってはサービス価格の低下や同じような価格でサービス内容が充実するのは悪い話ではない。

二台目のスマホは、通信が主で電話は副でしたが、最近、回数は少ないにしても、一回の通話時間が長い電話がその二台目で増えてきました。やや込み入った話や難しい話、同じページ数の多い資料を見ながら進める話、時間をかけないと先に行かない話はどうしても通話時間が長くなります。メールや短いメッセージの交換や5分間の電話では埒が明かない。つまり、電話代も契約時の想定よりも想定以上に高くなってきた。ぼくは短い電話を頻繁に掛けるタイプではないし、そういうニーズも持っていないので、そういうニーズをターゲットにしたサービスはぼくには魅力がない。

そういう状況で、タイトルが【重要なお知らせ】で始まるメールです。この値段なら、そのオプションサービスを追加してもコスパ的には結構いいかもしれないと思える価格です。迷わず契約しました。普段はほとんどスルーするプロモーションメールもたまには役に立ちます。

 


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2021年2月 5日 (金)

別にどうということもない発言内容だと思うのですが・・

2月3日の日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会における森喜朗会長の長い挨拶の一部がテレビでも活字媒体でも取り上げられて、どういうことになっているかというと、「社会に逆行、波紋広げる森喜朗氏発言」(毎日新聞)という主旨の報道になっているようです。発言の一部を切り取り、それを、マスメディアの主張に照らし合わせてプラス方向ないしはマイナス方向に報道するというのはそういうメディアの抜けない癖です。似たような雰囲気の海外の報道にしても、日本から特派員や契約記者が英文で、あるいは日本語記事を英訳して同じ方向の原稿を送るのでしょう。今回もそうなのか。

その毎日新聞の記事をもう少し長く引用すると、「日本のスポーツ界は女性進出が遅れ、国が指針を出して各競技団体へ女性役員の増加を求めている。国際オリンピック委員会(IOC)も男女平等への取り組みを強化し、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会も「多様性と調和」がコンセプトの一つ。トップに立つ森喜朗会長の発言は、一連の流れに逆行しており、波紋を広げている」という具合です。

こういうときは、手に入るのならその40分の発言の全体を聴くか、文字起こしがされている場合は全文を読めばいいのですが、幸い「日刊スポーツ」に文字起こしされた全文が「発言全文 1」と「発言全文 2」に分かれて掲載されていました。

その「問題発言」とされた部分(「註」太字にした)を、その前後も少し含めてそのまま引用してみます。

『・・・いろいろ考えましたが、いずれにしてもみんな力を合わせて山下会長を守っているのだと安心しました。しかし、演説をしたのは山下さん。私もいろんな話の間、すばらしい山下さんのリーダーシップ、あらためて、大いに評価をし、これからもオリンピックに向けてしっかり頑張っていただきたいと。ご協力を賜ります。

これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは、女性がたくさん入っている理事会、理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言います。ラグビー協会は倍の時間がかかる。女性がいま5人か。女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局、女性はそういう、あまり私が言うと、これはまた悪口を言ったと書かれるが、必ずしも数で増やす場合は、時間も規制しないとなかなか終わらないと困る。そんなこともあります。

私どもの組織委にも、女性は何人いますか。7人くらいおられるが、みんなわきまえておられる。みんな競技団体のご出身で、国際的に大きな場所を踏んでおられる方ばかり、ですからお話もきちんとした的を射た、そういうご発言されていたばかりです。

長くなって恐縮です。山下さんが、私に最初にあいさつしろと。こう言うもんですから。私は長くなるよ、と。議事進行にご迷惑になるからと。というよりは私の立場を考えて、何か先にしないと失礼になると事務局は考えたと思う。そういう考えは無用です。ここに来れば、みんな同じなんです。・・・』(そのまま引用)

女性に関してもそれなりにバランスの取れた(バランスを取ろうとした)発言です。もっとも、女性解放思想の推進者という意味でのフェミニストは彼の発言に苛々するかもしれません(ちょうど環境問題の活動家がどんな環境問題にもバランスを崩して苛々するように)。かりに「女性」を「若い国会議員」や「教職経験者」に置き替えてみると問題発言部分はどうなるか。「教職経験者」と置き替えてみます。

『これはテレビがあるからやりにくいんだが、教職経験者理事を4割というのは、教職経験者がたくさん入っている理事会、理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言います。ラグビー協会は倍の時間がかかる。教職経験者がいま5人か。教職経験者は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局、教職経験者はそういう、あまり私が言うと、これはまた悪口を言ったと書かれるが、必ずしも数で増やす場合は、時間も規制しないとなかなか終わらないと困る。そんなこともあります。

私どもの組織委にも、教職経験者は何人いますか。7人くらいおられるが、みんなわきまえておられる。みんな競技団体のご出身で、国際的に大きな場所を踏んでおられる方ばかり、ですからお話もきちんとした的を射た、そういうご発言されていたばかりです。』

かりにこの発言に違和感や反論があっても、これはある個人の経験にもとづく意見です。そういう意見があってもかまわない。女性の気持ちが、女性の立場がと、めくじらを立てる類の話ではないと思います。


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2021年2月 2日 (火)

「新型コロナの死者の平均年齢が日本の平均年齢と0.1歳しか変わらない」

「新型コロナの死者の平均年齢が日本の平均年齢と0.1歳しか変わらない」という主旨の記述と出合いました。もしそうなら、コロナの影響があっても、つまり若干背中を押されるということがあっても、死ぬ時期に近づいた(あるいは死ぬ時期に到達した)かたがその時期に亡くなっているということになり、「コロナによる死」ということに関しては、日本では、それほど大騒ぎをする類のことではないのかもしれません(新型コロナに係る外国人の受け入れ問題は別)。

厚生労働省の「簡易生命表(令和元年)」によると、2019年の日本人の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳で、2018年と比較して男性は0.16年、女性は0.13年長くなりました。また、平均寿命の男女差は6.04年で前年より0.03年減少したようです。なお、平均寿命とは、0歳の人の平均余命を指します(生まれたばかりの赤ちゃんはあと何年生きられるか)。平均余命は時代とともに変化します。

下は以前(2018年3月13日)のブログ記事「平均寿命と健康寿命」で使ったグラフです。明治から太平洋戦争くらいまでは、日本人の平均寿命は50年未満だったことがわかります。

18982016

以下は「国立社会保障・人口問題研究所」のサイトから引用した「(日本における)新型コロナによる死亡者の性別・年齢階級構造(2021年1月25日現在)」です。正確に調べないと「新型コロナの死者の平均年齢が日本の平均年齢と0.1歳しか変わらない」かどうかは不確かですが、ざっくりとは、その指摘が正しそうです。

2021125

そういう指摘やデータもそれなりに役に立ちます。


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2021年2月 1日 (月)

ワクチンと非国民

四カ月ほど前に「平家物語と令和の義偉(よしひで)」という記事を書きました。菅総理はどうも「治安維持法」みたいな法律と政策が生来的に(あるいは気質的に)お好きなようだ、そういうのがはっきりと現れてきたいう主旨の記事です。最近も「「富岳(スパコン)を通じてSNS上の様々なつぶやきを分析している」といった発言が主要閣僚のひとりからあり、内閣もそういう色に染まりつつあるようです。入院を拒否した新型コロナ感染者に課すのが民事罰でなく刑事罰という発想も、そういう空気の反映かもしれません。

製薬会社が保証できない薬、最後まで責任を取れない薬は、普通は認可されないし、一般市民としては(新しい薬が大好きな人たちを除いて)そういうものには普通は怖くて近づけない。

今回のワクチンは、何かあっても、つまりワクチン接種者が副作用で死んでも、あるいは酷い後遺症が残っても製薬会社はその責任を問われない、なぜなら日本国政府が責任を取るからです。だから、需給が逼迫する中で製薬会社からワクチンを供給してもらえるようになった。そういう経緯のワクチンの接種が始まるみたいです。マスメディアも、日々、その応援報道で忙しい様子。でも、きちんとした治験も完了していないし、販売までのプロセスが普通の手順ではないという意味で変なのはやはり何か変だと考えておいたほうがよさそうです。

治安維持法に似たところのある特措法やその運用方法に目を向けると、背後には、どうも、太平洋戦争当時に醸成された「挙国一致」や「国民精神総動員」という言葉に象徴される人為的な政治の雰囲気と似たようなものが漂っているようです。菅総理が自分の無謬性に自信を持っているとすると「神国日本」という標語のほうがふさわしいかもしれません。無謬な存在とは神のような存在です。挙国一致の雰囲気に逆らうと、まわりから非国民とみなされ、白眼視される。

太平洋戦争中やその前に流行ったコトバ、当時のマスメディアが国民の「啓蒙」に使ったコトバを、当時の新聞の古い漢字でいくつか下に書き並べてみます。

・高度國防國家建設
・國民精神總動員
・擧国一致
・堅忍持久(けんにんじきゅう)
・月月火水木金金
・一億一心
・進め一億、火の玉だ

コロナとコロナワクチンとオリンピックに関して政府とその応援団であるところのマスコミが頻繁に発する用語やメッセージと上に引用したものを比べてみると、それぞれのメッセージや用語の奥に潜むものにはあまり差がありません――これは日本に限ったことではないにしても――。

かりにワクチン接種に慎重な態度をとり続けるとその人には「そういう抗体を持たない不遜な輩がいるとワクチン接種を受けた多数の国民が迷惑する、早くワクチンを接種しなさい」という圧力がどこかからかかりますが、その圧力を構成しているのは、「國民精神總動員」や「擧国一致」や(当時の主婦もタスキをかけて連呼した)「進め一億、火の玉だ」と同じ性質のものです。かつて「特高(特別高等警察)」という組織がありました。


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2021年1月22日 (金)

カセットガスの「賞味期限」

冬は鍋物、ではあるとしても、我が家の家庭料理としての鍋物を並べてみると、すき焼き、水炊き、おでんとなります。かつては食べる回数はおでんがいちばん多かったのですが、小田原風のおでんを好む我が家としては札幌では素材の仕込みが厄介なので、おでんの頻度は減ってきました。あとは温めるだけといった加工出汁味がついた袋詰めのおでんは簡単ですが趣味ではない。購入対象外です。

そのおでんは好きなタネを台所で大きな鍋で調理したのを鍋ごと食卓に運んできて食卓の上では火を使わずに最後まで楽しめるので、「カッセトコンロ」は必要ありません。しかし、水炊きやすき焼きは卓上に「カセットコンロ」(値段は安い数千円から3万円近くまでいろいろです)があったほうが調理に便利です。卓上で「カセットコンロ」を利用するには「カセットガス」を装着して点火します。

同じタイプの「カセットガス」を利用する暖房器具に「カセットガスストーブ」がありますが、冬の災害用の緊急暖房装置として1台購入しいざという時のために保管してあります。それを購入したのは、北海道全体がブラックアウトした2018年9月6日よりも何年か前です。電気と都市ガスの供給が停止した場合の緊急措置として石油ストーブよりも利便性が高いと判断したからです。同じ目的で保管してあった石油ストーブは、もったいないとは思いましたが場所取りなので、そのとき一度も使うことなく処分しました。

「カセットガス」を燃料とする「カセットガスストーブ」を買ったときに、「カセットガス」の製造年月日はどこにどのように記載してあるのか、それがわかったとして、カセットガスの「賞味期限」、つまり製造日から何年くらいは安全に使用できるのかが気になってその年数を調べてみたのですが、何となく曖昧なので、その「カセットコンロ」と「カセットガス」と「カセットガスストーブ」を製造販売している企業のお客様相談室に電話で問い合わせたことがあります。

「カセットコンロ」は毎冬使うとしても、「カセットガスストーブ」は我が家では災害時用なので10年に一度しか使わないかもしれないし20年後に初めて使うかもしれない。とすると、「カセットガスストーブ」と同時に購入した「カセットガス」はそのときに問題なく(つまり安全に)作動するのかどうか、いわばその機能の「賞味期限」「賞味期間」が気になったからです。

下はその企業のウェブサイト情報を引用したものです。表示桁数がさまざまなので解りづらい。しかし解り難さはあっても製造年月日はそれなりに確実に解ります。では「カセットガス」の「賞味期限」はというと、非常に明確なガイドラインはそのときはいただけなかったのですが、「10年間」という説明で一応は納得しました。一般の冷蔵庫は10年、ドラム式洗濯機は5年というのと似ていなくもない。我が家は、それ以降、本当はもっと長く安全に使えると思いますが、だいたい10年間基準を採用しています。

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2021年1月18日 (月)

「土地の記憶」「水の記憶」のカラー印刷はコンビニが便利

国土地理院の治水地形分類図で、たとえば「石狩川水系、札幌」をクリックすると以下のような「河川の記憶」を現した札幌中心部の地図が現れます。

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同様に国土地理院のウェブサイトで「図郭単位の画像データの閲覧」に行き、目的の地域を選択すると、旧流路(昔の河川の流路)を表示した図郭ごとの治水地形分類図の画像データが見られます。

土地は昔の姿をよく記憶して居るので、宅地造成などで土地の様相が変わり、たとえば「・・台」とか「・・ヶ丘」と新しい、それらしい名称で呼ばれるようになっていても、想定を超えた豪雨に見舞われると、あるいはそれに似たような状況が発生すると、溢れた水は、あるいは行き場を失った水は50年前や100年前の記憶をきちんと辿るように「台」や「丘」の下に静かに潜む「昔の河川の流路」に大量に流れ込み、河川が再出現します。

そういう地勢情報は、普通の大きさのディスプレイを持ったパソコンやタブレット端末でも、拡大したのを部分部分を順にたどっていきながら観察できますが、A3サイズくらいの大きさの紙に印刷したのが手元にあると全体情報と細部情報が視線を変えればほぼ同時に目に入ってくるのでとても便利です。しかし家庭内のパソコン用のプリンターは、CADが趣味といったかたを別にすれば、残念ながら、たいていの場合A4サイズの紙までしか対応していません。

そこで、A3用紙に手軽にカラー印刷するために、とあるコンビニチェーンのネットプリントなるサービスを利用することになります。スマホのアプリで印刷したい図番や地図のファイルを登録し、そのあと時間がある時に当該コンビニチェーンのひとつに出かけて(あるいは立ち寄って)印刷です。A3サイズのカラー印刷で1枚100円でした。値段はやや高いとも言えるし、便利さを考えると適切な値段だとも言えます。


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