ネットワークスピーカーの音について、その後の感想
現在使っているネットワークスピーカーは初めて購入したものですが、ステレオ機能に対応しているネットワークスピーカーの中では大きい部類で、しかし大きいといってもスピーカー一般という範疇においては小型なので、だからそれなりに自然な音を出すように、設計者がハードウェア技術やソフトウェア技術で巧みな音響補正を施してあるみたいです。
気になることもあって、従来のタイプの(つまりステレオ装置用のスピーカーという意味での従来のタイプの)できの良いスピーカーは、聴き手がすぐそばにいても離れていても聴き手に対しては同じ音質で歌うのに対して、たとえてみれば客がライブハウスで演奏者や歌い手のすぐそばにいても後ろの少し離れた席に座っていても同じ音がその人まで届くという状態に近いのに対して、我が家のネットワークスピーカーは、リビングのような空間にだけ適応しているのか――つまり、当該ネットワークスピーカーは自分の置かれている居住環境を反響音等から学習してその環境に徐々に適応していくということの結果そうなったのか――、スピーカーと距離を置いた居間の拡がりの中にぼくが位置しているときは流れでる音は心地いいのですが、スピーカーに近づき過ぎると音にやや不快な感じが混じってきます。
そのやや不快な感じとは、それなりにゆったりとした空間のなかでシェパードのような大型犬がゆったりと吠えるときの声の心地よさに、スピッツのような小型犬のキャンキャンした鳴き声が少し混じり始めるのに似ています。
音の満足度は従来型スピーカーに対して75点くらいだとしても、CDなどを個別にセットしなくていいことを考えると、ステレオ仕立てのネットワークスピーカーはなかなかに手軽で結構な音響装置だと思われます。
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