経営とマーケティング

2017年5月25日 (木)

チラシと興味深いセグメンテーション

郵便受けに入ってくるチラシには、新聞に折り込まれたものやポスティング業者によってポスティングされたものなどがあります。申しわけないのですが、ほとんどは、目を通すことなく、雑紙専用のゴミ箱に直行させます(たまった雑紙は、決まった曜日に札幌市が無料で収集していってくれるので)。
 
しかし、ときどきは、興味深い切り口のメッセージが印刷されたチラシに出会うこともあります。ぼくにそういうニーズがあるというのではなくて、チラシの作成者の目の付け所がユニークなのでつい目を通してしまう、マーケティング用語を使うと、セグメンテーションのやり方が面白いのでチラシの文章を最後まで読んでしまうということです。
 
先日、女性の経営するある行政書士事務所からのポスティング・チラシが入っていました。訴求相手を絞り込んだ内容のもので訴求対象は「共同生活者に住宅・マンションやその他の資産を確実に遺したいが、さて、どうしたものか」と、その方法に悩んでいる人たちです。
 
「あなたの資産を奥様に遺す遺言書作成をサポートします」という大きな活字の書き出しで始まり、「公正証書遺言作成支援」の料金と「*別途、公証人役場へ支払う手数料が発生致します」というコメントが記載され、そのあとに「下記に該当する方は、公正証書遺言をおすすめいたします」という本文と、その該当者の状況例が続きます。
 
その状況例とは、「お子様がいない場合」「旦那様に前妻との間に出来た子供がいる場合」「現在内縁の妻と購入したマンションに住んでいる場合」など。
 
どれくらいのサイズのセグメントかはわかりませんが、セグメンテーションのしかたはユニークです。好奇心からこの行政書士事務所のウェブサイトを拝見すると「当事務所は、“離婚公正証書”の作成に重点を置き、相手方と交わした取り決めを確実なものにしていくことを大切にしています。」とあるので、セグメンテーションのしかたは筋が通っているようです。

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2017年5月24日 (水)

魚の切り身のマーケティング

なかなかに気の利いたポップメッセージに出会いました。場所はさるデパ地下の魚売り場、丸ものの対面販売のコーナーではなく、パックにした切り身を並べてあるエリアです。
 
商品名(魚の種類)、産地(水揚げ地)、値段、消費期限など、食品表示関連の法律で決められている項目だけをラベルに記載というのが、ぼくが記憶している限り、このお店のやり方でした。丸ものの対面販売のコーナーでは、たとえば厚紙にその魚の宣伝文句を書けますが、切り身パックに関しては、目玉商品を除き、普通はそんな場所がない。
 
どこかの地域のお店でそれをやり、お客の評判がよかったので取り入れたのか、それともそのお店が始めたのかわかりませんが、商品ラベルにポップ(宣伝文句)を入れたところがなかなかにいい。
 
「時さけ」というのは、もともと「時不知(ときしらず)さけ」と呼ばれていた(今でもそう呼ばれていますが)鮭で、なぜ「時不知」かというと、鮭は秋に大量に収穫されそういう鮭は「秋さけ」と総称されています。秋ではなく春に水揚げされる鮭なので「時しらず」と呼ばれるようになったそうです。
 
味は、断然「時不知」です。だから、この時期の鮭は、本当は、時を知らないのではなく、(ヒトにとっておいしい)時を知っている鮭ということになります。「時さけ」と呼ぶのは理にかなっています。鮭は秋、ということにとらわれている人たちには、「生時さけ(北海道産)〈今が旬!!〉」というのはポップだけではなく啓蒙メッセージの役割も兼ねています。
 
それから、黒カレイの簡単でおいしい食べ方をよく知らない、たとえば、奥さんになったばかりの女性や独身男女には「くろがれい(紋別産)〈お煮付がおすすめ〉」というのは、とてもシンプルで訴求力のあるアプリケーション(調理)ノートです。
 
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2017年5月19日 (金)

郵便ポスト雑感

写真は近所の郵便箱には貼ってある郵便物の集荷時間です。これを拝見するとハガキや手紙やその他のポストに入る郵便物を集めることを郵便局は「取集め」というらしい。
 
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赤い郵便箱はこれ以外にも近所にあるのですが、以前の記憶だと、ここ以外は、レターパックのようなA4の書類がある程度の厚さで入って配達状況がトレースできる大型手紙風の郵便物の受け口が箱の右側に「ない」タイプが設置されているので、何を出すにも便利な場所の郵便箱を利用するようになりました。(今は、新しいタイプに置き換わっているかもしれませんが、確かめていない。)
 
以前は、一日の「取集」回数は、平日や土曜日は4回だったと記憶していますが、3年ほど前から一日3回になったようです。最近は、宅配便会社の郵便物相当物の取り扱いも盛んなので、この赤い箱の利用頻度や利用料が減少し、それで4回が3回になったのだろうと勝手に考えています。あるいは郵便局のコスト削減の結果かもしれません。
 
下は2011年に高野山で出合った古いタイプの郵便ポストです。A4サイズの大型封筒向きではありませんが、風情があるので旅の便りの投函には最適です。
 
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2017年4月24日 (月)

春のニンジン

この時期に近隣でとれたばかりのニンジンが札幌で食べられるのは嬉しいものです。写真は収穫され、出荷されたばかりの真狩(まっかり)村のニンジンです。配偶者がある小売りチェーンの「ご近所野菜」のコーナーで買ってきました。産地の真狩(まっかり)村は、札幌の80㎞くらい南西にある農村で、一般道を車で2時間ほど走ると到着します。百合根の産地としても有名です。
 
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3月下旬から4月にかけて収穫するので春ニンジンと呼ばれていますが、雪の下ニンジンという方が分かりやすいかもしれません。
 
雪の下ニンジンは、秋に収穫できるニンジンを厚い雪の下で越冬させ(真狩村は雪が深い)、春になってから収穫します。厚い雪の層の下は暖かいので、ニンジンは極寒の冬でも凍りつかない。雪の蒲団なので野菜への水分にはこと欠かない。他の根菜類もそうですが、ニンジンは雪の下でゆったりとすごしているうちに甘くなります。なので、我が家ではこのニンジンを朝のジュースとして楽しむことも少なくありません。
 
関連記事は「雪の下ダイコン」、「雪の下ニンジン」。

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2017年4月21日 (金)

夕方五時の暖簾

掛けたばかりの暖簾のようです。今日は、この暖簾をくぐったお客はまだいないと思う。もっとも最近は金曜日だと五時前から気楽に飲み始める人たちもいるらしいので、中ではすでに静かに一杯やっている人がいる可能性はあります。しかし、そういう雰囲気は表に漂いだしてはいません。
 
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上の暖簾は一杯飲み屋で、写真には写っていない左側には店の名前がシンプルに書かれた提灯が吊るされています。下の暖簾は寿司屋(「すし割烹」と染めてある)。どちらの暖簾もふらっとひとりで入ってみたい欲求をかき立てます。使い込んだ暖簾は美しい。
 
一杯飲み屋の方だと、以前なら、ひとりで入って軽い肴と二合くらいの日本酒で一時間くらいを過ごしたかもしれませんが、最近は、自宅で好きな銘柄を少しだけ冷で、そのあと別の好みの銘柄を好みの熱さの燗で適量楽しむ方が合っています。

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2017年4月17日 (月)

中古本雑感

札幌だと北海道大学の近隣には昔ながらの古本屋がいくつかあります。こういう古本屋では、たとえば、昭和21年(1946年)発行で、和紙製の箱は傷んでいますが、14ポイントくらいの大きめの活字が並んでいる本文の紙には経年劣化がほとんど見られない「盲目物語」のようなものに出会うことができます。(勝手な感想ですが、旧仮名遣いの教科書としては谷崎潤一郎のこの本がいちばんかもしれません。)
 
繁華街には、例によって全国展開の古本屋があり、近所に行った時にはときどき冷やかしに立ち寄りますが、残念ながらお目当てのものに巡り合う機会は少ないようです。こういう中古本チェーンの販売価格を眺めていると、ぼくの個人的な思いとは関係なく、どういう著者のどういう本が流通(速度)という意味で人気があるのかよくわかります。
 
手に入りにくい種類の中古本はインターネット通販が便利ですが、届いてみないとその実際の品質が分からないということも多いようです。「良い」とか「とても良い」とか「可」というのは、主観的な要素や本を流通商品としてしか見ないビジネス要素が入り込んだ結果としての販売者の判断なので、選ぶ方としても値段ときれいさのバランスに気を遣います。届いたらすぐにパタパタと汚れを落とす。必要なら水拭きもする。
 
最初から線引きあり、書き込みあり、所有者印ありといった説明があっても、欲しい場合はそれを承知で買うので書物到着後の感情の起伏はないのですが、商品説明にはなかったページの折り曲げなんかが複数個所見つかると、けっこうイライラします。
 
手元に、出版社の部署印が押してあるイスラム思想関係の地味な本があります。その印というのが「■■出版部 百科辞典編集」。こういう中古本はぼくにとっては珍しい。その出版社では百科事典というビジネスから撤退したのでその部署の持ち物を一斉に処分したのか、あるいは、百科辞典編集というプロジェクトが完了し参照資料として保有していたであろう関連書籍がその時にまとめて在庫処分されたのか。いずれにせよ、そのなかの一冊が巡り巡ってぼくのところにやってきたわけです。また、参照するかもしれないので、この書物は今のところは本棚に並んでいます。

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2017年4月 6日 (木)

冬用コートのメンテナンス

ブラッシングを日常のメンテナンス、クリーニングを季節のメンテナンスとすれば、冬用コートのボタンの付け直し(ボタンを新しくするのではなく、既存のボタンをしっかりと付け直すという意味ですが)はリファービッシュと云えるかもしれません。
 
コートは長年着ているうちにボタンが緩んできます。取れてしまったボタンを、プロならしないようなやり方で付け直すという緊急措置を講じる場合もありますが、それではみっともない。流行とかが気にならないタイプのお気に入りの黒のダブルのコートなのでそういうところはきちんとメンテナンスしておきたい。
 
雪が横殴りに降り続いているに日は向いていないコートです。そういう日の雪は乾いているし、風で飛ばされてしまうので傘は差さない。だから札幌だと、そういう日は撥水機能の付いたダウンコートが活躍します。しかし、風と寒さだけの日なら、この軽くて暖かいコートの出番です。
 
ワイシャツやポロシャツのボタン付けなら何とかなっても、あるいは一般のジャケットのボタン付けなら裏留めボタンまで含めて何とかなっても、アマチュアには何ともならないボタン付けというのもあります。表のボタンのための裏留めボタンが生地と生地の間にひそかに隠れているような作りのもので、その付け直しには家庭では無理な種類の作業が必要です。無理してやると、後悔する。
 
近頃は、洋服の補修やリフォームを手軽に頼めるお店があります。たいていはチェーン展開したビジネスですが、そこにその懸案のコートを持ち込みました。前面のボタン6個とダブル用の留めボタン1個を付け直します。とても穏当な値段で、3日後には出来上がります。ひと安心です。
 

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2017年3月30日 (木)

街へのメッセージ

比較的近所にカフェがあります。ぼくの中ではカフェという日本語は自分が使う語彙としてはいまだに定着していなくて、喫茶店という方が違和感がありません。コーヒーやワインやビールなどの飲み物と軽食とおしゃべり空間(ないしは読書空間)を提供するお店のことです。写真は、そのカフェの最近の昼食メニューです。「6種のお豆のアーリオオーリオ」パスタや「お豆ごはん」カレーのお豆は、北海道産に違いない。(豆の関連記事は「いんげん豆と大豆」。)
 
20170329
 
ぼくは、このお店の前を通り過ぎるだけで、中に入ったことはありません。ガラスと木の壁を通して、親し気な仲間が集まるお店という雰囲気が漂い出てくるので、一見には敷居が高い。しかし、それだけだと商売にならないので、実際はいろいろなお客が利用しているとは思いますが、ドアを開けたことはありません。
 
中には入りませんが、通りに向けて配置されている小さな黒板に書かれた「街へのメッセージ」が定期的に更新されるのを見るのが好きです。日曜の早朝など、このお店の開店前の時刻に前を通りかかることがあると、その「街へのメッセージ」をときどきは撮影することにしています。
 
この半年くらいの黒板のうち気まぐれに撮ったのをいくつか並べてみます。なかなか素敵な季節ごとのメッセージになりました。
 
20160906   夏の終わり
 
20161021   秋
 
20170203   冬
 
20170329_2   春の初め

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2017年3月16日 (木)

パッケージについての雑感

パッケージといってもここでは、ダイレクトメールで送られてくるカタログ類のビニール包装や、電気器具・IT関連製品・調理器具などの梱包と梱包材のことです。開けやすい、捨てやすいという観点で見ると、パッケージにもできがいいのとひどいのがあります。
 
パッケージ(ング)というのはもの作り企業にとっては生産技術の重要な一部だし、それ以外の通販のような流通業種にとっても顧客インターフェースの入り口なので、パッケージのできが悪いと、既存顧客や潜在顧客は、その製品の品質も、その企業の品質も悪いに違いないと考える可能性が高い。だからカタログや商品の送り手もいろいろと気を使います。
 
商品カタログや月刊ニューズレターなどを入れたビニール袋だと、袋に点線の切れ目がきちんと入っていてそこから楽にスパッと開けられるタイプと、切れ目らしきものはあるのだけれど機能せず結局は力業が要求されるタイプに分かれるようです。後者のタイプは、できたらそのまま全部雑紙(ざつがみ)として捨ててしまいたいのですが、宛先を印刷してある紙やラベルを取り除く必要があるので、結局は封を開けざるをえない。
 
電気器具・IT関連製品・調理器具などの梱包は段ボールだけですっきりとした強度設計ができあがっているものと(最近はこちらが多い)、あいかわらず発泡スチロールを使っているものがあって、前者はパタパタと簡単に平たく折りたためるのに対して、後者はゴミ捨て時にかさばるのでうんざりしてしまいます。
 
パソコン用のプリンターなんかはどのメーカーでも一定期間が経過すると計ったように故障する(というか、機能しなくなる)ので、買い替え需要が一定期間ごとに発生します。そういう意味では差がないのですが、その他の機能では差があり、結果として使い続けているのはパッケージのできのいい企業の製品です。
 

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2017年3月15日 (水)

お菓子のダイレクトメール

甘いものはほとんど食べないのですが、ある北海道の菓子店の札幌本館で製造販売しているシュークリームは例外です。休日の帰宅途中などで、その店の前を配偶者と歩く機会がある場合には、賞味期限が数時間のジャンボ・シュークリームを買って帰ることにしています。ごくまれにバニラ・ソフトクリームをお店で賞味することもあります。
 
ソフトクリームは買ったその場で食べるのが原則なので、若い女性やかつては若かった女性、仕事を抜け出してきたに違いない20代のスーツの男性などが、壁際の椅子に行儀よく座っておいしそうに舐めています。かつて比較的暑い時期に知り合いの男性を小樽観光に案内したことがあります。運河をまたぐ橋のあたりにソフトクリームの売店があり、それに気づいたその男性がその場を動かなくなってしまったので、いっしょに食べることになってしまいました。
 
配偶者が会員登録してあったら、その本館から開店一周年記念のダイレクトメールが届きました。ペラ案内には開店記念のイチゴ入りの華やかなお菓子が並んでいますが、ぼくには興味の対象外です。
 
この菓子店は基本は洋風です。北海道は牛乳と小麦の産地なので、シュークリームやソフトクリームの材料にはこと欠きません。しかし、北海道の有名店のシュークリームが軒並みおいしかというと、ぼくの舌が経験した範囲ではという大きな限定つきですが、コンビニの袋入りと大差ないのもあるようです。そういうタイプは食べ過ぎると気持ちが悪くなる。
 
この菓子店は特定の和風も得意で、ぼくの好きなのは「おかき」。ただし、「昆布味のおかき」のみ。「おかき」の材料のもち米も昆布も簡単に現地調達できます。これは、食べ始めるとコメと昆布と塩味と香ばしい植物油の刺激で歯止めが効かなくなるので、めったなことでは口にしないように我慢しています。ペラ案内にはおかきの特別バージョンみたいなのは、ありがたいことに、掲載されていませんでした。
 
ダイレクトメールには、コーヒーとバニラ・ソフトクリームの無料サービス券が2枚ずつ同封されていました。その本館は古い洋風公共施設を改装した風情のある建物なので、次の週末に配偶者と立ち寄るのも悪くありません。

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