経営とマーケティング

2019年3月20日 (水)

ひさしぶりに「コシヒカリ・タイプ」の北海道産米を食べた

最近は「猫跨ぎ(ネコまたぎ)」という言葉はほとんど聞きませんが、もともとはまずい魚を指して使った言葉です。魚の好きな猫でさえ跨(また)いで通り越すほどまずい魚の謂(いい)です。聞かなくなったのは、家庭で魚を食べる量や機会が減っていることも関係しているかもしれません。

 

昔の北海道産米は「猫跨ぎ」と呼ばれていたそうです。まずいのでネコも跨ぐ。しかし、最近の北海道のお米は美味しくなってきたのでネコも立ち止まってガツガツ食べるようになってきました。

 

お米にとって白米の輝くような白さというのもとても重要な要素ですが、お米の食味は「甘み」と「粘り」で判断されます。コシヒカリが基準ですが、「白くて甘くて粘りが強い」お米がおいしいお米とされています。もっと粘りを強くして「もっちり」になると、同じコメでもぼくたちの常食である「粳米(うるち米)」ではなく「糯米(もち米)」になってしまいます。だから、現在、世間で人気の「うるち米」は(北海道産だと「ゆめぴりか」など)、白くて甘くて、もち米風味を取り入れたタイプと言えます。

 

その対極が、というのも大げさですが、粘りが少ないサラッと系(さらりとしたあっさり系)のコメで、たとえば、ササニシキ。かつては一世を風靡しましたが、コシヒカリ(やコシヒカリ・タイプ)に押されて、現在は「猫跨ぎ」状態になっています。

 

しかし我が家で数年前から人気なのは、そのサラッと系の北海道産のうるち米で「ゆきひかり」という名前です。北海道産のコメの生産量や収穫量を「ゆめぴりか」や「ふっくりんこ」や「ななつぼし」のようなブランド別に円グラフにすると、我が家の人気米は一本の細い線になってしまいます。古いタイプのあっさり系で、ついでに無農薬栽培米を求めたら、このマイナーなうるち米にたどり着きました。

 

先日、「甘みと粘りのバランス」がいいという意味ではとても人気の北海道産米をいただいたので、晩ごはん用にさっそく土鍋で炊いてみたところ、白くて、甘くて、ねっとりしていていて、「あっさり系のもち米」のようでした。普段のもの(現在のコメの美味しさ判断基準からすれば「猫跨ぎ」と言われるかもしれない風味のもの)との違いを実感した次第です。

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2019年3月15日 (金)

真面目な作りの納豆の原材料欄

まれに自宅で納豆を作るかたもいらっしゃるようですが、ぼくにはそういう技量はありません。それから味噌と納豆は、消費者として買ってきたものを同じ食卓で食べるだけなら何の問題もないのですが、作るときは麹菌と納豆菌の相性がよくないので両方を同じ場所では作れません。だから、味噌工場に勤める人たちは原則として日常生活でも納豆を口にしない。

我が家では毎年味噌を作っているし、熟成中の味噌甕もそれなりに多いので、製造という意味では納豆菌は立ち入り禁止です。本当は製造技術がないのですが、それを理由に納豆製造には手を出さないということにしてあります。

Photo_2

上の写真は「とても真面目な作りの納豆」の原材料欄を撮ったものです。だから、原材料欄の記述の仕方もまっとうです。それでも見慣れない用語や名称が並んでいます。もっとも、この商品は、狭義の添加物は別出しでまとめてあり、消費者にわかり易くしようとしています。しかし、表記がスペースの関係で鮨詰め状態なので読みにくい。見やすい箇条書きに書き直すと以下のようになります。

●名称: 納豆

●原材料名

【納豆】 丸大豆(北海道産)(遺伝子組み換えでない)、納豆菌

【たれ】 しょう油(大豆・小麦を含む)、植物性たん白加水分解物、砂糖混合ぶどう糖果糖液糖、果糖ぶどう糖液糖、醸造酢、食塩、砂糖、みりん、かつおエキス

【からし】 からし、醸造酢、食塩、植物油脂

●添加物

【たれ】 調味料(アミノ酸等)

【からし】 酸味料、着色料(ウコン)、酸化防止剤(V.C)、増粘多糖類、調味料(アミノ酸等)(大豆を含む)、香辛料

食品添加物を広い意味で避けたいのなら、この小ぶりな北海道産大豆を納豆菌で発酵させた食品を食べるときは、付属の「たれ」と「からし」はいっさい使わないことです。生産者には申し訳ない気もしますがゴミ箱に捨ててしまいます。風味付けには、その代わりに、「塩」とオメガ3系の不飽和脂肪酸であるところのαリノレン酸をたくさん含む「フラックスオイル(亜麻仁油)」を使います。ぼくは、そのほうが納豆らしさをより賞味できます。

【註】食品添加物はその誕生理由からして一般家庭の台所には存在しないものがほとんどですが、なかには、台所で見かけるものもあります。たとえばウコン(ターメリック)のような天然香料です。色付けや香り付けのために動植物から得られるもので、使用量がわずかであり、長年のヒトの食経験で健康被害がないと認められています。

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2019年3月13日 (水)

常温保存のできる卵やハムのサンドイッチのことなど

常温保存のできる卵やハムのサンドイッチというのがあります。結構人気のランチ用加工食品だそうです。ぼくは食べないけれどそういうものの存在はなんとなく知っています。コンビニに行くとたしかに常温食品用の棚にそれが並んでいました。パンの消費期限が長いことが話題になることが多い商品ですが、自宅のホームベーカリーなんかでパンを焼いたことのあるかたはパンはどれくらい常温保存できるのかわかるので、その商品の食品添加物全般を気にしたほうがいいかもしれません。

食品添加物は、おおざっぱに言うと、腐敗防止・カビ防止・酸化防止に関するもの、味付け(微量でも甘いとか、いかにもその素材の風味を錯覚的に感じさせるとか)に役立つもの、食欲増進に係るもの(たとえばマヨネーズ風味)と、おいしそうな色合いに関係するものなどに分けられます。

たとえば「ハム&マヨネーズ」サンドイッチの袋の裏面に記載されている原材料名欄の内容をそのまま引用すると以下のようになります。

『小麦粉、ハム、マヨネーズ、砂糖混合異性化液糖、マーガリン、パン酵母、食塩、脱脂粉乳、調味料(有機酸等)、加工デンプン、pH調整剤、乳化剤、リン酸塩(Na)、酢酸Na、増粘多糖類、カゼインNa、クチナシ色素、イーストフード、酸化防止剤(V.C)、発色剤(亜硫酸Na)、V.C、香辛料抽出物、(原材料の一部に乳成分、卵、小麦、落花生、大豆、豚肉を含む)』

食べものを長持ちさせるための食品添加物(家庭の台所にないような名前のものは、まず食品添加物と考えて間違いありません)が華やかに並んでいます。食品添加物はそれだけを一定量食べ続けても安全だとされているものなので(ただし、実際にはその添加物と他の添加物との複合摂取テストは、実際上は組み合わせが複雑でその実施がとても困難なので製造者・販売者はやっていないし、国も求めていない)、上記のような食品を口にするかどうかは消費者に委ねられています。

セントラルキッチン方式のレストランチェーンも同じで、各店舗は味の統一が求められているので勝手な食材の選択や味付けはできません。セントラルキッチンで腐らないように成分調整され味付けされた最終仕上げ前の加工食品が各店舗に搬入されてきます。お店ではそれを、言ってみれば、「チン」してお客のテーブルに運ぶだけです。同じ名前の料理は、どのお店で食べても、同じ素材で同じ味です。

お店で提供される料理はパッケージされた加工食品ではないので、食品添加物を表示する必要はありません(デパ地下やスーパーの各種の量り売りサラダと同じです)。だから、そういう種類のレストランで、今食べている料理に添加物が入っているかどうかが気になってそれを尋ねても、まずお店の担当者は知りません。店員にとってはそういう情報は運送されてくる素材の内側に隠れていて彼ら(彼女ら)にとってはブラックボックスです。

各家庭で食材を選択し各家庭でその食材を料理すれば安心ですが、そのぶん時間と知識が必要です。加工食材や加工食品を使う場合もそれなりに存在します。たいていの家庭では味噌や梅干しや納豆は作りません。加工食品にも真面目なものといい加減なものがあある。どのあたりで折り合いをつけましょうか。

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2019年3月12日 (火)

ラジオ体操(第一)

冬の札幌でスキーなどのウィンタースポーツ以外の運動を何かしようとするとスポーツクラブのお世話になるしかありません。そのあたりを速足で歩こうにも道路は雪で凍っています。

スポーツクラブやそういう趣旨の公共施設に設置してあるマシーンの上で歩くか走るか、あるいはスイミングプールで泳ぐか、選択肢は多くありません。歩いたり走ったりするのが簡単でいいのですが、ウォーキングマシーン(というかランニングマシーンというか)は景色が変化しないので、つまり単調なので、ぼくは好きではありません。だからiPodなんかで音楽を聴きながらベルトの上を歩く(走る)人たちも多い。

ぼくは、自宅でラジオ体操です。CDを安い小さなCDプレーヤーにセットしてあり、邪魔にならない場所に置いてラジオ体操専用にしてあります。ただしラジオ体操といっても「第一」のみです。「第二」はできない。第一は体が覚え込んでいるので、ピアノ伴奏が聞こえてくると「音声ガイド」がなくても身体は勝手に動きます。

ラジオ体操の誕生と関係の深い「かんぽ生命(旧逓信省簡易保険局)」のウェブサイトを拝見すると、ラジオ体操第一は「老若男女を問わず誰でもできることにポイントを置いた体操です。軽快なリズムに合わせて、体全体の筋肉や関節をバランスよく動かすことができます」となっていますが、すき間時間にまじめにやるとそれなりの運動量になります。

そのサイトでラジオ体操関連の記述を読むと、ラジオ体操は思っていたより新しく「昭和体操」と呼んでもおかしくない。ぼくたちがデフォと認識している今のバージョンのラジオ体操(とくに「ラジオ体操第一」)は1951年(昭和26年)生まれだそうです。

「1928年(昭和3年)9月 簡易保険局を中心に日本放送協会、文部省等の協力の下に旧ラジオ体操第一を制定」

「同年11月 東京中央放送局からラジオ体操放送開始(朝7時から)NHK江木理一アナウンサー登場。ラジオ体操普及のため体操講演会を昭和4年末まで行う」

「同年12月 ラジオ体操のレコードができる(3枚1組)」

「1929年(昭和4年)2月 ラジオ体操全国放送となる」

「1945年(昭和20年)8月15日 旧ラジオ体操を中止」

「1951年(昭和26年)5月 現在のラジオ体操第1を制定、放送開始」

こういえば身も蓋もありませんが、ラジオ体操は簡易保険(シンプルな官製生命保険)販売のプロモーションツールとして誕生したということがわかりますが、それがあれだけ(ないしはこれだけ)普及したその影響力というのはそのあたりのテレビコマーシャルの比ではありません。普及段階では、全国の郵便局員がラジオ体操講習会という地味なマーケティング活動を繰り返したのでしょう(大勢でいっしょにやるラジオ体操が日本人の体質に合っていたということがあるとは思いますが)。

1945年8月15日の中止理由については当該サイトには何も書いてありません。別のソースをあたるとマッカーサーが反対したらしい。本当かどうかわかりませんが、ラジオ体操は軍国主義につながる、号令ひとつで何百万人もが一斉に動く、というのがその理由らしい。その理由付けは、一応は、腑に落ちます。ナチスドイツの少年少女教育を撮影した記録映画の中で彼らが似たような雰囲気の体操を乱れなく行っている場面があったと記憶していますが、彼にとってはそれと似たような不気味な圧迫を感じたのかもしれません。

ぼくはある程度の年齢に達してからは、何十人、何百人でいっしょにやるラジオ体操は苦手で、ひとりか二人くらいでやるのが性に合っています。だから、自宅でCDプレーヤーです。元気なモノラル音が身体を包むように拡がるのも悪くありません。

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2019年3月11日 (月)

魚は週に一度ですが・・(若い主婦向け「暮らし」月刊誌)

若い主婦向けの暮らし関連情報月刊誌というのがあります。そういう雑誌の主要テーマのひとつが一ヶ月の毎晩のお勧め献立です。好奇心からその献立コーナーに目を通してみました。

雑誌のターゲット層は若い主婦なのでそういう雑誌を購入するのは結婚している若い女性(あるいはパートナーと共同生活をしている若い女性)だと思いますが、お勧め献立記事を読むのは、二人のうちのどちらかはわかりません。交替で晩ごはんを作っている場合や、料理作りを二人で分担している場合は二人そろって読者ということになります。献立指導は女性料理研究家。

二人とも働いている状態をデフォとしているのでしょうか、メニューは二人用の「時短料理」が基本です。しかし「時短」だけをめざしているのではないようです。食材や料理全般にお金をかけ過ぎないことも考慮されています。だからパックご飯なんかは買いません。ご飯(白米)は無洗米などを最近の高機能電気炊飯器で炊けば美味しいつやつやご飯が簡単に出来上がります。

「時短」だけをめざしているのなら複数のコンビニをハシゴしてバランスよく出来合いの総菜をそろえることも手段のひとつです。しかし、コンビニめぐりはお金がかかるので選択肢には入らない。コンビニをハシゴする主婦とはどういう主婦か?以前に書いた記事(「先進企業以上に効率的かもしれない主婦の夕食準備」)には次のような主婦が登場しました。

<夕食準備は近所のコンビニを2~3軒回れば大丈夫。コンビニめぐりを午後6時に開始。鮭の塩焼きからヒジキの煮物、きんぴらゴボウまで各種の惣菜をコンビニのはしごで調達し6時半には帰宅。7時から夕食。主婦としての付加価値は、決してコンビニのトレーをご主人や子供に見せないこと、つまり、調達してきた調理済みの食材を自宅のきれいなお皿に美しく盛り付け直す。そうすると、ご主人にとっては昔懐かしいおふくろの味の総菜が出来上がるそうです。>

食材の買い出しは週末と木曜日、食材はブロッコリーやレタスやニンジンなどの野菜は野菜室に、肉類は冷蔵室、ジャガイモなどは常温の保管場所に。おそらく近所のスーパーで簡単に手に入る野菜や肉(豚肉・鶏肉・牛肉)や魚の切り身などの食材が選択されています。魚料理は週に一度きり。3月だと鮭やカジキやアジ(ないしサバ)の切り身やむきエビ。ご飯(白米)と野菜はしっかり。肉は豚肉と鶏肉が中心。牛肉は魚と同じくらいの頻度。

もっと魚料理の回数が多くてもいいかと思いますが、魚だとターゲット層の波長と合いにくいのでしょう。油や脂を使った炒めものが多いところもターゲット層への配慮かもしれません。しかし、同時に海苔とヒジキの佃煮の作り方指導のページもありました。そういうものの指導のついでに旬の食材のお勧め産地などについても控えめに教えてあげるといいかもしれません。

今度スーパーやミニスーパーの生鮮食材売り場を定点観察する時に、そういう年齢層の女性(や男性)に出会ったら、そっと買い物かごの中を拝見してみましょうか。

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2019年3月 7日 (木)

平日夕方の家電量販店の短い行列

平日夕方の家電量販店です。1階の入り口付近のカウンターに短い行列ができていて、並んでいるのは若い(および比較的若い)男女です。ネットで注文した商品を受け取るためみたいです。

現物の品質や実勢価格をリアルな店舗で比較したあとネットで注文、というのは以前から人気のある消費者行動です。最近では、逆に、ネットで注文しても自宅で配達物を受け取ることが生活パターンなどの都合で時間的に難しい消費者は、お店で自分の都合の良い時間帯に商品を受け取ることができるようになりました。夜の再配達よりも、お互いに無駄がない。

リアル店舗とネットのようなバーチャル店舗の両方を抱えている流通チャネルでは、消費者はそういう選択の自由度を持てます。やや大げさすぎる(と、ぼくには思える)言葉ですがそういう流通の選択柔軟性を「オムニチャネル」と呼ぶ場合もあります(オムニ omni- は「全」「総」「あらゆる」「あまねく」という意味)。そういう言葉を意識的に使ってメディアや消費者向けの広告宣伝活動をしている古いタイプの流通も増えています。

10年以上使い続けてきた某社製のスチームアイロンに、ときどきわずかに水漏れが発生するようになったそうです。その某社のスチームアイロン(アイロンは伝統的に、つまりアイロンの好きな主婦が非常に多いという意味で伝統的に、ヨーロッパ製がよい)の熱量が強くて重量感のある最新型(スチームアイロンの原理は変わらないので改良型)を実際に目で見て実際に手で触るために、配偶者は、ぼくが夕方に短い行列を見たところの実店舗に出かけました。実物に納得したら注文ですが、実際の注文はネットからです。

その家電量販店が取り扱っているのはリアル店舗では広い意味での家電製品(家電の親戚の生活用品も含む)ですが、バーチャル店舗では本やCDなども販売していて、本やCDのネット通販から出発したある外資系企業よりも、物理的な流通品質ははるかに高いようです。だから、同じものを販売している場合は、日本国内で税金をきちんと納付しているところのこちらの企業を選択するようにしています。もともとが家電製品のリアルな店舗ビジネスから出発したところなので、広い範囲をカバーする効率的な自前の配送サービス網が整備されています。リアルチャネルとバーチャルチャネルが入り混じるようになって、流通サービスの強さが際立ってきました。

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2019年3月 6日 (水)

素朴な色合いの自家製タクアン

とても寒い時期にタクアンを樽から取り出すのは気合の要る作業ですが、寒さも少し緩んできたので、その分作業が楽になりました。

2014年版から2018年版の自家製タクアンの写真を並べてみました。

2014年版のタクアンとは、ここでは、2014年の10月末くらいに漬け込んで年明け(2015年)の10日くらいから食べ始め、ゴールデンウィークあたりまで食べ続けるタクアンを指します。朝ごはんの漬物のひとつです。

2015a 2014年版タクアン

2015年版タクアン 2016

2017a 2016年版タクアン

2018_2 2017年版タクアン

2018年版タクアン 2018c

自家製タクアンの原材料は、大根と塩と米麹(こめこうじ)と米糠(こめぬか)と赤い鷹の爪だけ。黄色を発色させるウコンも使っていません。だから地味な色合いの仕上がりになります。

季節になると「タクアン漬けの素」なるものも漬け物コーナーに並びますが、我が家は縁がありません。市販の「タクアン漬けの素」の中身(原材料)は、無作為に調べた範囲では、以下のような具合です(そのまま引用)。

A社: 『乳糖、酵母エキス、澱粉分解物、魚醤、蛋白加水分解物、貝カルシウム、甘味料(ステビア、甘草)(原材料の一部に大豆を含む)、食品添加物/着色料製剤(ビタミンB2 4.2%、ウコン末 0.8%、乳糖 95.0%)』

B社: 『煎りぬか、たんぱく加水分解物、調味料(アミノ酸等)、着色料(ウコン、ビタミンB2)、グルコン酸ナトリウム、調味料、加工でん粉』

C社: 『炭酸カルシウム 44.9%、着色料(ウコン)25.5%、調味料(アミノ酸)18.4%、サッカリンナトリウム11.2%』

使うかどうかは、消費者次第です。これらを使うと、鮮やかな黄色の甘いタクアンができあがるはずです。

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2019年3月 4日 (月)

紙がざらついた本が意外と読みやすい

低品質の軽い紙を使った本の方が、紙質のいい、たとえば辞書のような薄くて白くて強い紙に印刷された本よりも読みやすい場合があります。実際に生成りではないにしても、生成り風に紙がいくぶんざらついたところが目に優しい。ページを繰るという物理的な作業も紙どおしのくっつきがなくスムーズです。その大きさが日本の小説の単行本に近い欧米のソフトカバーの本などはそういう意味では読むのが楽です。

ノンフィクション分野の580ページのハードカバー本と聞くと、それを手に取ったときの重さが読む前から容易に想像できるのですが(普通はずっしりと重い)、今、手にしている本はカバーがついた大型のハードカバーであるにもかかわらずとても軽い。最初はその軽さに驚きました。軽量である理由はその紙質です。いわゆるソフトカバー用(あるいはペーパーバック用)の、高品質ではまったくない種類と同質の紙を使ったハードカバーだからです。ハードカバーで厚みがあって作りがしっかりしていて、そして軽い。クロスオーバー、フュージョンという言葉が浮かんできます。

「あしたのジョー」なんかが連載されていた頃のかつての少年マンガ雑誌の紙質よりは断然いいのですが、そのハードカバー本の本文は高級感を感じさせない少しざらついた淡いベージュ色です。だから本棚に仕舞い込んであると、各ページの天地付近の紙の色が短期間でベージュから薄茶に変化してしまうかもしれません。しかし、元の色のままであったらけっこうな技術です。

日本の著名出版社の専門的な内容の本であっても、出版社によっては、紙の色の経年変化(劣化)がとても激しいものがあります。その重厚な内容の本を20~30年ぶりくらいに読み返そうとしたら、出版当時はその値段からして高品質だと思っていた本文の紙が全体的に想定以上に茶色くなっていて唖然としたことがあります。その出版社は、その時以来、本の品質という点に関しては信用ランクを2段階ほど落としました。

ざらついた安づくりの紙の本がなぜ読みやすいのか。軽くて持ちやすいということもありますが、ページのざらつきに読んでいるときの感情やそのときの一瞬の記憶が刷り込まれていくからでしょうか。電子書籍では、表示をソフトウェアで精妙に加工したとしても、提供が難しい種類の経験です。

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2019年3月 1日 (金)

ストローは麦わら

ストローはぼくは使わないので、もっと正確に言うと、ストローが必要な飲み物は家でも店でも飲まないので、ミクロ的にはどうでもいいのですが、最近のストロー素材のデフォであるところのプラスティック製(ポリプロピレン製)が、たとえば一部のファストフード店などでは、ECなどでの流れに応じて、マクロの観点から使用禁止になるらしいです。

以前はストローは麦わら(麦藁)でした。ストローという語の意味そのものが、その素材であるところの「Straw(麦わら)」からきています。夏の必需品だった(今でも一部の人たちにはそうであるところの)麦わら帽子の素材であるところの麦わらです。麦稈(ばっかん)ともいいます。

プラスティック(ポリプロピレン)製のストローが世に出てきて段々と蔓延(はびこ)ってきたときには、その風情のなさに驚きあきれたものですが、それが廃止ということになると以前の風情の一部が取り戻せそうです。全部が麦わらという具合にいかない場合は、麦わらのような品の良い紙製になるのか、それともストローなるものを使わなくなるのか。派手な色彩の紙素材だとかえって興ざめです。

プラスティック・ストロー廃止のニュースを聞いて、プラ以外の素材のストローがあることに驚いている若い女性が少なくないみたいですが、生まれてからずっと麦わらストローの存在を知らないのだから仕方ありません。

余談ですが、夏の終わりの北海道では、麦稈(ばっかん)ロールと呼ばれる、麦の穂を刈り取った後の麦わらを丸めて作った、直径が大人の背丈よりも高い短い円筒形のものが麦畑にゴロゴロと並んでいます。麦稈は牛の寝床に敷かれます。

下の写真は(手持ちの写真がなかったので)「森の中の支配人」さんのTwitter【#畑の学校】からお借りしたものです。麦稈ロールと麦わら帽子がいっしょに撮影されています(「森の中の支配人」さんにはこの場を借りてお礼申し上げます)

Family
       麦稈ロールと麦わら帽

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2019年2月27日 (水)

それなりに丁寧なDM挨拶文と、見えない情報共有

朝刊を取りに行ったら、ある企業からのダイレクトメールが届いていました。昨夕取り忘れたのか気がつかなかったのか。

今まで買ったことのない会社からの商品案内です。その商品とは健康維持補助剤というのかいわゆるサプリメントと呼ばれているものです。どうやってぼくの住所を手に入れたのかと訝っていたら、中に『平素は■ポイント提携先をご利用いただき誠にありがとうございます。この度は、弊社から皆様へ、・・・のご案内を送付させていただきます』で始まるペラの挨拶文が同封されていました。

あるお店で夏の速足歩き用にスポーツシューズを購入した際に勧められて何となく作ったポイントカードです。足の正確なサイズを時間をかけて測定してもらったりもしたので、強く断るのもなんなのでカード保持者になりました。こんなのを作ってさてどうするかと思っていたら、わりによく使うある宅配便会社でも利用できることがわかり、出すたびに勝手にわずかずつたまっていくポイントを配偶者が料金の端数の支払いに充てていました。そうするうちに上のダイレクトメールです。そのDMが家までやってきた背景がわかりました。

その朝刊の一面に以下のような記事がありました(日本経済新聞 2019年2月26日)。見出しと書き出し部分を引用します(『・・・』部分)。

『情報共有先5割が明示せず』
『主要100社調査 閲覧履歴や端末情報』『本人知らぬ間に拡散』

『ネット通販など国内で消費者向けサイトを運営する主要100社の5割が、具体的な提供先を明示せずに外部とユーザーの利用データを共有していたことがわかった。「クッキー」と呼ぶ閲覧履歴データや端末情報のやり取りが多く、使われ方次第で氏名や住所、収入なども特定されかねない。日本では違法ではないが、利用者が意図しない形で情報が広がる懸念も強い。』

20190226
                           日本経済新聞 2019年2月26日

基本的には両者は同じ性格のマーケティング行動で、コンビニの買いもの時にも個人属性の一部はレジで収集されていますが、それも広義には同じことです。これがもっとひどくなると、ほとんど毎日その到着が絶えることがないアカウント情報収集のための詐欺メールになります。

使う側には便利な情報なので販売者側はそれなりのお金を払ってこうした顧客情報の「情報共有」をしていますが、一般消費者にとっては、ひそかに行われるタイプのこの「情報共有」はあまり愉快ではないので、できる範囲で自己防衛するしか対応策はなさそうです。

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