経営とマーケティング

2018年1月17日 (水)

ファスト・フードとしての蕎麦・寿司・天ぷら・鰻

ある程度以上の規模のデパートなら、食堂フロアの品揃えの上で必需品(必需店)は「蕎麦・寿司・天ぷら・鰻」の4つだそうです。それらを中心に、それら以外をそろえる。この4つがないと、デパート側も客側も落ち着かないのでしょう。最近はこの4つのセットにこだわらないデパートもありますが、たいていは見かけます。
 
考えてみたら、この4つは、そもそもの出発が、江戸時代の屋台のファスト・フードです。小腹が空いたときに食べるということもあったかもしれないし、独身で料理をしない職人や商人が消費都市であるところの江戸でいっぱい働いていて、ファスト・フードを消費した。今は、この4つは、お手軽なものから、とても高価・高級で敷居の高そうなものまで幅広くそろっていますが、ファスト・フードとはそもそも外で食べるものです。
 
だから、高級店がそれなりに多いといっても、この4つはファスト・フードの伝統を持ち続けることを運命づけられているのか、時代変化を考慮して、手に入りにくい「鰻」の替わりに手に入りやすい「牛肉ハンバーガー」を配置すれば、「蕎麦・寿司・天ぷら・ハンバーガー」は、街中や駅ビルのお店で、気軽に手軽に食べられます。店によっては、屋台でなくても立ち食いもできる。
 
最近は、ファスト・フードとはジャンク・フードの謂(いい)であることが多いのですが、日本における出発点は、ファストではあってもジャンクという内容ではまったくなかったようです。だから「蕎麦・寿司・天ぷら・鰻」は、今でも食堂フロアで健在です。

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2018年1月16日 (火)

おふくろの味は、食品会社の味?

けっこう以前の話ですが、米国のあるプロスポーツ選手にとっての「おふくろの味」は、ミートソースのスパゲティっだったそうです。久しぶりにそのミートソースが食べたくなったので、シーズンオフに実家に帰ったときにそのおふくろの味を所望したら、ある食品会社の缶詰ミートソースを取り出してきて「これよ」。あるいは、「あれはもう作れないわ。缶詰ミートソースの会社がつぶれちゃったから。」細部の記憶が曖昧ですが、そんな話だったと思います。
 
日本の家庭のおふくろの味は、以前は、食材を別にすれば、主婦が味付けに使う昆布や鰹節などの出汁の種類や量、醤油や砂糖や味醂や酢や塩などの種類と量によって決定され、それがその家庭のユニークな味付けになっており、子供の味覚も、そのおふくろの味によって育てられてきました。
 
正確な商品グループ名には不案内なのですが、「めんつゆ」「鍋のつゆ」と総称されるものが人気だそうです。理由は、出汁・醤油・味醂などがオールイン・ワンで、たいていの料理の味付けに使えて便利だから。こういうと申し訳ないけれど、ぼくには添加物がいっぱいの偽物っぽいものだと思われます。偽物っぽいかどうかは別にして、そういう食品会社の味が、徐々に(ないしは急速に)家庭の味、おふくろの味になっているようです。出汁入り醤油などもこのサブセットです。
 
そういう意味では、その走りはマヨネーズで、マヨネーズに関しては、自分で作るのは簡単だけれどやはり面倒なので、K社のものを選ぶかA社のものを使うか、各家庭で好みが分かれたようです。そのマヨネーズも、最近の宣伝では、競合を意識して、幅広い利用範囲(アプリケーション)を訴求しています。
 
まもなく家庭の味、おふくろの味とは、食品会社の味から選択するものだということになるのでしょう。食品会社の出来合いの味と無縁に育った子供は幸せですが、学校だとまわりの子供と話が噛み合わずに疎外感を抱くかもしれません。

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2018年1月10日 (水)

最近の日本の湯たんぽはすごい

冬の夜は湯たんぽです。ハイテクという用語はなじまないかもしれませんが、最近の日本のポリエチレンの一体成型タイプの湯たんぽは優れものです。デザインや素材の違う、他のもっと高価なものを実際に試したことも、外国製を検討したこともありますが、機能性と使い勝手で現在利用中のものを凌ぐものには出合えていません。
 
使用環境が違えば(屋内で使うのか屋外で使うのか、あるいは、寝室で使うのかオフィスで使うのか)評価が違ってくるかもしれませんが、ぼくの利用環境は冬の夜に寝るときなので、要求される機能性とは朝まで十分暖かいこと、使い勝手とは、お湯を満たす、ふたを閉める、持ち運ぶという準備段階から実際の利用までの一連のプロセスにおけるその使い勝手のことです。
 
付属のヤケド防止用のカバーをかけようとしても、お湯の入った本体が熱くて、料理用の耐熱ミトンを持ち出すようでは使い勝手がよいとは言わない。
 
すばらしいデザインだけれど、どうやってその湯たんぽに上手にお湯を注ぎこむのかよくわからない商品もあります。こういうのも使い勝手がよいとは言わない。
 
湯たんぽ容量に対するお湯の量をそれなりに厳密に規定されたり(容器にほとんど隙間なくいっぱいお湯を入れる、あるいは、お湯の量は容器の80%程度くらい)、お湯の温度は100℃ではなく80℃くらいまでなどと規定されたりすると腹が立つ。今からおいしいお茶を飲むわけではありません。
 
で、今、使っているのは下の商品。カバーは付属のものとひと回り大きいもの用で二重にしています。普段は気にしないことだけれど、SG (Safety Goods) マークがついているのも嬉しい。
 
(【註】「SG」は「Safety Goods」の略。一般財団法人製品安全協会の安全基準に合格した生活用品につけられるマーク。乳幼児用品、福祉用具、家具、家庭用品、台所用品など、多くの認定製品がある。SGマーク製品の欠陥による事故には、最高2000万円までの対人賠償保険がついている。)

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2018年1月 4日 (木)

インターネット経由で聞く世界のラジオ放送

日本国内ではradiko(ラジコ)というパソコンやタブレット端末やスマートフォンがそのままラジオ受信機となるIP(Internet Protocol)サイマルラジオの有料配信サービスがあります。ラジオなので全国各地のAMとFMが対象ですが、通常のラジオではノイズだらけのAM放送でしか聞けないプロ野球の実況中継なんかを聞くにはとても便利です。
 
これをグローバルに拡大して無料で提供しているRadio Gardenというウェブサイトがあります。ドイツのマルティン・ルター大学ハレ校のGolo Föllmerが作ったものだそうです。先日初めてこれを知って、いろいろと聴いてみてなかなかに楽しかったので、配偶者に「こういうの知ってる?」と尋ねたら、「radikoの世界版でしょ」という返事が返ってきました。世界地図上にいっぱいある緑の点をクリックすると地元の放送局が現れるので、好みのものを選択します。
 
世界中のラジオ放送(AMとFM)が聴けるといっても、日本と中国はカバーされている放送局がとても少ない。日本では15局。radikoとの関係も影響しているのかどうかわからないけれど。日本で聴けるのは音楽配信(J-Popやアニメ音楽など)をしている放送局や、英語で発信している放送局だけ。中国は、北京と広州と香港の7局のみ。しかし、インドヨーロッパ語圏の放送局を重視しているというわけでもなさそうです。タイやミャンマーやインドネシアでカバーされている現地語放送局は多い。しかし、ベトナムの放送局はなぜか地図に現れてこない。
 
ぼくは札幌なので、札幌からこのウェブサイトにアクセスすると、最初に地理的にいちばん近い放送局が登場します。「ユジノ・サハリンスク@サハリン《樺太》@ロシア」の音楽放送局で、パーソナリティーの言葉はロシア語です。ロシアの「艶歌」がロシア語で流れてきます。
 
アイルランドやアイスランド(アイスランド語が楽しめる)、ロシア、イラク、カイロのコーラン放送、サウジアラビアの音楽放送、米国西海岸やディープサウスのジャズ、オーストラリア、ニュージーランドの音楽番組や時事放送、ブエノスアイレスのタンゴ放送局などを巡っていると、大放送局とは雰囲気の違う音楽や番組(何をしゃべっているのかわからないにしても)を楽しめます。
 
ラジオなので、とにかく音楽が多い。同じ街で地元の音楽と世界の流行音楽が同じように流れています。モロッコの流行歌を現地語で聴きながら、街の喧騒を想像するのも悪くない。
 
この記事は、レイキャヴィック(アイスランド)のあるFM局の音楽番組をとても小さい音で流しながら書いています。ときどきアイスランド語のおしゃべりが混じります。音だけのほうがレイキャヴィックのホテルの一室にでもいる気分になれます。なんとなく気になったのでレイキャヴィックのこの1週間の気温推移を調べてみると、「『アイス』ランド」なのに札幌よりも暖かい。沿岸部を、暖流のメキシコ湾流が流れているためです。
 
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このサイトにアクセスすると、実際にはとても行けそうもない土地や、もう一度訪れてみたい土地に気軽にヴァーチャルな旅行ができます。現地の声や地元の音楽が聴けるのがいい。

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2017年12月21日 (木)

にぎやかな丸いおにぎり、シンプルな三角のおむすび

日本の美意識と食文化とコメの新たな融合、などというおおげさな表現を使ってみたくなるほど気に入ったのが、「パッカンおにぎり」です。どなたが立ち上げたか、「パッカンおにぎり」の専用サイトもあるので、「パッカンおにぎり」がどういうものかをご存じないかた、上手な作り方を知りたい方は、そのサイトをクリックしてみてください。なかなかに楽しい。
 
こういうブームを通じて、コメのベース需要というか、コメの追加需要が生まれてきます。パカンと口を開いたおにぎりになにを挟んでもいいのですが、和風家庭料理の基本となるようなおかずも多く使われているみたいなので、そういう意味での伝統維持効果、食育効果も期待できる(コンビニやスーパーで買ってきた総菜をそのまま利用するお母さんもいらっしゃるとは思いますが、それはそれとして)。
 
 下の「パッカンおにぎり」の写真はインターネットから勝手にお借りしました(当該おにぎりの作者にはこの場を借りてお礼申し上げます)。具は「右上から時計回りに、焼き鮭+大葉、人参とゴボウのきんぴら、オクラの梅かつお和え、ツナマヨ、唐揚げの甘酢あん」だそうです。スライスチーズか何かをくりぬいて作ったのでしょうか、眼がかわいらしい。子供は大喜びするに違いない。
 
Photo
 
先日、手ごろなお正月料理用の「田作り(ごまめ)」などを買いに配偶者とあるデパ地下を歩いていたら、特別栽培米の2kg袋の品揃えが豊富な米屋さんが、売り場の隣におにぎりのイートインコーナーを作ってありました。ターゲット層は、そこで少量のコメを買ったついでに食べていく主婦層か、米屋のおにぎりを小腹の空いたころに少量だけ賞味したい女性のようです。
 
ここに限らず、デパ地下のイートインコーナーでパンやケーキを食べている中年かそれよりももう少し年齢層が上の女性客は、最近はけっこう多い。
 
ここのおにぎりは、伝統的なつくりの海苔つき三角(△)おにぎりで、1個が200円前後。梅や昆布やオカカは190円台、焼き鮭やタラコはそれよりも10円ほど高い。具は20種類くらい。おいしそうな味噌汁は250円。小腹がすいたらワンコイン、ということです。
 
おコメ好きは、丸いパッカンおにぎりでも、シンプルな三角(△)おにぎりでも、どちらでもお好みで。

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2017年12月19日 (火)

食品包装用ラップフィルム

あるところで、おまけに、食品用のラップフィルムをもらったので、今日は「食品包装用ラップフィルム」(商品にそう書いてある)が話題です。「包装」という言葉と「ラップ」という言葉がダブっているようですが、そういう使い方だということで、ここでは気にしません。
 
日本で家庭向けの「食品包装用ラップフィルム」として流通している商品の原材料は、主に以下の3種類です。
 
1. ポリ塩化ビニリデン(家庭用としてはシェアがいちばん高い、値段も高め。)
2. ポリ塩化ビニル(伸びがよく、よくくっつく。スーパーや飲食店の業務用途で人気。)
3. ポリエチレン(家庭用、シェアは低い。値段も安め。)
 
我が家の食品包装用のラップフィルムのデフォは、添加物の入っていない「ポリエチレン」。「ポリエチレン・フィルム」の欠点はくっつきにくいこと。ただし、冷蔵冷凍庫との適合性はいい。
 
買わないが、高シェアなので、おまけでくれることがあるのが「ポリ塩化ビニリデン」のラップフィルム。フィルムが食品に触れないような場合には添加物を加えて柔らかくくっつきやすくした「ポリ塩化ビニリデン・フィルム」でもよいが、実際には、使わない。
 
我が家では「チン」にはほとんど縁がありません。しかし、食材の冷蔵や冷凍は必須なので、それに向いたラップフィルムを、安全面も考慮して、選択しているというわけです。
 
291
  添加物入り「ポリ塩化ビニリデン」
 
400
  無添加「ポリエチレン」

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2017年12月15日 (金)

顔認証システム雑感

リリースされたばかりのあるスマートフォンの、赤外線センサーを利用した顔認証システムの紹介記事や機能レヴュー記事に目を通すと、指紋認証よりも便利である、顔認証機能の出来が非常にいいという評価が多いようです。ぼくはその機能を使ったことはないのですが、ユーザー側の視点で記事内容を読むと確かにそうだろうと思います。
 
「ヒゲが一晩であり得ないくらいにボサボサに伸びると認証されないかもしれないが、髪形が変わっても、サングラス越しでも認証される」というのが評価骨子です。つまり、少々のことでは本人の顔認証機能は混乱しない。
 
ミステリー小説やスパイ小説の読み過ぎか、あるいはミステリードラマの見過ぎか、機能レヴュー記事に目を通しながら顔認証システムの悪用方法をつい想像してしまいます。ハッキングといった同じ土俵の中での悪用方法ではありません。
 
かりに所有者が犯罪に巻き込まれて、有体にいえば犯罪の被害者になって、犯罪者が所有者のスマートフォンの保存内容を見たいというような場合、顔認証システムではパスコードは顔なので、顔とかが特に傷つけられていないとすれば、ロック解除は実に簡単だということになります。この事情は指紋認証も同じで、パスコード番号を被害者であるところの所有者から暴力を使って無理やり聞き出さなくても大丈夫です。そこに、本人の顔や指があればそれでいい。
 
自分が被害者になった場合の視点からの「認証システム」の優劣比較のレヴューというのもどこかにあるのかもしれませんが、ぼくは寡聞にして知りません。最近、北海道にも北朝鮮からの奇妙な海の訪問者が増えているので、つい、そんなことを考えてしまいました。

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2017年12月13日 (水)

ぜひ試したい飲み物:「燗酒(かんざけ)ボトル缶」

商品紹介記事なんかで目にした折に、「そういう機会があればぜひ試したい」と思う商品はほとんどないのだけれど、これはめずらしい例外です。そういう外出の機会があれば、必ず買うと思います。「ボトル缶の燗酒(かんざけ)」です。
 
室温や暖かくして飲む酒類は、ぼくの知っている範囲では、英国のビール(ビター)、赤ワイン、日本酒(いわゆる「冷や酒」と「燗酒」)、ウイスキー(ストレートとホットウイスキー)くらいです。
 
お酒に限らず、お茶も含めて、暖かい飲み物を外出時に飲みたい場所で自由に飲むことは不可能に近い。コンビニなどで気軽に買えるペットボトルの水やお茶は暖かい飲み物ではありません(たいていはとても冷たいのしかお目にかからない)。最近は淹れたてコーヒーをカップ販売していますが、持ち運べない。だから熱いのが欲しい場合は、自分で手ごろのサイズの魔法瓶に紅茶やコーヒーを詰めて持っていくしかありません。
 
だから、この「燗酒(かんざけ)ボトル缶」というのは嬉しい。そのあたりのコンビニで手軽に買えるのなら、春とは限らず、季節のお花見に便利です。そうすれば、『某月某日天気晴朗、一瓢を携えて老妻と杖を北郊に曳く』(青木正児著「酒中趣」)を楽しめる。蛇足ながら、「一瓢」(いっぴょう)とは日本酒の入った「ひょうたん」のポータブル容器のことです。それを腰に、ゆるゆると散歩して途中で花を肴にいっぱいやる。
 
ほんとうは野球場でも熱燗を一杯やりたいのだけれど、缶や魔法瓶は持ち込み禁止なので、そのあたりは不便です。
 
容器にはアルミのボトル缶で、販売流通チャネルは、コンビニや駅の売店だそうです。このままだと、オヤジの集まる競馬場や競輪場や競艇場でしか消費されない。記事によれば、この日本酒会社は「冬場の屋外のイベントやスポーツ観戦の場でも売り込んでいく」方法を検討中とのことなので、結果を楽しみにしています。

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2017年12月11日 (月)

「80%」の贅沢

「80%」の贅沢とは、100%を諦めて満足度80%で妥協しよう、という意味ではありません。80%の満足度がたいしたものであるとしても。
 
下の絵は、玄米(の構造)です。
Photo
 
この玄米から「ぬか」や「胚芽」を取り除いたものが、白米です。
 
「精米歩合」という日本酒関連の用語があります。白米の、玄米に対する重量割合のことです。したがって、ぼくたちが普段食べている白米の「精米歩合」は、上の絵からわかるように、だいたい90%になります。精米歩合60%の純米酒とは、表面部分を40%削り取って60%まで磨いたコメを使った日本酒という意味です。
 
日本酒を醸造する場合、精米歩合を低くして米粒の中心に近い部分だけを原料に使うほど雑味のない酒ができるといわれています。だから、精米歩合が、60%や55%くらいはまだいいにしても、45%とか38%とか30%とか、あるいはそれ以下といった吟醸酒や大吟醸酒が作られます。そういうのはコメに失礼だろうと思いますが、日本酒の売れ筋の需給はぼくのそういう感想とは関係なく形成されます。
 
「雄町(おまち)」という日本酒用のコメがあります。生産量は多くない。先日、生産地の名前を冠した「赤磐雄町(あかいわ・おまち)」を「精米歩合80%」で作った純米酒(四合瓶)に出会いました。嬉しくなって、衝動買いです。飲んでみました。
 
重厚な感じで、辛口。「淡麗辛口」とは真逆の味わいです。うーん。この「赤磐雄町の精米歩合80%」の日本酒は、電子計測器でいえば、アナログ技術に優れた老練なエンジニアが高級部品を使って設計した超精密測定器みたいなもので、いくら優秀でもデジタル技術しか知らないエンジニアには作れない。だから、ぼくが普段飲んでいる「純米酒」よりも断然値が張るのですが、たまにはこういう贅沢も良しとしましょう。

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2017年12月 8日 (金)

不要なものの排除

本格的なITサービスも手掛ける通販の大手と、検索サービスから出発してIT関連サービスの巨大百貨店のように変貌してきた大手が、それなりに賢いソフトウェアを組み込んだハードウェア製品を、それぞれ、売り出しました。ほぼ同じような製品で、したがって互いに競合します。
 
現状のシステムはお互いに柔軟でよくできているので、現状のままだと、敵のハードウェアやソフトウェアが自社の流通網のなかで勝手に動き回ることになります。敵の製品が動き回れば動き回るだけ、自社製品の流通が圧迫される。それが我慢できない。当然のビジネス感情です。で、おたがいに、敵の製品が自社の流通ネットワーク、サービスネットワークの中で機能しないような方策を打ち出し始めた。外野の観客としては、なかなかに面白そうな喧嘩です。
 
ときどき、テレビで放映されるドラマを録画して、あとで時間のある時に楽しむことがあります。そういう楽しみ方をすると嬉しいのは、60分が45分くらいに短縮されることです。民放の番組は、見る側からすると番組の間に番組提供者のコマーシャルが流れるということですが、番組提供側からすると、主はコマーシャルで、コマーシャルの合間にたとえばドラマのようなものをついでに見せてやる、ということになります。
 
最近は、以前もそうでしたが、ひとひねりしたソフトウェアをAIと呼ぶのが流行です。見る側からすると、なにしろAIの時代らしいので、コマーシャルを全部カットしてコマーシャル以外だけを録画する機能の製品を発売したら人気を博するとは思うのですが、そういう自分の首も絞めてしまうような製品はさすがに販売しないみたいです。ぼくは、観客として、コマーシャルをドラマ部分から区別できます(最近は意識的に紛らわしいのも多いですが)。だから、その気になれば、そういう機能は製品に内在させることができる。
 
余分なものの排除というのは、簡単そうで簡単ではない、ということでしょうか。ある作家のエッセイに次のような内容のものがありました(と、記憶しています)。家庭にたまってしまった余計なものを深夜に夫婦で捨て始めたら、お互いにその作業が面白くなってきて、不用品の整理がどんどんと進んだ。一区切りついたあと、視線を移すと、そこには相手がいた。

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