季節と時節

2017年4月27日 (木)

サクラガサイタ

敷地内の桜を指標に使う地元の気象台の発表はどうなっているか知りませんが、近所のカフェの「街のメッセージ」(黒板)も「桜が咲きました」になったし、早咲きの桜が濃いめの色や薄い色合いでたしかに花を咲かせ始めています。
 
エレベーターで出合った女性ににこっとすると、「やっと桜が咲きましたね」という挨拶が笑顔とともに返ってきました。
 
「花開き世界起こる」というのは、ひとりのサトリが世界全体をさとらせるという意味のようですが、札幌では、桜が咲いたら梅も桃もいっせいに咲き始めます。大阪や東京よりも札幌の方が「花開き世界起こる」を実感しやすいかもしれない。
 
勝手な好みを云えば、桜は満開よりも、六分七分の方が美しい。
 
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2017年4月20日 (木)

赤紫の樹の芽と、黄緑の樹の葉

この二日間雨が降り続きました。外を歩く人間は傘とコートが必要なのでちょっとうんざりですが、発芽準備中の樹々にとっては歓迎の降雨です。雨の結果、植物園や街路の樹々は汚れがとれてきれいになり、芽の数を急に増やし始めました。遠目には赤紫のぼんやりとしたかたまりが急にいくつも空中に浮かんできたと映ります。
 
あと10日もすれば、その赤紫が一斉に黄緑に変化するのですが、気の早いのは、下の写真の左半分のように、他との横並びなどは眼中になく、すでに、いつのまにか赤紫の芽を黄緑の葉に変えています。
 
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芽を葉に変える、芽が葉に変わると書きましたが、ぼくたちは、たいていは、寒い冬が暖かい春になり、赤紫のかたい芽が柔らかい黄緑の葉になるというように、時間の均等な連続性に基づく変化を自然に(あるいは勝手に)意識しています。だから、上の写真のような景色を目にすると、右半分の赤紫には現在であると同時に現在のなかの過去を、左側の黄緑には現在であると同時に現在の中の未来を見ることになります。
 
しかし、そうでないものの見方もあります。緑の葉は緑の葉として、昏いところから常に新しく顕れ続けるのであり、赤い芽が葉になるのではない。春は春として形のない潜在態から瞬間瞬間に新しく生まれ出ているのであり、冬が春になるわけではない。刺激的な見方です。そういう見方でこの写真の光景を眺め直したりもします。

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2017年4月14日 (金)

雪空間と晴れ空間

今日は朝から快晴で、日中の最高気温は16℃になるとのことです。昨日は朝から雪が横殴りに吹雪いていました。気温はずっと氷点下で、日中最高気温も2℃程度だったと思います。夏タイヤに替えたばかりなのにどうしてくれるんだ、という車通勤の人たちのボヤキも聞こえてきそうな冬の一日でした。
 
昨日のような日は、インターネットの天気予報サイトで時系列の雪雲の動きを参考にすることにしています。細かいバラバラの雪雲が移動するらしい。ということは、雪雲の下に入った地域では吹雪だが、そうでない地域では雪は降らない。そういう構図を頭の中に勝手に準備しておきます。
 
札幌の中心部やその近隣は吹雪いており、雪も湿ったのがそれなりに深く、いったんしまい込んだダウンコートと季節の手入れ済みの冬用ブーツを引っ張り出すことになりましたが、所用で出かけた、札幌駅から電車で20分くらいのところでは、地面が黒い。降りてみても雪は降っていません。
 
雪の季節の最中でも雪雲の状況によって、ここまでは雪、ここから晴れといった不思議な線引きが札幌では頻繁に発生します。そういう状況を、たとえば、高いところから観察していると、晴れ空間と雪空間が押し合いをしながら隣接しているのがわかりますが、所要先はその晴れ空間の中に置かれていたのでしょう。
 
昨日は、同じ札幌市内ではあるのですが、雪の降る中から出発し、雪のないところで所用を済ませ、また雪が数センチ積もった場所に戻ってくるという変な一日でした。

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2017年4月12日 (水)

雨と傘は春の印

なんでもない朝の風景です。雨が降っており、道行く女性が傘を差しています。春です。
 
雪ではなく雨が降っているということに、それから雪の日には使わない傘を雨の日には差しているという当たり前の光景に、そこに春があるのを感じます。残雪はありますが、ほとんど気になりません。コートなしでは無理なくらいの肌寒さですが、それも気になりません。
 
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2017年4月10日 (月)

残雪は植物のための水置き場

徐々に少なくなってきましたが、札幌には、まだ、空き地や原っぱがあります。原っぱでは春めいた気温が続くと冬の間に積もった雪が急に解け始めるので、場所によってはそのまわりの道路まで水浸しになります。そういう場所を無遠慮な車が走り抜けると、水が飛び跳ねて歩行者にはいい迷惑ですが、それはヒトにとっての事情です。
 
空き地や原っぱに限らず、街路樹や球根が植わっている一画や区画は、冬の間は、道路の雪の捨て場で、そういう場所では、排気ガスでまだらな濃い灰色にくすんだ雪がまだ少し残っています。
 
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解けた水は、地下に吸収できる量以外は周辺に流れ出しますが、考えてみれば、それはゴールデンウィークの開花にそなえて、一所懸命水遣りをしているようなものです。札幌の5月は「花開き世界起こる」で、梅も桜も桃も、名前のないかもしれない植物も一斉に咲き始めます。残雪は、そのための植物用の水置き場と考えると、水たまりの歩きにくさとも折り合いがつきます。
 
下の写真は札幌よりはずっと南の地域の先週の春の景色ですが、こういう花が我が家の近所で見られるのもまもなくです。
 

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2017年4月 3日 (月)

酒粕(さけかす)の甘酒

お米と米麹(こうじ)、それから60度くらいの温度を一定に維持する容器と半日程度の発酵プロセスの時間があれば、甘酒ができ上がります。できあがったものは、どろっとしていて相当に甘い飲み物なので、たいていは薄めて楽しむことになりますが、お米という食材の持つ自然な甘さを堪能できるし、再認識できます。
 
_b 黒米を混ぜて桃色に
 
甘酒には、酒粕(さけかす)を原料にした簡易版もあります。この場合は砂糖などで甘みを加えるので、甘さの質が違ってきます。どろっとした感じもない。しかし、簡単に作れます。酒粕も吟醸や大吟醸のそれとなると、簡易版の甘酒も深い味わいになる。酒粕にはアルコール分が含まれているので、お酒に弱い方は、ほろ酔いになるかもしれません。甘酒といえばこのタイプという家庭が多いと思います。
 
吟醸や大吟醸の酒粕は蔵元からでないと普通は手に入らない。運が良ければ、毎年11月から3月くらいにデパ地下などで洗練された酒粕に巡り合える場合もあります。最近はインターネット通販という手もあるので便利です。市販の酒粕の季節もそろそろ最後です。
 

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2017年3月30日 (木)

街へのメッセージ

比較的近所にカフェがあります。ぼくの中ではカフェという日本語は自分が使う語彙としてはいまだに定着していなくて、喫茶店という方が違和感がありません。コーヒーやワインやビールなどの飲み物と軽食とおしゃべり空間(ないしは読書空間)を提供するお店のことです。写真は、そのカフェの最近の昼食メニューです。「6種のお豆のアーリオオーリオ」パスタや「お豆ごはん」カレーのお豆は、北海道産に違いない。(豆の関連記事は「いんげん豆と大豆」。)
 
20170329
 
ぼくは、このお店の前を通り過ぎるだけで、中に入ったことはありません。ガラスと木の壁を通して、親し気な仲間が集まるお店という雰囲気が漂い出てくるので、一見には敷居が高い。しかし、それだけだと商売にならないので、実際はいろいろなお客が利用しているとは思いますが、ドアを開けたことはありません。
 
中には入りませんが、通りに向けて配置されている小さな黒板に書かれた「街へのメッセージ」が定期的に更新されるのを見るのが好きです。日曜の早朝など、このお店の開店前の時刻に前を通りかかることがあると、その「街へのメッセージ」をときどきは撮影することにしています。
 
この半年くらいの黒板のうち気まぐれに撮ったのをいくつか並べてみます。なかなか素敵な季節ごとのメッセージになりました。
 
20160906   夏の終わり
 
20161021   秋
 
20170203   冬
 
20170329_2   春の初め

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2017年3月24日 (金)

湯たんぽでホッとするとき

ハイタッチという語があります。ハイタッチ・カスタマー・サービスというような使われ方をするので、たいていは顧客とのレベルの高い人的インターフェスが含意されますが、ある商品がそれを使う人をホッとさせてくれるような場合も、その商品にはハイタッチ属性が備わっているという言い方でいいと思います。

というと大げさですが、ここでいうハイタッチ商品とは湯たんぽのことです。

先日から雪がけっこう解けてきたので気分は春です。しかし、こういうときは得てしてというか例によってというべきか、急に春の雪が降るものです。今朝もそうでした。

春の雪なので陽が出たらすぐに解けるのでそこはありがたいのですが、夜明け前はさすがに冷え込みます。部屋の温度も下がってくる。そういうときにまだ十分に暖かい湯たんぽがあるとホッとします。ホッとさせてくれて、次にはさてそろそろ起き出すかという気持ちにさせてくれます。休日の朝などは、逆に、あとひと眠りの幸せへと誘ってくれます。

ポリエチレンの一体成型タイプのあたりまえの商品ですが、実際に足先で触るということもあるせいか、ぼくにとってはけっこう重宝なハイタッチ製品です。

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2017年3月17日 (金)

3月中旬の歩道、グレーと黒と白

昨日は久しぶりに冬靴(雪の道でも滑らないタイプの靴底をもった少しヘビーデューティな靴)でなく普通の革靴を履いてみました。雪がなくなったわけではないのですが、普通の靴でも大丈夫な程度には雪が溶けてきました。つまり、歩道の相当程度の部分はコンクリートの色で、グレーです。
 
建築工事中の区域に隣接した歩道や空き地の隣の歩道、雑居ビルで管理人が不在か、かりに管理人がいても目の前の歩道の雪かきをまったく気にしていないような場合のそのビルの前の歩道にはまだ雪がそれなりの厚みで残っています。排気ガスで汚れていますが、白の細長い長方形が存続しています。弱りゆく白は、白の拡大をめざして季節の最後の大雪を期待しているのかもしれません。3月下旬にはドカ雪が降る場合も多い。
 
融雪剤( 塩化カルシウム )をいっぱい撒いて雪を溶かした歩道はざらざらとしていて真っ黒です。作りに失敗したマット仕上げの黒のような色合いで、印象的な黒ではありません。
 
だから、車道脇に1キロメートルの長さの歩道があるとして、そのうちの大部分はグレーの連なりですが、その中に白と黒が断続的に入り込み、つまり全体の色の流れは出来のよくない水墨画のようです。
 
実際的なことを言えば、この水墨画の時期は、ヒトの靴とタイヤという車の靴にとってはけっこう過酷な環境ではあります。

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2017年3月13日 (月)

そろそろ春分の日

午後6時でもまだ空が明るいことにふと気づいて、そういえばそろそろ春分の日だという事実に思い至ります。
 
春分の日から夏至に向かう季節、つまり、だんだんと日が長くなると実感できる季節がぼくは一番好きです。もっともお気に入りのおかずは最後の楽しみにとっておき、二番目に好きなおかずでとりあえず幸せになるという子供っぽい習慣に従うことにすると、3月の中旬は二番目にお気に入りのおかずということになります。実際は、二番目のおかずを食べているときの方がいちばん幸せなのかもしれませんが。
 
札幌だと3月中旬の明け方は氷点下で寒いし断続的に雪も降りますが、雪を照らす早朝の陽の具合が冬の終わりを感じさせます。そろそろ昼と夜の長さが同じになります。
 
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