季節と時節

2017年11月20日 (月)

お気に入りの卓上カレンダー

下の写真が、いちばん気に入っている卓上カレンダーです。過去10年、ほかにもいくつか使ってみましたが、これ以上のものには出会えませんでした。
 
このお気に入りは、ある会社のセールスプロモーション用の「おまけカレンダー」です。市販していません。文房具売り場などでも同じタイプは見かけません。なぜ販売しないのか不思議なのですが、何年待っても同じものにお目にかかれない。似たような商品はいっぱいあります。見えないところになにか特許でもあるのでしょうか。わからない。
 
Img_0512_2
 
色使いも含め、デザインがとてもすっきりとしていて、ごちゃごちゃとしていない。ちょっとしたメモ書きができる余白もそれなりにあります。素材は、上部の8個のリングもすべて紙です。金属は使っていない。だから、使い終わったら捨てやすい。
 
プロモーション用のカレンダーということは、一定以上の金額の商品を買うとこれをもらえるということですが、この手の市販の卓上カレンダーは、700円から900円くらいはするので、超短期の投資効率という意味では悪くありません。しかし、しっかりと数量限定なので、タイミングを逸すると手に入らない。2個以上は手に入らない。我が家で当該カレンダー入手責任者であるところの配偶者は、それなりに大変そうです。
 
同じタイプの市販品が2019年版から欲しいと思っていますが、世間はそれほど甘くないかもしれません。

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2017年10月30日 (月)

北海道大学とイチョウ並木とマーケティング

天気も良かったし、寒くもない、絶好の散歩日和なので、北海道大学のイチョウ並木を配偶者と楽しんできました。
 
北海道大学は以前よりも広報活動というかマーケティング活動に力を注いでいるようです。明らかにそうだなと思ったのは、「エルムの森」というインフォメンションセンターや付属のショップが、少し奥まった(といっても正門から奥へ200~250メートルくらいの)場所から、確か数年前に、正門を入ってすぐ左側に場所を移動してからです。
 
ちなみに「エルムの森」はウェブサイトでは次のように紹介されています。
 
『札幌キャンパスの正門をくぐって、すぐ左手です。 JR札幌駅から徒歩7分。東京ドームのおよそ38個分という広大なキャンパスの自然に溶け込む明るいガラス張りの建物がお出迎えします。広いキャンパスの中でほっとくつろげる空間。環境・省エネ対策や、バリアフリーにも配慮した建物です。』
 
だから、キャンパスを歩いている、学生や教職員以外の札幌市民や日本語以外を話す旅行者もけっこう見かけますが、キャンパス全部を踏破するにはそれなりの覚悟が必要です。学生は自転車で場所を移動する。ぼくは配偶者と一度だけその踏破をやったことがあります。
 
他の大学もそうでしょうが、北海道大学は市民にオープンなセミナーやシンポジウムの開催も多い。ぼくも農業・農作物関係のセミナーや会議にときどき参加するので、そういうときはその前後に時間があれば樹木の多い広いキャンパスの一部を散策します。
 
イチョウが黄色くなる時期には、イチョウ並木やその周辺は黄葉をめでる市民や観光客で混雑します。それを利用した(マーケティング活動である、とぼくには思われる)「北大金葉祭(こんようさい)」という名のイベントも開催されています。数年前に開始されたそうですが、ごく最近までぼくは気づかなかった。そのイベントの開催期間(2日間のみ)は午後6時から9時まで、ライトアップもされています。
 
ぼくたちがイチョウを楽しんでいた間、そのイベントのひとつとして、芝生の上では、パイプ椅子に座った30人から40人の聴衆を前にジャズが演奏されていました。演奏しているのはキーボード、ギター、エレキベース、ドラムスの学生カルテットで、ドラムスは女性。ビル・エバンス・トリオを電子的に柔らかくしたような静かな音が流れてきます。もっと時間があれば、パイプ椅子のひとつにしばらく腰を掛けていたと思います。
 
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2017年10月27日 (金)

『熊出没注意』

札幌市中央区のある場所で出合った赤い掲示板です。『熊出没注意』と書いてあります。掲示板の日付は、平成29年10月24日(今週の火曜日)。
 
札幌の中央区というのは、北海道庁や北海道警や地元企業の本店ビルなどが立ち並ぶ地域ですが(それから、ススキノというきれいな女性がたくさん働いている夜遅くまで明るい街もある地域ですが)、わりにそばに500メートル程度の高さの山もあるので、山にドングリなどの餌が少ない場合には冬眠前に食べものを求める熊(ヒグマ)が、山と隣接した住宅地に出没する場合もあります。
 
この掲示板にある「クマの足跡」が見つかったのは、その標高500メートルくらいの山のハイキングコースの途中だと思われます。
 
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続・楓(かえで)

楓(かえで)」の続きです。
 
桜に早咲きと遅咲きがあるのと同じで、楓というのも一挙には紅くならないものらしい。
 
そういうこと、つまり、樹によって色づきがゆっくりのと早いのがあるのはわかっていましたが、同じ樹に茂っている葉にも、紅になったものとその前の段階の黄色いもの、まだ緑の状態のものがきれいに同居しているのがあることにはあらためて気づきました。
 
そんなことがあってもおかしくはないのですが、たいていは、色づき具合はそろっている(という記憶がある)ので、この樹はちょっと変わっている奴かもしれません。
 
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楓の落ち葉には風情があります。下の写真は上の楓の夕方の落ち葉です。風が出ると吹き飛ばされてしまって、吹き溜まりで他の葉と一緒になります。落ち葉の吹き溜まりは暖色系の混合で、しばらくは見飽きない。
 
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2017年10月25日 (水)

近所の秋と街の稜線

稜線(りょうせん)とは、峰から峰へと続く線、山の尾根のことです。しかし、街にも稜線(りょうせん)があり、複数の建物の屋根の連なりや、オフィスビルが連続するなかで街の稜線を楽しむこともできます。ビルとビルの間に適度な空間があり、ビルの高さが暗黙の了解で調和している場合には、夜明け前や夕刻の稜線は美しい。昼間も、建物の稜線を背景に、街路樹や植物園の樹々を前景にすると、場所によっては、構図のきれいな秋の札幌を堪能できます。
 
札幌市内も、ここ数年はその中心部に高層のオフィスビルや高層の集合住宅が次々と現れるので、地方経済的にはご同慶の至りですが、穏やかだった街の稜線に乱れが生じてきました。街の稜線設計家、稜線管理係といった職業でもあって、そういう職業が機能していれば別ですが、そういうことは起こりそうもありません。
 
ずいぶんと以前、東京では新宿の十二社(じゅうにそう)通りが好きだといった香港生まれの中国人がいました。その理由を聞くと、その一画は東京らしくなく、建物の高さがそろっているからだと答えました。
 
台風が急に雪を連れてきたので、短い秋を覚悟したのですが、雪は一日だったので、札幌はゆったりとした秋です。落葉樹の葉の色づきが少し加速されたくらいの影響にとどまりました。街の稜線がだんだんと楽しめなくなったので、眼は街路樹に向かいます。秋の木漏れ日が気分をなごませてくれます。
 
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2017年10月24日 (火)

漬物雑感

「タクアン」は仕込みが終わったので、あとは順調に発酵が進むのを待つだけです。新鮮な白菜や大根が出回る時期は、「白菜の浅漬け」か大根の「べったら漬け」が我が家の漬物の定番です。
 
「白菜、塩、輪切りの鷹の爪」にしっかりと重石をかけて数時間から1日程度、常温の涼しい場所や冷蔵庫に置いておけばおいしい「白菜の浅漬け」ができ上がります。簡単です。
 
縦に二つに切った、頃合いの大きさの「大根」の切り身を塩漬けにしたのを、わずかな塩と唐辛子と柚子を加えた甘酒に、五日から一週間くらい漬けこんでおくと、「べったら漬け」ができ上がります。軽い塩味と軽い甘みが協調した、タクアンなどとは方向のちがう軽快な感じの漬物です。
 
ただ、「べったら漬け」には、甘酒が必要で、甘酒は麹と白米で作ります。作り慣れると簡単ですが、やや敷居が高い準備作業かもしれません。その工程は、「①うるち米をお粥(かゆ)にする。②お粥を60℃に冷ます。③そこに麹を入れて混ぜる。④そのあと60℃に近いそれ以下の温度で10時間ほど発酵する(ヨーグルトをつくるための電気式容器などを利用すると便利)。⑤でき上がる。」です。
 
タクアンなど冬の漬物を準備する時期に、気の利いた小売店の野菜売り場などに立ち寄るのはけっこう楽しいものです。通常販売しているものの3倍くらい大きい白菜がいくつもどんと置いてあったり、10本入りの箱売り青首ダイコンの箱が積み重ねられています。お店によっては札幌大球という巨大なキャベツが並んでいる。漬物関連コーナーは、塩、麹、鷹の爪、クチナシなど必需品で埋まっています(クチナシの黄色が必需品かどうかは別にして)。
 
我が家は、ニシン漬けなど魚介類を素材とする漬物は苦手なので作りません。しかし、以前、松前町に宿泊した時に旅館で出された「松前漬け」(素材は、数の子、スルメ、昆布)がとてもおいしくて、すぐそばの漬物屋でその長持ちしない松前漬けを冷蔵便で自宅まで送ってもらったことがあります。それほど旨かった。デパートなどで売っている袋詰めにした添加物がいっぱいの松前漬けには食欲がわきません。
 
考えてみると、松前漬けの材料は、それが江戸後期に松前藩で生まれた当時は、ニシン(数の子)もスルメイカも昆布も塩も大量に獲れた安価な食材だったので、ぼくたちが白菜の浅漬けを作るように、松前周辺の家庭ではとても気軽に松前漬けを漬け込んでいたのでしょう。

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2017年10月23日 (月)

天日干しした大根を、樽に詰める(2017年度版タクアン)

今年は、大根そのものもとても良質だったし、陽射しと気温と湿度に恵まれたので、タクアン用大根の天日干しは実質八日間、つまり干し始めて九日目の午後で完了です。途中雨模様の日が一日ありましたが、遅い午後から明け方までの風の少ない雨降りだったので幸運でした。
 
大根を干すときは、暖かすぎてもダメ、寒すぎても凍るのでダメ、だから、札幌では、10月最後の週に干すという知恵が伝わってきたのでしょう。我が家は、天候のことなどをいろいろと考えて、今年の天日干しスケジュールをその知恵よりも10日ほど前倒ししました。
 
写真は、干し始めてまる七日間経過した時点の24本の大根の様子です。3本セットが8組で24本。水分が少なくなり全体が縦にも横にも縮んで皺が寄り、自重でそれぞれに「へ」の字になっていますが、念のため、さらに24時間、秋の陽と風と夜の寒さのなかで過ごしてもらいました。
 
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下が、干しあがった24本。並べてみました。夕方に、大根の記念撮影です。
 
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タクアンの材料は、天日干しの完了した大根、塩、米麹(こめこうじ)、米糠(こめぬか)、鷹の爪です。塩・米麹(こめこうじ)・米糠(こめぬか)・鷹の爪はいっしょに混ぜ合わせ薄茶の粉を作っておきます。同時に用意しておくのは、44度の焼酎と日本酒。焼酎は容器の雑菌消毒用です。
 
ちなみに、今年の大根24本の合計乾燥重量は12.5kg。塩の量は乾燥重量の4%と決めてあるので、500g。使った米糠は3kg。米麹は200g。鷹の爪は掌いっぱいくらい。カビると嫌なので、鷹の爪のヘタは切り取っておきます。
 
大根を、薄茶色の粉でサンドイッチにするように一層ずつ、一斗樽(正確には19リットル入りのホーロー容器)にすき間なく詰めていき、各層の上に鷹の爪を6~7個ずつ配置します。複数の大根の層ができあがります(今年度は5層)。一番上にかぶせる薄茶の粉は多めにします。
 
詰め終わったら、大根の上に大きなポリ袋かなんかを敷き、足のサイズが容器に対して余裕のある配偶者がその上に立ち、足で踏み固めて、全体を落ち着かせます。配偶者は年に一回のこの作業がけっこう気に入っているみたいです。今回は、ぼくもこの足踏みに参加しました。
 
大根は干したといっても水分は残っているので、適度な重石をかけておけば、全体が湿ってきますが、その呼び水として日本酒を使います。上から一合程度を軽く注いで表面全体をしっとりとさせる。数日間、室内で発酵開始の按配を確認し、それが確認できたら戸外に出して、来年の1月中旬くらいまで寝かせます。
 
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大根24本というのは、我が家の消費量は、週に1本から1本半くらいなので、知り合いに差し上げる分があるとしても、1月中旬から食べ始めて5月の連休くらいまでは大丈夫な量です。

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2017年10月17日 (火)

楓(かえで)

こんなに桜があったのか、と桜の樹の多さに驚くのは札幌では5月の連休の桜の花が開く頃ですが、そしてこんなにも楓(かえで)があったのか、その多さに気づくのは10月の下旬にさしかかり楓の葉が紅くなるころです。
 
以前にも書きましたが、札幌市でいちばん本数の多い街路樹は「ナナカマド」で約35,000本。サクラ類は9,000本余りで8番目。楓は21,000本くらいで、本数は3番目に多い。
 
楓はおとなしい風情の樹なので春や夏は確かに緑の穏やかな塊としてそこにあるのに、景色に溶け込むというか、景色の構成要素の目立たないひとつとして、それ以上の立場を主張しないと決めているようです。しかし、10月下旬以降だけは例外で、紅く色づくことで自己規制の枠を取り払います。
 
通りを歩くと緑や黄色い葉の中に次から次と赤い実が並ぶのはナナカマドで、これは近寄って観賞する赤。楓は、塊全体が紅になるので少し離れたところから味わう紅、とそれぞれ個性が違います。
 
今はまだ10月の中旬なので、たいていの楓は、一部がごくわずかに色づき始めたところです(左の写真、右は9月中旬の楓)。燃えるような色の塊を提示してくれるのはまだ先です。
 
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2017年10月16日 (月)

タクアン用の大根の天日干し(2017年度版)

先週の土曜日(10月14日)は朝から晴れで、札幌近郊の農家に注文してあった有機栽培の小ぶりな大根26本がそのほかの野菜といっしょに届いたのが午前10時。その中で、最もサイズの大きな2本をベッタラ漬けに回し、24本は、タクアンづくりのためにすぐに干し始めます。
 
干す前に、葉をスパッと落とした24本を並べてみました。
 
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3本ずつをセットに麻ひもで結わえますが、ひもの結び方を書いた手作りメモを引っ張り出してやり方を確認します。1年に1度の作業なので念のため、です。
 
下は、ベランダに干し終わった直後の24本。陽射しがいい。
 
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その日の午後2時の気温と湿度を確認すると、気温は14℃、湿度は41%でした。気分のいい天日干し開始日の午後です。
 
ダイコンの天日干しには10日は必要です。当たるか当たらないかよくわからない天気予報によれば、今後10日くらいは、途中の雨の1日を除いて、天気は天日干しに向いているみたいです。気温も明け方の4~6℃から午後の11~15℃くらいの範囲で推移するらしい。けっこうです。
 
とすれば、今はまっすぐな大根も、10日後には、「く」の字や「へ」の字になっているはずです。その「く」や「へ」の両端をもってもっと折り曲げると「つ」の字が現れます。その確認作業が何とも楽しい。

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2017年10月12日 (木)

雪虫とタクアン

弱弱しくふわふわと舞うように飛ぶ白い虫に出会うと、その日から1週間から10日ほどで初雪だと言われています。だいたい当たっています。週間天気予報よりも雪に関しては正確だと思う。昆虫の本能をなめてはいけない。その白い虫は雪虫(ゆきむし)と呼ばれています。
 
今週の月曜(体育の日)に、配偶者と近所を散歩中に、彼女がゆっくりと飛んでいる雪虫を見つけました。
 
タクアンを作るためには10月の最後の週に大根を干し始めるというのが札幌の主婦の伝統的な知恵です。早すぎると大根が腐ってしまう。遅すぎると、寒くなりすぎるし、雪が降る。
しかし、去年は、ヒト(配偶者とぼく)の直感で、いつもよりも1週間前倒しで作業を開始して、それが正解でした。
 
今年からは、雪虫を見たら、その翌日から、タクアン作りの準備にとりかかるというふうに知恵を改良した方がいいかもしれません。手ごろな大きさの品質の良い大根を予定の本数だけ手に入れる準備をする、米麹と良い塩と鷹の爪を用意する・・・。糠(ぬか)は有機栽培の玄米を日常的に精米しているので自宅に十分にある。
 
手元にその雪虫の写真がないので、「えんがる(遠軽)で見た」という北海道・遠軽町にお住いのかたのブログからお借りしました。雪虫が林の中を舞っています。この場を借りてお礼申し上げます。
 
Photo

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