季節と時節

2017年7月18日 (火)

目で見る風鈴

札幌では気温が28℃を超えると「暑くて死にそう」という女性が少なくありません。この10日間は(昨日と今日は雨で過ごしやすいですが)、嫌になるくらい暑くて日中の最高気温が32~33℃だったので、体が寒冷気候仕様にできあがっている彼女らはどう対応しているのでしょうか。
 
関西方面のお知り合いから苦情をもらったことがあります。北海道の夏のゴルフ場というのは、白樺の間をひんやりとした風が吹き抜けていくものだと思っていたのに、このうだるような暑さでは、地元でプレイした方がよほどましだった。うーん、札幌でもエアコンなしでは過ごせない日がひと夏に一週間から十日くらいは確実にあります。
 
風鈴は戸外のかすかな風を音にかえて涼を感じさせてくれますが、モンステラの大きい葉はゆるやかな揺れで部屋を涼しくしてくれます。写真のような室内の一輪挿しだと、たとえば扇風機の柔らかい風が葉に当たりそれが引きかけたときに、去っていく風に引かれるようにその大きな葉が少しだけ回転し、そのとき室温がそのぶん下がるようです。
 
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2017年7月 7日 (金)

走る女性、自転車に乗る女性

これは経験値にもとづく偏見ですが、自転車に乗っているのが女性だと用心するようにしています。向こうからやってくるその女性の目を見ても次の行動予測がつかない場合があるからです。それから、よほど急いでいるのか人ごみの中を自転車で大胆にすり抜けていく豪の女性自転車ライダーもしばしば見かけます。
 
この時期は、夏至が過ぎたとはいえ、午後7時過ぎまでは十分に明るいので、夕方の6時から早歩きの散歩を、信号にできるだけ邪魔されないような場所で1時間ほど喩しむには最適の季節です。
 
先日は、その1時間で頻繁に女性に出会いました。
 
すこし脇にそれて感心して見入ったのは、7~8人の女子高校生と思しきグループで、むこうから素晴らしいスピードで走ってきます。そろいのユニフォームではないのですが、使い込んだ雰囲気の運動着で、とてもしまった体つきです。7~8人は縦に伸びていましたが、みんな気持ちよさそうに駆け抜けていきます。あきらかに運動部の女の子です。
 
勤めを終えたあとのジョギングなのでしょう。アラサー女性がきれいな姿勢で近づいてきます。呼吸は乱れていません。速度もなかなかのものです。その数十メートル後にまた別の20代なかばの女性ジョガーがやってきます。彼女も勤務後の運動でしょうか。なにが楽しいのかよくわからないようなゼーゼーハーハージョガーの男性も見かけますが、そういうかたとはレベルが違うようです。
 
背後になにか嫌な雰囲気を感じたので振り返ろうとしたら、振り返る間もなく相当な速度で体のすぐそばを自転車がすり抜けていきました。運転しているのは女性でした。アラウンドサーティー。ぼくが同じ速度で前を向いたまま歩き続け、決して振り返ったり体をよじったりすることはないであろう、その結果、接触事故を起こすなどということは決してないであろうと決めているような運転ぶりでした。この手の運転が得意な女性にはそれなりの頻度で遭遇します。
 
背後から近づいてくるものの感じにふと振り返ったときに、申し訳なさそうな表情で抜いていってくれる女性もなかにはいて、そういうときにはホッとしますが、そういうかたとの出会いは、その夕方はありませんでした。

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2017年6月29日 (木)

大きいバジルと小さいバジル、走る人と歩く人

同じ袋に入っている種で同じように発芽させても、成長速度に差が出ます。気がつけば、ひとつだけのんびりとしているのがいます。早く大きくなってくれるタイプは最初の収穫がそれだけ近いということなので嬉しい。しかし、ゆっくりタイプというのもかわいらしい。生長の個体差というのは種の中に埋め込まれているらしい。
 
すでに気持ちいい散歩の季節ではあるのですが、スニーカーや運動靴と半袖シャツで1時間くらい歩きまわるのが楽しい時期が近づいてきました。昼間の暑いのは嫌なので、週末の明るい夕方が、早歩きの時間帯としては、いちばん気持ちがいい。
 
そういうときに毎回不思議に思うのは、歩くのではなく走るのが好きな人たちが大勢いるということです。いかにも長距離を走る速度でリズムよく駆け抜けていく人もいれば、歩く配偶者やぼくと変わらぬ速度でゼイゼイといいながらジョギングする人もいる。ジョギングといっても、ぼくが歩く速度を高めたら抜いていけそうなペースです。でも、走ることが好きらしい。
 
こういう好みの個体差は、どこから来たのか。
 
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2017年6月22日 (木)

夏至のお祝い

札幌のような北の街で暮らしていると、個人的に一年でいちばんお祝いしたいのは一年で昼がいちばん長くなる「夏至」の日です。しかし、6月21日~22日というのは、日本の各地は梅雨の最中だし気温も高いので、鬱陶しくて、お祝いという気分ではないのかもしれません。でも、ぼくとしてはお祝い気分に浸りたい。
 
夏至の周辺にディオニソス的熱狂を求めると札幌では6月上旬に「よさこいソーラン」とという団体演舞風があります。しかし、ぼくの欲しいものではありません。
 
夏至のころの花は、札幌では「アカシア(ニセアカシア)」ですが、地味な白い花です(写真)。「アカシアの雨に打たれて」という歌詞がよく似合う雰囲気の花で、ディオニソス的熱狂とは程遠い。
 
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で、バジルです。いつもは、屋内で発芽させてから素焼きの鉢植えに移すのですが、今回は戸外に置いた土ポットに直接種を播いてみたら、ゆるゆると夏至に合わせて発芽してきました。ぼくと同様に日照時間の長さを一番楽しんでいる。つまり、両者はある種のディオニソス的な傾向を共有していると、無理して言っておきます。
 
20170622rev
 
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2017年6月20日 (火)

遊歩道の白樺

札幌駅から隣の駅まで、風情のある遊歩道が続いています。途中、自動車道路に横切られて信号待ちなどする個所もいくつかありますが、春から秋にかけては種類の違う緑がいっぱいでその横や下を気持ちよく散策できます。
 
JRが鉄道を高架にするときに、以前に地上に線路があったあたりを樹木の多い遊歩道にしたらしいのですが、歩くときに伝わってくる設計者の意図がぼくは大好きです。札幌駅に近い方から順に「紅葉の道」、「さくらの道」、「木の実の道」、そして「白樺の道」の4つの区画があり、案内板の内容を引用すると、各区画の樹木類は
 
■「紅葉の道」は「イタヤカエデ・カツラ・ヤマモミジ・アカナラ・ツツジ・ニシキギ」
 
■「さくらの道」は「エゾヤマザクラ・ソメイヨシノ・ヤエザクラ・ウツギ・ツツジ」
 
■「木の実の道」は「ナナカマド・イチョウ・ヤマグワ・エゾノコリンゴ・ニシキギ・ハマナス・アキグミ・エゾニワトコ」
 
■「白樺の道」は「シラカバ(並木)」
 
となっています。つまり、札幌の落葉広葉樹の優美と絢爛を季節に応じて堪能できます。下の写真は、先週末午後の「シラカバ並木」の一本です。雪の降り積もる時期は楽しくありませんが、それ以外は週末の散策目的にかなった遊歩道だと思います。
 
Img_0918

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2017年6月15日 (木)

杉(スギ)と白樺(シラカバ)

以前、札幌ではないところで暮らしていたころは、けっこうなスギ花粉症でした。北海道は函館あたりがスギの北限なので、スギ花粉症の人は、函館よりも北で暮らしていると、スギ花粉症とは縁が切れます。製薬会社のウェブサイトの「花粉カレンダー」によれば、北海道のスギ花粉の時期(スギの開花時期)は3月中旬から5月上旬だそうです。
 
数年前に、スギ花粉の影響が消えたことを確認するためにアレルゲン検査を受けたことがあります。スギの影響はきれいに消えていました。しかし、医者からは「北海道には、スギはなくてもシラカバがあるので、閾値(いきち)を超えるとシラカバ花粉症になる可能性はある」と脅されました。脅されましたが、シラカバ花粉症とは、ありがたいことに全く縁がありません。しかし、医者の話では、北海道にはシラカバ花粉症の人が多いらしい。
 
北海道におけるシラカバ花粉の時期は、同じカレンダーによれば、4月中旬から6月末までです。近所の街路樹の一部がシラカバですし、公園などにもシラカバは多い。写真は札幌市内の公園の5月末のシラカバです。
 
5 白樺(シラカバ)
 
北海道や東北にシラカバが多いといっても、全国でやみくもに植林されその後の間伐作業などのメンテナンスがとてもいい加減だったスギとは「政治経済的な文脈における樹のタイプ」が違うと考えています。
 
かつてスギ花粉症だったからといってスギ一般が嫌いなわけではなく、天然の秋田杉で作った大舘(おおだて)の「曲げわっぱ」の飯切や弁当箱は我が家の大切な必需品です。
 
Photo 秋田杉の「曲げわっぱ」弁当箱
 
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2017年6月 9日 (金)

札幌は梅雨はないが、雨は降る

「札幌は梅雨はないが、雨は降る」などと書いていると、「象は鼻が長い」というタイトルの印象深かった日本文法の本を思い出します。

先週か先々週の土曜日は多くの小学校で運動会が開催される日だったと聞いていましたが、雨だったようです。やり直しはできたのでしょうか。お弁当やおにぎりを作るほうは大変です。しかし、おにぎりが続いて大喜びの子供もいるかもしれません

水曜日の夕方から「よさこいソーラン祭り」というイベントが始まったみたいです。大通公園の近隣には「土日、通行止め」の看板がきれいな間隔で並んでいます。不思議な衣装のオニーサンとオネーサンがチームで踊ります。会場はうるさいので、期間中は会場付近には近づきません。

興味のないイベントですが、2年ほど前から、ぼくはこのイベントを夏至のお祝いの前夜祭みたいなものだとみなすようにしました。そうすると、相変わらず会場には近づきませんが、この催し物と折り合いがついてきました。水曜の夜から強い風が吹き、木曜の朝まで結構な量の雨が降りました。参加者は風邪などひきませんように。

6月の札幌はさわやかなのでジューン・ブライドがよく似合います。冷たい雨も降ります。

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2017年5月24日 (水)

魚の切り身のマーケティング

なかなかに気の利いたポップメッセージに出会いました。場所はさるデパ地下の魚売り場、丸ものの対面販売のコーナーではなく、パックにした切り身を並べてあるエリアです。
 
商品名(魚の種類)、産地(水揚げ地)、値段、消費期限など、食品表示関連の法律で決められている項目だけをラベルに記載というのが、ぼくが記憶している限り、このお店のやり方でした。丸ものの対面販売のコーナーでは、たとえば厚紙にその魚の宣伝文句を書けますが、切り身パックに関しては、目玉商品を除き、普通はそんな場所がない。
 
どこかの地域のお店でそれをやり、お客の評判がよかったので取り入れたのか、それともそのお店が始めたのかわかりませんが、商品ラベルにポップ(宣伝文句)を入れたところがなかなかにいい。
 
「時さけ」というのは、もともと「時不知(ときしらず)さけ」と呼ばれていた(今でもそう呼ばれていますが)鮭で、なぜ「時不知」かというと、鮭は秋に大量に収穫されそういう鮭は「秋さけ」と総称されています。秋ではなく春に水揚げされる鮭なので「時しらず」と呼ばれるようになったそうです。
 
味は、断然「時不知」です。だから、この時期の鮭は、本当は、時を知らないのではなく、(ヒトにとっておいしい)時を知っている鮭ということになります。「時さけ」と呼ぶのは理にかなっています。鮭は秋、ということにとらわれている人たちには、「生時さけ(北海道産)〈今が旬!!〉」というのはポップだけではなく啓蒙メッセージの役割も兼ねています。
 
それから、黒カレイの簡単でおいしい食べ方をよく知らない、たとえば、奥さんになったばかりの女性や独身男女には「くろがれい(紋別産)〈お煮付がおすすめ〉」というのは、とてもシンプルで訴求力のあるアプリケーション(調理)ノートです。
 
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2017年5月17日 (水)

新しい緑と古い緑

街路樹の柔らかい新緑が楽しめる時節になりました。写真は「エゾモミジ」です。この時期の樹々の緑色はその色合いが日々変化するので、ぼんやりとしているとその柔らかさをめでる頃合いを逃がしてしまします。
 
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小さい鉢に入っていたのを買ってきて、鉢を大きなものに取り換えながら8年以上お世話になってきた観音竹(「竹」という名前がついているがヤシ科の植物)を先日、処分しました。定期的に間引きはするのですが、成長力が強いので鉢の容量が限界のようです。葉の先の様子から判断すると根詰まりを起こしているに違いない。
 
これ以上大きい鉢は重くてぼくの手に負えないし、葉の掃除も大変なので、思い切って処分することにしました。頑丈なタイプの剪定鋏でバシャっバシャっと切っていきます。頃合いの大きさと長さに切りそろえて、燃えるゴミにしました。
 
今まで観音竹があった場所は何もない空間になりました。その空間を別の何かで埋めるか、それとも余分なもののない見通しのよさを、さらに、楽しむか。
 
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2017年5月15日 (月)

道路わきの春

上の薄紫色はビンカ・ミノールという名の植物で公的な建物の敷地や公園、車道わきの街路樹用の細長い緑地のグラウンドカバーとしてよく使われています。花の色は写真のような淡い紫、他に濃い紫や白いのもあります。最初にきちんと植え付けておけば、毎年、この時期になれば、緑の葉が地を這い花が咲く。寒い土地でも大丈夫。
 
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ビンカ・ミノールの近所やとなりで、西洋タンポポがいっぱい、黄色い花を咲かせていました。写真は、そのごく一部です。商用先まで歩いている途中で撮影。その日も、薄めのコートを羽織らないと寒い朝だったのですが、写真の彼らには気にしていない風情でした。こういうのは歩いていないと出会えません。
 
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