植物と花

2017年12月 4日 (月)

今年の松市は12月9日

比較的近所の花屋さんに「松市 12月9日」と大きく書かれたポスターが貼られていました。結婚式やその披露宴のフラワーアレンジメントといったものがその花屋さんのビジネスの中心ですが、お正月などには一般消費者にも、とてもセンスのいいお正月飾りだけでなく、単品の松や南天なども販売しています。
 
で、「松市」とは、新年の門松やお正月の生け花用の各種の松(枝若松や大王松など)を専門に扱う市のことで、「松市 12月9日」とは、今年はその市が12月9日にあるという意味です。だいたい全国どこの花卉(かき)市場もそのあたりに「松市」を開催するみたいです。
 
だから、花屋さんは、お正月飾り用の松は必要量を全部その日に仕入れて、年末近くまで保管し、それをそのまま売ったり、付加価値のついた飾り物に組み込むということになります。
 
下は、何年か前のお正月飾り。根付き松を買ってきて、それをそのまま使ったもの。とても簡素な門松です。今年は、玄関用には、昨年や一昨年と同様、その花屋さんで、センスの良いお正月飾りを買うことになると思います。
 
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2017年11月27日 (月)

街路のフラワーアレンジメント

けっこうな量の雪で、他の地域もそうかもしれませんが、11月の下旬から、深い秋の空気を味わうことなく、そのまま冬に入っていってしまいそうです。
 
枝だけの街路樹は少し侘しい。枝に鳴る木枯らしからは冬の寒さがしみだすので景色としては葉の落ちた冬の樹の枝だけの図柄が好きだという方もいるかもしれませんが、その枝に白い雪が絡みつく情景も悪くありません。
 
イチョウ並木に雪が積もっているのは風情です。枝の上や枝の分かれたあたりに雪が落ちないように乗っている。茶色と白の世界です。それが道路に沿って向こうへと伸びている。
 
自然は茶と白の世界だけでなく、赤と白の世界も演出してくれます。赤いナナカマドの実に雪が積もりました。雪は落ちずに身の上に座りつづけています。札幌にはナナカマドが多い。いろいろな場所で似たような赤と白の砂糖菓子を楽しんでいるかたも多いに違いない。
 
 
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2017年10月30日 (月)

北海道大学とイチョウ並木とマーケティング

天気も良かったし、寒くもない、絶好の散歩日和なので、北海道大学のイチョウ並木を配偶者と楽しんできました。
 
北海道大学は以前よりも広報活動というかマーケティング活動に力を注いでいるようです。明らかにそうだなと思ったのは、「エルムの森」というインフォメンションセンターや付属のショップが、少し奥まった(といっても正門から奥へ200~250メートルくらいの)場所から、確か数年前に、正門を入ってすぐ左側に場所を移動してからです。
 
ちなみに「エルムの森」はウェブサイトでは次のように紹介されています。
 
『札幌キャンパスの正門をくぐって、すぐ左手です。 JR札幌駅から徒歩7分。東京ドームのおよそ38個分という広大なキャンパスの自然に溶け込む明るいガラス張りの建物がお出迎えします。広いキャンパスの中でほっとくつろげる空間。環境・省エネ対策や、バリアフリーにも配慮した建物です。』
 
だから、キャンパスを歩いている、学生や教職員以外の札幌市民や日本語以外を話す旅行者もけっこう見かけますが、キャンパス全部を踏破するにはそれなりの覚悟が必要です。学生は自転車で場所を移動する。ぼくは配偶者と一度だけその踏破をやったことがあります。
 
他の大学もそうでしょうが、北海道大学は市民にオープンなセミナーやシンポジウムの開催も多い。ぼくも農業・農作物関係のセミナーや会議にときどき参加するので、そういうときはその前後に時間があれば樹木の多い広いキャンパスの一部を散策します。
 
イチョウが黄色くなる時期には、イチョウ並木やその周辺は黄葉をめでる市民や観光客で混雑します。それを利用した(マーケティング活動である、とぼくには思われる)「北大金葉祭(こんようさい)」という名のイベントも開催されています。数年前に開始されたそうですが、ごく最近までぼくは気づかなかった。そのイベントの開催期間(2日間のみ)は午後6時から9時まで、ライトアップもされています。
 
ぼくたちがイチョウを楽しんでいた間、そのイベントのひとつとして、芝生の上では、パイプ椅子に座った30人から40人の聴衆を前にジャズが演奏されていました。演奏しているのはキーボード、ギター、エレキベース、ドラムスの学生カルテットで、ドラムスは女性。ビル・エバンス・トリオを電子的に柔らかくしたような静かな音が流れてきます。もっと時間があれば、パイプ椅子のひとつにしばらく腰を掛けていたと思います。
 
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2017年10月27日 (金)

続・楓(かえで)

楓(かえで)」の続きです。
 
桜に早咲きと遅咲きがあるのと同じで、楓というのも一挙には紅くならないものらしい。
 
そういうこと、つまり、樹によって色づきがゆっくりのと早いのがあるのはわかっていましたが、同じ樹に茂っている葉にも、紅になったものとその前の段階の黄色いもの、まだ緑の状態のものがきれいに同居しているのがあることにはあらためて気づきました。
 
そんなことがあってもおかしくはないのですが、たいていは、色づき具合はそろっている(という記憶がある)ので、この樹はちょっと変わっている奴かもしれません。
 
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楓の落ち葉には風情があります。下の写真は上の楓の夕方の落ち葉です。風が出ると吹き飛ばされてしまって、吹き溜まりで他の葉と一緒になります。落ち葉の吹き溜まりは暖色系の混合で、しばらくは見飽きない。
 
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2017年10月25日 (水)

近所の秋と街の稜線

稜線(りょうせん)とは、峰から峰へと続く線、山の尾根のことです。しかし、街にも稜線(りょうせん)があり、複数の建物の屋根の連なりや、オフィスビルが連続するなかで街の稜線を楽しむこともできます。ビルとビルの間に適度な空間があり、ビルの高さが暗黙の了解で調和している場合には、夜明け前や夕刻の稜線は美しい。昼間も、建物の稜線を背景に、街路樹や植物園の樹々を前景にすると、場所によっては、構図のきれいな秋の札幌を堪能できます。
 
札幌市内も、ここ数年はその中心部に高層のオフィスビルや高層の集合住宅が次々と現れるので、地方経済的にはご同慶の至りですが、穏やかだった街の稜線に乱れが生じてきました。街の稜線設計家、稜線管理係といった職業でもあって、そういう職業が機能していれば別ですが、そういうことは起こりそうもありません。
 
ずいぶんと以前、東京では新宿の十二社(じゅうにそう)通りが好きだといった香港生まれの中国人がいました。その理由を聞くと、その一画は東京らしくなく、建物の高さがそろっているからだと答えました。
 
台風が急に雪を連れてきたので、短い秋を覚悟したのですが、雪は一日だったので、札幌はゆったりとした秋です。落葉樹の葉の色づきが少し加速されたくらいの影響にとどまりました。街の稜線がだんだんと楽しめなくなったので、眼は街路樹に向かいます。秋の木漏れ日が気分をなごませてくれます。
 
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2017年10月17日 (火)

楓(かえで)

こんなに桜があったのか、と桜の樹の多さに驚くのは札幌では5月の連休の桜の花が開く頃ですが、そしてこんなにも楓(かえで)があったのか、その多さに気づくのは10月の下旬にさしかかり楓の葉が紅くなるころです。
 
以前にも書きましたが、札幌市でいちばん本数の多い街路樹は「ナナカマド」で約35,000本。サクラ類は9,000本余りで8番目。楓は21,000本くらいで、本数は3番目に多い。
 
楓はおとなしい風情の樹なので春や夏は確かに緑の穏やかな塊としてそこにあるのに、景色に溶け込むというか、景色の構成要素の目立たないひとつとして、それ以上の立場を主張しないと決めているようです。しかし、10月下旬以降だけは例外で、紅く色づくことで自己規制の枠を取り払います。
 
通りを歩くと緑や黄色い葉の中に次から次と赤い実が並ぶのはナナカマドで、これは近寄って観賞する赤。楓は、塊全体が紅になるので少し離れたところから味わう紅、とそれぞれ個性が違います。
 
今はまだ10月の中旬なので、たいていの楓は、一部がごくわずかに色づき始めたところです(左の写真、右は9月中旬の楓)。燃えるような色の塊を提示してくれるのはまだ先です。
 
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2017年10月 4日 (水)

札幌のオフィス街のナナカマド

札幌の街路樹」という記事で以下のように書きました。
 
『札幌市の街路樹本数は、234,908本で、そのうち落葉樹が205,734本(88%)、針葉樹が29,174本(12%)です。

落葉樹のうち本数の多いのは、多い方から順番に

・ナナカマド
・イチョウ(銀杏)
・カエデ(楓)
・ニセアカシア
・プラタナス
・ハルニレ(春楡)
・ボダイジュ(菩提樹)
・サクラ(桜)
・シラカバ(白樺)』
 
この時期に、札幌市内を歩くと、それが中心部のオフィス街であっても、真っ赤に色づいたナナカマドの実に次から次に出合えます。
 
市が管理する街路樹なので、植えられてから十数年以上経過しているのもあるし、建設後2 ~3年のオフィスビルのそばの植栽場のナナカマドは植えられて間もないという感じで背が低い。でもそろって真っ赤な実をつけています。
 
当然のことながら、この季節ではあたりまえの赤い実を気にせずに歩きすぎるダークスーツが多くて、ぼくのように立ち止まってスマートフォンを構える人はめずらしい。
 
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2017年9月26日 (火)

曼殊沙華、もしくは彼岸花

曼殊沙華は、普通は、「まんじゅしゃ『げ』」と読みますが、それを「まんじゅしゃ『か』」と歌ったのは山口百恵です。
 
手元の仏教関係の辞典を見ると、「曼殊沙華」とは「サンスクリット語 mañjūṣaka、パーリ語mañjusṣakaの音写。如意花・■花などと漢訳する。白色柔軟で、これを見る者はおのずから悪業を離れるという。天神が意のままにこの花を雨のように降らせると考えられる天界の花。日本では彼岸花をさす。」
 
サンスクリット語「mañjūṣaka」の音は「マンジュシャカ」です。彼女は、あるいは阿木燿子は、サンスクリット音で歌うことに決めたようです。
 
「白い花さえ 真紅にそめる」。もともと「白色柔軟」な花を、女の執念で、写真のような「真紅」にそめるのでしょう。
 
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この曼殊沙華(彼岸花)は東京郊外で咲いていたものです。札幌や北海道では出合ったことがありません。なぜか。「札幌・百合が原公園」のウェブサイトに以下のような記述がありました。納得です。
 
『花色は赤以外にも、クリーム色っぽい黄色や薄オレンジのグラデーションが入ったようなものまで様々です。本州では田んぼのあぜ道によく植えられていて、ちょうどお彼岸の時期に咲くヒガンバナ。北海道では地植えでの越冬が難しい植物です。』
 
百合が原公園では、曼殊沙華を温室で栽培しているそうです。
 
それから、『開花時期には花のみで葉が見えないヒガンバナは、花と茎が枯れた後の冬に葉を成長させ、春に光合成をして栄養を蓄え、夏に葉を枯らすという珍しいサイクルをしているところも神秘的な植物です。』(下線は「高いお米、安いご飯」)
 
たしかにサイトの写真を拝見すると「花色は赤以外にも、クリーム色っぽい黄色や薄オレンジのグラデーションが入ったようなものまで様々」ですが、赤いのは女性の執念の反映だと考えると、その神秘性というかその怖さが強まります。

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2017年9月15日 (金)

ブタクサではなく、セイタカアワダチソウでした

近所の道路わきの花壇風のスペースに比較的背の高い植物が黄色い花を咲かせていることにふと気がつきました。去年もあったのかもしれませんが記憶にありません。
 
インターネットで、「秋の、道端の、背の高い、黄色い花」を探してみたら、いろいろあるなかでブタクサに出合いました。夏から秋の花粉症の原因のひとつがブタクサだそうです。日本ではスギ・ヒノキに次いで3番目に多い花粉症の元凶がブタクサで、ブタクサは花粉の大きさがスギ花粉の半分ほどしかないので、けっこう喘息(ぜんそく)を引き起こすらしい。
 
ブタクサはどなたかの撮影した写真では、道端で黄色い花を咲かせており、近所の道路わきで鮮やかな黄色の花を咲かせた植物とよく似ています。
 
ぼくは札幌でスギ花粉症とはすっかり縁が切れ、シラカバ花粉の影響もないのでそういう意味ではけっこうな按配なのですが、ブタクサみたいなのが近所にあるとあまりいい気分ではありません。それが何者なのか確かめに出かけました。
 
検索情報によれば、ブタクサの特徴はまっすぐ並んだ花のつき方と、ギザギザした葉っぱだそうですが、花が咲いた状態のブタクサとセイタカアワダチソウはとてもよく似ているとも書いてある。黄色い花では見分けがつかなそうなので、葉の形状がギザギザかそうでないか(つまり、ギザギザか、それとも、ゆるやかで直線的なカーブか)で判断するのがよさそうです。
 
Photo
 
葉の形はまっすぐで、ギザギザではありませんでした。セイタカアワダチソウだと思われます。一件落着です。

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2017年9月 5日 (火)

根が深い、根が浅い

根が深いなどというと、恨みの根が深いといった慣用句が浮かんできますが、そういう怖い話ではありません。
 
狭い経験値の範囲では、根が「浅い」植物の代表がセントポーリア。もともと山の岩肌の陽当たりのいいところで育っていたと記憶しています。土などありません。岩の隙間に浅い根を張って生きている。だから、鉢植えでも根は浅い。
 
それから、ラベンダーも根が浅い。ラベンダーは乾燥した環境を好みますが(富良野などに行ってみるとよくわかる)、そのことと根の浅さとがどういう風に関係しているのかはよくわかりませんが、根は浅い。
 
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一方、夏のサラダに楽しんでいるルッコラやバジルは根が「深い」。鉢植えやプランターだと細い根が容器の端まで、土をぐるっと取り巻くように伸びています。だから栽培時期が終わったときに、土を乾燥させておくと、根が絡まった土はスポッと抜けるように取り出せます。
 
ルッコラは今年はもう終わりましたが、バジルは元気です。他の買ってきた野菜や果物(たとえば、セロリやアボカド)と組み合わせて毎晩のサラダの主たる食材になっています。なにしろ、鉢が7つあり、それぞれが写真のような状態なので、摘芯と水遣りを欠かさなければ、9月下旬にさしかかる頃までは自家供給は大丈夫だと思います。
 
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