植物と花

2020年2月18日 (火)

鉢植えのラベンダーと2月の雪

富良野の手入れのいい農園のでも近所の道路際の植栽場で手入れとは縁のなさそうなのでもラベンダーは毎年夏に紫の花を咲かせるので、つまり雪と寒さの中を元気に冬越しするので、だから自宅の鉢植えのラベンダーも手入れさえよければ長生きするはずです。

冬になり身近から「緑」が消えてしまうのは残念なので、他の鉢植えは片付けてもラベンダーの鉢植えだけは残してあります。下の写真はこの夏にフラワーフェスティバルかなんかで購入した北海道産のラベンダーの先日の雪の日の様子です。雪の中で凛としているのはなかなかにいい。

20200210 2020年2月上旬

ただ鉢植えだと、植えてから数年すると元気がなくなるようです。これはしかたない。下の雪のラベンダーは2016年2月下旬の撮影で、このラベンダーはその年の秋に、最後の花を咲かせた後、5年か6年の寿命が尽きました。毎年きれいな薄紫の花でぼくたちの眼を楽しませてくれていましたが。

20160229
          2016年2月下旬

同じラベンダーの2013年7月の薄紫の花。
古い画像も残しておくものです。20130714b1-tm


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2020年2月17日 (月)

「長安の春」における春の花の季節感

立春も二週間ほど前に過ぎて、札幌の雪まつりも終わりました。札幌の春は遅い春ですが、ともかく春を待ちます。

石田幹之助の著した「長安の春」という論文風のエッセイは名文で、その冒頭に引用してある「葦荘」の詩に続く書き出し部分の春の花が描写がとくに美しい。

昔の陰暦の中国では、またそれを輸入した日本でも、一年を二十四に分けていました。それを二十四節気(せっき)と言いますが、ぼくたちはそれを今でも日常生活で(たとえば時候の挨拶や天気予報で)利用しています。「立春」から「立夏」に至るまでの春の節気は次の通りです。

・立春
・雨水(うすい)
・啓蟄(けいちつ)
・春分
・清明(せいめい)
・穀雨(こくう)

それぞれの節気をさらに五日くらいずつで、初候・次候・末候(ないし一候・二候・三候)の三つに分けるとそれぞれに花の春が現れます。

エッセイの冒頭で引用された「葦荘」の詩は「長安二月 香塵多し」で始まり、そのあとに石田の美しい文章が続きます。「香塵」とは風で落ちた花のことです。やや長くなりますが色々な春の花が溢れる最初の十行くらいを引用してみます。

 『陰暦正月の元旦、群卿百寮の朝賀と共に長安の春は暦の上に立つけれども、元宵観燈の節句の頃までは大唐の都の春色もまだ浅い。立春の後約十五日、節は雨水(うすい)に入って菜の花が咲き、杏花(あんずの花)が開き、李花(スモモの花)が綻ぶ頃となって花信の風も漸く暖く、啓蟄(けいちつ)に至って一候桃花、二候棣棠(ていとう、ヤマブキ)、三候薔薇(しょうび、バラ)、春分に及んで一候海棠(かいどう)、三候木蓮(もくれん)と、次々に種々の花木が繚乱を競ふ時に至って帝城の春は日に酣(たけなは)に、香ぐはしい花の息吹が東西両街一百十坊の空を籠めて渭水(いすい)の流も霞に沈み、終南の山の裾には陽炎が立つ。・・・時は穀雨(こくう)の節に入って春は漸く老い、・・・二橋の袂(たもと)に柳の糸を撫でて薫風が爽やかに吹き渡ると、牡丹(ぼたん)の花が満都の春を占断して王者の如くに咲き誇り、城中の士女は家を空しくして只管(ひたすら)に花の跡を追うて日を暮らす。』

日本では花は桜ですが、唐の長安では花は牡丹でした。なお、海棠(かいどう)とは、桜によく似た中国原産のバラ科植物で、下の写真は、morino296さんのブログ記事からお借りしました。この場を借りてお礼申し上げます。

C3 海棠

長安(現在の西安)は内陸部ですが渭水という大きな川が流れ、北緯は34度と北京と上海の間くらいなので札幌などよりははるかに南です(緯度は日本だと広島市くらい)。いろいろな花や柳には不自由しません。五月の連休あたりからすべてが他に遅れないように一緒に開花する札幌と違って、花は種類ごとに「節気」と「候」に応じて順番に開いていく。

李白の「少年行」という詩も舞台は春の長安で、馬に乗った青年が落ちた「牡丹」の花を踏んで、胡姬がいる酒場に笑顔で入って行きます。胡姬とはイラン系のきれいな女性です。緑の眼や碧い眼をしていたかもしれません。

五陵年少金市東,銀鞍白馬度春風。
落花踏盡遊何處,笑入胡姬酒肆中。

五陵の少年 金市の東 銀鞍の白馬 春風を渡る。
落下踏み尽くして何れの処にか遊ぶ 笑って入る 胡姫酒肆の中。

司馬遼太郎の「空海の風景」には、空海と同期の遣唐留学生として長安に遊んだ橘逸勢(たちばなのはやなり)が、勉学も思ったように進まず鬱屈気味で若い女性のいる場所に入り浸った様子が確か描かれていました。胡姫の舞う酒肆にもおそらく通ったに違いない。なお書に秀でた逸勢は空海、嵯峨天皇とともに三筆と呼ばれています。


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2020年2月 4日 (火)

節分で真面目と遊び

両方遊びみたいなものかもしれないとしても、真面目な方はお正月と節分はセットなので、「柊(ひいらぎ)と豆殻」を玄関に飾って区切りとします。

正月は「松」、節分は「柊と豆殻」。オニと呼ばれるヤマのスピリットが正月にヤマのしるしの松をめざしてサトの家に降り、ひと月ほどたったらサトのその家をあとにしてヤマに還る(「オニは外」)というオニの往還で正月から節分への流れを考えるのがぼくにはいちばん腑に落ちるのでそうします。

 2020_20200203110301

遊びの方は「恵方巻き(えほうまき)」。節分に「恵方」(今年は西南西よりやや西より)を向いて一気に食べる(ということになっているらしい)太巻きのことです。

大阪のローカル文化であったもの(どうもそうらしい)を、2月の売り上げの落ち込みをカバーするためにコンビニ業界が販売促進イベントとしたせいで、恵方巻きがいつの間にか全国区の催事食べものになってしまいました。ここ数年で段々と豪華絢爛な太巻きになって来て、コンビニに限らずデパ地下もスーパーも予約販売と当日販売で忙しかったようです。ただし、売り上げカーブがバレンタインズ・デイのチョコレートのような異常な上向きスパイク状態を呈するわけではありません。

市販の贅沢版には関心がないので、配偶者が自宅で素朴なしかし少し素材に凝った太巻きを作り、そして、一気にではなく普通に食べました。

松とお節料理、七草と粥、柊と恵方巻きという流れに乗るのは、ややミーハーであっても、それでいいような気もします。


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2020年1月20日 (月)

もう少し雪を

雪が少ないので寒い、という事態は、ぼくにとっては「雪がないのでとても寒いですね」に書いた通りだとしても、雪が少ないといろいろと悪影響が出る恐れがあります(一部は実際に出ています)その影響対象は、ここでは、「ナナカマド」と「札幌雪まつり」と「秋小麦」です。

Photo_20200119094101 

このナナカマドは去年の12月上旬に撮影したもので、ナナカマドの赤い実の上半分が雪で覆われています。雪が普通に降り続くと、ナナカマドはこの白い帽子を被った、見ていて楽しい状態を2月初めくらいまでは持続します。しかし、今年は雪が少ないのでその帽子も直ぐに融け、そのあと冷たい風が吹き渡るので、近所のナナカマドに関する限りは、赤い実が年末には全て落ちてしまいました。残念です。

札幌雪まつりは、地元の雪ではまったくの雪不足です。だから雪像作りに必要な雪を札幌から数十キロ離れた雪の多い地域から運んできています。もっともときどきはこういう事態になるので運営管理者は対応方法には慣れています。札幌ではホテル代が一年で一番高いのは2月の雪まつりの頃です。ホテルや飲食店などがもっとも観光関連収入が稼げる時期なので、雪の大量輸送にお金がかかっても引き合います。

小麦は、種まきの時期によって、秋小麦(秋まき小麦)と春小麦(春まき小麦)の二種類に分かれます。

春まき小麦は4月~5月に種をまいて8月上旬~中旬に収穫します。主にパン用になりますが、秋まき小麦に比べて栽培される期間が圧倒的に短いので収穫量が少なく、しかも、収穫期の8月は雨の日が多い年があるため品質が不安定になりやすい。今年の春小麦は一般消費者向けには限定販売しかできませんという年もときどきあります。

秋まき小麦は9月中旬に種をまき、10月上旬に芽が出ます。この新芽は雪の下で静かに冬を越し、翌年の7月下旬~8月上旬に収穫されます。雪の下は雪が外気を遮断するため地上に比べると温度が下がらず0℃で維持され、しかもほどよい湿度も確保できる。雪の下キャベツや雪の下ダイコンと同じ環境です。

雪の蒲団は温かい。雪がなくて氷のような冷たい風が畑を吹く抜けると芽は死んでしまいます。今は雪がそれなりに十分にあるとしても、今後の積雪量によっては困った事態になる恐れがあります。秋小麦は主に「うどん」などに使われます(下の表で「日本麺用」というのは「うどん用」という意味です)。近年はパン用の品種も登場しています。

Rev_20200119094201  
【註】色を付けた品種(銘柄)は、我が家で実際に使ったことがあるか(たとえばそれでパンを焼いた)、あるいはそれを使った加工食品を食べたことがあるもの。

ということで、雪よもう少し降れ。


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2019年12月18日 (水)

早めの正月準備、年賀状と正月飾り

正月準備といっても、ここでは「年賀状(年賀はがき)」と「正月飾り」についてです。

年賀状は、令和二年分から写真年賀はがきにしました。写真年賀はがきは初めてですが、今まで撮りためた中に近所の冬の札幌らしい(本人評価だとそれなりに出来のいい)写真があるので、それを使います。我が家では新機軸です。

写真年賀はがきは厚いので手元のPCプリンターで宛名印刷をするには難があります。で、今回はそういうサービスをインターネット上で提供している企業にまるごとお願いしました。住所録を提供するのでサービス提供会社は選別します。見本印刷のやりとりの後、出来上がりが宅配便で届きました。仕上がりを確認後、昨日、差し出し口に年賀郵便というシールが貼られたばかりの郵便ポストに投函しました。これで確実に元日の午前中に届きます。

玄関の正月飾りも、先週末に、ここ数年は毎年お世話になっている近所の花屋さんに注文しました。このお店のデザインが最初から気に入っています。この花屋さんの本業は結婚式のフラワーアレンジメントで、正月飾りもいくつかのタイプが用意されていますが、我が家の選択は「生花、松、南天、稲穂、しめ縄」などの伝統的な素材だけを組み合わせたものです。「松」は必需です。店頭やペラ案内には「素材:生花、お正月のお花、松、南天の組み合わせ。定番のお正月飾りです」と書いてある。27日の昼頃に届けてくれます。

我が家は興味はないのですが、そういう需要が増えてきたのか、生花でなく、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを素材にした正月飾りもメニューにはあります。「しめ縄と稲穂と、たとえば梅結びの水引」で構成されるシンプルで古典的な「しめ縄飾り」はドライな素材だけなので、その延長線上のバリエーションかもしれません。

「正月飾り」は、「正月」と「節分」あるいは「サト」と「ヤマ」のつながりでその意味を理解するのが、僕にはいちばん腑に落ちます。

サトは、農耕の地。農作物がいっぱいで安定し生活も便利です。しかしその分、霊的なものの勢いが衰えています。一方ヤマは、霊的なものやスピリットのパワーに満ちています。だから、山伏たちは、霊的なものの力を求めて山に入る。

年に一度、サトの人たちは、ヤマから霊的なものにサトに降りてきてもらい、サトをヤマのスピリットで満たします。それが正月で、霊的なものは「オニ」と呼ばれます。サトの家では、オニのための目印にヤマのシンボルを玄関に置きます。門松です。

二月の節分(立春の前日)までの一ヶ月あまり、オニはサトを霊的なパワーで満たします。霊的な力がサトに充溢したら、オニはヤマに帰ります。「鬼は外」です。そのとき、サトの人たちは、感謝の念を込めて、豆を撒きます。


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2019年11月21日 (木)

雪とナナカマド

ナナカマドは札幌の地味な街路樹ですが、季節ごとに違う風情を提供してくれます。
 
秋は、葉が紅葉・黄葉し、それが赤い実のきれいな背景になり、冬は、その葉が落ち、赤い実に雪がかぶさって、お菓子のようになります。本格的な初雪の早朝にそういう景色を撮影に行くときは寒さも顔に降りかかる雪も気になりません。そういう早い朝でも、犬を連れたお年寄りや熟年世代を見かけます。犬は寒くないのかしらん。
 
2_20191121112101              秋のナナカマド

S_20191121112201          本格的な初雪後のナナカマド
 


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2019年11月14日 (木)

札幌の雪の準備

雪の降る地域では冬の準備がいろいろあると思いますが、札幌市内でもしばらく前から始まって準備が完了したものと現在進行中のものがあります。身近なものを三つあげると、
 
・低木や灌木の雪囲い(完了)
・道路際の赤白ポール(完了)
・交差点の滑り止め材と砂箱(進行中)
 
だと思います。
 
専門の職人が本格的に竹棒などを組んで作った公園や公共施設やホテル等の雪囲い以外に、近所の低木や灌木を縄で二重くらいに結わいて、雪の重みに耐えられるようにした簡単な雪囲いが徐々に増えて行く様子が目につき始めると雪の到来を否応なく意識します。
 
Photo_20191113192701
 
もう一つは道路際の赤白ポールで、幹線道路際にも生活道路際にも、車道と歩道の境界を運転手に教えるために赤と白の斑(まだら)の背の高いポールが立ち始めます。雪が積もると車道と歩道の境目が車にも歩行者にもわかりにくくなるので、その為の対策です。
 
Photo_20191113192702 
 
三つめは、交通量の多い交差点の横断歩道際や坂道に設置された箱(砂箱)の中に置かれているところの「滑り止め材」(粒の大きい砂、正確には2.5~5㎜くらいに細かく砕いた砕石)です。雪が積もっていなくてまだ準備されているところがほとんどないので、写真は以前のものを札幌市建設局土木部雪対策室計画課からお借りしました。
 
Photo_20191113193001
 
明日の朝から吹雪という予報が出ているので、滑り止め材の準備も徐々に進みます。


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2019年10月16日 (水)

秋のシンジュの舞い

台風19号の影響は札幌では、雨が降り続いたり比較的強めの風が吹いたりした以外はなかったのですが、その風で、シンジュのタネの舞いを堪能することができました。空中を竹トンボのように、あるいは竹トンボ以上の飛翔力で飛び回ります。一旦舞い上がるとひらひらと漂い、ときに上昇してスーと滑空し、なかなか落ちてきません。
 
我が家にいっぱい飛び込んできたもののごく一部が10円玉といっしょに撮ったすぐ下の写真です。
 
Photo_20191014122401
 
どういう場所を基地にしてそこから飛翔し始めるかというと、たとえば以下の写真のようなところです。夏は緑だったのが、秋に茶色になり、風が吹けばいつでも舞える準備が整っています。今回やや強めの風が吹き、最初の写真のような「竹トンボ」が大量にその辺りを飛び、落下してきました。
 
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        シンジュの樹と茶色くなった「竹トンボ」
 

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2019年9月18日 (水)

歩道に落ちていたナナカマドの活用法

以前にも書いたように、札幌市で本数のいちばん多い街路樹は「ナナカマド」です。本数は約35,000本。どういう樹かというと、こういう場合は植物辞典ではなく一般の国語辞典でも十分に役に立ちます。
 
ななかまど【七竈】 バラ科の落葉小高木。山地に生じ、高さ約10メートル。花は小形白色で、七月に群がり咲く。果実は球形で、秋に葉とともに鮮やかに赤く色づき、落葉後も残る。材は堅くて腐敗しにくく、細工物に用い、七度かまどに入れても燃えないという俗説がある。<季語:秋>
 
とても燃えにくい樹なので、かりに街が火事になった時に、そこにナナカマドの樹木列があればそこで延焼が食い止められるということで街路樹に採用されているのでしょう(しかし、いったん火がついたら何日もくすぶり続けるかもしれないにしても、そのあたりはよくわからない)。だからナナカマドは一般の道路際にも公園にもあるし、オフィス街でも歩行空間の広いところや植栽場の揃っているところでは適当な間隔を置いてきれいに並んでいます。
 
B_20190916144001
        オフィス街のナナカマド(一昨年の10月中旬)
 
9月になって少し経つと、そのナナカマドの実が赤くなります。赤といっても、樹によっていわゆる赤い色とそれから橙色の二種類があり、どちらも美しい。
 
風で落ちたのか、それとも機嫌の悪いカラスがわざと落としたのか、ナナカマドの赤い実が小枝付きで近所の歩道に落ちていました。落ちて間もないのか汚れていません。そのまま放っておくのも可哀そうなので、拾い、持って帰りました。
 
軽く水洗いをして乾かして、サイズ的に合いそうな花瓶に放り込んだのが下の写真です。落ちたナナカマドのこういう風な役立ち方もあります。
 
9 Photo_20190916144501  

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2019年8月 7日 (水)

春は梅、秋はさくら葉

寒い季節の訪れはできるだけ遅い方がいいのですが、先週ほどではないにしても今週の札幌もそれなりに暑いので、以前ひんやりとした季節に撮影した「紅葉・黄葉」の写真を見るともなく見ていたら、桜の紅葉を撮ったのがそれなりにありました。

あまり注目されませんが、秋には桜も紅葉します。楓(かえで)のような鮮やかな紅に染まるのではなくて、葉の色を地味な、渋い抑えた赤に変えます。短期間とはいえ春に花が他よりも目立ちすぎることを恥じて、秋にはつつましくしているのかもしれません。

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                                         紅葉した桜

「もみじ」とは、秋になって赤や黄色に変色した草木の葉のことを指します。漢字だと「紅葉」や「黄葉」と表記されます。「桜紅葉(さくらもみじ)」とは赤くなった桜の葉のことです。「もみじ」も「さくらもみじ」も秋の季語です。

「楓(かえで)」は紅葉の代表格なので「楓」の別称として「もみじ」を使うことも多い。だから、会話の中でそのときの「もみじ」がどちらを指しているのか紛らわしいことも少なくありません。「桜」の葉が赤くなるのは「楓」よりも早く、あまり来てほしくない寒い季節が近づいていることを「楓」よりも早めに教えてくれます。

下は上とは別の年の10月下旬、同日同時刻の札幌市内のある公園の「桜」と「楓」です。

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念のために季語の歳時記を当ってみると、【桜紅葉 さくらもみじ/さくらもみぢ 仲秋】〈桜の葉が色づくこと。桜の木は日本国中どこにでもあるが、あざやかな朱色にならないのであまり注目されることがない。比較的早く色づく〉とそっけない記述がありました。

「春は桜木、秋は桜葉」とすると、いくら桜紅葉が控えめであっても桜の自信が鼻につくので、「春は梅、秋はさくら葉」というのがいいかもしれません。

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