植物と花

2017年6月28日 (水)

花フェスタのお買い物

札幌「花フェスタ」が先週の土曜日から始まりました。こういうのは早く行った方がいいのと出会えるので、晴れたり雨がちらついたりの中を土曜の午後に配偶者と出かけました。お目当ては、ハーブ類は今年は発芽に失敗した赤紫蘇と、それから、花はその場でいいなと感じたものです。
 
会場の西隣は、ある国のビールをプロモーションするビアホールになっており、ブルース・ハーモニカのグループがライブ演奏していました。そういえば、ジャズ・ハーモニカのトゥーツ・シールマンスはその国出身の人でした。今回は、ビールを飲む暇はありません。
 
赤紫蘇は見当たりませんでしたが、その代わり、黒いバジルの苗が控えめに並んでいたので購入。現在我が家で生育中のバジルは全部緑色なので、サラダの彩りの追加に黒というか濃い紫色というか、そういう色のバジルも悪くない。
 
それから、お茶(ハーブティー)を楽しむためにアップルミントも買いました。アップルミントは他を押しのけても生きようとする意思がとても強いハーブなので、鉢植えやプランターからは出さない方が安全です(関連記事は「アップルミントと雑草」)。
 
花は、ひとつは珍しい(と思われる)ピンクのラベンダーと、それからもうひとつは定番の黄色のリーガーベコニア。すでに淡い紫のビオラもいたのでベランダが急に初夏になりました。
 
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2017年6月22日 (木)

夏至のお祝い

札幌のような北の街で暮らしていると、個人的に一年でいちばんお祝いしたいのは一年で昼がいちばん長くなる「夏至」の日です。しかし、6月21日~22日というのは、日本の各地は梅雨の最中だし気温も高いので、鬱陶しくて、お祝いという気分ではないのかもしれません。でも、ぼくとしてはお祝い気分に浸りたい。
 
夏至の周辺にディオニソス的熱狂を求めると札幌では6月上旬に「よさこいソーラン」とという団体演舞風があります。しかし、ぼくの欲しいものではありません。
 
夏至のころの花は、札幌では「アカシア(ニセアカシア)」ですが、地味な白い花です(写真)。「アカシアの雨に打たれて」という歌詞がよく似合う雰囲気の花で、ディオニソス的熱狂とは程遠い。
 
Photo
 
で、バジルです。いつもは、屋内で発芽させてから素焼きの鉢植えに移すのですが、今回は戸外に置いた土ポットに直接種を播いてみたら、ゆるゆると夏至に合わせて発芽してきました。ぼくと同様に日照時間の長さを一番楽しんでいる。つまり、両者はある種のディオニソス的な傾向を共有していると、無理して言っておきます。
 
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2017年6月20日 (火)

遊歩道の白樺

札幌駅から隣の駅まで、風情のある遊歩道が続いています。途中、自動車道路に横切られて信号待ちなどする個所もいくつかありますが、春から秋にかけては種類の違う緑がいっぱいでその横や下を気持ちよく散策できます。
 
JRが鉄道を高架にするときに、以前に地上に線路があったあたりを樹木の多い遊歩道にしたらしいのですが、歩くときに伝わってくる設計者の意図がぼくは大好きです。札幌駅に近い方から順に「紅葉の道」、「さくらの道」、「木の実の道」、そして「白樺の道」の4つの区画があり、案内板の内容を引用すると、各区画の樹木類は
 
■「紅葉の道」は「イタヤカエデ・カツラ・ヤマモミジ・アカナラ・ツツジ・ニシキギ」
 
■「さくらの道」は「エゾヤマザクラ・ソメイヨシノ・ヤエザクラ・ウツギ・ツツジ」
 
■「木の実の道」は「ナナカマド・イチョウ・ヤマグワ・エゾノコリンゴ・ニシキギ・ハマナス・アキグミ・エゾニワトコ」
 
■「白樺の道」は「シラカバ(並木)」
 
となっています。つまり、札幌の落葉広葉樹の優美と絢爛を季節に応じて堪能できます。下の写真は、先週末午後の「シラカバ並木」の一本です。雪の降り積もる時期は楽しくありませんが、それ以外は週末の散策目的にかなった遊歩道だと思います。
 
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2017年6月15日 (木)

杉(スギ)と白樺(シラカバ)

以前、札幌ではないところで暮らしていたころは、けっこうなスギ花粉症でした。北海道は函館あたりがスギの北限なので、スギ花粉症の人は、函館よりも北で暮らしていると、スギ花粉症とは縁が切れます。製薬会社のウェブサイトの「花粉カレンダー」によれば、北海道のスギ花粉の時期(スギの開花時期)は3月中旬から5月上旬だそうです。
 
数年前に、スギ花粉の影響が消えたことを確認するためにアレルゲン検査を受けたことがあります。スギの影響はきれいに消えていました。しかし、医者からは「北海道には、スギはなくてもシラカバがあるので、閾値(いきち)を超えるとシラカバ花粉症になる可能性はある」と脅されました。脅されましたが、シラカバ花粉症とは、ありがたいことに全く縁がありません。しかし、医者の話では、北海道にはシラカバ花粉症の人が多いらしい。
 
北海道におけるシラカバ花粉の時期は、同じカレンダーによれば、4月中旬から6月末までです。近所の街路樹の一部がシラカバですし、公園などにもシラカバは多い。写真は札幌市内の公園の5月末のシラカバです。
 
5 白樺(シラカバ)
 
北海道や東北にシラカバが多いといっても、全国でやみくもに植林されその後の間伐作業などのメンテナンスがとてもいい加減だったスギとは「政治経済的な文脈における樹のタイプ」が違うと考えています。
 
かつてスギ花粉症だったからといってスギ一般が嫌いなわけではなく、天然の秋田杉で作った大舘(おおだて)の「曲げわっぱ」の飯切や弁当箱は我が家の大切な必需品です。
 
Photo 秋田杉の「曲げわっぱ」弁当箱
 
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2017年6月 7日 (水)

アップルミントと雑草

どこかから種が飛んできて生育したとは考えにくい。ミントの一種なので誰かが家庭で要らなくなった苗を植えたか捨てるかしたのでしょうか。去年は道路脇のこの場所にミントは見かけなかったと思います。現在は街路樹用の植栽場で街路樹(プラタナス)を取り囲むようにどんどんと繁茂しています。
 
Photo
 
以前、別の記事にも書いたことですが、ミントは雑草以上に生命力が強いハーブです。僕の経験では、ミント類でいちばん繁殖力が強いのはアップルミント(上の写真)です。地面に植えると背の高さは50~60センチメートルくらいにはなり、彼女の登場以前にそのあたりでわが世の春を謳歌していた雑草などは(写真の左上に写っていますが)簡単に駆逐されてしまう。
 
時間があれば(そして覚えていれば)1ヶ月後にどうなったか確かめてみようと思います。おそらく、そのあたりはアップルミントの産業集積地になっている。ノマド(遊牧民)風に気楽な生活を楽しんでいた雑草は生活基盤を失っている。
 
雑草にとってはアップルミントも似たような仲間ですが、ミントのようにぼくたち(植物分類学者をのぞく)が比較的よく名前を知っている種類の草はそうでないのよりも優遇されるので、その他の雑草にとっては腹立たしいに違いない。13世紀初頭から「華は愛惜にちり、草は棄嫌におふるのみなり」(きれいな花は惜しまれつつ散り、そうでない雑草は嫌われつつ生い茂るものである)ということに変わりはないようです。
 
ペパーミントも強いミントですが、よく考えずにアップルミントと寄せ植えなどしてしまうと非常に分が悪い。ペパーミントにはほとんど勝ち目がない。

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2017年5月22日 (月)

烏(からす)の行水

「烏の行水」(からすのぎょうずい)とは、入浴時間がきわめて短いことのたとえです。お風呂に入って、よく体を温めているのかいないのか、よく洗っているのかいないのか、10分もあれば風呂場から出てくる人の入浴行為をさして「烏の行水」といいます。
 
では、烏の行水を実際に見た人がどれくらいいるのか。烏の行水は本当に短いのかどうか確かめたことがあるのか、と問われると答えに窮する人が多いに違いない。
 
五月下旬の樹木のなかで新緑を楽しむために、北海道大学植物園に配偶者と行ってきました。週末の遅めのとても暖かい午後の、簡便な森林浴です。
 
こういう植物園は烏の天国です。ぼくたちを明らかに不法な侵入者とみなしている。広葉樹が広がる一帯の草原の上が、天然のエサが多いのか、好みのようです。針葉樹の方はそうでもないらしい。
 
この植物園には水生植物も多いので池があります。バシャバシャとうるさい音がするので何かと思って近づいてみると、その池で烏が二羽、連れだって水浴び(行水)をしていました。しばらく見ていましたが、けっこう長い間、羽をバシャバシャと水に漬けたり、頭から水に入ったりと忙しい。ヒトの平均的な入浴時間よりは短いかもしれませんが、けっこう真剣な様子です。あまり「烏の行水」という感じではありませんでした。シャワーだけで済ませるタイプのヒトよりは真面目かもしれない。だれが「烏の行水」と言い始めたのか。
 
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2017年5月17日 (水)

新しい緑と古い緑

街路樹の柔らかい新緑が楽しめる時節になりました。写真は「エゾモミジ」です。この時期の樹々の緑色はその色合いが日々変化するので、ぼんやりとしているとその柔らかさをめでる頃合いを逃がしてしまします。
 
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小さい鉢に入っていたのを買ってきて、鉢を大きなものに取り換えながら8年以上お世話になってきた観音竹(「竹」という名前がついているがヤシ科の植物)を先日、処分しました。定期的に間引きはするのですが、成長力が強いので鉢の容量が限界のようです。葉の先の様子から判断すると根詰まりを起こしているに違いない。
 
これ以上大きい鉢は重くてぼくの手に負えないし、葉の掃除も大変なので、思い切って処分することにしました。頑丈なタイプの剪定鋏でバシャっバシャっと切っていきます。頃合いの大きさと長さに切りそろえて、燃えるゴミにしました。
 
今まで観音竹があった場所は何もない空間になりました。その空間を別の何かで埋めるか、それとも余分なもののない見通しのよさを、さらに、楽しむか。
 
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2017年5月15日 (月)

道路わきの春

上の薄紫色はビンカ・ミノールという名の植物で公的な建物の敷地や公園、車道わきの街路樹用の細長い緑地のグラウンドカバーとしてよく使われています。花の色は写真のような淡い紫、他に濃い紫や白いのもあります。最初にきちんと植え付けておけば、毎年、この時期になれば、緑の葉が地を這い花が咲く。寒い土地でも大丈夫。
 
Photo
 
ビンカ・ミノールの近所やとなりで、西洋タンポポがいっぱい、黄色い花を咲かせていました。写真は、そのごく一部です。商用先まで歩いている途中で撮影。その日も、薄めのコートを羽織らないと寒い朝だったのですが、写真の彼らには気にしていない風情でした。こういうのは歩いていないと出会えません。
 
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2017年5月11日 (木)

サクラガサイタ・補遺

「桜は満開よりも、六分七分の方が好き」ですが、ゴールデンウィーク中の先日夕方、札幌のあるところで、満開の桜の樹の下から上を見上げてシャッターを押したときに、偶然、華やかだけれども想像以上にしっとりとした風情の満開の花が撮れていました。満開の桜もこういう按配ならうんざりもしませんし、艶めかしすぎてひょっとして樹の下に屍体が埋まっているのではないかなどと考える必要もありません。
 
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桜は象徴的な表象なので、満開に限れば、実際の桜よりも、手前と向こうに三重くらいに重なり合うのが四角に切り取られたこの写真のような淡い桜色のぼんやりとした花の集合の方が、桜らしいとも云えます。その桜の近くには、こんな外壁の家がありました。いい組み合わせです。
 
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2017年5月 9日 (火)

宴から宴へ

「冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず・・」と書いた平安時代の才女もいますが、冬の美が認識されたのは中世からです。札幌でも冬の美を身近に楽しめます。しかしそれを哲学的な美、昇華された美として堪能するには、札幌はどうも寒すぎる、雪が多すぎる。だから、昼が夜に追いつく春分の日が待ち遠しい。その日が過ぎると次は桜です。梅でも桃でもいいのですが、華やかさということで桜にしておきます。
 
桜が咲けば、お酒を飲んでも飲まなくても雰囲気は宴です。宴の直後は、たいていは空疎な空気が漂いますが、しばらくすればその空疎もなんらかの充溢に置き替わります。七分咲きが九日で柔らかい新緑に変わりました。こちらの方はお酒は飲まないけれども、新緑の好きな人たちにとってはこの柔らかい緑の拡がりは春のもう一つの宴です。
 
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Dsc_4411_rev2_2 5月6日
 
次の宴は、ぼくにとっては、「夏至」です。陽が一年中でいちばん長い日。春分の日から夏至に向かって陽が目に見えて長くなる三か月は「冬の美」のあとではやはり気分が高揚します。
 
六月の上旬に「よさこいソーラン祭り」という(ぼくにとっては)騒々しいだけのイベントが札幌で開催されます。このイベントを始めた人たちのもともとの意図がどのようであったかは知りませんが、「夏至」をお祝いするための五日間の長い前夜祭だと考えると、あの猥雑さも気軽にやり過ごせるかもしれません。

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