情報処理

2017年7月24日 (月)

大豆を食べよう、大豆は食べるな

大豆はそのままでは毒なので、東アジアの人たちは、未成熟の種子を枝豆として食べたり、成熟した種子を煮物にしたり、あるいはもっと時間をかけて加工したり発酵させたりして食べものとして長い間つき合ってきました。加工食品、発酵食品とは、豆腐、湯葉、厚揚げ、豆乳ヨーグルト、味噌、醤油、納豆などのことです。インドネシア発祥のテンペという納豆みたいな食品もあります。
 
とくにITに詳しいわけでもない一般の人々にインターネットが普及し始めたのは1995年以降です。ブラウザーの進歩やスマートフォンなどの登場もあり、この20年余りで、インターネットは日常生活の必需品、というかとくに意識せずに接している生活機能の一部になりました。食べものの世界でも、20~30年で世界は相当に変わります。
 
SOYINFOCENTERという、大豆(とくに歴史的な視点から見た大豆というもの)に関してはほぼどんな情報でも提供している独立系のサイトがあります。その情報をお借りすると、大豆の歴史は以下のように要約できます。
 
「大豆は紀元前11世紀に中国の東北部で栽培され始め、それから3000年間、その大部分は、豆腐や醤油、豆豉(トウチ:塩漬け発酵乾燥黒大豆)や味噌や納豆、豆乳のような加工食品として利用されてきた。ただし、一部は、そういう処理はされずに枝豆や煮豆として食された。」
 
「大豆が油として利用されたのは、中国の記録では紀元980年が最初である。油は照明用に、油(の搾り)粕(かす)は中国南部でサトウキビ畑用の窒素肥料として使用された。」
 
「それ以外の大豆の「近代的な」使われ方が始まったのは1908年の英国で、大豆油は石鹸に、油粕は家畜の餌に利用された。そういう大豆利用の西洋風パラダイムが世界に拡大したのは1942年以降である。」
 
SOYINFOCENTERの記述をもとに、それ以外の情報も加えて、食用農産物としての大豆の歴史を経済史風に整理してみると、以下のようになります。
 
■紀元前11世紀~1907年:東アジアに生産と貿易が集中(生産拠点である中国東北部を中心に中国南部、そして朝鮮と日本)
 
■1908~1930年:欧州への中国東北部(古い用語では旧満州)産大豆の輸出が拡大
 
■1931~1941年:米国の大豆生産が急増する一方、中国東北部の輸出が激減
 
■1942~1955年:米国が世界最大の大豆生産国へと成長
 
■1956~1969年:東アジアの大豆生産が減少し、米国の輸出が増大
 
■1970年以降   :南米諸国と米国との競争が激化。米国で大豆など主要作物における遺伝子組み換え商業栽培を開始(1996年)。ブラジルで遺伝子組み換え大豆栽培認可(2003年)。遺伝子組み換え大豆の作付けが米国で80%に達する(2003年)。日本でも遺伝子組み換え大豆を使った食品の販売が始まる(2003年)。
 
主に発酵食品として3000年間ヒトの口に入ってきた大豆が、20世紀後半の50年間で、ヒト用の大豆油と家畜・家禽用の飼料のデフォになり、またこの20年で遺伝子組み換え作物のデフォにもなりました(米国における遺伝子組み換え大豆の作付比率は、現在は90%以上)。同時に大豆は、タンパク質が豊富な畑の牛肉であり(つまり健康食品であり)、大豆油も健康的なn-6系植物油としてひとびとの人気を集めてきました。
 
そしてその人気と並列して、この10年で安全・安心な食べものを求める人たち、あるいは健康に敏感な人たちの間で大豆離れ、大豆油離れの波も広がってきました。食べものの世界でも10年間で「常識」と「知見」はけっこう変化します。
 
現在は、大豆生産国の政策とバイオ企業のマーケティングと人々の安心な食や健康に対する関心と無関心が入り混じって、「大豆を食べよう」と「大豆は食べるな」と「大豆食品は選択的に食べよう」が併存しています。
 
 
◇ ◇ ◇
 
ちなみに、紀元前11世紀以前はどうだったのか。大豆が栽培され始めたのは紀元前30世紀という記録もあるらしい。紀元前11世紀は華北を統一した周王朝の時代です。紀元前30世紀は殷王朝が成立するはるか以前です。
 
農作に適していない痩せた土地がある。大豆はそういう痩せた土地でも、窒素吸収力が強いのでよく育つ。育つだけでなく、その土地を豊かにする。つまり、もともとは、痩せた土地を豊かにするための作物として大豆が栽培されたらしい。(なお、大豆が、痩せた土地で手をかけなくともよく育つという事実は日本の東北地方や北海道の記録でも確認できる。)
 
しかし、固有の毒性から大豆は、2000年間は、食用の対象ではありませんでした。大豆が食材になるのは、誰かが大豆を発酵させて食べることを考えついた紀元前11世紀からです。強いアクをもった根菜類のアク抜き方法を開発して食べ始めるということもそうですが、食べものに関しては、たとえば発酵といった調理方法のブレイクスルーが突然発生します。その結果、21世紀の我が家でも北海道産の大豆を使った自家製味噌を作り続けることができるわけです。

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2017年6月 8日 (木)

パソコン搬送用の段ボール箱

普段、たとえばこのブログを書くために使っているノート型のPCを、買ってから1年ほどたったので、クリニックに出してみました。もともと、そういう無料サービスのついているタイプのノートパソコンだったので、そのメーカーからの案内に応じて「人間ドック」に送り込んだのですが、引き取りにきた運送会社の持参した段ボール箱がとてもよくできていました。

数年前も、別のノート型PCを修理に出したことがあり、しかしそのときは配偶者が対応したので、僕がこのタイプの段ボール箱を見るのは初めてです。

一般の宅配便を扱う業者とは別の業者で、伝票も専用伝票です。パソコンや小型サーバー、タブレットやカメラ専用伝票だから、クリニック対象品を送り出すほうとしても、どういう付属部品が同梱されたのか絵で表示されているのでとても分かりやすい。

ノート型PC本体は、袋状のプワプワにまず包まれて、その後、箱の中で宙づりになった状態の段ボール板の上に置かれます。箱を床や荷台にかりにドスンと置いても、衝撃がPCに伝わらない。電源アダプターやケーブルは、PCからの空間の隙間をきちんと確保できるようになっている別の団ポール板の上に、これもプワプワ袋に入れて、置かれます。

一連の作業を感心してみていました。往復の運送日数を含み、5日以内には帰ってくると思います。

現在はバックアップ用ということにしてあるパソコンを使っていますが、最低限のことにしか使いません。ぼくはスマホ依存体質ではないし、そういう情報入出力端末と距離を置いた生活も悪くありません。

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2017年2月17日 (金)

今でも、それなりに便利な古い電子辞書

今でも手放せないのが、電子辞書です。といっても最新モデルではなくて、手元にあるのは買ってから14~15年くらい経ったものです。当時でも3~4万円したと記憶しています。これは全体のまとまりと使い勝手がとてもいい。
 
細かいことを言うと、英和重視で買ったものなので、英和辞典と国語辞典は満足しているのですが、不満なのは、英英辞典と漢和辞典。理由は簡単で、英和と国語はレベルの高い実務用で知りたい単語や言葉にはほぼ出合えるのに対し、英英は今風の探し物が見つからないことが多い。漢和にも同じ不満があって、謳い文句は別にして、ぼくにとって必要なものが見当たらない場合がある。古語辞典もセットの一部にないので、必要になると、本棚まで歩くことになり、不便です。しかし、古語辞典までもちだすと、この電子辞書のもともとのすっきりとした設計思想、企画意図を無視することになってしまうので、それはしない。
 
液晶は白黒なので、単4電池2個の持ちもよい。
 
ところが、先日、その名機を硬い木の床に落としてしまい、筐体にわずかにヒビがはいりました。液晶部分は問題ないのですが、最新版に買い替えの時期かもしれません。
 
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最新の実務用ハイエンドモデルの宣伝を拝見すると「200コンテンツ収録。研究、翻訳、専門学習などのハイレベルなニーズに対応。幅広い知識、情報を求める方に。」となっています。発売されたばかりのようで、定価が6万円と安くはないのですが、単純計算で1コンテンツ(1辞書)あたり300円、そのなかには大辞典もいくつか含まれており(そのひとつが「英和活用大辞典」)、そう考えると安いお買い物かもしれません。でも、電子辞書に限らず漢和辞典系は、他の種類に比べてどうして品揃えが少ないのでしょう。買うかどうかは、現在思案中。

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2016年9月 1日 (木)

PCの音や画像が良くなっているのでいささかびっくり

最近の、いわゆるノートPCやタブレットPCの機能の一つについての話です。あるきっかけから、普段は使うこともなく、また今まで触ることもなかったいくつかのブランドのノートPCとタブレットPCについて少し調べることしました。
 
ぼくが普段使っているのは、故障しないことで(限られた人たちには)とても評判の高い、地味な事務用のノート型PCです。だから、音楽や映像の再生機能が優れているわけではありません。
 
少し調べてみてわかったことは、もともとはPCの(アセンブリー)部品の供給やPCの委託製造が事業の中心であった台湾や中国の企業が、自社ブランドのPCやスマートフォンを作り始め、そこまではとくに不思議はないのですが、ハードウェアの会社らしく、音楽や映像や動画の再生機能といったどちらかといえばハードよりの世界で、タブレットPCやスマートフォンのイノベーター企業のすぐ後ろを走っているらしいことです。そのなかで、共同開発の相手先企業といった文脈でB&Oというブランド名に出合いました。
 
B&Oとは、Bang & Olufsen(バング&オルフセン)という個性的な音楽再生装置のメーカーのことです。1925年にデンマークで誕生したブランドです。その再生装置の出す優雅で鮮やかな音を20年以上楽しんできました。この再生装置は今後もこのまま丁寧に使い続けます。
 
Bo
 
B&Oがモーバイルの世界に名前を見せたというのは僕にとってはいささかの驚きですが(Internet of Thingsの時代なのでそういうことにびっくりする必要もないのですが)、それ以外にヘッドフォンを媒体にした別の会社の三次元音響も気に入りました。写真画像などの基礎加工編集機能もハードに近いあたりでビルトインされているみたいです。
 
たまには寄り道をしてみるのもいいものです。

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2015年9月 3日 (木)

野菜や果実の抗酸化力の新しい測定方法と、その一部の結果

2012年4月のブログ記事(「食と3種類の知とヘルシーエイジング(3)(3-2)(その2)」に次のように書きました。長いですが、一部を引用します(引用部分は、◇◇から◇◇まで)。

◇◇

たいていの生物は呼吸する空気に約21%含まれている酸素がないと非常に困るけれども、同時に酸素は、生物にとっておそろしい存在です。呼吸で体内に取り入れた酸素から一定割合(吸った酸素の2%)で発生する活性酸素(スーパーオキシド)やそれが変化したもの(ヒドロキシルラディカル)、あるいは紫外線を浴びると発生する活性酸素などが、私たちを、細胞レベルでゆっくりと傷つけ劣化させます。若いとき、つまり再生産可能年齢に達するあたりまでは、活性酸素は私たちの体を病原菌から防御しますが、私たちが再生産可能年齢を過ぎてしまえば、その同じ活性酸素が逆に私たちを静かに攻撃し始めます(ニック・レイン「酸素-世界を作った分子」)。

だから、その活性酸素が発生した時点でそれをある程度消すことができたら、我々の細胞の劣化はそれだけゆっくりとしたものになります。活性酸素を消すには抗酸化力を持ったなにかが必要です。私たちも活性酸素から体を防御する機能を持ってはいますが、それだけでは足りない。年齢とともにだんだんと足りなくなる。

ありがたいことに、私たちが食べる野菜・果物・穀物にはファイトケミカルという形で抗酸化力が保持されています。虫の攻撃、紫外線で生じる活性酸素の攻撃などから身を守るために植物が自ら作り出した物質がファイトケミカル(ファイトはギリシャ語で植物の意味)で、植物栄養素とも呼ばれますが、おもに植物の色素や香り成分、アクなどに含まれています。サプリメント製造販売会社の露出頻度の高いコマーシャルなどを通じて、私たちにおなじみになったファイトケミカルには、リコピン(トマト)、アントシアニン(赤ワインやブルーベリーや黒豆)、カテキン(緑茶)、ケルセチン(タマネギ)などがあります。

野菜・果物・穀物の抗酸化力の公開という点では、自国民が野菜を食べないのでその健康状態に政府がイライラした米国が先を走っていますが、米国の抗酸化力指標であるORAC (Oxygen Radical Absorbance Capacity)には不十分なところ(たとえば、ORAC分析法は分析精度が低い、ORACでは緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイド系抗酸化物質〈β-カロテンのような化合物〉の抗酸化能を評価できないなど)があるので、日本ではORACの欠点を補ったAOU (Anti-Oxidant Unit)という指標が測定データの整備も含めて標準化の確立中・普及中といった状態です。

◇◇

ある会社からニューズレターが送られてきました(「ベジマルシェ通信VOL 56」)。そこに、次のような興味深い記事がありました。

新しいタイプの測定法(SOAC法)によって野菜や果実の抗酸化力を測定してみると、従来の測定方法ではよく見えなかった特定の野菜や果実の抗酸化力の様子が見えてきた、というのがその骨子です。

下はその記事の中のグラフです。こういうデータにはなかなかお目にかかれないのでそのグラフを引用させていただきました(引用に関しては、この場を借りてお礼申し上げます)

Dpphsoac

このSOAC法と呼ばれている測定方法は、ある民間の食品会社とある国立大学によって数年前に開発されたものです。簡便な測定方法なので、それを研究やビジネスに利用しているところも多いらしい。したがって測定データは企業や大学の研究室や開発部門に蓄積していると思いますが、それらが一般消費者の目に触れる機会はほとんどありません。上記のニューズレターの中のデータ(パプリカの抗酸化力の相対値)は、だから、ぼくたちには興味深い。

農産物の抗酸化力に関しては、ブドウなどに多く含まれる抗酸化物質である「ポリフェノール(アントシアニンなど)」については測定方法がほぼ確立していましたが、ニンジンやトマトなどに含まれる抗酸化物質の「カロテノイド(リコピンやβ‐カロテンなど)」の正確な抗酸化力についてはよくわからなかった(換言すれば、実際よりも低く見積もられていた)。SOAC法の登場によって、カロテノイドの抗酸化力についても実態に即した結果が手に入るようになりました。

(最初に引用した部分と一部重複しますが、)野菜や果物の抗酸化力の対象であるところの活性酸素は、呼吸などによって発生する「ラジカル」と、紫外線などによって発生する「一重項酸素」とに大別されます。そして、そうしたタイプの違う活性酸素の消去に効果のある農産物の抗酸化物質もそれぞれ異なっています。たとえば、赤ワインに含まれる「アントシアニン」(総称して「ポリフェノール」)は「フリーラジカル」に強い。一方、赤やオレンジ色の野菜に多く含まれる「リコピンやβ-カロチン」(総称して「カロテノイド」)は「一重項酸素」という活性酸素に強い。

こういう数値がわかれば、たとえ野菜ごとや季節ごとの相対数値であっても、野菜好きな消費者には役に立ちます。ちなみに、季節ごとというのは、旬とそれ以外の時期という意味です。関連記事は「バジルと旬(しゅん)と抗酸化力」。

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2014年11月12日 (水)

たまには、家庭のITのことなど

家庭のITといっても、情報端末と無線LANのことです。

無線LANの利用年数はけっこう長い。少し前まで、B社の従来型のWi-Fiステーションというかルーターを使っていましたが、これを ある理由から、別のメーカーの802.11ac 対応のWi-Fiステーションに切り替えました。

ぼくの情報端末は、Windows7のノート型PCと、ガラパゴス携帯電話。ガラパゴス携帯電話が好きなのは、主な使用目的がクリアな音での電話なので、コンパクトで話しやすいのがいい。ノート型PCはハードだけでなく全般的に頑丈な作りのものが好みなので、以前はI社の黒い製品を使っていました。しかし、L社に開発・製造・販売が譲渡されたので、P社のものに変更。実際にはL社のものも一度試したのですが、品質がとてもケッコウな具合だったのですぐに売却。

今まで家庭で使ったことのあるWindows系PCは外資系メーカーのH社とI社、国内メーカーのN社とF社とP社。その中では、国内メーカーのP社のノート型PCがいちばん気に入っています。その分、値段も高い。後述するA社のPCと同じくらい高い。しかし、それはしかたない。丁寧な作りの有機栽培野菜にプレミアム価格を払うようなものです。ぼくはこのブログをかいたり、書類を作ったり、文字や数字の入力を伴う作業が多いので、どうしてもキータッチの良い普通のキーボードがないと話にならない。

配偶者の情報端末環境はきれいなセットになっていて、ここではどうしてもメーカー名と製品名が登場してしまうのですが、まずMacBook Pro。オンラインショッピングやメールはもっぱらこの端末。セキュリティーにはけっこう気を遣っています。それから、居間やソファーで気軽に使うiPad。これはニュースやお気に入りブログやその他の情報検索といった、見るだけ読むだけ目的に使います。iPadでお買い物などはしない。そしてiPhone。iPadが居間用なら、これは同じ環境の持ち歩き用。

以前から、B社の従来型のWi-FiルーターとApple系との接続はよくなかったのですが(配偶者はけっこうイライラしていた)、MacBook ProのOSを最新のものにしたら、ブラウザーがほとんど動かなくなった。ネットワーク接続を止めなさい、というほどに劣化したので、ハードウェアとの相性も考えてApple社の802.11ac対応のAirMac Extremeに変更。

Windows系PCにそれと認識できるネットワーク・パフォーマンスの向上は感じられないのですが、Apple系のネットワーク速度はサクサク状態へと大幅に改善しました。その改善状態を確認した後、ぐずぐずと更新していなかったiPadのOSも最新のものにアップデート。ブラウザーはサクサク動いています。ブラウザーのユーザーインターフェースが、MacBookとiPadとiPhoneで、そろいました。

配偶者は楽しそうです。ぼくは、iPadをときどき借りて使うくらいです。しかし、ネットワークインフラの整備や、配偶者用端末のOSアップデート作業はどういうわけかぼくの仕事です。ぼくのいちばん最初の個人用パソコンは、かわいらしい箱型のMac ME/30(写真参照)だったので、そういう経緯もあり、その作業を引き受けています。 

(【註】写真のME/30は、箱というか筐体は当時のものですが、内側の基盤やOSは新しいものに変更されています。当時は白黒画面。2010年10月に五州貿易様のホームページ Mac Pro Shop Goshu Online からお借りしたのを再度使っています。)

Mac_se30_upgraded_2010

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2012年5月11日 (金)

日本の農産物と出版物

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日本の農産物と出版物には、ある種の共通点があるようです。米国の農産物と出版物(とくに電子出版物)にも日本と同じような、しかし方向の違う共通点が見られます。その他の国の農産物と出版物の関係についてはよくわからない(調べる余裕がない)。

都合のいい事実や現象だけを持ってきて牽強付会にまとめるといった比較をときどき目にします。この記事にもその傾向がありますが、そういういい加減さを承知の上でまとめてみます。

農産物と出版物とは何かを、一応、確認しておきます。農産物とは、コメや小麦やトウモロコシや大豆、トマトやパプリカやホウレン草、リンゴやバナナなどのことで、出版物とはハードカバーやソフトカバー(ペーパーバック)の本、そして一般の雑誌や漫画雑誌のような体積と重さのある印刷物、それから、活字情報や画像情報ないしは映像情報で構成されネットワーク上を流通する電子出版物のことです。

日本の農産物と日本の出版物の生産と消費をくらべてみると、ともに日本という土地での「地産地消」が基本になっています。輸出と輸入に目を向けると、ともに入超。輸出は分野が限定されていて、その量もわずかです。(農産物の範囲を食べ物にまで広げると、カップラーメンは輸出の多い品目。寿司は経済的な輸出品目というよりも文化的な輸出品目なので、高級ネタの一部は輸出されていますが、ほとんどが現地調達・現地生産です。)

出版物は、その生産者(著者)も消費者(読者)も日本語という言語を媒介にするので、日本以外での市場開拓は困難です。日本の漫画は、コミックというよりもグラフィック・ノベルなのでその洗練度が他国よりも圧倒的に高いのですが、漫画にも言葉の壁があり、日本語を理解しない人に広く浸透するのは難しい。

一方、米国は農産物(小麦やトウモロコシ、それからコメもそうですが)の輸出志向が強い。ともかく大規模に作って、国内市場がいっぱいなら国外でさばく。日本人が第2次世界大戦後にパンを食べ始めたのも、米国で余った小麦の販売戦略(短期的な余剰分の処分と長期的な需要喚起)の一環でした。米国は牛肉や遺伝子組み換え作物(GM作物)の生産と輸出にも熱心ですが、同じ指向性に根ざした動きだと考えるとわかりやすい。

米国の電子出版物(この中には電子書籍というソフトウェアコンテンツだけでなく、電子書籍用の、あるいはそれに向いたハードウェアも含めます)の生産と流通にも飽くなき情熱を持っているようです。電子出版物の場合は、調達と流通と課金のシステムさえできてしまえば、あとはコンテンツがネットワーク上を飛びかうだけ。インターネットの普及で、英語が情報伝達・情報交換の標準語に徐々に近づいてきているので、そういう目的で英語の電子出版物を普及させる場合の言語障壁は、日本語の場合よりは圧倒的に低い。

以前、モノ作りの発想基盤を「言語発想」と「感性発想」と「物発想」の3種類に分けたことがあります。言語発想やメタ言語発想の例としてはIT(情報技術)の基盤ソフトウェア、感性発想の例としては漫画やゲームソフト、物発想の製品・商品の例として自動車や電気製品や衣類などを挙げてみると、日本人が、世界の他の国や文化と比べて、相対的に得意な発想領域は、「感性発想」と「物発想」だと考えられます。江戸時代から明治にかけてヨーロッパで歓迎された日本の美術工芸品には、その2つの発想がうまく集約されているように思えます。

すると、農産物や出版物は、どういう発想基盤と適合的なのか。ぽとぽとと思案中。

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