情報処理

2017年12月15日 (金)

顔認証システム雑感

リリースされたばかりのあるスマートフォンの、赤外線センサーを利用した顔認証システムの紹介記事や機能レヴュー記事に目を通すと、指紋認証よりも便利である、顔認証機能の出来が非常にいいという評価が多いようです。ぼくはその機能を使ったことはないのですが、ユーザー側の視点で記事内容を読むと確かにそうだろうと思います。
 
「ヒゲが一晩であり得ないくらいにボサボサに伸びると認証されないかもしれないが、髪形が変わっても、サングラス越しでも認証される」というのが評価骨子です。つまり、少々のことでは本人の顔認証機能は混乱しない。
 
ミステリー小説やスパイ小説の読み過ぎか、あるいはミステリードラマの見過ぎか、機能レヴュー記事に目を通しながら顔認証システムの悪用方法をつい想像してしまいます。ハッキングといった同じ土俵の中での悪用方法ではありません。
 
かりに所有者が犯罪に巻き込まれて、有体にいえば犯罪の被害者になって、犯罪者が所有者のスマートフォンの保存内容を見たいというような場合、顔認証システムではパスコードは顔なので、顔とかが特に傷つけられていないとすれば、ロック解除は実に簡単だということになります。この事情は指紋認証も同じで、パスコード番号を被害者であるところの所有者から暴力を使って無理やり聞き出さなくても大丈夫です。そこに、本人の顔や指があればそれでいい。
 
自分が被害者になった場合の視点からの「認証システム」の優劣比較のレヴューというのもどこかにあるのかもしれませんが、ぼくは寡聞にして知りません。最近、北海道にも北朝鮮からの奇妙な海の訪問者が増えているので、つい、そんなことを考えてしまいました。

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2017年12月 8日 (金)

不要なものの排除

本格的なITサービスも手掛ける通販の大手と、検索サービスから出発してIT関連サービスの巨大百貨店のように変貌してきた大手が、それなりに賢いソフトウェアを組み込んだハードウェア製品を、それぞれ、売り出しました。ほぼ同じような製品で、したがって互いに競合します。
 
現状のシステムはお互いに柔軟でよくできているので、現状のままだと、敵のハードウェアやソフトウェアが自社の流通網のなかで勝手に動き回ることになります。敵の製品が動き回れば動き回るだけ、自社製品の流通が圧迫される。それが我慢できない。当然のビジネス感情です。で、おたがいに、敵の製品が自社の流通ネットワーク、サービスネットワークの中で機能しないような方策を打ち出し始めた。外野の観客としては、なかなかに面白そうな喧嘩です。
 
ときどき、テレビで放映されるドラマを録画して、あとで時間のある時に楽しむことがあります。そういう楽しみ方をすると嬉しいのは、60分が45分くらいに短縮されることです。民放の番組は、見る側からすると番組の間に番組提供者のコマーシャルが流れるということですが、番組提供側からすると、主はコマーシャルで、コマーシャルの合間にたとえばドラマのようなものをついでに見せてやる、ということになります。
 
最近は、以前もそうでしたが、ひとひねりしたソフトウェアをAIと呼ぶのが流行です。見る側からすると、なにしろAIの時代らしいので、コマーシャルを全部カットしてコマーシャル以外だけを録画する機能の製品を発売したら人気を博するとは思うのですが、そういう自分の首も絞めてしまうような製品はさすがに販売しないみたいです。ぼくは、観客として、コマーシャルをドラマ部分から区別できます(最近は意識的に紛らわしいのも多いですが)。だから、その気になれば、そういう機能は製品に内在させることができる。
 
余分なものの排除というのは、簡単そうで簡単ではない、ということでしょうか。ある作家のエッセイに次のような内容のものがありました(と、記憶しています)。家庭にたまってしまった余計なものを深夜に夫婦で捨て始めたら、お互いにその作業が面白くなってきて、不用品の整理がどんどんと進んだ。一区切りついたあと、視線を移すと、そこには相手がいた。

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2017年12月 5日 (火)

ひらがな表記ではなくて、ローマ字表記で見ると・・

日本語の動詞の活用の構造や敬語・謙譲語の成り立ちは、ひらがな表記で見るよりも、もっと細かく分解してローマ字(という音素)表記で見た方がわかりやすいとということを、ぼくは「金谷武洋(かなやたけひろ)」の日本語についての何冊かの著書で教えてもらったのですが、似たような話題に最近出合いました。
 
可能動詞の話です。
 
「食べることができる」ということを表す可能動詞は、「食べられる」が正しい使い方で、「食べれる」は間違い。同様に「見れる」は正しくなくて、正しくは「見られる」。ぼくたちはそう教わってきたし、また、実際にそういう使い方をしています。
 
しかし、『「ら抜き言葉」で抜けているのは「ら」じゃない? 予想外の真相が…「正しい日本語」論争への答え』という記事によれば、『「見れる」「食べれる」といった「ら抜き言葉」。一部の人には評判があまりよろしくない使い方ですが、文化庁の2015年度「国語に関する世論調査」では、「ら抜き言葉」を使う人が、使わない人の割合を初めて上回りました。』だそうです。
 
「ら抜き言葉を使う人」とは、一部でも「ら抜き言葉」を使う人を指すのか、可能動詞はすべて「ら抜き」で通す人を指すのか判然としませんが、いずれにせよ「食べれる」「見れる」人気が、「食べられる」「見られる」人気を上回ったということのようです。
 
「食べられる」から「ら」が抜けて「食べれる」、「見られる」から「れ」が抜けて「見れる」というのがひらがな表記で見た時の変化ですが、これをローマ字表記で眺めると、その記事にあるように、「taberareru」からまん中の「ar」が抜けて「tabereru」、同様に、「mirareru」から まん中の「ar」が抜けて「mireru」。この方がわかりやすいかもしれません。
 
Photo (同記事より引用)
 
「行ける」「歩ける」に関しては、『室町時代ごろから「行ける」「歩ける」といった可能動詞が生まれ、もともとあった「行かれる」「歩かれる」と併用されるようになりました』、ということなので、先行事例は、それなりに古い。
 
別のよく知られた表現を「ひらがな表記ではなくて、ローマ字表記で」観察してみます。その表現とは、「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ」の「小諸なる」です。
 
「小諸なる古城」とは「小諸にある古城」が変化してできたものですが、「なる」と「にある」をひらがなで見くらべてもその変化の様子がよくわかりません。しかし、ローマ字表記で、「KOMORO niaru KOJO」の「niaru」から「i」を抜いて「naru」とすると、「にある」から「なる」への「い(i)抜き」変化の具合が納得できます。
 
日本語文法の説明にローマ字表記といった漢字と仮名以外の文字を持ち込むことに違和感を覚えるかたもいらっしゃるとは思いますが、それなりに便利なところがあります。
 

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2017年11月29日 (水)

生鮮品の宅配サービス

先日、地元の生協のコールセンターのようなところから配偶者あてに電話がかかってきました。宅配サービスの勧誘電話です。配偶者は会員です。食材や加工食品や弁当などを組み合わせた形の宅配サービスの案内だと思いますが、とりあえずはお断りしたようです。宅配サービスは便利ですが、欲しいものだけを選んで注文しそれを都合の良い日時に届けてもらう限りにおいては便利ということで、提供者側のプリセット的な品揃えがその中に紛れ込んでくると、話は違ってきます。
 
「生鮮品の宅配サービス」に関する新聞記事がありました。長い記事ですが、最初のあたりを一部引用します(引用は『・・・』部分)。
 
『セブン&アイ・ホールディングス(HD)とアスクルは28日から生鮮宅配サービス「IYフレッシュ」を始める。共働き世帯などのニーズを見込み、カット野菜や調理キットなど5000品を扱う。・・・生鮮宅配はアマゾンジャパン(東京・目黒)も4月から「アマゾンフレッシュ」を展開するなど、競争が激しさを増している。・・・・・セブン&アイの商品力とアスクル独自の配送網で利便性を高め、生鮮品宅配の利用拡大を目指す。・・・「配送がタイムリーではないといったネットスーパーへの不満解消を目指したい」・・・・・IYフレッシュはアスクルの通販サイト「ロハコ」内に出店し、扱う商品は生鮮品を中心に5000品。午後2時までの注文で翌日の午前9時以降、午後2~11時の注文で翌日午後4時以降の受取時間を1時間刻みで指定できる。配送料は1回当たり350円。ロハコの商品を含む購入金額が4500円以上で無料にする。』(日本経済新聞 2017年11月28日)
 
インターネットには次のような「“生鮮”宅配」関連記事もありました。午前5時から午前7時の早朝宅配という今のところはニッチな新規セグメントに着目した宅配です。
 
『生協が一部の地域で試験的に始めたのは、「午前5時から7時」に届ける早朝宅配です。共働きの現役世代に対し、出勤前に食品を届けることで差別化を図る狙いです。「共働きなので買い物する間も惜しいので、(朝は)絶対家にいるので確実に受け取れるのはいい」(利用者)また、早朝は渋滞にあわないため、配送効率も上がるといいます。「(配達は)早い方がいい。1日が有効に使える」(利用者)』(TBS NEWS 2017年11月27日)
 
対象が生鮮食材や生鮮食品でも、宅配サービスなので、届けるということの利便性がどういう形であれベースにないとビジネスができません。
 
しかし、そうではあるにしても、方向は一つではありません。資本と設備と豊富な労働力で届けるということの利便性をもっと押し進めようとする上記記事のような方向と、とりあえずの利便性を保証したうえでより安心な食・安全な食の提供に向かう方向の二つに分かれようとしているようです。両者が部分的に重なるところはありますが、対象顧客(ターゲット顧客)の層が違うので、そういうことが成立します。
 
以下は後者の例。ウェブサイトのコピーです。なおその野菜の宅配業者では、期間限定で「1,980円で無農薬野菜を無料お届け」キャンペーンをやっているようです。セグメントは違うとはいえ競争は激化しています。
 
Fb_1
Fb_2b
 
こういうサービスを使うか使わないか、利用するとしたらどの方向のサービスを使うかは、消費者しだいです。しかし、いずれにせよ、生鮮食材の購入なので、料理が前提となります。加工食品の手抜きチンではない。そういう消費者がこのサービスを支えている。

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2017年11月10日 (金)

午後4時30分の喫茶室(あるいは、女性と消費者向けAI)

北海道にはそれなりに規模の大きな洋菓子屋(洋菓子製造販売会社)が多く、札幌にはそれぞれ札幌本店が店を構えています。そしてたいていはその建物の、たとえば2階に、ゆったりとした大きな喫茶室が用意されている。
 
ある用件を済ませた後、配偶者がちょっとお茶をしたいというので、ある洋菓子屋の2階にある喫茶室に入りました。時刻は平日の午後4時半。こういう時間帯はそういう喫茶室も空いているはずなのですぐに座れると判断しそこに決めたのですが、予想通り客のテーブル占有率は60%程度でした。
 
ぼくたちが注文したのは、ソフトクリームとコーヒー。こういう洋菓子屋喫茶室のソフトクリームというのは、原材料が北海道産牛乳なので、それぞれに個性があっておいしい。一定水準以上のレベルで個性を競い合っていて、当たり外れがありません。
 
好奇心で、失礼のないようにそこのお客の数を数えてみると、われわれを除いて、4人連れが2組、2人連れが8組、一人が2組、全部で26人です。全員が女性。サービス業や流通業でその平日が休日の男性もいるはずですが、こういう場所には近づかないらしい。
 
嫌がる配偶者の協力も得て、その26人をだいたいの年齢別に分けてみると、20代が10人、30代が2人、40代が9人、50代が2人、60代が3人。旅行ガイドをテーブルに置いてケーキを食べているアラサーの明らかに旅行中の二人連れ以外は、地元の女性のようです。
 
飲み物やケーキでおしゃべり中という典型的な喫茶室紹介写真のような雰囲気の人たちは少なくて、おしゃべりもするのだけれど、あとは、ケーキなどを食べ終わるとめいめいに、インターネットなのかラインなのかスマホの画面に視線を落としたまま勝手に時間をつぶしています。しかし、またすぐにおしゃべりが再開されます。連れとのリアルなおしゃべりと情報端末を通したバーチャルなおしゃべりがシームレスにつながっています。
 
若い世代ほどそうだというわけでもありません。年齢層にかかわらずそうでした。これはぼくにとってはちょっと意外でした。
 
最近はAIスピーカーの宣伝やニュースが目につきますが、音声をユーザーインターフェースにしたユーザ支援ソフトウェア(たとえば、情報検索や質問)は、OS付属の同種のソフトウェアと同じで、頭がいいとは言えない。お付き合いにはけっこうな忍耐が必要なほどに、けっこうにおバカです。たいていは、そのおバカ加減にうんざりして利用を停止する。
 
しかし、リアルとバーチャルな会話(リアルとバーチャルの井戸端会議)を途切れなく組み合わせる女性をみていると、女性の方が、ユーザーインターフェースの癖さえ分かってしまえば(それは、おバカだけれども好きなペットの癖みたいなものなので)、情報技術先端の応用分野には適応性があるのかもしれません。

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2017年7月24日 (月)

大豆を食べよう、大豆は食べるな

大豆はそのままでは毒なので、東アジアの人たちは、未成熟の種子を枝豆として食べたり、成熟した種子を煮物にしたり、あるいはもっと時間をかけて加工したり発酵させたりして食べものとして長い間つき合ってきました。加工食品、発酵食品とは、豆腐、湯葉、厚揚げ、豆乳ヨーグルト、味噌、醤油、納豆などのことです。インドネシア発祥のテンペという納豆みたいな食品もあります。
 
とくにITに詳しいわけでもない一般の人々にインターネットが普及し始めたのは1995年以降です。ブラウザーの進歩やスマートフォンなどの登場もあり、この20年余りで、インターネットは日常生活の必需品、というかとくに意識せずに接している生活機能の一部になりました。食べものの世界でも、20~30年で世界は相当に変わります。
 
SOYINFOCENTERという、大豆(とくに歴史的な視点から見た大豆というもの)に関してはほぼどんな情報でも提供している独立系のサイトがあります。その情報をお借りすると、大豆の歴史は以下のように要約できます。
 
「大豆は紀元前11世紀に中国の東北部で栽培され始め、それから3000年間、その大部分は、豆腐や醤油、豆豉(トウチ:塩漬け発酵乾燥黒大豆)や味噌や納豆、豆乳のような加工食品として利用されてきた。ただし、一部は、そういう処理はされずに枝豆や煮豆として食された。」
 
「大豆が油として利用されたのは、中国の記録では紀元980年が最初である。油は照明用に、油(の搾り)粕(かす)は中国南部でサトウキビ畑用の窒素肥料として使用された。」
 
「それ以外の大豆の「近代的な」使われ方が始まったのは1908年の英国で、大豆油は石鹸に、油粕は家畜の餌に利用された。そういう大豆利用の西洋風パラダイムが世界に拡大したのは1942年以降である。」
 
SOYINFOCENTERの記述をもとに、それ以外の情報も加えて、食用農産物としての大豆の歴史を経済史風に整理してみると、以下のようになります。
 
■紀元前11世紀~1907年:東アジアに生産と貿易が集中(生産拠点である中国東北部を中心に中国南部、そして朝鮮と日本)
 
■1908~1930年:欧州への中国東北部(古い用語では旧満州)産大豆の輸出が拡大
 
■1931~1941年:米国の大豆生産が急増する一方、中国東北部の輸出が激減
 
■1942~1955年:米国が世界最大の大豆生産国へと成長
 
■1956~1969年:東アジアの大豆生産が減少し、米国の輸出が増大
 
■1970年以降   :南米諸国と米国との競争が激化。米国で大豆など主要作物における遺伝子組み換え商業栽培を開始(1996年)。ブラジルで遺伝子組み換え大豆栽培認可(2003年)。遺伝子組み換え大豆の作付けが米国で80%に達する(2003年)。日本でも遺伝子組み換え大豆を使った食品の販売が始まる(2003年)。
 
主に発酵食品として3000年間ヒトの口に入ってきた大豆が、20世紀後半の50年間で、ヒト用の大豆油と家畜・家禽用の飼料のデフォになり、またこの20年で遺伝子組み換え作物のデフォにもなりました(米国における遺伝子組み換え大豆の作付比率は、現在は90%以上)。同時に大豆は、タンパク質が豊富な畑の牛肉であり(つまり健康食品であり)、大豆油も健康的なn-6系植物油としてひとびとの人気を集めてきました。
 
そしてその人気と並列して、この10年で安全・安心な食べものを求める人たち、あるいは健康に敏感な人たちの間で大豆離れ、大豆油離れの波も広がってきました。食べものの世界でも10年間で「常識」と「知見」はけっこう変化します。
 
現在は、大豆生産国の政策とバイオ企業のマーケティングと人々の安心な食や健康に対する関心と無関心が入り混じって、「大豆を食べよう」と「大豆は食べるな」と「大豆食品は選択的に食べよう」が併存しています。
 
 
◇ ◇ ◇
 
ちなみに、紀元前11世紀以前はどうだったのか。大豆が栽培され始めたのは紀元前30世紀という記録もあるらしい。紀元前11世紀は華北を統一した周王朝の時代です。紀元前30世紀は殷王朝が成立するはるか以前です。
 
農作に適していない痩せた土地がある。大豆はそういう痩せた土地でも、窒素吸収力が強いのでよく育つ。育つだけでなく、その土地を豊かにする。つまり、もともとは、痩せた土地を豊かにするための作物として大豆が栽培されたらしい。(なお、大豆が、痩せた土地で手をかけなくともよく育つという事実は日本の東北地方や北海道の記録でも確認できる。)
 
しかし、固有の毒性から大豆は、2000年間は、食用の対象ではありませんでした。大豆が食材になるのは、誰かが大豆を発酵させて食べることを考えついた紀元前11世紀からです。強いアクをもった根菜類のアク抜き方法を開発して食べ始めるということもそうですが、食べものに関しては、たとえば発酵といった調理方法のブレイクスルーが突然発生します。その結果、21世紀の我が家でも北海道産の大豆を使った自家製味噌を作り続けることができるわけです。

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2017年6月 8日 (木)

パソコン搬送用の段ボール箱

普段、たとえばこのブログを書くために使っているノート型のPCを、買ってから1年ほどたったので、クリニックに出してみました。もともと、そういう無料サービスのついているタイプのノートパソコンだったので、そのメーカーからの案内に応じて「人間ドック」に送り込んだのですが、引き取りにきた運送会社の持参した段ボール箱がとてもよくできていました。

数年前も、別のノート型PCを修理に出したことがあり、しかしそのときは配偶者が対応したので、僕がこのタイプの段ボール箱を見るのは初めてです。

一般の宅配便を扱う業者とは別の業者で、伝票も専用伝票です。パソコンや小型サーバー、タブレットやカメラ専用伝票だから、クリニック対象品を送り出すほうとしても、どういう付属部品が同梱されたのか絵で表示されているのでとても分かりやすい。

ノート型PC本体は、袋状のプワプワにまず包まれて、その後、箱の中で宙づりになった状態の段ボール板の上に置かれます。箱を床や荷台にかりにドスンと置いても、衝撃がPCに伝わらない。電源アダプターやケーブルは、PCからの空間の隙間をきちんと確保できるようになっている別の団ポール板の上に、これもプワプワ袋に入れて、置かれます。

一連の作業を感心してみていました。往復の運送日数を含み、5日以内には帰ってくると思います。

現在はバックアップ用ということにしてあるパソコンを使っていますが、最低限のことにしか使いません。ぼくはスマホ依存体質ではないし、そういう情報入出力端末と距離を置いた生活も悪くありません。

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2017年2月17日 (金)

今でも、それなりに便利な古い電子辞書

今でも手放せないのが、電子辞書です。といっても最新モデルではなくて、手元にあるのは買ってから14~15年くらい経ったものです。当時でも3~4万円したと記憶しています。これは全体のまとまりと使い勝手がとてもいい。
 
細かいことを言うと、英和重視で買ったものなので、英和辞典と国語辞典は満足しているのですが、不満なのは、英英辞典と漢和辞典。理由は簡単で、英和と国語はレベルの高い実務用で知りたい単語や言葉にはほぼ出合えるのに対し、英英は今風の探し物が見つからないことが多い。漢和にも同じ不満があって、謳い文句は別にして、ぼくにとって必要なものが見当たらない場合がある。古語辞典もセットの一部にないので、必要になると、本棚まで歩くことになり、不便です。しかし、古語辞典までもちだすと、この電子辞書のもともとのすっきりとした設計思想、企画意図を無視することになってしまうので、それはしない。
 
液晶は白黒なので、単4電池2個の持ちもよい。
 
ところが、先日、その名機を硬い木の床に落としてしまい、筐体にわずかにヒビがはいりました。液晶部分は問題ないのですが、最新版に買い替えの時期かもしれません。
 
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最新の実務用ハイエンドモデルの宣伝を拝見すると「200コンテンツ収録。研究、翻訳、専門学習などのハイレベルなニーズに対応。幅広い知識、情報を求める方に。」となっています。発売されたばかりのようで、定価が6万円と安くはないのですが、単純計算で1コンテンツ(1辞書)あたり300円、そのなかには大辞典もいくつか含まれており(そのひとつが「英和活用大辞典」)、そう考えると安いお買い物かもしれません。でも、電子辞書に限らず漢和辞典系は、他の種類に比べてどうして品揃えが少ないのでしょう。買うかどうかは、現在思案中。

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2016年9月 1日 (木)

PCの音や画像が良くなっているのでいささかびっくり

最近の、いわゆるノートPCやタブレットPCの機能の一つについての話です。あるきっかけから、普段は使うこともなく、また今まで触ることもなかったいくつかのブランドのノートPCとタブレットPCについて少し調べることしました。
 
ぼくが普段使っているのは、故障しないことで(限られた人たちには)とても評判の高い、地味な事務用のノート型PCです。だから、音楽や映像の再生機能が優れているわけではありません。
 
少し調べてみてわかったことは、もともとはPCの(アセンブリー)部品の供給やPCの委託製造が事業の中心であった台湾や中国の企業が、自社ブランドのPCやスマートフォンを作り始め、そこまではとくに不思議はないのですが、ハードウェアの会社らしく、音楽や映像や動画の再生機能といったどちらかといえばハードよりの世界で、タブレットPCやスマートフォンのイノベーター企業のすぐ後ろを走っているらしいことです。そのなかで、共同開発の相手先企業といった文脈でB&Oというブランド名に出合いました。
 
B&Oとは、Bang & Olufsen(バング&オルフセン)という個性的な音楽再生装置のメーカーのことです。1925年にデンマークで誕生したブランドです。その再生装置の出す優雅で鮮やかな音を20年以上楽しんできました。この再生装置は今後もこのまま丁寧に使い続けます。
 
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B&Oがモーバイルの世界に名前を見せたというのは僕にとってはいささかの驚きですが(Internet of Thingsの時代なのでそういうことにびっくりする必要もないのですが)、それ以外にヘッドフォンを媒体にした別の会社の三次元音響も気に入りました。写真画像などの基礎加工編集機能もハードに近いあたりでビルトインされているみたいです。
 
たまには寄り道をしてみるのもいいものです。

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2015年9月 3日 (木)

野菜や果実の抗酸化力の新しい測定方法と、その一部の結果

2012年4月のブログ記事(「食と3種類の知とヘルシーエイジング(3)(3-2)(その2)」に次のように書きました。長いですが、一部を引用します(引用部分は、◇◇から◇◇まで)。

◇◇

たいていの生物は呼吸する空気に約21%含まれている酸素がないと非常に困るけれども、同時に酸素は、生物にとっておそろしい存在です。呼吸で体内に取り入れた酸素から一定割合(吸った酸素の2%)で発生する活性酸素(スーパーオキシド)やそれが変化したもの(ヒドロキシルラディカル)、あるいは紫外線を浴びると発生する活性酸素などが、私たちを、細胞レベルでゆっくりと傷つけ劣化させます。若いとき、つまり再生産可能年齢に達するあたりまでは、活性酸素は私たちの体を病原菌から防御しますが、私たちが再生産可能年齢を過ぎてしまえば、その同じ活性酸素が逆に私たちを静かに攻撃し始めます(ニック・レイン「酸素-世界を作った分子」)。

だから、その活性酸素が発生した時点でそれをある程度消すことができたら、我々の細胞の劣化はそれだけゆっくりとしたものになります。活性酸素を消すには抗酸化力を持ったなにかが必要です。私たちも活性酸素から体を防御する機能を持ってはいますが、それだけでは足りない。年齢とともにだんだんと足りなくなる。

ありがたいことに、私たちが食べる野菜・果物・穀物にはファイトケミカルという形で抗酸化力が保持されています。虫の攻撃、紫外線で生じる活性酸素の攻撃などから身を守るために植物が自ら作り出した物質がファイトケミカル(ファイトはギリシャ語で植物の意味)で、植物栄養素とも呼ばれますが、おもに植物の色素や香り成分、アクなどに含まれています。サプリメント製造販売会社の露出頻度の高いコマーシャルなどを通じて、私たちにおなじみになったファイトケミカルには、リコピン(トマト)、アントシアニン(赤ワインやブルーベリーや黒豆)、カテキン(緑茶)、ケルセチン(タマネギ)などがあります。

野菜・果物・穀物の抗酸化力の公開という点では、自国民が野菜を食べないのでその健康状態に政府がイライラした米国が先を走っていますが、米国の抗酸化力指標であるORAC (Oxygen Radical Absorbance Capacity)には不十分なところ(たとえば、ORAC分析法は分析精度が低い、ORACでは緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイド系抗酸化物質〈β-カロテンのような化合物〉の抗酸化能を評価できないなど)があるので、日本ではORACの欠点を補ったAOU (Anti-Oxidant Unit)という指標が測定データの整備も含めて標準化の確立中・普及中といった状態です。

◇◇

ある会社からニューズレターが送られてきました(「ベジマルシェ通信VOL 56」)。そこに、次のような興味深い記事がありました。

新しいタイプの測定法(SOAC法)によって野菜や果実の抗酸化力を測定してみると、従来の測定方法ではよく見えなかった特定の野菜や果実の抗酸化力の様子が見えてきた、というのがその骨子です。

下はその記事の中のグラフです。こういうデータにはなかなかお目にかかれないのでそのグラフを引用させていただきました(引用に関しては、この場を借りてお礼申し上げます)

Dpphsoac

このSOAC法と呼ばれている測定方法は、ある民間の食品会社とある国立大学によって数年前に開発されたものです。簡便な測定方法なので、それを研究やビジネスに利用しているところも多いらしい。したがって測定データは企業や大学の研究室や開発部門に蓄積していると思いますが、それらが一般消費者の目に触れる機会はほとんどありません。上記のニューズレターの中のデータ(パプリカの抗酸化力の相対値)は、だから、ぼくたちには興味深い。

農産物の抗酸化力に関しては、ブドウなどに多く含まれる抗酸化物質である「ポリフェノール(アントシアニンなど)」については測定方法がほぼ確立していましたが、ニンジンやトマトなどに含まれる抗酸化物質の「カロテノイド(リコピンやβ‐カロテンなど)」の正確な抗酸化力についてはよくわからなかった(換言すれば、実際よりも低く見積もられていた)。SOAC法の登場によって、カロテノイドの抗酸化力についても実態に即した結果が手に入るようになりました。

(最初に引用した部分と一部重複しますが、)野菜や果物の抗酸化力の対象であるところの活性酸素は、呼吸などによって発生する「ラジカル」と、紫外線などによって発生する「一重項酸素」とに大別されます。そして、そうしたタイプの違う活性酸素の消去に効果のある農産物の抗酸化物質もそれぞれ異なっています。たとえば、赤ワインに含まれる「アントシアニン」(総称して「ポリフェノール」)は「フリーラジカル」に強い。一方、赤やオレンジ色の野菜に多く含まれる「リコピンやβ-カロチン」(総称して「カロテノイド」)は「一重項酸素」という活性酸素に強い。

こういう数値がわかれば、たとえ野菜ごとや季節ごとの相対数値であっても、野菜好きな消費者には役に立ちます。ちなみに、季節ごとというのは、旬とそれ以外の時期という意味です。関連記事は「バジルと旬(しゅん)と抗酸化力」。

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