2024年5月16日 (木)

最初に雄町を冷やで少々

日本酒は純米酒を燗酒で一合半から二合くらいですが、その前に雄町を冷やで少々味わいます。少々というのはぐい吞み一杯分ということです。

雄町は育成が難しい酒米で、イネとしての背が高いので倒れやすく台風に弱い。雄町が備前雄町というのは、結局のところ台風が来ないか来てもその影響がごく軽微な地域が備前(岡山)で、だから備前は雄町の主要生産地になったと言われています。備前の気候インフラを眺めてみると、瀬戸内なので気候は温暖、河川に恵まれている、そして「晴れの国」と呼ばれるほど日照量が多い。

したがって雄町の生産量の九十パーセント以上が備前です。宜なるかな。だから関東や東北で雄町を使った旨い日本酒を控えめに生産している酒蔵も、原材料の米はそのほとんどが備前産ということになります。雄町は扱いが難しいので杜氏泣かせの酒米と言われていますが、各地の杜氏の酒造りの意欲を相当に刺激するのでしょう。

四国東北部の瀬戸内で暮らし始めてみると、岡山まではJRの特急や高速バスで簡単に行けるので「備前雄町」が地理的にも近しいものになりました。瀬戸内海に浮かぶ小豆島――醤油と佃煮とオリーブオイルが特産品、それから素麺――の向かい側が備前です。


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2024年4月 8日 (月)

年に一度はお花見を

花見なしの春は侘しいので、今年も先週の金曜日に近場の桜並木を歩きました。去年は桜の名所のひとつとされているところのやや遠くの低い山まで足を延ばしましたが、今年は、車に乗って出かけるという意味では同じだとしても、もっと近くにしました。土曜と日曜は雨模様という天気予報だったので、金曜以外の選択肢はありません――結局天気予報ははずれ、土曜日曜に雨は降りませんでした。

すぐ近所のお宅の庭先に早咲きの桜の樹があります。白い花です。桜桃(さくらんぼ)ではありません。桜です。また歩いて三分くらいのところの道路際に普通の大きさの枝垂れ桜がぽつんと一本あり、枝垂れ桜は開花時期がソメイヨシノなどよりも早いので、花見は一週間前から十日前に済ませたとしてもいいのですが、配偶者はそういうのは花見とは言わないというので、ほぼ満開の花の並木の下を歩くことになりました。

現地の案内板によれば「ソメイヨシノ、カワズザクラ、ベニシダレザクラ、オオシマザクラなど季節ごとに咲く11種類560本の桜が全長約700mの遊歩道内に植えられています」。座ってくつろいでお寿司を食べている三世代の家族連れもいれば、昼休みを利用した会社員などが仲間連れでその遊歩道をゆっくりと歩いていたりしていわゆる「お花見」の光景ですが、花の下での酒宴は見かけませんでした。禁止されているわけではありません。酒宴で出たゴミはきれいに持ちかえればそれでいい。

桜の花の下では、あるいは背の低い桜の枝のそばでは、以前の京都の仁和寺の境内がそうであったように酒肴がないと春が始まりませんが、去年の四国東北部の桜名所でもお弁当とお茶の花見客はいても酔った顔は見かけなかったようです。それぞれに車で来るので、ゴザを敷いて手作りお重と日本酒でいい気分になるというわけにはいかない。花見のない春はもの足りない。酒のない花見はもっともの足りない。だからそういう花見を花見とは言いたくないけれども、タクシーをその一部とする公共交通機関の乏しい地域ではそういう花見で我慢するしかなさそうです。

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2024年1月18日 (木)

一升瓶と日本酒

地方自治体によってガラス瓶のゴミ出し方法が異なります。札幌は鷹揚でガラス瓶は何色でも同じ燃えないゴミとしてまとめて処分することができましたが、現在暮らしている四国東北部の瀬戸内では瓶の色によって――茶色、無色透明、その他の色の三分類――出せる週が違います。

陽にかざすと深緑だけれども普通にはあたりまえの茶色に見える一升瓶を、「茶色の日」に本当の茶色の一升瓶といっしょにゴミとして出したら「陽にかざすと深緑」は収集してくれなくて、共同ゴミ置き場に我が家の「茶色に見える深緑」だけが残っていました。あとでそういう事態に気が付きあわてて持ち帰った次第です。しっかりしているというか、なんというか。

ご近所は日本酒は呑まないのかあるいは呑むとしても四合瓶なのか、ゴミとして一升瓶を出すのは我が家だけかもしれません――そういうのは札幌も同じでしたが。

冷酒は冷蔵庫のスペースの都合上四合瓶ともお付き合いするとしても、燗で呑む日本酒は必ず一升瓶で購入することにしています。

あるひとから勧められた近所のある酒屋(日本酒や焼酎の販売店)に立ち寄った時に、四合瓶の品揃えは豊富なのに一升瓶の本数が少なかったので、お宅での売れ筋は四合瓶ですかと尋ねたら、一升瓶は瓶そのものが品不足で手に入りづらいですね、という返事でした。品揃えも期待した程ではなくて、たとえば手持ちの「雄町」を拝見させてもらうとその程度はわかります。

場所はやや遠いけれども古くから商売をしている酒屋に足を延ばすと、そこは壁一面のガラス扉の冷蔵庫の中に各地の一升瓶がずらっと並んでいました。

「どういうのをお探しですか?」
「雄町を見せて下さい」

すると、何種類かの一升瓶の雄町を紹介されました。

「ここは雄町が上手です。・・・雄町の辛口ならこちらがお勧めです。」

いかにも日本酒が好きで強そうな店主の奥さん(と思われる女性)が少ない言葉で的確に説明してくれます。

当たり前ですが、一升壜は古くからお付き合いのある酒屋に優先的に流れるようです。


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2023年11月21日 (火)

おでんの季節

寒くなってきたのでおでんです。大根と結び昆布とゆで卵はこちらで用意するとして、おでん具材の中心であるところの魚の練り物は取り寄せます。

過去二十年、いろいろと試しましたが、がんもやさつま揚げやちくわやその他の魚介類を油で揚げたおでん種は小田原のものがいちばん旨い。今は小田原のあるお店を贔屓にしています。十年の単位で見れば、お店の味やモノづくりの姿勢も変化するので、贔屓のお店は十年前と今とでは違っています。

四国東北部の瀬戸内では、東京にお住いのかたと違って小田原のものを近所のデパ地下に買いに行くというわけにはいかないので通販でお取り寄せです。最近、愛媛県のじゃこてんが話題になりましたが、そのうちそれを加えてもいいかもしれません。以前、鰆やサゴシ(サワラの子供)がある径路で結構安く手に入った頃は、自宅でさつま揚げを作り、おでんの季節はおでん種にしていたこともありましたが、今はそうはいかない。

お取り寄せでは四~五人前を買い、二回に分けて――たとえば今晩と明後日の夜――堪能します。大根と卵は地のものだとして、結び昆布は、普段の出汁昆布と同じで、北海道で採れたのを北陸で加工したのを選びます。北海道の昆布と言っても、種類と用途によって産地は利尻、羅臼、日高、函館など何カ所かに分かれます。おでん用の結び昆布は道東産が多い。

おでんには日本酒で、それも純米酒の燗酒に限ります。


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2023年11月 6日 (月)

好みだったビール

プロ野球も今年は終わってしまいましたが、プロ野球中継の時には、数えた訳ではないにしても、ビールのコマーシャル頻出回数が多いようです。ふだんはビールは口にしませんが、球場にプロ野球を観に行ったときの定番の飲み物はやはりビールなのでプロ野球中継時にビールの宣伝が登場するのは当然かもしれません。

ウィスキーやワインと違い、ビールのコマーシャルは、細かい違いを気にしなければ、仲間でわいわい騒ぐタイプのものがほとんどです。たまに味わいを強調するタイプの演出もありますが、そんなに無理をしなくてもいいのにと思ってしまいます。

しかしそうであっても、ぼくにとって味わうタイプのビールがひとつはあって、それはサンフランシスコで醸造されているアンカースティーム(Anchor Steam)という銘柄のビールで――つまり、サンフランシスコの地ビールです――小瓶で二本くらいを夕方にゆっくりと飲むと幸せな気分になれたものでした。いっしょに食べるものは要りません。

Anchor Steam Breweryは、“GRUB STREET”のWeb記事 ”Say Good-bye to Anchor Steam Beer”によれば、今年の夏で完全に製造を止めてしまった――コロナの時の業務需要の急激な落ち込みが原因でビジネスが循環しなくなりとうとう廃業してしまった――ようです。2017年からはある日本のビール会社の資本傘下に入っていたそうですが、残念なことです。

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2023年10月26日 (木)

四国の料理は貧乏くさいしうまくない、らしい

ぼくが秋田のものでお気に入りなのは大舘の「曲げわっぱ」です。行ったことも滞在したこともないので、秋田の食べものについては、現地に行かなくても手に入るもの以外はよく知りません――近海魚は旨いだろうとはおもうけれど秋田で水揚げされた魚介類はまだ口にしたことがない。

秋田に行かなくても手に入るもののひとつであるところの比内地鶏は値段は高いけれどその出費にふさわしい味わいの鶏肉です。比内地鶏のモモ肉を買ってきて適度の大きさに切り鉄砲串を通して自宅で丁寧に焼いた塩味の焼鳥を一杯やりながらゆっくりと噛み、そのコクと香りを楽しむというのは、名古屋コーチンや阿波尾鶏も味わい深いけれど、それ以上の至福です。

大館産の「曲げわっぱ」に詰めた弁当を昼ごはんに食べていた時期が何年間かありました。下はその「曲げわっぱ」と、曲げわっぱに盛った日の丸弁当。梅干しは自家製です。

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秋田名物の食べものには「きりたんぽ」や「いぶりがっこ」があるそうですが、両方とも食べたことがない。「いぶりがっこ」には酒の肴として大いに食欲をそそられますが「きりたんぽ」はそうでもない。秋田の日本酒もどこかの飲み屋で出会ったことがあるかもしれないとしても、自分で銘柄を選んで購入したことはありません。

なぜ、こんなことを書いているかというと、ある記事をネット媒体で眼にしたからです。四国東北部の瀬戸内で暮らす身にとっては――引っ越してきたのが一年半くらい前だとしても――なかなか興味深い見解だったからです。発言者が実際の経験に基づく事実を述べているのか、それとも周りの受けを狙った創作話を披瀝しているのかは、記事の読者としては、不明です。

《佐竹知事は23日、秋田市で開かれた県内の自治体や経済界などのトップが参加する会合で講演し、秋田とほかの地方を比較する中で、過去に全国知事会で四国地方を訪れた際の食事について、「メインディッシュが鉄板で、誰が考えてもステーキです。ふたを開けたらじゃこ天です。貧乏くさいんです」などと述べていました。》(NHK NEWSWEB 2023年10月25日)

《佐竹知事は23日、秋田市で開かれた「秋田の未来を創る協議会」の設立会議で講演。「秋田ほどうまいものがある所はない。四国なんかもう大変。酒もうまくないし」「メインディッシュがいいステーキだと思って開けたら、じゃこ天です。貧乏くさい」と述べた。》(秋田さきがけ新報電子版 2023年10月25日、無料で読める部分から引用)

メインディッシュにじゃこ天を使う料理屋っていったいどんな料理屋か入ってみたい気もします。一杯飲み屋が余興でそういう献立を用意するということはあるかもしれないけれども。

《四国の酒や料理は「うまくない」「貧乏くさい」―。佐竹敬久知事の発言がまた物議を醸している。昨夏には比内地鶏を「硬い」と述べ、陳謝に追い込まれたばかり。》(秋田さきがけ新報電子版 2023年10月24日の無料で読める部分から引用)

四国の酒や料理についての評価内容とは別に、地元のあの味わい深い比内地鶏を「硬い」と評するというのは、そういう歯と舌と味覚の持ち主であることを正直に告白しているわけで、そういうかたが、他所の場所の料理について公の場――記者が取材に訪れる場所は公です――で批評・論評するのはどうかな、という気がします。仲間内の酒の席の話題としては、熱い鉄板に載ったステーキもどきのじゃこ天という話はなかなかに面白い。恐らく笑いを誘います。

霜降りの口の中でとろけるような和牛はとても旨いとして、ブラックアンガス種のしっかりとした――一部の人にとっては「硬い」――赤身のニューヨークカット・ステーキを米国で食べると今まで知らなかった食の興奮を感じるかもしれません。

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じゃこ天。「宇和島練り物工房 みよし」様のウェブサイトからお借りしました。


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2023年10月19日 (木)

一升壜

先日、美容室のスタイリストの女性から品揃えがいいと教えてもらった比較的近所の酒屋へ、最近は飲まなくなった銘柄を求めて行ったら、大きなガラス扉の冷蔵庫にその銘柄の四合瓶が並んでいました。

一升瓶はないのかと尋ねたら、同じ酒蔵の別の銘柄ならありますが。拝見出来ますか?小ぶりな倉庫風の冷蔵庫に案内されました。一升瓶の品揃えをそれなりに確認します。「最近は一升瓶が不足していて、仕入れも四合瓶が多いですね」 雄町の四合瓶を二本購入しました。

それよりもっと前に、ここも品揃えがいいと評判の、少し遠いところにある古い酒屋へ行ってガラス扉の内側を覗き始めたらある酒蔵の雄町の四合瓶が並んでいました。四本買おうとしたところ、一升瓶のほうがお得ですよ。それはわかっているのですが、冷蔵庫の都合でしかたなく四合瓶です。

札幌の頃は、一升瓶が六本収納できる業務用の小さな冷蔵庫を持っていたのですが、瀬戸内への引越しの時に捨ててきました。無理すれば、今の大きな冷蔵庫に一升瓶は収納できますが、そういう無理は控えています。

冷酒として食前に軽く賞味する日本酒は四合瓶でいいとして、食中酒はぼくは燗酒なので、購入単位も一升瓶です。家の中ではいちばんひんやりしているあたりに、有体に言えば味噌の甕のとなりあたりに常温保管してあります。

我が家で一升瓶で買うのは燗酒用の日本酒くらいで、ガラス瓶の購入がデフォであるところの小豆島の醤油も岐阜の味醂も岐阜の料理酒も四合瓶なので、一升瓶という媒体での飲料や調味料の流通はけっこう減少しているのかもしれません。

現在暮しているところはゴミとして出すガラス瓶の分別が細かくて、茶色の瓶と透明な瓶と緑や青などのその他の色の瓶とは収集日が分かれています。一度、遠目には茶色でしかし陽に透かして見ると濃い緑であるところの一升瓶を茶色の日に出したら、そのままゴミ捨て場に捨て置かれていたので――あとで偶然そのことに気づいた――あわてて持ち帰ったことがあります。一升壜のゴミを出すのは近所では我が家くらいかもしれません。


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2023年7月14日 (金)

昔の戦(いくさ)は高みの見物の対象

「祭り」「儀式」としての戦いというものがあります。丸谷才一はそれについて「十八世紀までの戦争を肯定するのなら・・・ホイジンガを持ち出すまでもなく、様式的に洗練されてゐるし、ゲームとしての約束事が決ってゐるし、被害の範囲も限られてゐた。祭りとしての戦争という見立ても、まあ成立した」と書きました。

サッカーファンからは試合の最中に食べたり飲んだりしている暇はないという返事がとても高い確率で返ってくるとしても、プロ野球の試合を球場で観るときには食べものと飲みものは不可欠です。手弁当でもいいし、現場の「屋台」で買ってもいいけれど、ビールは歩く屋台なので若い女性が席まで届けてくれて助かります。

「高みの見物」とはうまい表現で、辞書風の説明では「第三者の立場から、興味本位に物事の成り行きを傍観すること」ですが、これはそういう表現が生まれたあたりの昔には、現在のプロ野球の球場と同じで、比喩ではなく、リアルな情景描写だったと思われます。最近のプロ野球の球場は「高みの見物」だけでなく「できるだけ戦いの現場の近くで臨場感を味わう種類の見物席」も用意されえています。ライナーで飛んでくるファウルボールを捕るグラブを身体のそばに用意しておかないと危険です。

十六世紀のなかばに「川中島の戦い」というのがありました。武田信玄と上杉謙信、その後の武田軍と上杉軍が川中島を主戦場にした戦いですが、川中島とは川の中の島、つまり大きな中洲のことで、そういう場所が戦場に選ばれたというのは「高みの見物」という点からも興味深い。

当事者にとっては生死を賭けた戦いですが、「様式的な洗練」や「約束事」がそこにはあったように思われます。だから、かりに邪魔にならない距離に農民や一般の見物客がいても戦(いくさ)は遂行されたし、見物客は刀や槍で追い立てられなかっただろうと思われます。当時の「できるだけ戦いの現場の近くで臨場感を味わう種類の見物席」です。

関ヶ原の戦いやその前の大津城の戦いでは手弁当を持った見物人が戦の邪魔にならない、あるいは戦の直接の危険が及んでこないあたりにある観客席――たとえば、見晴らしの良い近くの丘の上など――に集まり、勝敗の行方を占い、そうなるとそういう見物人に食べものを売って儲けようというビジネスマインドに富んだ屋台もけっこう出現したらしい。当時の戦において観客としての農民や一般見物客が攻撃されることは、おそらく、なかったからです。どちらが勝つにせよ農民・庶民にとってはその後の年貢の取り立て量に差はないわけで、そういうことなら、戦国大名の戦を祭りの見世物として高みから見物したほうが憂さ晴らしにはなります。

「儀式や祭りとしての戦い」であるところのプロ野球を見ていると、つい、そういうことを想起してしまいます。


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2023年6月16日 (金)

令和5年の梅干し作り

三重県産の南高梅が10㎏届いたので、さっそく梅干し作りです。今年は去年よりも粒ぞろいで大きさは2Lから3L。届いた瞬間にいい香りが匂い立ったので追熟の必要はありません。そのまま作業に取りかかれます。

すぐ下の写真は水洗いをしたあとの梅で全体の四分の一で2.5㎏くらいです。

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水洗いした梅は、水を切り、丁寧にヘタを取り、そのあと、焼酎(度数が44度の強い麦焼酎、雑菌消毒できるので)の風呂をくぐらせ、塩(自然海塩)とサンドイッチ状態にしながら一斗樽(19リットルの業務用ホーロー容器)に隙間のないように詰めていきます。塩の量は1.8kg。

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我が家の梅干しの塩分濃度は伝統的な「18%」です(梅10kgに対して18%なので1.8kg)。塩分濃度が18%だと梅は決してカビません。3年でも4年でも常温保存できます。2年くらい寝かせると、梅干しの塩辛さにまろやかさが加わります。

そのあとはけっこうな重量の重石を載せ(これも焼酎で消毒)――我が家では、常滑焼の中蓋を複数枚重ねて重石としています――梅酢が上がってくるのを待ちます。3日ほどで透明で香り立つ梅酢が上がってくるはずですが、それが確認できるとカビ発生の心配はなく、ひと安心です。


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2023年6月 7日 (水)

一升壜のゴミ、四合瓶のゴミ

現在暮らしている四国東北部の瀬戸内では、ガラス瓶(びん)に関しては分別(ぶんべつ)が細かくて、ガラス瓶は「茶色」と「透明」と「その他の色」に分けて別々の指定日にゴミとして出すことになっています。札幌よりは細かいのでいささか面倒ではあります。

遠目には茶色でしかし陽に透かして見ると深い緑であることが解る色の瓶もあり、そういう瓶を茶色の日に間違えて出すと集めてくれません。ゴミ捨て場に置かれたままになっています。燃えるゴミの日に容器包装用のプラやPETボトルを出した場合、丁寧に無視されるのと同じことです。

ゴミの種類で消費動向がわかるといった大袈裟を言うつもりはありませんし、近所のゴミというミクロな現象を一般化するつもりもないとしても、日本酒を一升瓶で購入する消費者は明らかに少ないようです。日本酒の四合瓶のゴミをまれに――たとえば正月明け――目にすることはあっても、一升瓶には我が家の分を除いてはまず遭遇しません。

スーパーマーケットの酒売り場にワインや焼酎や日本酒の720ミリリットル瓶(四合瓶)が多いのは全国共通の光景だとして、日本酒の一升壜もある程度は並んでいます。それなりに並んでいるということは少ないかもしれないけれど一定の需要はあるわけで、つまりその一升壜はそのスーパーマーケットの商圏に住む住民によって消費されてゴミとして捨てられるはずなのに、そういうゴミはあまり見かけない。この現象は札幌でも同じでした。なんとなく不思議です。

業務用は今もリサイクルチャネルが存続しているのでしょうが、一般家庭に関してはビール瓶や日本酒の一升瓶の回収というのが消滅して久しいようです。ビール瓶という形態で購入されるビールというものが家庭消費としてはほぼ存在しなくなったのでこれは当然だとして、日本酒の一升壜も、一升瓶を家庭に配達する酒屋が需要の減少とともに消滅したので、これも当然の結果です。

我が家ではガラス瓶という形での購入は、日本酒以外に、味醂や醤油や米酢などがあるので、瓶ゴミの回収が「茶」も「透明」も「その他の色」もそれぞれ月に一度というのはやや不便ですが、これも地域の暮らしのおつきあいです。


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