雑感

2018年1月15日 (月)

晩ごはんに「さつまいも」

週末の夕方、小腹が空いたので、配偶者といっしょに「さつまいも」の焼きいもを食べることにしました。「鳴門金時」(写真)です。そういう場合は、普通は、1本を二人で分けるのですが、二人ともとてもおなかが空いたという感じだったので、ひとり1本になりました。さすがに形のよい「鳴門金時」で、甘くてホカホカして美味しい焼き芋でした。
 
で、その後、どういうことになったかというと、晩ごはんは、サラダと魚料理と野菜料理と味噌汁のみ。ご飯(コメ)は無理でした。
 
「さつまいも」は、江戸中期に、飢饉対策として関東地方でも栽培されはじめたそうです。「さつまいも」は漢字で書くと「薩摩芋」。薩摩藩(鹿児島県)で栽培が盛んだったので「薩摩芋」です。それまでは、唐芋(からいも)や甘藷(かんしょ)や琉球藷(りゅうきゅういも)などと呼ばれていました。鹿児島への輸入経路や流通経路がわかります。なお、「さつまいも」の原産地は、メキシコなど、中南米です。
 
以前、農林水産省が食料自給率・食料自給力を上昇させる方法を考察する際に、その一環として「いも」を中心にした食事メニューを提示したことがあります(2015年3月)。そのメニューとは以下のようなものです。なかなかに興味深い。
 
□朝食: お茶碗一杯のごはん、浅漬け2皿、焼きいも2本
□昼食: 焼きいも2本、サラダ2皿、粉吹きいも1皿
□夕食: 焼きいも2本、粉吹きいも1皿、野菜炒め2皿、焼き魚1切
 
蛇足的な説明を加えると、「焼きいも」とは普通は「さつまいも」の焼きいもで、「粉吹きいもの」とは普通は「ジャガイモ」です。「さつまいも」を「甘藷(かんしょ)」と呼ぶなら、「ジャガイモ」は「馬鈴薯(ばれいしょ)」です。
 
芋尽くしの、一日を経験してみてはいかがでしょうか。関連記事は「ジャガイモとオランダ人、あるいは世界の4大主食(その3)」。
 
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2018年1月11日 (木)

自宅で味噌を作るひとは家庭的?

ある辞書の説明を引用すると、「家庭的」とは、
 
1。 家庭生活に向いているさま。また、家庭を大事にするさま。「家庭的な人」
2。 家庭にいるように、うちとけてくつろぐことができるさま。「家庭的な雰囲気の宿」
3。 家庭に関するさま。「家庭的に不遇である」
 
となっており、言葉(単語)の意味としては、まあ、その通りだと思います。
 
30歳代後半で独身の働く女性がいらして、仕事で忙しいにもかかわらず味噌や梅干しを自分で作るので、彼女は実際はとても「家庭的」であるに違いないという趣旨の文章に合いました。そういう意味合いの「家庭的」には、上の三つの説明では、最初のものが該当しそうですが、すっきりしません。
 
だから、はたしてそう言い切っていいのか?つまり、自家製味噌や自家製梅干しを作る人は、家庭の基礎食材を家庭で作るので従って家庭的だという以上の積極的な意味で、家庭的なのか?
 
味噌や梅干しをひとりで作るのはたいへんです。二人でやってもかなりの重労働なので、ひとりでやるには相当の覚悟がいります。だから、伝統的な家庭基礎食品をわざわざ自分で作るということは、その彼女は家庭的であるに違いない。それが、ひとつの考え方。
 
別の考え方もあって、それは、その彼女は美味しいものが好きで、料理が好きで、しかし家庭のようなものは大嫌いで、だから、自分の楽しみのために、あるいは気の置けない仲間をときどきの料理でもてなすために自家製の味噌や梅干しを作っているのかもしれません。そういう情景のほうがぼくにとっては腑に落ちやすい場合も多い。
 
ところで、そのひとが独身女性でなく独身男性であったらどうなるか。彼を家庭的と呼ぶのかどうか。辞書定義的には彼もある意味では家庭的ですが、生活文脈的には家庭的ではありません、家族的な生活を歓迎していないという意味で「非家庭的」です。
 
しかし、「非家庭的」なひとはつきあいにくいというわけではないので、たまに、自家製味噌などを肴に一杯やる相手としては、そういう「非家庭的」な女性や男性のほうが、おそらく話題が豊富なので、好ましいかもしれません。
 

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2018年1月10日 (水)

最近の日本の湯たんぽはすごい

冬の夜は湯たんぽです。ハイテクという用語はなじまないかもしれませんが、最近の日本のポリエチレンの一体成型タイプの湯たんぽは優れものです。デザインや素材の違う、他のもっと高価なものを実際に試したことも、外国製を検討したこともありますが、機能性と使い勝手で現在利用中のものを凌ぐものには出合えていません。
 
使用環境が違えば(屋内で使うのか屋外で使うのか、あるいは、寝室で使うのかオフィスで使うのか)評価が違ってくるかもしれませんが、ぼくの利用環境は冬の夜に寝るときなので、要求される機能性とは朝まで十分暖かいこと、使い勝手とは、お湯を満たす、ふたを閉める、持ち運ぶという準備段階から実際の利用までの一連のプロセスにおけるその使い勝手のことです。
 
付属のヤケド防止用のカバーをかけようとしても、お湯の入った本体が熱くて、料理用の耐熱ミトンを持ち出すようでは使い勝手がよいとは言わない。
 
すばらしいデザインだけれど、どうやってその湯たんぽに上手にお湯を注ぎこむのかよくわからない商品もあります。こういうのも使い勝手がよいとは言わない。
 
湯たんぽ容量に対するお湯の量をそれなりに厳密に規定されたり(容器にほとんど隙間なくいっぱいお湯を入れる、あるいは、お湯の量は容器の80%程度くらい)、お湯の温度は100℃ではなく80℃くらいまでなどと規定されたりすると腹が立つ。今からおいしいお茶を飲むわけではありません。
 
で、今、使っているのは下の商品。カバーは付属のものとひと回り大きいもの用で二重にしています。普段は気にしないことだけれど、SG (Safety Goods) マークがついているのも嬉しい。
 
(【註】「SG」は「Safety Goods」の略。一般財団法人製品安全協会の安全基準に合格した生活用品につけられるマーク。乳幼児用品、福祉用具、家具、家庭用品、台所用品など、多くの認定製品がある。SGマーク製品の欠陥による事故には、最高2000万円までの対人賠償保険がついている。)

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2018年1月 5日 (金)

平均寿命と食べもの

電子書籍にいちばん向いているのは、読み捨てが基本の雑誌類(週刊誌や月刊誌)です。それから気になる箇所をわりに頻繁に参照するという意味で辞書のような使い方をする本も電子書籍媒体向きです。タブレットやスマートフォンなどに放り込んでおけば、いつでもどこでも必要部分を参照できて便利です。
 
そういう雑誌のなかで興味深い(牽強付会的だが興味深い)記事が目につきました。その記事のタイトルは「青森県はなぜ早死にするのか 平均寿命最短でV9、衝撃的すぎる食生活」です(「週刊新潮」2017年12月28日号)。
 
その記事の内容骨子は、以下の通り。
 
「厚生労働省は今月(2017年12月)13日、2015年の都道府県別「生命表」を発表したが、それによると青森県の平均寿命は記録的だった。1位は男性が滋賀県の81・78歳、女性が長野県の87・67歳だったのに対し、青森県は78・67歳と85・93歳。ともに全国で最下位であるばかりか、男性は9回、女性は4回連続で、最下位街道を驀進中なのだ。しかも、調査が行われるのは5年に1度。青森県の男性は40年以上、女性も20年にわたり、底に沈みっ放しということだ。」
 
ある年齢の人が、平均あと何年生きられるかを算出した統計値を「平均余命」と云います。とくに、「0歳の人(ある年に生まれた0歳児)の平均余命」のことを「平均寿命」と呼んでいます。平成28年度(2016年度)におけるわが国の平均寿命は、男性が80.98年、女性が87.14年でしたが、これは平成28年に生まれた赤ちゃんは、男の子は約81年、女の子は約87年生き続けるだろうという統計的な予測です。ただし、たとえば、平成28年にすでに70歳だった男性の平均余命は(69歳までに亡くなった方のデータの影響を受けないので)、11年(81年-70年=11年)よりも長くなる。15.72年です(平成28年の簡易生命表等による)。
 
ところで、その記事における寿命も今回のこのブログ記事における寿命も「平均寿命」「平均余命」の話で「健康寿命」「健康余命」の話ではありません。食べものとの関連を云々するには「健康寿命」「健康余命」のほうがいいのですが、そういうマクロの統計データは手元にありません。
 
その週刊誌によれば、男女とも青森県が平均寿命で全国最下位を継続している理由は、食生活にあるらしい。関連部分を引用します。
 
「『塩分は多く摂って野菜は食べない食生活、喫煙率の高さ、多量飲酒者が多いこと、運動不足などが挙げられ、これらが複合的に原因になっていると見ています。塩分については、昭和40年代から問題視されていますが、味覚は一朝一夕には変わりませんからね』」
 
「(青森県の)カップ麺の消費量は全国2位、インスタントラーメン全体では1位、缶コーヒーも1位。食塩摂取量は男性が2位で女性は5位。全国模試なら立派な結果だが、1日の歩数は男性が全国46位で女性は41位……。要は、塩分と糖分はたんまり摂って運動しないのだ。全国9位という肥満者の割合も、それを裏づける。喫煙率は全国2位、飲酒習慣者の割合は1位である。」
 
だからといって、青森県民全員が塩辛い漬物を肴に大酒を飲み、腹が減ったら締めにインスタントラーメンを食べ、煙草をプクプクしながら人工甘味料がいっぱいの缶コーヒーを飲んでいるというわけではありません。そういう食生活をしていない方も多い。逆に、雑誌記事のような食生活をしている人たちは、青森以外にも当然多い。
 
この記事によれば青森県と1位県との「平均寿命」の差は、男性が3歳強、女性が2歳弱です。この81歳や87歳に対する3歳や2歳という差を「大きな差」と考えるか、それとも「わずかな差」と考えるか(なお、平均寿命の詳細については、厚労省の「生命表」に関するウェブサイトを参照)。
 
たとえば、青森にお年寄りの知り合いがいてその男性が79歳でなくなった。もうひとりの高齢のお知り合いは滋賀のかたで、最近82歳で亡くなった。かりにそういう知らせが届いたとして、ともに、普通は、早すぎる死とは考えない。どちらかというと天寿を全うしたという思いに近い思いを抱く。そういう意味では82歳と79歳の間に差はありません。お二人はもっと長く生きられたかもしれないとも考えられるし、すでに十分長く生きたとも考えられる。82歳と79歳の差は食べものの違いによるかもしれないと考えてもいいけれども、そういう場合にはそういう発想はしない。
 
ここから、毎日カップラーメンを食べ、毎日缶コーヒーを飲み、大酒を飲んでもそれほど統計的な平均寿命に差はないので、食生活に関しては好き勝手をやるかという結論に至るかたもいらっしゃるに違いない。それはそれで一つの考え方です。こういう食べものを気にしない層が平均寿命を押し下げる。福島原発事故から6年が経過しましたが、メルトアウトした放射性物質の人体への悪影響結果については、この数字ではよくわからない。
 
もう一つの考え方は、健康寿命、健康余命の維持のためには、食べものが重要というもので、こういう考え方の層が平均寿命を(一定程度までは)押し上げます。それから、モダンな部品交換治療であるところのiPS治療などは、平均余命を長くする方向に働きます。
 
1898年(明治31年)から2016年(平成28年)までの、日本人の平均寿命の推移をグラフにしてみました。第二次世界大戦終了時期くらいまでは、若くして亡くなった方も多かったので、人生50年というのは、体験的な事実でした。しかし、そろそろサチュレーションモードに入ったようです。
 
18982016

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2018年1月 4日 (木)

インターネット経由で聞く世界のラジオ放送

日本国内ではradiko(ラジコ)というパソコンやタブレット端末やスマートフォンがそのままラジオ受信機となるIP(Internet Protocol)サイマルラジオの有料配信サービスがあります。ラジオなので全国各地のAMとFMが対象ですが、通常のラジオではノイズだらけのAM放送でしか聞けないプロ野球の実況中継なんかを聞くにはとても便利です。
 
これをグローバルに拡大して無料で提供しているRadio Gardenというウェブサイトがあります。ドイツのマルティン・ルター大学ハレ校のGolo Föllmerが作ったものだそうです。先日初めてこれを知って、いろいろと聴いてみてなかなかに楽しかったので、配偶者に「こういうの知ってる?」と尋ねたら、「radikoの世界版でしょ」という返事が返ってきました。世界地図上にいっぱいある緑の点をクリックすると地元の放送局が現れるので、好みのものを選択します。
 
世界中のラジオ放送(AMとFM)が聴けるといっても、日本と中国はカバーされている放送局がとても少ない。日本では15局。radikoとの関係も影響しているのかどうかわからないけれど。日本で聴けるのは音楽配信(J-Popやアニメ音楽など)をしている放送局や、英語で発信している放送局だけ。中国は、北京と広州と香港の7局のみ。しかし、インドヨーロッパ語圏の放送局を重視しているというわけでもなさそうです。タイやミャンマーやインドネシアでカバーされている現地語放送局は多い。しかし、ベトナムの放送局はなぜか地図に現れてこない。
 
ぼくは札幌なので、札幌からこのウェブサイトにアクセスすると、最初に地理的にいちばん近い放送局が登場します。「ユジノ・サハリンスク@サハリン《樺太》@ロシア」の音楽放送局で、パーソナリティーの言葉はロシア語です。ロシアの「艶歌」がロシア語で流れてきます。
 
アイルランドやアイスランド(アイスランド語が楽しめる)、ロシア、イラク、カイロのコーラン放送、サウジアラビアの音楽放送、米国西海岸やディープサウスのジャズ、オーストラリア、ニュージーランドの音楽番組や時事放送、ブエノスアイレスのタンゴ放送局などを巡っていると、大放送局とは雰囲気の違う音楽や番組(何をしゃべっているのかわからないにしても)を楽しめます。
 
ラジオなので、とにかく音楽が多い。同じ街で地元の音楽と世界の流行音楽が同じように流れています。モロッコの流行歌を現地語で聴きながら、街の喧騒を想像するのも悪くない。
 
この記事は、レイキャヴィック(アイスランド)のあるFM局の音楽番組をとても小さい音で流しながら書いています。ときどきアイスランド語のおしゃべりが混じります。音だけのほうがレイキャヴィックのホテルの一室にでもいる気分になれます。なんとなく気になったのでレイキャヴィックのこの1週間の気温推移を調べてみると、「『アイス』ランド」なのに札幌よりも暖かい。沿岸部を、暖流のメキシコ湾流が流れているためです。
 
Radio_garden_reykjavik_iceland_3
 
このサイトにアクセスすると、実際にはとても行けそうもない土地や、もう一度訪れてみたい土地に気軽にヴァーチャルな旅行ができます。現地の声や地元の音楽が聴けるのがいい。

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2017年12月27日 (水)

暴風雪(あるいはホワイトアウト)の報道と、稚内

今週の前半は爆弾低気圧の襲来とかで、札幌でも確かに強風でした。後ろから急に押されると前に飛ばされてしまうような種類の突風で、これに横殴りの大雪が混じると、ホワイトアウトになります。前がほとんど見えない。まっすぐ歩けない。吹き飛ばされそうになる。方向感覚がなくなる。こういうのは札幌でもときどきは経験できます。
 
一般道路などを運転していて突然の大雨と強風でワイパーがほとんど効かないような事態に遭遇することがあります。よろよろと速度を落として前に進むしかありません。その状況で、大雨と強風を、横殴りで前がまったく見えないくらいの真っ白な大雪で置き換えてもらうとホワイトアウトが実感できます。運転は不可能、そのあたりの路肩でうずくまるようにやり過ごすしかありません。
 
ホワイトアウトの報道で、北海道の日本海側の地域や、日本海とオホーツク海に面する日本最北端の町である稚内が取り上げられていました。
 
そういう報道を見ると申し訳ないのですが、笑ってしまうことも多い。理由は二つ。
 
レポーターのいる場所は海沿いの道路などですが、なぜ、そんな、報道のための報道以外には意味のない場所になぜ行くのか。これが最初の理由。もう一つの理由は、「たいへんだ、吹き飛ばされそうだ、前が見えない」と大声でレポートしながら、そうしゃべるレポーターの姿を、彼や彼女の後ろから、撮影機を持ったカメラマンがレンズがぶれることもなくしっかりと捉えています。カメラはぶれないのに、その前のレポーターはぶれるらしい。
 
稚内では、礼文島や利尻島への観光のときに泊まったことがあります。石の浜の昆布干しと、緑の丘に建つ自衛隊の緑のレーダー基地と、JR駅前の映画館が妙に印象に残っています。札幌の美容室で働くシャンプーの上手な男の子が稚内の出身で「稚内なんて何にもないところです」というのが口癖でした。以前お会いした、稚内で小さな製造会社を営む若いかたの話ですが、飛行場で立ち話をした関西からの同年配のビジネスマンから「稚内なんて人の住む所じゃないですね」と言われたそうです。「ぼくはその稚内に住んでいるのですが」とは応じなかったらしい。
 
稚内空港ビルのウェブサイトを見ると、次のようなお知らせが出ていました。欠航どころではなく、「空港臨時閉鎖」だそうです。空港従業員も通えない。暴風雪(ホワイトアウト)の凄さがわかります。
 
2017/12/25 お知らせ
本日、暴風雪など悪天候により本日15時より26日8時半まで稚内空港臨時閉鎖となります。お客様におかれましてはご理解の程よろしくお願いします。
 
2017/12/6 お知らせ
本日、暴風雪など悪天候により全便欠航になります。また、13時より稚内空港臨時閉鎖となります。お客様におかれましてはご理解の程よろしくお願いします。

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2017年12月26日 (火)

神様も仏様も朝ごはんは15分

ビジネスウーマンはそうでもないかもしれませんが、ビジネスマンやサラリーマンが昼食にかける時間は、仕事場の近所のレストラン・食堂・一膳飯屋・昼間営業の一杯飲み屋などで順番を待つ時間や注文した定食などが供されるまでの座席での待ち時間を除くと、せいぜい15分くらいのものだと思います。速い人はパッパッとかき込んで10分以内。
 
ぼんやりしていると、仲間といっしょのときなどは、ひとり取り残される。そういえば、同じ職場の同僚とおぼしき男性3人と同じテーブルについた女性が、置き去りにされないように懸命に食べている光景を記憶しています。
 
ぼくのある知り合いは、毎朝、炊き立てのご飯などを神棚と仏壇にお供えするそうです。神棚には二礼二拍一礼、仏壇には般若心経。お供えした後、きっかり20分で、それぞれ、お供えものを下げる。神様と仏様に許された朝食時間は、したがって、15分間くらいです。あせって食べないとお供えがなくなってしまう。神様も仏様も昼時のビジネスマンなみに大変です。
 
朝にお供えして、夕方頃に下げるのが習慣の家庭もあります。こういう家庭の神様や仏様は、ホテルで2時間以上ランチとおしゃべりを喩しむ主婦グループのように、ゆっくりとお供えものを食べられます。
 
どちらがいいのかはわかりませんが、神様も仏様も以前よりも適応力が求められる時代のようです。

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2017年12月22日 (金)

かつての遣唐使船と、最近の北朝鮮からの木造船

「空海の風景」(司馬遼太郎著)を、久しぶりに読み返してみました。そのなかに遣唐使船の構造や航海方法に関する記述があります。この本は、史実をしっかりと踏まえながら著者の思いや文学的なイマジネーションを加えて「歴史的な風景」としての空海を著した書物なので、たとえば遣唐使船に関していえば、日本から中国(唐)への外洋航行という点でそれがどれほど危ない船だったかが、小説風の色合いを含んだ写実的な現実としてよくわかります。
 
「空海の風景」や、遣唐使船に関するその他の情報を整理すると、遣唐使船とは以下のようなけっこうヤバイ船だったようです。使者代表に選ばれたものの、年齢や健康を理由に代表を辞退するベテラン官僚がいたのも肯けます。勉学の意思に燃えているわけではないので、無理に死にに行く必要はない。
 
・大きさは長さが30mで幅は7~9m、排水量約300トン
 
・帆柱は2本。帆は重くバランスが悪い。その上、順風にしか使えない。必要な時は、人力エンジンであるところの艪(ろ)で漕いだ。
 
・船底部が竜骨をもたない平底箱型構造。底の平たいタライのような船なので、波切りが悪く不安定。竜骨が無いので壊れやすい(竜骨とは船底部の基本骨格のこと)。
 
・帆は順風しか使えないのにもかかわらず、順風の秋を待たず、わざわざ気象条件の悪い6月から7月にかけて日本を出港。
 
・鉄釘はほとんど用いず、平板をつぎあわせて造ってあり、強風や波浪に弱い。耐水能力はきわめて低い。船材のつなぎ目には水草を押し込んで水漏れをふせいだ。
 
それがどうヤバイことなのかを、直感的に教えてくれるのが、近頃の北朝鮮からの木造漂流船です。現役の漁船なので駆動力として当然エンジンという内燃機関を積んでいますが、遣唐使船に近い構造を持った船(漁船)も多い。だから遭難する。漂流し、波に転覆させられる。内燃機関が停止すると救いようがない。
 
1年前の例。場所は舞鶴(京都)。
 
『京都府舞鶴市小橋(おばせ)の海岸に11月末、1隻の木造船が漂着した。舞鶴海上保安部(同市)が船体などを調べたところ、9人分の人骨が確認された。北朝鮮の紙幣や漁具なども見つかり、舞鶴海保は北朝鮮の漁船の可能性が高いとみる。・・・「現在の日本ではみられない。原始的な構造」。舞鶴港西港地区第3埠頭(ふとう)で陸揚げした船体を調べた舞鶴海保の職員は、そうつぶやいた。
 
漂着した木造船は長さ約12メートル、幅約3メートル。船底が平らという朝鮮半島の船の特徴が認められた。・・(略)・・驚くべきは、その構造だった。壊れた舷側の船板の間には浮力を得るためか、発泡スチロールのようなものが挟み込まれていた。船板同士はきちんと接合されず、すき間は縄やビニールを詰め込んでタールを塗り、浸水を防いでいるありさまだ。』(産経WEST 2016/12/13)
 
1ヶ月前の例。場所は松前(北海道)。
 
『(2017年11月)29日午前9時半ごろ、北海道松前町の南西約10キロの沖合で、木造船が漂流しているのを第1管区海上保安本部(小樽市)の航空機が発見した。北朝鮮から来たとみて調べている。』(JIJI.COM 2017/11/29)
 
こういう、12~13メートルのそれなりの造りの船でも外洋では(といっても日本海ですが)漂流、転覆してしまいます。いわんや、東シナ海を渡っていく平底箱型構造の当時の遣唐使船においておや。
 
D_2017
北海道松前町沖を漂流する北朝鮮から来たとみられる木造船(第1管区海上保安本部提供、2017年11月29日)
 

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2017年12月21日 (木)

にぎやかな丸いおにぎり、シンプルな三角のおむすび

日本の美意識と食文化とコメの新たな融合、などというおおげさな表現を使ってみたくなるほど気に入ったのが、「パッカンおにぎり」です。どなたが立ち上げたか、「パッカンおにぎり」の専用サイトもあるので、「パッカンおにぎり」がどういうものかをご存じないかた、上手な作り方を知りたい方は、そのサイトをクリックしてみてください。なかなかに楽しい。
 
こういうブームを通じて、コメのベース需要というか、コメの追加需要が生まれてきます。パカンと口を開いたおにぎりになにを挟んでもいいのですが、和風家庭料理の基本となるようなおかずも多く使われているみたいなので、そういう意味での伝統維持効果、食育効果も期待できる(コンビニやスーパーで買ってきた総菜をそのまま利用するお母さんもいらっしゃるとは思いますが、それはそれとして)。
 
 下の「パッカンおにぎり」の写真はインターネットから勝手にお借りしました(当該おにぎりの作者にはこの場を借りてお礼申し上げます)。具は「右上から時計回りに、焼き鮭+大葉、人参とゴボウのきんぴら、オクラの梅かつお和え、ツナマヨ、唐揚げの甘酢あん」だそうです。スライスチーズか何かをくりぬいて作ったのでしょうか、眼がかわいらしい。子供は大喜びするに違いない。
 
Photo
 
先日、手ごろなお正月料理用の「田作り(ごまめ)」などを買いに配偶者とあるデパ地下を歩いていたら、特別栽培米の2kg袋の品揃えが豊富な米屋さんが、売り場の隣におにぎりのイートインコーナーを作ってありました。ターゲット層は、そこで少量のコメを買ったついでに食べていく主婦層か、米屋のおにぎりを小腹の空いたころに少量だけ賞味したい女性のようです。
 
ここに限らず、デパ地下のイートインコーナーでパンやケーキを食べている中年かそれよりももう少し年齢層が上の女性客は、最近はけっこう多い。
 
ここのおにぎりは、伝統的なつくりの海苔つき三角(△)おにぎりで、1個が200円前後。梅や昆布やオカカは190円台、焼き鮭やタラコはそれよりも10円ほど高い。具は20種類くらい。おいしそうな味噌汁は250円。小腹がすいたらワンコイン、ということです。
 
おコメ好きは、丸いパッカンおにぎりでも、シンプルな三角(△)おにぎりでも、どちらでもお好みで。

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2017年12月20日 (水)

高年齢者のおしゃべり

仲間との会話に身体や健康の話が混じるともなく混じってきて、そういう会話への参加を憂き世の面倒くさいお付き合いと感じなくなったら、歳をとり始めてきた証拠です。しかし、そういう会話を鬱陶しいと思うようなら、まだ若さを保っています。でも、そういう話の腰を折らずに静かに聞いてあげられるようなら、あなたは、すでに年配者の仲間入りをしているかもしれません。
 
高年齢者の兆候のひとつに、自分のことばかり一方的にしゃべって双方向の会話にならないというのがあるみたいです。「わたしの話を聞き続けるのはあなたの義務である」といった、なんとなく押しつけるような感じのおしゃべり。しかし、そういうものを本人は押しつけがましいとは感じていない。
 
途切れることのない一方向の言葉の洪水。言葉の洪水といっても筋のある長い物語ではなく、同じ話題の繰り返し、上品に言えば単調な変奏曲。聞き手の存在を前提にした独り言。そういう種類のおしゃべりが、たとえば、受話器から流れ込んできた場合は、通話装置の向こう側の人を年寄りと分類して間違いなさそうです。
 
相槌をうちながら聴き続ける以外に、こういうおしゃべりに効果的におつきあいする方法はないのかもしれません。効果的にとは、通話装置の向こう側の人の機嫌を損ねないようにしながら、ある種の方向やある種の行動について、お互いに合意に達するという意味です。合意が、合意として、その後、機能するどうかは別にして。
 
聴き続ける以外のもっといい対処方法がないか思案中ですが、答えは見つからない。そのうちぼくもそういうおしゃべりがとても得意になると思うので、今から、独り言の練習でもしておきますか。

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