雑感

2019年12月12日 (木)

「三寒四温」札幌バージョン

「三寒四温」は冬の季語です。その意味は、文字通り、三日ほど寒い日が続いたあとに四日ほど暖かい日が続き、それが交互にくり返されることで、典型的には、中国北部や朝鮮半島の自然現象です。当然、日本でも三寒四温は発生します。だから季語として定着しました

今年は、いつもと違いきれいな三寒四温を経験できています。その存在を明確に感じさせてくれるという意味できれいな三寒四温です。

札幌なので「寒」は氷点下の気温と雪と氷で、「温」は℃がプラスの気温と雨です。「三寒」なので雪がそれなりに厚く積もり、夜中から明け方にかけて凍り、その状態が三日ほど続き、「四温」なので、気温は急にプラスに転じ、強い雨が降ります。雨は地上の雪を融かします。地面が白から黒に変化します。雨雲は雪を降らせたり、雨に替えたり、役割交替でけっこう忙しい。

となると、履く靴も違ってきます。

下駄箱の中の出し入れ頻度の高い辺りは冬は冬靴(おもに平靴とショートブーツ)の置き場になり、雪と氷だと滑って役に立たない種類の靴は一部を除いて納戸の中の靴置き場に保管しますが、雪だと履かない靴の出番が今のところは想定以上に多く、同じ靴ばかりだとよろしくないので、入れ替え作業が発生します。

雪が消える今年の三寒四温は嬉しい限りですが、靴の管理がいささか面倒です。

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2019年12月11日 (水)

「築地明石町」

日帰りで「鏑木清方 築地明石町展」へ行って来ました。いい画は無理をしても実物の前に立つようにしています。そうしないと目が衰える。

この画が少し前に東京国立近代美術館(MOMAT)の所蔵品になったので、他の清方の作品と合わせて1ヶ月半の特別展です。会場の案内によると「築地明石町」の次回の一般展示は3年後だそうです。そうやって作品を保護します。今回を逃したら3年間待たなくてはいけない。

「築地明石町」は、赤の配置と、赤と水色と黒の組み合わせが印象的です。紋入りの黒い羽織からわずかに覗いた裏地の強い濃い赤、下駄の鼻緒の渋めの赤、そして、唇の控えめの赤の配置が観るものをくぎ付けにします(下にお借りしたMOMATのポスター写真だと印刷なので裏地の赤が弱い)。江戸小紋の着物のややくすんだ水色と木の柵の淡く霞むような水色が奥行きとぼんやりとした一体感を醸し出します。着物の下には、長襦袢がありません。

清方は、中年女性です。

清方の手になる「築地明石町」の中年女性は、白い透き通った肌に香りが漂い、振り向いた眼に、凛として確かなような少し迷ったような不思議な感じの翳りが宿っていて、大人の女性の色香がそこにあります。

清方の描く若い女性、たとえば、「築地明石町」の左隣に並んでいる「浜町河岸」の若い女性は退屈です。右隣の「新富町」の中年女性も美しいのですが、誘引力に欠けます。「築地明石町」の女性の魅力は際立っています。

今回、この特別展で以前に常設展で出会った鏑木清方の六曲一双の屏風絵「墨田河舟遊」に再び巡り会いました。

Momat

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2019年12月 9日 (月)

雪と少し凍った道路ではスポーツブーツ

冬用の靴やショートブーツは、汎用性を考えて紐付きもスリップオンもすべて革製です。季節ごとの手入れもしっかりとします。しかしそれだけでは雪融けで道路が水浸し状態のときは困るので、短いゴム長も持っています。冬や雪の季節のアウトドア用品としてのスポーティなブーツとは今まで縁がありませんでした。

配偶者が、デパートの冬靴売り場で、スポーティで暖かくて、スポッと足が入って履きやすそうないいデザインのショートブーツを見つけてきました。適性サイズはプラス1センチだそうです。そのあたりを買い物などで出歩くには最適だというので、同じメーカーの男性向けの同じようなものをぼくも買うことにしました。

ツルツルに凍った道路、つまりアイスバーンではそれは当惑気味ですが、厚く積もったばかりの雪道や雪が降り氷点下になって普通に凍りかけた歩道では十分活躍します。今はまだそのあたりがアイスバーン状態ではなくそれは1月下旬から2月の現象だとしても、それに近い状態の道路や歩道は日陰の辺りや氷点下の夜の翌早朝にはそのあたりにあるのでそこで機能を試してみました。

特別にというわけではないけれど、足が暖かく包まれて確かに歩きやすいし滑らない。これなら、雪の冬でも、それなりに着こめばいつものコースを(ただし、日陰部分を日向部分に置き替えるなどの工夫をすれば)足もとの見やすい明るい日中に速足ウォーキングができるかもしれません。



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2019年12月 5日 (木)

ゴルフはメンタルスポーツ

放映時間は短いしリアルタイム中継でないことも多いのですが、テレビなどで観るだけでも日本女子プロゴルフは(日本男子プロゴルフよりも)楽しいし、プレー中の彼女らの気持ちの動きと絡めて観戦するとなお楽しめます。下は先々週のそういう事例です。ゴルフをプレイするのはすっかり止め、だからテレビのゴルフ中継も見なかったのですが、渋野日向子さんの全英女子オープン最終日を、夏の日曜の夜中に終わりまで見てから、ミーハーの一人になりました。
 
先々週の第38回大王製紙エリエールレディスオープン、最終日(11月24日)の話です。テレビ中継(ただし編集録画)があり、その日の後半は渋野日向子さんと鈴木愛さんのマッチプレー的な接戦でした。14番まではともに18アンダーです。興味深かったのは、15番(375ヤード)、パー4。
 
ティーショットは二人ともフェアウェイです。第2打を打ち終わり、先に打った鈴木さんはピン横1.5メートルくらいにつけました。楽に入りそうな感じのボール位置です。一方、後から打った渋野さんのボールはピン奥4~5メートルくらいに止まりました。下りのパットが残ります。鈴木さんは第2打を打ち終わった時からルンルンと余裕の表情でした。
 
グリーンです。渋野さんは長めの下りをよろよろと流し込んでバーディを取りました。鈴木さんは横1.5メートルを外してしまい、パー。
 
バーディパットを外したときに鈴木さんの顔がゆがみました。しかめ面というより、明らかに悔しさでゆがんだ表情です。「1.5メートルの私がバーディ、下りの彼女はパー、ここで1打リード」という想定シナリオがあっさり崩れてしまったからでしょう。表情の急激な変化を見てこの失敗は尾を引くだろうことが、テレビ画面を通してでも、明かに感じとれました。
 
鈴木さんはおそらくその怒りを抱えたままなので、16番のパー3では長めのバーディパットを外して沈んだ表情がまたゆがみ、結局パーでホールアウトしました。抑えようとした怒りが逆に膨れたのか、パー5の17番ではティーショットを右に押し出してしまってボールは池に飛び込みました。そのホールはボギーで収まり、それでやっと彼女の表情からイライラが消えました。

渋野さんの17番も、池の右側ラフで止まった第2打といい打ち上げアプローチの第3打といいそれなりに危うかったのですが、そのときは「ぶち切れる」ことなくパーでまとめました。
 
試合結果は渋野日向子さんが19アンダーで逆転優勝、最終ホールはパー。最終ホールでバーディを奪い返した鈴木愛さんが18アンダーで第2位でした。
 
アマチュアでも入るはずの簡単なパーパットなどを失敗すると次のホールに悪影響が出ます。だからプロのプレイヤーがボギーになった次のホールで、精神安定のためにバスンスバックしたいというのはよくわかります。「パー・ボギー・ボギー」や「ボギー・パー・ボギー」で進んでいくハーフ42くらいのアマチュアだと、ダブルボギーの後のパーがバウンスバックですが、気持ちは同じです。


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2019年12月 3日 (火)

この時期の強い雨は大歓迎

12月上旬は雪の季節には違いないのですが、その時期に、一日中降り続く強い雨は大歓迎です。昨日がそうでした。札幌の冬なので雪と折り合いを付けないといけないのですが、できるだけぐずぐずとその時期を引き延ばしたい気分が強い。
 
雪でなく雨ということは、外気温はプラスです。そういう日に降り続く雨は、積もったあと凍ってしまい地表から消えなかった雪を一掃してくれます。気温だけではだめです
 
札幌市内だと、定山渓温泉のような山岳部を別にすると、雪は地表面積の95%かそれを超えるくらいは融けていて歩きやすい状態になっています。普段日陰になっていて凍っている一画は、朝は、雪が霙(みぞれ)状態で斑に残っていて、それはしかたないにしても、それ以外は地面の黒が広がっています。そういう日は滑らない靴底をもった雪靴か、それとも普通の靴か迷います。雨だし、霙状態の歩道も歩くので冬靴を選びます。
 
しかし、午後には、その霙状態も雨にきれいに流されてしまったようです。根雪になるかもしれないのがすっかりなくなったのは喜ばしい限りですが、冬なので、すぐにまた雪模様になると思います。しかたがない。

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2019年11月29日 (金)

雪が舞う、前がよく見えない

天気予報の不思議な用語」という記事の中で、「でも、冬の札幌だと、晴れのち曇りのち雪、ときどき強い風が吹く、とでも言っておけば、常に50%以上は正しいので切り抜け方はあります」と書きましたが、昨日は、朝は気持ちよく快晴に近く晴れていたのが、曇り始め、昼少し前には突然の激しい雪です。
 
外を歩いていると、少しの間前がよく見えない状況になり、つまり軽微な短時間のホワイトアウト状態です。風があるので、つぶつぶな雪が顔にぶつかり、雪片が眼に飛び込んできます。でもいい機会なので斜め上の空をスマホで10秒くらい動画撮影してみました。乾いてサラサラした北海道らしい雪です。その動画はここには貼り付けられないので、動画の中の一瞬を静止画として切り取ってみました。雪がこちらに向かってくるときの迫力がありませんがご参考まで。
 
昨日の天候は「快晴、曇り、軽い雪、激しい雪、曇り、わずかな晴れ、曇り、激しい雪と弱い雪が交互に・・・」という具合で、いい加減天気予報でも十分通用しました。気温は、最高気温がマイナス3℃で最低気温がマイナス5℃、一日を通して氷点下の真冬日でした。
 
一般的には、冷蔵庫の冷蔵室は3℃~6℃、チルド室は0℃~2℃に温度設定されています。チルド室の0℃~2℃という温度は食品が凍る直前の温度設定です。つまり、昨日の札幌は食品が凍るくらいの外気温だったようです。

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2019年11月28日 (木)

天気予報の不思議な用語

天気という自然の気まぐれがどう推移するのかを前もって予測するのを天気予報といいます(そう聞いている)。日本だと8月は暑い2月はとても寒いというような大まかなのではなく、明日の夜明け頃の温度は?とか、明後日の午前10時は傘が必要か?とか、そういったことを自然の気まぐれを踏まえて予測することなので理屈から言って当てるのは難しいということになります。でも、冬の札幌だと、晴れのち曇りのち雪、ときどき強い風が吹く、とでも言っておけば、常に50%以上は正しいので切り抜け方はあります。
 
気象庁や気象台のデータに基づいたインターネットの天気予報サイトなどで顕著な現象のひとつは、天気予報が、後から生じた事実によって順番に修正されて、気がついて見れば「天気後報」になっていることです。予報と実際を並べて表示してくれると利用者としては差が確認できて便利なのですが、そういう余分なサービスは提供されません。
 
気象予報士のかたがお好きな天気予報関連用語で、ぼくにとっては不思議なものの代表格が「観測史上まれな」と「記録的な」です。不思議と言いましたが、落ち着きのないまだ未成熟な用語と言ったほうがいいかもしれません。
 
「観測史上まれな」は、なんとなくは、言葉の意味はわかります。「観測史上」なので、常識的には「気象庁や気象台やそれに類する官製組織が明治以降に成立して以来という範囲の中では」という意味だと思いますが、でも民間観察記録だと千年前や数百年前の洪水や津波などの異常気象の記録も古文書に残っているのでこういうのは観測というのか言わないのか。これもその事実の確認が取れていれば「観測史上」の出来事ですが、気象庁や気象予報士はそういう情報を「観測史上」には含めないみたいです。
 
気象庁管轄データにしても、100年ほど前からデータが揃っている地域と、直近数十年未満のデータしか揃っていない地域があるはずで、だから特定地域の予報をしているときに「観測史上稀な暴風雨」というだけでなく、過去100年の観測史上においてはとか、過去50年の観測史上とかを補足してもらえると過去何年くらいの時間軸でその話をしているのかがわかります。
 
もうひとつのぼくにとっての不思議、は「記録的な大雨が予想されています」という言い方における「記録的」という言葉の意味です。
 
インターネット上の辞書サービスで調べてみると、「記録的」とは
 
・従来の記録に並ぶ、また、それを上回るほど程度が甚だしいさま。「記録的な猛暑」
・特に書きとどめる価値があるほど珍しいさま。「記録的な降雪量」
・記録されて後世に伝えられる程であるさま
 
という意味で、念のために手元の広辞苑で「記録的」を引いてみると、
 
・記録すべきほどに程度が甚だしいさま。「―な大雪」「―な売行き」
 
となっています。複数の気象予報士の口吻にもっとも近いのは「従来の記録に並ぶ、また、それを上回るほど程度が甚だしいさま」という説明なので、そうなら、そういう表現で報じてほしいと思います。Record-breaking のほうがわかりやすい。しかし、従来の記録を超えるかもしれないが意外とそうでないかもしれないという自信のなさ、曖昧さを含ませるために「記録的な」という未成熟な言葉をわざと選んでいるのでしょうか。
 
と、勝手を言いましたが、気象庁のウェブサイトにある「雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)」は、自分が今いるあたりやこれから出かけるあたりの雨雲や雪雲の動きを1時間前から1時間後まで細かいメッシュのグラフィックで教えてくれて、けっこう重宝しています。

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2019年11月21日 (木)

雪とナナカマド

ナナカマドは札幌の地味な街路樹ですが、季節ごとに違う風情を提供してくれます。
 
秋は、葉が紅葉・黄葉し、それが赤い実のきれいな背景になり、冬は、その葉が落ち、赤い実に雪がかぶさって、お菓子のようになります。本格的な初雪の早朝にそういう景色を撮影に行くときは寒さも顔に降りかかる雪も気になりません。そういう早い朝でも、犬を連れたお年寄りや熟年世代を見かけます。犬は寒くないのかしらん。
 
2_20191121112101              秋のナナカマド

S_20191121112201          本格的な初雪後のナナカマド
 


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2019年11月18日 (月)

若い中国人カップルにバスで座席を譲られた

札幌市内の始発停留所で乗り合いバス(という古めかしい表現を使いますが)に配偶者と荷物を持って乗り込み、配偶者は坐れてぼくは立っていたら、配偶者の隣に腰かけていた若い男女カップルのうち男性が立ち上がり、連れの女性がぼくに手を振って、どうもここに坐れと合図を送っています。「いや、ぼくは大丈夫です」と言っても手は振りやまないので、いささか照れながら、その申し出をありがたくお受けしました。膝に重い荷物を置けるのでとても助かりました。
 
「ありがとうございました」と比較的大きな声でお礼をしたところ、軽く肯いてくれたようでした。つり革につかまって立っている男性に申し訳ないので「お連れ様には申し訳ありません、感謝します」とその女性に言ったのですが、聞こえなかったのか、それ以上のコミュニケーションは成立しませんでした。
 
ぼくの右隣でスマホで何かを検索している風情なので画面をちらっと拝見すると、中国語でした。彼女が「ありがとう」はわかるけれど、それ以外は日本語を理解しないと考えると、追加的なコミュニケーションが無理だったことの理由が納得できました。そう納得したあとでそういう気持ちで男性の服装を拝見するといくぶん「らしい」ところが感じられます。
 
10年前は、中国人観光客は団体旅行やグループ旅行が多かったという事情もありますが明らかに中国人観光客でした。数年前も、家族単位の旅行が目立つようになっても、デパ地下やデパートの化粧品売り場での様子を引き合いに出さなくても、中国人観光客はやはり中国人観光客でした。しかし、2年くらい前からしゃべらない限りは日本人観光客と見分けがつかないかたがたが急に増えてきました。それが札幌市内でのぼくの実感です。
 
そして今年は、乗り合いバスで、そうとは知らずに、若い中国人男女カップルに席を譲られました。

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2019年11月15日 (金)

続・札幌の雪の準備

昨日の記事で、札幌で雪の季節を迎えるための身近な準備作業として次の三つを挙げました。
 
・低木や灌木の雪囲い(完了)
・道路際の赤白ポール(完了)
・交差点の滑り止め材と砂箱(進行中)
 
もうひとつ、札幌らしい進行中の雪の準備がありました。「落雪注意」の掲示板です。ホテルやオフィスビルなど人の出入りの多い建物の歩道側に置かれることが多いようです。雪が舞い始めた昨日の午後4時ころ北海道庁の比較的そばにあるホテルにそれが置かれていました。外気温はマイナス1℃です。
 
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「落雪注意>のすぐそばの大きな交差点に、今年の「滑り止め材」とそれを入れる「砂箱」が既に設置してありました。「赤白ポール」も隣でいっしょに写っています。この砂箱は、ある企業が寄付したもので、札幌中心部ではそういう寄付砂箱も少なくありません。マーケティング目的で企業名が書かれていますが、その部分は写していません。
 
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降り始めた雪が樹々の紅葉や黄葉やまだ緑の葉に少しずつ積もり始めていました。どうも冬です。
 
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