菓子

2017年10月 2日 (月)

止まらない、北海道のおかき

こういう類は口にしないのだけれど、たまに食べたくなります。食べ始めると止まらない。その衝動は年に1回か2回くらい。そういう衝動がまったくない年もあります。
 
商品名を出してしまうと、北海道の「北菓楼」<【註】「きたかろう」と読みます>という菓子会社が製造販売している「北海道開拓おかき」。味は、「甘エビ」「帆立」「秋鮭」「いか」「昆布」「柳だこ」「たらこ」「北海シマエビ」で、原材料は、北海道で獲れたそれぞれの魚介類や昆布、北海道産のもち米、および、北海道産のミネラルの多い自然海塩。
 
ぼくが好きなのは一種類、「北海道開拓おかき・えりも昆布」だけです。あとの味には興味がない。袋詰めで、170g。税込みで440円。9月29日に買ったものの賞味期限は10月29日、ひと月です。(写真)
 
原材料名を正確に記載すると「えりも昆布」バージョンの場合、「もち米、植物油脂、食用米油、昆布、醤油、食塩」。食べ始めると止まらないのは、もち米と塩・醤油と昆布味のバランスに加えて、揚げ物だから。植物油と米油が食べている人の手を動かせ続けます。
 
飛行場の売店で詰め合わせをお土産に買う場合もあります。けっこう喜ばれます。
 
_

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年7月11日 (火)

食べたくてしかたがない、やっつけたくてしかたがない

防御本能から相手をやっつけるというのは、やっつける程度にもよりますが、不可思議な行為ではありません。しかし、これが、正義のために敵をやっつける、神様(ないしは、そういうもの)のために敵を抹殺するとなるとどうなるか。そういう行為もぼくたちはそれなりに納得してしまいます。昔も今も頻繁に目にする光景です。
 
どうしてそういうことが繰り返されるのか、そして、そういうことに違和感を抱かないのということを、それなりにきれいに説明してくれるのが、ポール・マクリーンのいう「脳の三層構造(ないし三位一体型の脳)」です(下がその絵。ただし、ここでは「魚類脳」という余分なものを追加してある)。
 
「人類は苦悩している。自然は人類に三つの脳を授けたが、それらは構造がひどく異なるにもかかわらず共に機能し、たがいに通じ合わなければならないという代物だ。この三つの脳のうち最古のものは基本的に爬虫類の脳であり、二番目が下等哺乳類から受け継いだ脳である。そして三番目は後期哺乳類から発達した脳で、それが人類を異様に『人類的』にしてきたのである。」つまり、「本能脳」と「情動脳」と「知性脳」という育ちと構造の違う三つの脳が辻褄合わせをしながらなんとか共生しているのが「ヒト」だということです。
 
Photo
先日、伝統的な大豆の発酵食品であるところの「味噌・醤油・納豆」の人体への悪影響について気になる記述があるらしいというので、それを確かめるために「最強の食事」(デイヴ・アスプリー著、栗原百代訳)を読んでみましたが(関連記事は「味噌と醤油とヒスタミン」)、その本の中で、上述の「三位一体型の脳」モデルが参照されていました。
 
著者の考え方の文脈におけるこの絵のポイントは、知性脳と情動脳と本能脳の三つにバランスよくエネルギーを補給しないと、知性脳は疲弊してしまい、情動脳と本能脳の暴走を知性脳は食い止められないということです。「低脂肪、低カロリー」の健康ダイエットは、知性脳をまっさきにエネルギー切れにするし、いわんや、そのあたりのオメガ-6系の植物油たっぷりのファストフードにおいておや、です。「食後のスイーツは別腹」という知性脳の判断も、要は、不適当な食べもので刺激された情動脳と本能脳の突進を、不適当な食べもので判断力の衰えた知性脳が食い止められなかった結果だ、ということです。
 
古い脳にはプラス面とマイナス面があります。内臓感覚や植物感覚にもとづいた宇宙リズムとの共振といった微細な感覚は、新しい脳にはない古い脳の持つプラス面です。マイナス面は、大きくは、自分の神と同じ神を信じない人たちを「献身的に」殺していく宗教戦争であり、イデオロギーによる大量粛清などです。小さくは、我々におなじみの、突然に湧き上がる不合理な激情です。たとえば、「ふとわれに返ったときには、大型容器のアイスクリームを半分も平らげてしまっている」(最強の食事)という事態です。
 
しかし、もっとややこしいのは、いい食べものを食べて知性脳と情動脳と本能脳の三つにバランスよくエネルギーを補給すれば、小学校のクラスで見られるイジメみたいなもの、たとえば「ボクは良い子で強い子なので核兵器を持ってもいいけれど、キミは悪い子で弱い子なので核兵器を持っちゃだめだよ。クラスのほかの子もそう言っているよ。約束を守らないとイジメちゃうよ。」がなくなるかというと、必ずしもそうではないらしいということです。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月23日 (火)

酒粕でクラッカー

酒粕(さけかす)でパウンドケーキとクラッカーを、配偶者が作ってくれました。
 
酒粕は日本酒を絞った絞り粕のことですが、どこまで絞るかは酒蔵や日本酒のタイプによって違います。今回使った酒粕はあまり絞らない酒蔵の酒粕だったので、パウンドケーキからはお酒の匂いが立ち上り、お酒に弱い人なら確実に酔っぱらってしまいます。
 
クラッカーは、酒粕100gに対して米粉が200gという割合が基本で、そこに全粒粉(小麦粉)と塩を足します。砂糖類は入れない。お気に入りのフードプロセサで生地をつくり、生地を薄くのばし、あとでパリッと切り離せるようにカッターで点々の切り込みをいれ、オーブンで焼いて点々に沿って切り離すと、大人の風味のクラッカーのできあがりです。こちらは、加熱でお酒は残っていません。
 
このクラッカーはおやつにも向いていますが、お酒の肴としてもけっこう便利です。胡椒を加えてもいいし、バジル風味も面白い。塩のシンプルさがいちばんではありますが。
 
Img_0100_2
 
関連記事は「酒粕でお菓子、酒粕で甘酒」。
 

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年4月 3日 (月)

酒粕(さけかす)の甘酒

お米と米麹(こうじ)、それから60度くらいの温度を一定に維持する容器と半日程度の発酵プロセスの時間があれば、甘酒ができ上がります。できあがったものは、どろっとしていて相当に甘い飲み物なので、たいていは薄めて楽しむことになりますが、お米という食材の持つ自然な甘さを堪能できるし、再認識できます。
 
_b 黒米を混ぜて桃色に
 
甘酒には、酒粕(さけかす)を原料にした簡易版もあります。この場合は砂糖などで甘みを加えるので、甘さの質が違ってきます。どろっとした感じもない。しかし、簡単に作れます。酒粕も吟醸や大吟醸のそれとなると、簡易版の甘酒も深い味わいになる。酒粕にはアルコール分が含まれているので、お酒に弱い方は、ほろ酔いになるかもしれません。甘酒といえばこのタイプという家庭が多いと思います。
 
吟醸や大吟醸の酒粕は蔵元からでないと普通は手に入らない。運が良ければ、毎年11月から3月くらいにデパ地下などで洗練された酒粕に巡り合える場合もあります。最近はインターネット通販という手もあるので便利です。市販の酒粕の季節もそろそろ最後です。
 

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年3月15日 (水)

お菓子のダイレクトメール

甘いものはほとんど食べないのですが、ある北海道の菓子店の札幌本館で製造販売しているシュークリームは例外です。休日の帰宅途中などで、その店の前を配偶者と歩く機会がある場合には、賞味期限が数時間のジャンボ・シュークリームを買って帰ることにしています。ごくまれにバニラ・ソフトクリームをお店で賞味することもあります。
 
ソフトクリームは買ったその場で食べるのが原則なので、若い女性やかつては若かった女性、仕事を抜け出してきたに違いない20代のスーツの男性などが、壁際の椅子に行儀よく座っておいしそうに舐めています。かつて比較的暑い時期に知り合いの男性を小樽観光に案内したことがあります。運河をまたぐ橋のあたりにソフトクリームの売店があり、それに気づいたその男性がその場を動かなくなってしまったので、いっしょに食べることになってしまいました。
 
配偶者が会員登録してあったら、その本館から開店一周年記念のダイレクトメールが届きました。ペラ案内には開店記念のイチゴ入りの華やかなお菓子が並んでいますが、ぼくには興味の対象外です。
 
この菓子店は基本は洋風です。北海道は牛乳と小麦の産地なので、シュークリームやソフトクリームの材料にはこと欠きません。しかし、北海道の有名店のシュークリームが軒並みおいしかというと、ぼくの舌が経験した範囲ではという大きな限定つきですが、コンビニの袋入りと大差ないのもあるようです。そういうタイプは食べ過ぎると気持ちが悪くなる。
 
この菓子店は特定の和風も得意で、ぼくの好きなのは「おかき」。ただし、「昆布味のおかき」のみ。「おかき」の材料のもち米も昆布も簡単に現地調達できます。これは、食べ始めるとコメと昆布と塩味と香ばしい植物油の刺激で歯止めが効かなくなるので、めったなことでは口にしないように我慢しています。ペラ案内にはおかきの特別バージョンみたいなのは、ありがたいことに、掲載されていませんでした。
 
ダイレクトメールには、コーヒーとバニラ・ソフトクリームの無料サービス券が2枚ずつ同封されていました。その本館は古い洋風公共施設を改装した風情のある建物なので、次の週末に配偶者と立ち寄るのも悪くありません。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月22日 (水)

お汁粉とチョコレート

先日、純粋なカカオの風味が味わうために、砂糖の全く入っていないチョコレートを食べてみました。(カカオ)ポリフェノール(や、カカオプロテイン)が多く含まれるという意味で、チョコレートやココアは人気が再燃中ですが、抗酸化作用の強いポリフェノールがたっぷりの甘い食べ物という意味では、日本には、似たような優れモノがあります。
 
食べものの名前は、「お汁粉」「ぜんざい」「羊羹(ようかん)」「赤飯」など。主原料に「小豆(あずき)」や「ささげ」を使ったお菓子やご飯(おこわ)です。
 
豆類の種類と栄養性・機能性成分」(北海道立十勝農業試験場 生産研究部)という論文によれば、小豆(あずき)には赤ワインの2倍近くもポリフェノールが含まれています。
 
よく知られているようでいて実際はそれほど認知されていないのですが、北海道は「小豆」と「ささげ」の産地です。「小豆」は十勝で大量に生産され、「ささげ」は控えめに栽培されています。もち米(糯米)も、名寄(なよろ)など、もち米に特化したような米作地域があり、「きたゆきもち」や「はくちょうもち」といった北海道産のもち米がお米売り場で簡単に手に入ります。「お汁粉」「ぜんざい」「羊羹(ようかん)」「赤飯」の主原料はそろっています。
 
チョコレートがバレンタインというマーケティングプロモーションで売り上げを伸ばしたように、小豆もお汁粉やぜんざいや小豆羊羹を、何かのイベントとからめて、あるいは新しいイベントを考えてプロモーションしてみると売上スパイクを作り出せるかもしれません。たとえば、ホワイトデイには、好きな女の子と一緒に「お汁粉」や「ぜんざい」、チョコレートをもらった女の子には一口サイズの「小豆羊羹」をプレゼント。節分の「恵方巻き」の成功例もあるので、なんとかなるかもしれません。
 
ところで、蛇足ですが、羊羹といえば「と■屋」ですが、ここの羊羹は小豆と砂糖が凝縮していて、持つとドスンと重い。大きいのを複数個、紙袋に入れて持つと、肩が壊れるくらいです。だから、ここの水羊羹と一般の羊羹が同じ程度の密度です。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月 6日 (月)

酒粕の季節

日本酒は収穫されたばかりの米(コメ)を使って作り、基本が新酒(ヌーボー)です。だから、酒の副産物であるところの酒粕(さけかす)が一般消費者へ販売される時期は、たいていは、毎年11月から3月のどこかです。
 
買いやすいのは11月から1月。例外もありますが、入手可能な期間が限定されています。一般家庭では、味噌は自分で作れても、日本酒は作れない。したがって酒粕は買うしかありません。
 
酒粕の利用方法(以前は業界用語だったのがスマートフォンの登場で急に一般用語になった言葉を借りると「アプリ」)は、大きく分けて二つです。
 
ひとつは甘酒。酒粕で作る簡易版の甘酒です。
 
もう一つは食材の粕漬け。白身魚の切り身や、鶏のモモ肉などを漬け込んでおきます。味付けと数日間の短期保存機能を兼ねています。頃合いを見て、たとえば、焼いて食べると実に旨い。塩焼きや煮つけでは出ない深い香りが楽しめます。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月12日 (木)

黒豆の煮汁で作った黒いパン

お正月料理のひとつが黒豆の煮物です。皺ひとつなくつやつやに出来上がった黒豆は当然毎日おいしくいただくとしても、煮汁が余ってしまう。捨てるのはもったいない。黒豆をご自宅で作る方はいろいろと煮汁の活用方法を開発されているみたいですが、我が家ではホームベーカリーで焼いた「黒豆煮汁パン」です。去年が最初で今年は二年目。ライ麦パンではありません。
 
小麦粉は北海道産の「春よ恋」。水分の替わりにこの煮汁を使うだけであとは何も要りません。煮汁の分量はやや多め。黒豆の煮汁には黒砂糖と醤油が含まれているので、それがパンの風味になります。菓子パンです。
 
どんな菓子パンになるかというと、不思議なことに、チョコレート味の美味しいパンになります。蒸しパンの食感もあって、想定以上にうまい。おやつ向きです。
 
Photo
 
Photo
                 ライ麦パンではありません

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年11月 7日 (月)

北海道産の「さつまいも」

恵庭(えにわ)という札幌のすぐ南側の地域で生産された「さつまいも」が並んでいたので少量を衝動買いです。北海道でさつまいもを生育している農家があることは知っていましたが、実際に小売店の棚で見かけたのは初めてです。焼き芋にして味を確かめたいと思い一袋だけ購入しました。
 
「鳴門金時」や「紅あずま」といった栽培の歴史があり名の知れた品種ではありません。「シルクスイート」という新しい品種です。ある種苗会社が2つの品種を交配させて開発し、2012年から販売を開始したそうです。焼き芋にして食べてみると、少し水っぽいくらい柔らかくて甘い。つまり、ホクホク感はない。その甘さは、鳴門金時が和三盆の甘さなら、シルクスイートは白砂糖の甘さです。
 
北海道ではイチゴも生産されています。先日、小売店の店頭で、温和な表情と懐かしい色合いの北海道産イチゴが穏当な値段で並んでいました。最近はブランド名のついた高付加価値イチゴが全盛で、そういうひどく高価なイチゴはいったいだれの口に入るのかと不可解なのですが、ぼくの見た北海道産イチゴにそういう不可解はありません。
 
クリスマスケーキに必要なイチゴは日本ではすべて輸入でした(なにしろ日本のイチゴ栽培ではクリスマスは季節外れなので)。しかし、できたら国産のイチゴを使いたいという需要は根強くあった。そういう需要向けに北海道産のイチゴが出荷されていきます。
 
北海道産の「さつまいも」にもそういう季節のイベントの引き合いがあるといいのですが、「鳴門金時」や「紅あずま」と収穫時期が重なっているので、なかなかむつかしいかもしれません(ちなみに、九州、四国など暖かい地域では9月~11月、中国、近畿、東海、中部、関東甲信越では9月下旬~11月中旬、北海道、東北、新潟、北陸のような寒い地域や高冷地では9月下旬~10月下旬くらいが「さつまいも」のおおざっぱな収穫時期)。
 
北海道では収穫できなかった「さつまいも」の「焼き芋」をまねたお菓子もあります。ただし、主原料は「豆」、「大福豆(おおふくまめ)」という名の白いインゲン豆です。最初に作った方はよほど焼き芋が食べたかったのでしょう。
 
インゲン豆関連の記事は「いんげん豆と大豆」、「碁石(ごいし)のような白花豆」。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年10月12日 (水)

ホクホクとして栗のよう

栗といっても栗羊羹や栗きんとんを食べたいとは思いません。栗きんとんは季節のおめでたいものなのでお正月の間は仕方ないとは思うのですが、あの甘いのに、それ以外の時期にお目にかかりたいという気分にはならない。しかし、まだ熱い焼き栗だけは例外です。自然の柔らかい甘さがいい。
 
つまり、「ホクホクとして栗のよう」というのは誉め言葉です。それが形容詞としてしばしば使われる野菜に、カボチャとジャガイモがあります。とくにカボチャのホクホク感を、どうしても栗のようだと供給側は表現したくなるみたいです。だからカボチャには「くりゆたか」「くりあじ」「くり将軍」などと直接に栗という字のつく品種がある。消費者もホカホカとした栗の味は大好きです。
 
「くり将軍」を開発・販売している種苗会社のウェブサイトを拝見すると「くり将軍」は「早生、大型果、多収でホクホクで甘い食味」、「収穫直後でも糖度10度程度あり、後熟せずに加工も可能。また、収穫後1ヶ月以上経っても紛質が維持され、貯蔵性も高い。」と宣伝されています。
 
北海道産のジャガイモにも栗のホクホク感を持ったものがあります。教科書風に書けば、その代表が2002年に登場した「インカのめざめ」とその後継の「インカのひとみ」で、ナッツ風味や栗風味を持った粘質で舌触りの滑らかなジャガイモです。しかし、生産量は少ない。
 
通販サイトを拝見すると次のような宣伝コピーが目に入りました。「黄金のじゃがいもインカのめざめ!濃厚な味、さつまいも?栗みたい!自然の甘みやホクホクの食感を味わうならこれ!」 北海道以外の方も、楽しめるみたいです。

人気ブログランキングへ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧