2019年10月17日 (木)

プラタナスの大規模剪定の季節

プラタナスは札幌市では比較的本数の多い街路樹で(全部で約12,000本)、10月はそのプラタナスの剪定の時期です。プラタナスはともかくひとつひとつの葉が大きい。野球のグローブより大きい。で、秋に枝を思い切って根元あたりから剪定しないと、そのあたりの道路がグローブ大の葉だらけになってしまいます。
 
それに、この時期に大胆な剪定をしておかないと、雪の重みで枝が折れて危ないし、枝に積もった雪が下を歩く人の頭上にドンと落ちてきてこれもやや危険です。冬は、歩道に面した人の出入りの多い建物の歩道側に「落雪注意」という掲示板が置かれますが、そういうことです。
 
下の写真は、手前側が風で道路に落ちたプラタナスの葉と、奥側が札幌市に委託された業者が剪定用の専用車両で葉のついた枝をバサッバサッと切り落としているところです。その作業は早いところは10月中旬に着手し、雪が降り始めるまでには全部を回り終えるようです。切り落とされた葉と枝はけっこうな量になり、トラックで燃えるゴミ捨て場かどこかに運ばれていく。
 
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ビフォー&アフター風に言うと、左が初夏の午後のプラタナス、右が同じ場所の秋の夕方のプラタナスです。この、剪定後に微妙な感じでほぼ裸になった樹を眼にすると、あまり歓迎したくない雪が徐々に近づいてきていることを改めて知ることになります。

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2019年10月16日 (水)

秋のシンジュの舞い

台風19号の影響は札幌では、雨が降り続いたり比較的強めの風が吹いたりした以外はなかったのですが、その風で、シンジュのタネの舞いを堪能することができました。空中を竹トンボのように、あるいは竹トンボ以上の飛翔力で飛び回ります。一旦舞い上がるとひらひらと漂い、ときに上昇してスーと滑空し、なかなか落ちてきません。
 
我が家にいっぱい飛び込んできたもののごく一部が10円玉といっしょに撮ったすぐ下の写真です。
 
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どういう場所を基地にしてそこから飛翔し始めるかというと、たとえば以下の写真のようなところです。夏は緑だったのが、秋に茶色になり、風が吹けばいつでも舞える準備が整っています。今回やや強めの風が吹き、最初の写真のような「竹トンボ」が大量にその辺りを飛び、落下してきました。
 
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        シンジュの樹と茶色くなった「竹トンボ」
 

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2019年9月30日 (月)

コートと半袖がいっしょに歩く季節

日曜日、北海道立近代美術館の「カラヴァッジョ展」に足を運びました。カラヴァッジョは宗教画をそれまでの約束事を無視して光と影でとてもリアルに描いたイタリアで画家です。16世紀末から17世紀初めにかけて活躍し38歳で死去するまでの彼の人生も光と影が入り混じり晴れやかさと無頼が交差しています。
 
彼の作品を観ていると、リアルな人物描写であっても、描かれた人物の眼の表情が感情の表れで微細に違っても、男性も女性も同一人物の眼のようです。すべての人物画は自画像の変奏曲ということかもしれません。
 
美術館から大通公園までゆっくりと向かっているときに、陽が降り注ぐ午後3時くらいの歩道の人たちの格好を拝見すると、コートとジャケットとセーターと半袖シャツが混在しています。ぼくはサマーセーターです。早朝はけっこう寒くて、それが日中はポカポカと心地よくなる、札幌の今はそんな季節です。早朝に家を出たかたはコートを着て、暖かくなったお昼くらいに外に出た方は半袖でということでしょう。だから街中をコートと半袖がいっしょに歩く。
 
日本の文化は季節の着物や衣類の色や種類に約束事として敏感で、それはそれでけっこうなことで、でもこのくらいのヴァリエーションの対比はあってもいい。プールサイドのリクライニングチェアで高価そうな毛皮のコートを着て本を読んでいるおばあさんのすぐ前を、若い女性がセパレートというよりもビキニ風で元気に泳いでいくという光景にさる晩夏にさる外国で出会いましたが、それに比べるとその対比はそれほど印象的ではないにしても。
 
途中、ナナカマドに日が差して光と影を作っていて、「カラヴァッジョ展」のあとなのでなんとなくその光と影を写してみました。あまり印象的な写真ではないのですが。
 
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2019年9月18日 (水)

歩道に落ちていたナナカマドの活用法

以前にも書いたように、札幌市で本数のいちばん多い街路樹は「ナナカマド」です。本数は約35,000本。どういう樹かというと、こういう場合は植物辞典ではなく一般の国語辞典でも十分に役に立ちます。
 
ななかまど【七竈】 バラ科の落葉小高木。山地に生じ、高さ約10メートル。花は小形白色で、七月に群がり咲く。果実は球形で、秋に葉とともに鮮やかに赤く色づき、落葉後も残る。材は堅くて腐敗しにくく、細工物に用い、七度かまどに入れても燃えないという俗説がある。<季語:秋>
 
とても燃えにくい樹なので、かりに街が火事になった時に、そこにナナカマドの樹木列があればそこで延焼が食い止められるということで街路樹に採用されているのでしょう(しかし、いったん火がついたら何日もくすぶり続けるかもしれないにしても、そのあたりはよくわからない)。だからナナカマドは一般の道路際にも公園にもあるし、オフィス街でも歩行空間の広いところや植栽場の揃っているところでは適当な間隔を置いてきれいに並んでいます。
 
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        オフィス街のナナカマド(一昨年の10月中旬)
 
9月になって少し経つと、そのナナカマドの実が赤くなります。赤といっても、樹によっていわゆる赤い色とそれから橙色の二種類があり、どちらも美しい。
 
風で落ちたのか、それとも機嫌の悪いカラスがわざと落としたのか、ナナカマドの赤い実が小枝付きで近所の歩道に落ちていました。落ちて間もないのか汚れていません。そのまま放っておくのも可哀そうなので、拾い、持って帰りました。
 
軽く水洗いをして乾かして、サイズ的に合いそうな花瓶に放り込んだのが下の写真です。落ちたナナカマドのこういう風な役立ち方もあります。
 
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2019年9月12日 (木)

シンジュ、夏の景色と秋の景色

10月中旬になると写真のような、姿かたちからしてよく飛行するに違いないタネが、実際にも舞うように風に乗って次から次と飛び込んできます。シンジュ(神樹)のタネ(果実の一部)です。シンジュは中国原産の落葉広葉樹で、札幌でも本数は少ないですが街路樹に使われています。
 
この樹はニワウルシと称されるのが一般的で、シンジュは別名扱いのようです。欧州でこの樹が成長が早く背が高くて天まで届きそうなのでそういう意味で「tree of heaven」と呼ばれていて、その直訳が「神樹」、で、別名「シンジュ」となったらしい。
 
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個々にバラバラと飛び立つ前に、小枝ごとタネ(果実)が風で地面に落とされるのもいて、それが歩道で横たわっている姿はそれなりに風情があります。
 
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そのタネ(果実)が青い時はどんな状態かというと、下は8月下旬の近所のシンジュですが、枝からいっぱい垂れ下がっていて、繁殖力を感じさせます。
 
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これが色づいて茶色の竹トンボになり、秋が深まると誰かに工程管理をされている雰囲気で一度にではなく順番に少しずつ飛び出していくので、竹トンボの在庫は真冬になってもなくなりません。いささか迷惑なくらい離れたところまで種を播き散らすのですが、その結果そのあたりがシンジュの若木だらけになったとは聞きません。

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しかし、日本の他の地域では河川敷や空き地などに群生しているのが観察されるそうなので、次世代の確保のために一応はすばらしい生産管理能力を持っているということにしておきます。
 
最初にシンジュは中国原産の落葉広葉樹だと書きましたが、中国ではシンジュのことを「樗(ちょ)」と言います。手元の漢和辞典で「樗」の意味を調べると
 
① 木の名。にがき科の落葉高木。皮は荒く、材は柔らかくて白く、用途はない。
② 役に立たないもの。無用の長物。
 
となっていて、ひどい説明なので最後に持ってきました。ほとんど「独活(うど)の大木」です。タネを意味なくやたらと遠くまで撒き散らすところはその通りかもしれませんが、ぼくはそういうシンジュが嫌いではありません。


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2019年8月22日 (木)

山椒の生命力と今年最後のルッコラ

香りの強い柔らかい葉は取りつくしたし、硬い葉が茂ったのをそのままにしておいても何かしようとすると山椒の鋭い棘で指を傷つけることあるので(実際のところ棘で何度かひどい目に合った)、棘のない一本を残して、棘ありタイプは数本全部を思い切って根元から剪定鋏で切ってしまいました。そのあとどう処分するかは後日考えるというわけです。

残った棘無しタイプのために水遣りを続けていたら、棘ありタイプはすべて切り株から緑の新芽が出て来て、今や写真のような状態です。生命力の強さというかその元気さにいささか驚いています。一方、棘無しは元気がなくて新しい葉を収穫する見込みもないので、根元から切り取ってしまいました。いちばん手前の新芽が出てないのが棘無し山椒です。

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元気いっぱいなので年越しをさせる予定です。彼らが札幌の雪と寒さの冬を乗り越えられるかはどうかわかりません。

今年は、誰でも簡単に栽培できるはずのルッコラで苦労しました。恐らく今年最後の種蒔きになるはずのものがあと数日から一週間でたべられる状態になってきました。棘あり山椒の元気を分けてあげたいのですがそういうわけにもいきません。ピリッと辛いのを数日間は野菜サラダの具材の一部として味わってそれでおしまいですかね。

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2019年8月 7日 (水)

春は梅、秋はさくら葉

寒い季節の訪れはできるだけ遅い方がいいのですが、先週ほどではないにしても今週の札幌もそれなりに暑いので、以前ひんやりとした季節に撮影した「紅葉・黄葉」の写真を見るともなく見ていたら、桜の紅葉を撮ったのがそれなりにありました。

あまり注目されませんが、秋には桜も紅葉します。楓(かえで)のような鮮やかな紅に染まるのではなくて、葉の色を地味な、渋い抑えた赤に変えます。短期間とはいえ春に花が他よりも目立ちすぎることを恥じて、秋にはつつましくしているのかもしれません。

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                                         紅葉した桜

「もみじ」とは、秋になって赤や黄色に変色した草木の葉のことを指します。漢字だと「紅葉」や「黄葉」と表記されます。「桜紅葉(さくらもみじ)」とは赤くなった桜の葉のことです。「もみじ」も「さくらもみじ」も秋の季語です。

「楓(かえで)」は紅葉の代表格なので「楓」の別称として「もみじ」を使うことも多い。だから、会話の中でそのときの「もみじ」がどちらを指しているのか紛らわしいことも少なくありません。「桜」の葉が赤くなるのは「楓」よりも早く、あまり来てほしくない寒い季節が近づいていることを「楓」よりも早めに教えてくれます。

下は上とは別の年の10月下旬、同日同時刻の札幌市内のある公園の「桜」と「楓」です。

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念のために季語の歳時記を当ってみると、【桜紅葉 さくらもみじ/さくらもみぢ 仲秋】〈桜の葉が色づくこと。桜の木は日本国中どこにでもあるが、あざやかな朱色にならないのであまり注目されることがない。比較的早く色づく〉とそっけない記述がありました。

「春は桜木、秋は桜葉」とすると、いくら桜紅葉が控えめであっても桜の自信が鼻につくので、「春は梅、秋はさくら葉」というのがいいかもしれません。

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2019年7月12日 (金)

山椒も紫蘇(シソ)科風の摘芯?

青紫蘇(大葉)やバジルやアップルミントのようなシソ科植物は、このままだと茎が伸び過ぎるあたりの茎を葉をつけたまま切り取ってやると(この作業を「摘芯」と云います、切り取った葉は当然食べます)、切り取られた茎(「芯」)の根元の辺りから新しい芽がペアで伸び始め、そのペアのおのおのからまた芽がペアで発生するので、葉は倍々ゲームで増えていきます。

と言うと難しそうですが、実作業はもっと簡単です。つまり、紫蘇(しそ)科の野菜は食べごろの大きさになった葉を収穫するときに、摘み取る葉の下に、左右に一対の小さい葉(脇芽)を残してその少し上あたりで茎を注意深く切り取ると(たいていは小さい脇芽が出ているのでその少し上で)、残った左右の小さい葉の枝の部分からまた新しい新芽がそれぞれに出てくるので、倍々ゲームで葉が増えます。写真をご覧いただくほうが解り易い。

最初の写真のような具合に摘芯すると、それが、たとえば、二枚目の写真のような状態になります。そういうことを知らないと、背が高くなるだけで野菜にボリュームが出ません。背を伸ばさないで横というか、前後左右にふくらませていく。

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山椒は、ミカン科サンショウ属の落葉低木です。シソ科植物ではありません。しかし、妙に背が高くなってきたので、上に伸び過ぎた枝を複数本、適当に切り詰めてみました。すると切り詰めたあたりから、まるでバジルや紫蘇を摘芯したような具合に、若い芽が出てきました(下の写真)。これなら山椒にもボリューム感が出ます。山椒にも摘芯、ということのようです。

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2019年5月21日 (火)

外では白いライラック、室内で白いジャスミン、もう一つの春らしさ

満開に近づいているジャスミンにとっては外は風が強すぎたので、小さな一鉢を屋内に退避させたのですが、朝起きたら室内はジャスミンの香りでいっぱいでした。近所の花屋で購入したもので、それをプラスチックの鉢から素焼きに移し替えて、白い花と香りを楽しんでいます。桜と同じで花の命は長くありません。

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札幌市のシンボルの木はライラックです。リラともいいます。5月の中旬から6月にかけては公園やそのあたりの道路際や遊歩道にライラックが咲いています。そのころに「さっぽろライラックまつり」も開催されます。

桜に花冷えがあるように、リラの季節にもリラ冷えの日があります。淡い紫や濃い紫の紫系の花が多いのですが、白にもそれなりの頻度で出合えます。

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夏至に向かって段々と長くなる昼間の心地よさを実感できる季節です。

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2019年4月23日 (火)

札幌でも桜

近所でいちばん気の早い桜が咲いているのを昨日(4月22日)確認しました。例年、一週間くらいは他よりも先を走るのが好きな桜の樹です。六~七分咲きですね(写真)。朝夕は(日によっては日中も)まだ寒いですが、一部の樹だけでも枝全体がそれなりに桜色に染まると、それなりに春の気分になります。

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札幌管区気象台の開花宣言用の「ソメイヨシノ」はいつ咲くのかはわかりません。気象台ウェブサイトでは細かい観察データは提供してくれないので。

平成のうちに咲くのか、令和になるのか。ゴールデンウィークに咲きそろうのは間違いなさそうです。まあ、桜はそんなことを気にしているはずもないのですが(実際は気にかけているかもしれない)、地元のテレビ局は「令和になって日本でいちばん最初に桜が咲いたのは札幌でした」みたいな報道映像を撮りたいはずです。だから、札幌気象台の桜には5月1日の開花宣言にタイミングを合わせるようなんとか協力してもらいましょう。

関連記事は「札幌の開花宣言用の桜」。

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