ヘルシーエイジング

2020年1月 8日 (水)

七日は七草粥

三が日に最近は全般的に量は少なくなったとしてもお節を食べるように、七日は七日で七草粥(かゆ)です。唐の国から渡り鳥がインフルエンザをもってくるので七草の入ったお粥は、冬は野菜が不足するので野菜対策を兼ねたその予防対策というのがもともとの意味だったようで、よく考えられています。

下は水洗い中の「春の七草」です。西条市(愛媛県)からやってきた「七草パック」の七草で、野菜売り場に今年もけっこうな量の「七草パック」が並んでいたので、需要はそれなりに安定していると思われます。

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「春の七草」は、愛媛(西条市など)と岐阜・愛知、そして宮崎・熊本で生産されたものがおもに西日本市場と京阪神市場をカバーし、神奈川(三浦半島)で収穫されたものが東京・関東から北海道までをカバーしていますが、近所のお店の野菜売り場で販売していたのは四国産(西条市)なので流通経路はそれほど固定的ではないようです。

足の早い野菜の季節限定商品なので、年末から年始にかけて生産農家は出荷作業とその準備で大忙しだったと思われます。

春の七草は、「せり・なずな・ごきょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」で、普段、ぼくたちに「漬物」や「おでん」でおなじみのものは「すずな(カブ)」と「すずしろ(ダイコン)」ですが、一定以上の年齢のかたで子供の頃に近くに原っぱのあった人たちに懐かしいのが「ぺんぺん草」です。「なずな」という優雅な名前で参加しています。

ちなみに春の七草の生産量が日本一なのは愛媛県の西条市で「JA西条」の過去十数年の七草パックの出荷量を調べてみると以下の通りです。80万~100万パックの間で推移しています。全国の春の七草の出荷量は250万~270万パックです。

    ・平成18年出荷量 約 87万パック  
    ・平成19年出荷量 約 99万パック 
    ・平成20年出荷量 約 95万パック   
    ・平成21年出荷量 約 90万パック 
    ・平成22年出荷量 約 94万パック 
    ・平成23年出荷量 約 95万パック 
    ・平成24年出荷量 約 100万パック 
    ・平成25年出荷量 約 95万パック 
    ・平成26年出荷量 約 98万パック 
    ・平成27年出荷量 約 103万パック   
    ・平成28年出荷量 約 103万パック  
    ・平成29年出荷量 約 80万パック 
    ・平成30年出荷量 約 82万パック 

春の七草パックの全国の出荷量が250万~270万パックということは、それと同数の家庭が七草粥を楽しんだと考えてもいい。日本の世帯数は5340万(平成27年)なので、約5%の家庭が毎年、七草粥を食べ続けているようです。

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2019年12月16日 (月)

はじめての、IOTキッチン家電

あるメーカーの「水なし自動調理鍋」を購入しました。我が家で初めての台所用IOT家電製品です。新しいレシピをダウンロードするのを含めてクラウド上のサーバーといくぶんの双方向のコミュニケーションをするのでしょう。で、IOT(Internet Of Things)です。どれくらい複雑なやりとりをするのかは買ったばかりなので説明書以上のことはよくわからない。

無水料理専用の鍋には配偶者は購入するまでの関心は示しませんでした。あればいいがなくてもいい、くらいの興味です。しかしこの商品には特別な気持ちを持ったようです。「無水料理」を他の料理と「並列処理」できるということが理由のようです。

人里離れた無人の鉱山で自動運転する大型作業機械の稼働状況とどんな交換部品がいつごろ必要かといったメンテナンスに関する監視分析結果と詳細データをサーバーと交信しセンターからの指示を受けて現地で自動で何かをするというようなのが「古典的」なIOTの応用例ですが、「水なし自動調理鍋」もIOTには違いありません。

外箱パッケージには「無線LAN機能搭載」「水を使わない自動調理のお鍋」と謳ってあります。身近で似ているものを捜せば、こちらは素朴で料理とは関係ありませんが、PC用のプリンターです。

「水なし自動調理鍋」というこのいささか図体のでかい調理家電は無線LAN経由でクラウドサービスに接続し、メニューの検索や提案を音声や画面で案内してくれます(そういうメニューやレシピを料理を作る人が利用するかどうかは別の話ですが)。

主な機能は、メーカーメッセージをそのまま援用すると、

最初が「水なしで、素材本来のおいしさも栄養も、まるごと調理」
《食材に含まれる水分を活用して調理するので、おいしさが凝縮。さらに野菜が甘く仕上がり、抗酸化作用のあるビタミンC、葉酸などの栄養素もより多く残ります》

で、我が家でいちばんほしかったのは、この「水なし(自動)調理鍋」の機能です。ほうれん草は食べませんが小松菜をはじめ野菜はいっぱい食べるので「抗酸化作用のあるビタミンC、葉酸などの栄養素もより多く残ります」が役に立ちます。

次は、「自動でかきまぜてくれるから、材料を入れるだけ」
《かきまぜや、火加減もすべて自動でコントロール。焦げてしまいがちなカレーやシチュー、味のしみ込み加減がむずかしい煮物もおいしく仕上げます》

で、これもあると便利です。料理の「並列処理」が可能になります。しかし、家庭の料理担当者がレシピの自動実行をこの機器に依存し過ぎて怠け者になるかもしれないという恐れがあります。

3番目の機能は、「予約で、朝セット、帰宅時にはアツアツ料理ができている!」
《食材の衛生面に配慮しながら、最大15時間の予約調理の設定が可能。出かける前にホットクックに食材をセットしておけば、帰宅後すぐにできたてアツアツの夕食が食べられます。カレー4人分を12時間予約した場合、電気代は約21.7円です。》

で、働く主婦や働くお母さんには親切な機能です。

最近はクラウド上のソフトウェアを活用するとそれだけでAIということになっているみたいで、この鍋もAIoTだそうです。それはともかく、どんどん利用する予定です。このメーカーは以前はエンジニアがユーザーインターフェースに凝り過ぎてかえって使いにくいという特色があったのですが、この商品では穏当な作りになっています。

さっそく鹿児島産のサツマイモをごくわずかな水を加えて手動で蒸してみました。サラダの一部です。いい仕上がりです。


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2019年10月25日 (金)

あると便利というわけでもない腕時計型デバイス

健康食品のテレビコマーシャルだとたいていは「これは個人の感想です」といった文字コメントが入りますが、これもそういう意味では「個人の感想」です。しかし、感想の向いている方向はコマーシャルとは反対です。
 
腕時計はぼくには必需品です。必需品ではないとしても、あるととても便利な道具には違いない。しかし、腕時計型の電子デバイスの存在理由がぼくにはよくわからない。込められた機能がいっぱいというわけでもないのに、機能の連携が素晴らしいというわけでもない。
 
腕時計型電子デバイスの時計機能が素晴らしいかというと普通です。常に自分の脈拍や血圧を把握しておかないと気が済まない健康マニアに訴求力があるのかと思いきや、脈拍は測定するけれど血圧は測らない。キャッシュレス機能も一部に限られる。
 
このタイプの腕時計型商品は以前からあって繰り返し現れます。だから専用型かそれなりに汎用型の違いはあってもニッチ商品には変わらないので十分な利益が出る程度に売れるものかどうか、ぼくにはよくわからない。ぼくにとって確かなことは、ぼくは買わないということです。
 
かりに健康分野に関係する機能に限定しても、相変わらず、血圧が130超えたらヤバいというメッセージが循環器系領域で復活してきて、したがってそれがサプリメントをはじめいろいろな関連商品の広告で援用されているので需要の喚起刺激にはなっているのでしょう。だから血圧を過度に気にする一部のお年寄りや熟年層には、従来の家庭向けよりも使い勝手がいいかもしれません。しかし、そういう人にはスマホの充電と同じで腕時計型デバイスの充電というのも面倒です。
 
「時間以外もわかります」と言っていたのか「時間以外も測れます」と言っていたのか覚えていませんが、脈拍も測れる腕時計型の電子機器のテレビコマーシャルの訴求対象者がそういう年寄りでないことは確かなようです。

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2019年9月11日 (水)

塩とミネラル

医者でもバランス栄養食のパンフレットでも、あるいは梅干し売り場でもどこでも「減塩」という言葉や表示やガイダンスがいつの頃からか「デフォ」になっているようです。だから医者に塩分は控えめにと言われる辛いもの好きのかたは多いのかもしれません。
 
ある甘いものが好きで野菜の嫌いな知り合いが、なんとはなしの体調不良の原因を相談に行った総合内科医から「塩分不足ですね」と言われたそうです。こういうかたは、今どきは珍しい。
 
頑張って塩分を控えめにし続けた結果なのか、それとも好き嫌いが激しくて、つまり甘いものの摂食過多で、しかし味噌汁はほとんど飲まないし漬物に箸は伸びない、梅干しはハチミツ入りの甘い梅干しという生活の結果なのかはぼくにはわからない。しかしいずれにせよ「塩分不足」とは「ミネラル不足」という意味です。
 
しかし、スーパーマーケットやそれに類する売り場でも、買い物カゴの中はお菓子やスイーツ類だけという若い女性をよく見かけるので「今どきは珍しい」というのでもないのかもしれない。
 
塩を分類すると「天然塩(未精製塩)」と「精製塩」の2種類になりますが、実際の商品としては「天然塩(未精製塩)」と「精製塩」と「再生加工塩」の3種類が販売されています。「天然塩(未精製塩)」は「自然海塩」と「岩塩」に分かれます。
 
塩は海水から作られます。海水を天日干しし、あるいは釜で煮詰めると天然塩ができあがりますが、天然塩にはマグネシウムやカルシウムやカリウムや鉄分のようなよく知られたミネラルだけでなく、その他の数多くの種類の微量ミネラルが溶け込んでいます。
 
岩塩も大昔の海水から作られた天然塩です。地殻変動によって閉じ込められた約2億5000万年前の海水が天日干しされ圧縮されて岩のような塩の地層になりました。多くのミネラル類が含まれています。そういう意味では天然塩(未精製塩)は自然海塩でも岩塩でも生きた塩です。
 
一方、「精製塩」とは、工場の化学プロセスで生産された純度の高い(つまり塩化ナトリウムだけの)塩で、ミネラル類(という不純物)は製造過程で除去されています。精製塩は死んだ塩です。
 
「再生加工塩」は、その「精製塩」に、塩の風味に関係するわずかな種類のミネラル類を添加して、その分だけ天然塩(自然海塩)に似せたものです。
 
塩はミネラルという不純物の活躍が決め手です。
 
ミネラルはヒトの体内で合成できないため食物として摂取する必要があります。不足した場合は欠乏症やさまざまな不調が発生します。ヒトの身体に必要とされるミネラルは16種類で、それらは「必須ミネラル」と呼ばれています。「必須ミネラル」は、7種類の「主要ミネラル」(体内に比較的多く存在し1日あたりの必要所要量が100mg以上のもの)と、それ以外の「微量ミネラル」(9種類)に分かれます。
 
きちんとした天然塩(未精製塩)には「必須ミネラル」がバランスよく含まれています。つまり、「カルシウム・ナトリウム・カリウム・塩素・リン・硫黄・マグネシウム」の主要ミネラル7種類がすべて、それから微量ミネラルだと「鉄・亜鉛・銅・クロム・ヨウ素・コバルト」が含まれています。それ以外に含まれている微量元素にはフッ素やマンガンなどがあります。海水に溶け込んでいる(いた)ミネラルという不純物が、料理に使う天然塩(未精製塩)を通して私たちの健康を支えています。
 
だからいい天然塩を使って熟成させた味噌はおいしいし、いい塩で寝かせた梅干しもおいしい。タクアンもいい塩でないと風味にかける。塩麹もそうです。
 
関連記事は「塩の好み」。


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2019年7月22日 (月)

夜中に足が攣(つ)ったときはマグネシウムの多い硬水をがぶ飲み

運動を予定以上に長くやりすぎて、そのことは別に悪くないのですが、そのあと水分を十分に摂らなかったような場合、睡眠中の夜中に足が攣(つ)ることがあります。痛みで寝ているどころではありません。

そういう場合は、足の攣った箇所を揉んだりせずに(そういうのを効果的にするのはひとりでは難しいので)、足を引きずってでも起き出して、ある種の水をがぶ飲みすれば(実際にはコップいっぱいに注いだのをゆっくりと何杯も飲む)、筋肉の攣りとそれに伴う痛みは、たいていの場合、10分から15分くらいで、すーと引いていきます。ちょっとした魔法です。

ある種の水とは硬水のことで、とくにマグネシウムなどのミネラル含有量が多いタイプのものです。我が家では「100mlあたりカルシウムの含有量が46.8㎎、マグネシウムの含有量が7.45㎎、カリウムの含有量が0.28㎎」の硬水を1.5リットル入りのペットボトルでそれなりの本数をストックしてあります。

先週末の睡眠中に久しぶりに急に足が攣り、原因は明かで、その日の夕方に頑張って歩き過ぎたのとそのあと水をあまり飲まなかったし、就寝前にも水を飲まなかった。自業自得です。で、台所まで歩けるようになるまで足を揉み、その硬水です。ゆっくりとコップで4~5杯分くらい飲んで様子を見ていると、攣りの痛みは消えていきました。

この「緊急療法」の欠点は、大量の水を体内に入れるので、たとえば2時間後に、本当は起き出したくない時刻に攣りの痛みとは別の理由で確実に目が覚めることです。仕方ありません。

 

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2019年5月24日 (金)

ウォーキングの季節

ウォーキングの季節になりました。ランニングとかジョギングは苦手なので、もっぱらウォーキングです。それなりに速く歩きます。

服装は上は普通の半袖Tシャツとその上に長袖のスウェットシャツか、あるいは半袖Tシャツとその上にひと回り大きい厚手(heavy duty)の半袖Tシャツの組み合わせ、下は正確にはなんというのか知りませんが、裾を絞ってない(つまりストレート)タイプのスウェットパンツ風。靴はきちんとしたスポーツ用品メーカーのジョギング用シューズ。5月中旬の夕方の札幌にはそういう格好がいい感じです。

道路際の樹木の列の下や、若い緑が塀や地面に生い茂る様を横目で見たりしながら速足で歩きます。

週末は男性ジョガーと女性ジョガーの両方に出会いますが、週日の夕方にすれ違うのはほとんどが女性ジョガーです。たまに、すばらしいフォームとスピードで駆け抜けていく体育会系女子高生と思しきグループと遭遇すると、止まって見学。

高い頻度でお目にかかるのは、すでに何キロか走った後なのかよたよたと頑張る中年男性ジョガーです。着ているものはぼくのよりは断然お金がかかっている。よたよたジョギングなので、ぼくのウォーキング速度とさほど変わりません。走っているという意識、ジョギングしているんだという意識を運動中に常に頭のなかに置いておかないと落ち着かないのかもしれませんが(あるいは走ったという記憶がないとシャワーの後のビールが美味しくないのかもしれませんが)、あの速度で無理して走る必要があるのか疑問ではあります。

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2019年4月25日 (木)

高血圧に関する、愉快な業界・愉快なコメント・愉快なデータ

高血圧 75歳未満は「最高130」目標に 降圧剤処方が増える可能性〉というタイトルの記事が眼に入りました。記事の一部と説明図を引用します。

「日本高血圧学会は19日、医療者向け「高血圧治療ガイドライン(指針)」の2019年版を発表した。75歳未満の成人の降圧目標について最高血圧(収縮期血圧)を「130ミリHg(水銀)未満」とし、前回の指針から10ミリHg引き下げた。血圧はより低い方が総死亡や脳卒中、心筋梗塞(こうそく)の発症率などが低く抑えられるという米国などの臨床試験の結果を反映した。治療をする1000万人以上もの高血圧患者への降圧剤処方が増える可能性がある。」

13080-2019

世の中にはスマートなかたがいらっしゃるみたいで、この日本高血圧学会の発表に対して愉快なコメントとデータがネット上で提供されていました。原文のママ、引用します。

『医者、薬屋は嘘は言わないが全部も言わない
血圧下げると脳梗塞は減ると言うが認知症、骨粗鬆のリスクは言わない
塩分控えろと言うが、糖分控えろとは言わない
脳梗塞、ガンで死んでる人は大体75歳以上だから自然死と同じですよ、とは言わない』

『降圧剤市場の遷移
160のとき 3000億
140のとき 6000億
130の今 1兆2000億
分かりやすいよねー』

『降圧剤市場の遷移』というのをもっとわかりやすく(あるいは冗長に)書き直すと次のようになります。

降圧剤市場の推移
・最高血圧が「160未満」というガイドラインのときの市場規模は3000億
・最高血圧が「140未満」というガイドラインのときの市場規模は6000億
そして
・最高血圧が「130未満」というガイドラインになった今、今後の市場規模は1兆2000億

記事にも「治療をする1000万人以上もの高血圧患者への降圧剤処方が増える可能性がある」とあったので、降圧剤市場の市場規模について別のソースを当ってみました。

【降圧薬】市場は5500億円』という記事があり、その内容は

『処方量と単価が分かっているので、各降圧剤の年間売上高を簡単に計算することができます。全部足し合わせれば、降圧剤の市場規模も分かります。結果は<表>のようになりました。
 NDBオープンデータには処方量の上位100品目までが掲載されています。それらの合計金額は、なんと5492億円。・・・101位以下がどのくらいになるかは分かりませんが、市場規模は大ざっぱに5500億円と言っていいでしょう。』

その<表>とは以下のようなものです。引用します。

2015

「140のとき 6000億」と「この表の金額」は同じものを指しているので「最高血圧ガイドラインが140のときは、降圧剤の市場規模は5500億円、ざっくりと6000億円」ということになります。だから「130の今 1兆2000億」という数字にとくに反対する理由はありません。

140から130になったときの、市場拡大効果(売り上げ金額の増加)が例えば5000億円だとして、その1%の50億円がロビーイング経費としてすでに関係各所に流れ出ていても不思議ではありません。ROIは良好。けっこう愉快な業界です。

関連記事は「血圧が「130/85」から「148/95」へ」、それから「現在の血圧基準値は?」。

特定の専門分野の尖った意見だけでなくいろいろな状況を勘案した場合、「正常」な収縮期血圧(最高血圧)は「年齢+90」以下という古い簡易指標がいちばんすっきりとしているようです。

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2019年1月30日 (水)

咽喉(のど)に風邪を感じたら天然のハチミツ

季節は冬だけでなく、人ごみの中や複数の人といっしょの場所では差し支えない範囲でマスクをするようにしていますが、それでも外から戻ったときに咽喉(のど)に若干の違和感を覚えることがあります。そういう場合は、うがいの後で天然のハチミツです。

口に含んで喉のあたりでころがすようにゆっくりと味わいます。一般的に風邪といわれるのはウイルス感染によって引き起こされる鼻や咽喉の炎症のことですが、風邪予防というか初期段階の治癒効果という意味での天然のハチミツのコストパフォーマンスはとても高い。風邪薬コマーシャルには申し訳ないのですが、風邪薬の類は意味がない。

天然のハチミツとは、蜜蜂の巣箱から採蜜したものを、漉し網や漉し布で濾過しただけのものです。精製や加熱などの加工処理はされていない。だからもともとは蜜蜂の巣の一部であったところが微小な黒い粒や微細な白い欠片として混じっている。つまり、天然の抗生物質であるところのプロポリスが勝手に入り込んでいる。そしてそれだけでなく、ビタミン、ミネラル、アミノ酸や酵素、ポリフェノール、乳酸菌などもいろいろと含まれています。

タンポポに西洋タンポポ(多数派)と日本タンポポ(少数派)があるように、蜜蜂にも大多数派の西洋蜜蜂と少数派の日本蜜蜂がいます。西洋蜜蜂は花ごとに蜜を集める習性があり、だから、「シナノキ(菩提樹)」や「アカシア」、「クローバー」や「蕎麦」などの花の種類の応じたハチミツが瓶詰めされて販売されています。一方、日本蜜蜂は基本的に「百花蜜」、つまり特定の花ではなく居住地の半径2キロの範囲にあるいろいろな樹木や花の蜜をお好みで集めてくるそうです。従って、日本蜜蜂のハチミツには花の種類の表示がない。

欲を言えば、日本蜜蜂の集めてきた国産ハチミツを嘗めたい。生産量がわずかで、したがって値が張るとしても。私的な経験値だと、日本蜜蜂の天然ハチミツの方が西洋蜜蜂の天然ハチミツよりも、ポジティブな意味合いでの「不純物の力」が強い。だから、風邪薬なんぞはなくても「和蜂」の天然ハチミツは常備していたほうがいいようです。

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2018年12月27日 (木)

「屠蘇散をください」 「トソサン???」

屠蘇散(とそさん)を買ってなかったので、昨日の夜に近い夕方にデパ地下に飛び込みました。お正月食材が並んでいるあたりにも、味醂や酢や日本酒のコーナーにも屠蘇散が見あたりません。こういう時は近くの薬局です。

ということで、全国展開している近所のドラッグストアチェーンのお店のひとつ(路面店)に入ることにしました。地上に出るためには1階に上がる必要がありますが、その路面店に近い方の出口をめざして1階フロアを横切っていると、デパートの1階はご存知のように化粧品売り場なので、夕方でも女性客で混雑しています。ただし、そのフロアの標準語というかデフォ言語は中国語のようです。日本語は補足言語。

ドラッグストアのガラスドアを開けカウンターにいた若い女性店員に話しかけました。「屠蘇散をください」

「トソサン???」発音に少し独特のものがあったので名札を見たら中国名でした。で、「と・そ・さ・ん」とゆっくりと発音してみたのですが埒があきません。その店員はカウンターのもう一人の女性店員に「トソサン」という単語が混じった中国語で何か尋ねていますが、尋ねられた方も、この女性も中国名の名札を胸につけていましたが、首をかしげるばかりです。

その様子を別の場所から見ていた中年のベテランらしい女性が「なんでしょうか」と助けに入りました。名札を見ると彼女も中国(ないしは台湾)のかたのようです。「と・そ・さ・ん、ありますか?」 一瞬考えこみ、カウンターの入り口に近い辺りのカゴに立てて10数個並べてある屠蘇散の入った紙袋を指さしたので「それです、それが屠蘇散」

正月直前なので、屠蘇散はどこか目立つ場所に置いてある(積んである)に違いないと自分で見つける気になりかけていましたが、やはり目立つ場所にありました。

なぜ対応してくれた店員がすべて中国名の女性だったのは、そのお店の売上金額的に最も重要な顧客層が中国や台湾からの観光客だから、ということなのでしょう。中国語もできる日本人店員では、購買意欲に満ちあふれた大きい声の中国人観光客の対応が十分にできない。日本語のできる中国人店員が不可欠というわけです。

蛇足。「お屠蘇(とそ)気分」の「屠蘇」とは。「屠蘇散(とそさん)」をひたした味醂(みりん)のことです。「屠蘇散」は延命長寿の漢方薬です。だから屠蘇は正月の祝い酒になりました。屠蘇には独特の漢方薬の香気があります。日本酒のようにたくさん飲める種類のお酒ではありません。

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2018年12月21日 (金)

姥捨て(うばすて)

以前にも書いたことですが、世の中には大きな網に放り込んで姥(うば)捨て山に持っていって棄ておきたい、そういう婆さん連中がいらっしゃる。そういう爺さん連中もいるかもしれませんが、ぼくの偏見では婆さんのほうが多い気がします。大した理由があって姥捨て山などという大袈裟な言葉を持ち出しているわけではありません。しかし、つまらない理由も徐々に積み重なるとこういう文章を書かせるほどの内圧になります。

男の子や女の子が、といっても中学生や高校生ですが、コンビニの前や駅の構内で座り込んでおしゃべりしているのに出くわすことがあります。以前はそういう子たちをジベタリアンといった。動線上にべたっとされると邪魔といえば邪魔なので、たとえば「そういうところに坐り込まれるとちょっと迷惑なんだけれど」「うっせー、俺たちの勝手だろ」という会話が発生することになります。

商品棚の特定の商品の前をふさいでしまって他の人にはその場所を決して譲ってくれない。ほかに待っている人がいますよという気配を控えめに送っても気づかないのか無視しているのかその場をどいてくれない、あるいは、こちらが商品を手に取ろうとしている最中に平気でどんと割り込んでくる勇猛な「姥(うば)」さまがいらっしゃる。老齢で感覚や視野が狭くなって他者の存在や気配が感じられないのかとも推察しますが、一瞬見せる他を見下すような眼付きは年齢でぼけているとは思えない。歳のころは70から80歳くらい。

昔々姥捨て(うばすて)という風習があったらしい。そういう民話や伝説が日本の各地に伝わっています。これを棄老(きろう)伝説といいます。柳田國男の「遠野物語」はその一例です。姥(うば)とは老女や老婆を指します。爺ではない。しかし姥捨てとなると棄(す)てられるのはお年寄りで、そこにはおばあさんもおじいさんも入っています。しかし、古人が選んだ名称は「姥」。

傍若無人な「姥」に遭遇した時は、姥捨て伝説を思い出し、いったん別の場所に行って戻ってくる。しかし、その場所をまだ占拠されている場合は、心の中で投網(とあみ)を持ち出すことになります。

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