道具

2019年3月 1日 (金)

ストローは麦わら

ストローはぼくは使わないので、もっと正確に言うと、ストローが必要な飲み物は家でも店でも飲まないので、ミクロ的にはどうでもいいのですが、最近のストロー素材のデフォであるところのプラスティック製(ポリプロピレン製)が、たとえば一部のファストフード店などでは、ECなどでの流れに応じて、マクロの観点から使用禁止になるらしいです。

以前はストローは麦わら(麦藁)でした。ストローという語の意味そのものが、その素材であるところの「Straw(麦わら)」からきています。夏の必需品だった(今でも一部の人たちにはそうであるところの)麦わら帽子の素材であるところの麦わらです。麦稈(ばっかん)ともいいます。

プラスティック(ポリプロピレン)製のストローが世に出てきて段々と蔓延(はびこ)ってきたときには、その風情のなさに驚きあきれたものですが、それが廃止ということになると以前の風情の一部が取り戻せそうです。全部が麦わらという具合にいかない場合は、麦わらのような品の良い紙製になるのか、それともストローなるものを使わなくなるのか。派手な色彩の紙素材だとかえって興ざめです。

プラスティック・ストロー廃止のニュースを聞いて、プラ以外の素材のストローがあることに驚いている若い女性が少なくないみたいですが、生まれてからずっと麦わらストローの存在を知らないのだから仕方ありません。

余談ですが、夏の終わりの北海道では、麦稈(ばっかん)ロールと呼ばれる、麦の穂を刈り取った後の麦わらを丸めて作った、直径が大人の背丈よりも高い短い円筒形のものが麦畑にゴロゴロと並んでいます。麦稈は牛の寝床に敷かれます。

下の写真は(手持ちの写真がなかったので)「森の中の支配人」さんのTwitter【#畑の学校】からお借りしたものです。麦稈ロールと麦わら帽子がいっしょに撮影されています(「森の中の支配人」さんにはこの場を借りてお礼申し上げます)

Family
       麦稈ロールと麦わら帽

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2019年2月19日 (火)

ゴム長の出番

ゴム長といっても膝下までの長いのではなく、短いゴム長の出番です。人に会うときにはさすがに無理ですが、ちょっと近所に野菜などを買いに出かけたり、近所の郵便ポストに郵便物を投函する場合などには便利です。この時期の必需品です。女性用のおしゃれなゴム長もありますが、基本的に歩きやすい種類の靴ではありません。あくまで実用の履物です。

日中最高気温がプラスになる日が継続すると、夜中や明け方の最低気温は氷点下のままであっても、車道や歩道に水が溢れはじめます。

歩行者の立場からしてとくにやっかいなのが横断歩道と歩道とが接するあたりです。けっこう深い水たまりになっていることが多いので普通の靴では歩けない。普段の革の冬靴で何とかしようとするなら、水中を爪先立って歩くしかありません。その冒険が途中で失敗すると、その歩行者をどういう悲劇が待っているかは想像に難くない。

あたりはまだ根雪が残っています。車道の雪は車線の確保のためにすぐ隣の歩道に移すのですが、歩道も一定幅の歩行空間が必要なので、除雪車が1.5メートルくらいの幅の歩道を作ります。つまり、そのあたりは硬くなった雪の壁が小さな万里の長城になって続いていて、水たまり形成のための水の供給源にはまったく苦労しません。だから水に強いゴム長の登場です。

たいていの車は、それが大型の業務用であれ小さな自家用であれ、そういう水たまりのすぐそばや水たまりのなかを普通の速度で走っていきます。だから、横断歩道で信号待ちをしているときは、水たまりをよけるだけでなく、濁った水のしぶきが飛んでくるのを避けないといけない。たいていの車は、水しぶきを歩道側に跳ね上げながら走っていくのがお好きなようです。好きというよりもそんなことをいちいち気にしていられないのでしょう。歩行者は専守防衛です。

ゴム長がいちばん活躍するのは、札幌では雨の季節ではなく(幸いなことに日本各地で見られるタイプの長い梅雨は札幌にはありませんが)、雪融けが始まるこの季節です。もっとも、急に寒い日(最高気温が氷点下の冬日)が連続してぶり返すと、そのあたりはがたがた状態の濁った氷の広がりに変化します。でも、ゴム長は、靴底が滑らないので、そういう場合でも履き替える必要はありません。

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2019年1月24日 (木)

英語の基本料理用語集

手元にあると便利なので「英語の料理用語集」というのをスマホとPCに置いてあります。そういう趣旨の簡易版が文字情報としてネットで公開されており、「計量用語」が6個、「調理器具用語」が25個、「調理用語」が40個、「火力用語」が5個含まれていました。それぞれのグループから2個ないし3個用語を取り出すと、たとえば以下のような具合です。

「計量用語」(6個)
tsp=teaspoon 小さじ (5cc)
tbsp=table spoon 大さじ (15cc)

「調理器具用語」(25個)
grater おろし器
strainer ざる

「調理用語」(40個)
core 芯を取る
grill 焼く
steam 蒸す

「火力」(5個)
low heat, low flame 弱火
high heat, strong fire 強火

しかし、それだけではもの足りないし、文字だけだと印象が薄い。また、調理器具用語にはgraterがあっても調理用語にgrateがないといった不平等さもあるので、項目の不足分を補いながら、画像情報はネットから適当な写真をお借りして(あるいは自分で撮影したものを加えて)、私家版の写真付きいいかげん用語集をつくりました。その結果、たとえば、grateとgraterの項は以下のようになっています。

grate (チーズや大根などを)すりおろす


grated raddish 大根おろし Photo

 
grated turmeric おろしたウコン Photo_2


grater おろし器(金) Photo_3 S


grater 山葵(わさび)用おろし板 shark skin 鮫皮 S_2

それから、Simmerはboilと違って100℃未満で沸騰させずに煮ることですが〈Simmering is a food preparation technique in which foods are cooked in hot liquids kept just below the boiling point of water (which is 100 °C or 212 °F), but higher than poaching temperature.〉、写真があった方が(その差が)わかり易いので次のようなものを探してきてくっつけてあります(写真はネットからの借り物です、この場を借りてお礼申し上げます)

Simmer_not_boil Simmer_not_boil_s

ときどきは役に立つ。手元にあるとそれなりに便利です。

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2019年1月21日 (月)

白いタオルと手作り雑巾

雑巾(ぞうきん)は最近ではすっかり市販の商品になったみたいです。スーパーでも100円ショップでもインターネット通販でも綿100%タオル地が素材のまっさらな雑巾を売っています。手軽で人気があるのでしょう。しかし、我が家ではそんなもったいないことはしない。雑巾は手作りです

我が家の手作り雑巾の素材には二種類あって、ひとつは企業のロゴマーク入りの宣伝用タオルといった貰いものタオル、もうひとつは自宅の洗面所や浴室で使い古したタオルです。前者はたいていは繊維の品質やロゴの存在が洗面・浴用向きではないので余分なところをカットしてすぐに雑巾にします。使い古したタオルは、質のいいのを使っているうちにくたびれてきたものなのなので、最後のお役目として雑巾になってもらいます。裁ち鋏とミシンがあれば簡単です。

「昔ながらの白いタオル」というタオルがあったので3枚セットを試しに買ってみました。商品の説明コピーに『最後に雑巾になれれば、本望です』というのがあったからです。品質は配偶者の選択基準をなんとか通過しました。あとはしっかりと使い込んで雑巾にするだけです。

下の写真は企業の地味な宣伝タオルからロゴの入ったあたりを切り取り、雑巾向きのサイズにカットしたあと、ミシンをかけ、水通ししたもの。畳んであったので折り皺がありますが、まだ雑巾としてはデビューしていません。こういうストックを常に3~4枚くらい持っていると便利です。

B2

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2018年12月10日 (月)

除雪機の季節

今年は雪が遅くて嬉しかったのですが、もう逃れられないようです。多分これからは、降ったあと溶けないままの雪に新しい雪が重なって、根雪になっていきます。

北海道では、10月になると、二つの冬製品のテレビコマーシャルが活発になりますが、そのひとつがスノータイヤで、もうひとつが除雪機です。除雪機といっても市役所なんかが使う本格的な業務用ではなく(そういうものはテレビで宣伝してもしようがない)、家庭用の除雪機です。

実際には他にも参加企業があるのかもしれませんが、ぼくの目につく範囲では二つのメーカーの寡占状態で、その二つのメーカーの共通項は、オートバイ製造といったらいいのかエンジン製造といったほうがいいのか。

除雪機の色は赤と青で住み分けています。安全に配慮した設計とはいえ取り扱いに気をつける必要のある機械なので、白い雪の中で目立つように、赤と青です。これ以外の目立つ色は難しいので(あとはオレンジ色くらいか)、それが理由で二つのメーカーの寡占が継続していると勝手に理解しています。

下は、この前の土曜の早朝に比較的近所で活動していた青い除雪機です。客の出入りする施設のまわりで作業をしていました。小型業務用なのか大型家庭用なのか区分がつきませんが、いずれにせよ除雪機の足回りは雪に埋もれないようにキャタピラーです。

Photo

ちなみに、赤い除雪機メーカーの宣伝では、操作が簡単なことを訴求するためか、除雪作業しているのは必ず若い女性。たとえば除雪用のスコップはどこの家庭にもあるので中年女性でもいいと思いますが、どういうわけかそういう年齢の女性は登場しません。

次の写真は、市役所などが委託稼働させている中規模の除雪機のキャタピラー跡です。アイスバーンになった道路に雪が降り、その雪を深夜に取り除いたので早朝のアイスバーンの上にキャタピラーの跡がきれいに残っています。

Photo_2

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2018年12月 7日 (金)

榧(かや)の俎板

我が家で現在活躍中の俎板(まないた)は、高知産の榧(かや)の樹の一枚板で、大きさは横幅が34cm、縦が22cm、厚さが2cmです。3年前からこの大きさの榧(かや)の俎板が我が家のデフォになりました。

それまでは横幅が44㎝で厚さが3㎝の檜(ひのき)の一枚板の俎板でしたが、俎板の使用時間と使用頻度の多い配偶者にはそれはやや大きすぎて重すぎて使いにくいとのことなので、この相対的にやや小ぶりな榧(かや)のほうになりました。15年以上自然乾燥させた榧が切り分けられた俎板です。

俎板も毎日使い続けているとまん中あたりが減ってきて、その部分の食材の切り心地がその分だけ悪くなります。そういう場合は新しいものに取り替えるか、あるいは削り直しですが、厚さが2cmのものだと一度だけ削り直しができます。

一枚板ではない(つまり合板の)俎板を、どんどんとあたらしいものに買い替えていくのが好きなかたもいらっしゃいますが(とてもお手頃価格なので)、我が家ではそういう俎板に使われる接着剤などが嫌なので合板は対象外です。

写真は、これから使い始めようかという段階の新品の榧(かや)俎板です。主張しすぎない、穏やかな樹の香りがが流れてきます。

34x22x2cm

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2018年5月28日 (月)

焼鳥にしてやる

おやつ代わりに食べてやろうというつもりなのか、それともきれいな状態になっているものをぐちゃぐちゃにすることに悪戯の喜びを見出しているのか、カラスが、鉢やプランターから、蒔いたばかりのルッコラの種や、植えたばかりの土ポットのバジルの苗をほじくり出しては逃走していくということが三度続いたのでその防衛策に、園芸用の棒を立ててみました(写真)。
 
こうすると鉢植えやプランターのヘリに腰かけて悪戯することができなくなります(棒に邪魔されてゆっくりと腰掛ける場所がなくなる)。ドローンのように空中でホバリングしながら種をほじくるといった芸当は、カラスにはできない。
 
もっとも、カラスはとても賢いので、世間でカラス防御に役に立つと言われているところの、DVDやCDのようなキラッと光るもの、あるいは黄色いネットなんかは、実際は何の役にも立ちません。
 
黄色いネットで覆われたゴミ箱の中に置かれたゴミ袋からおいしそうな食べものの残りを嬉しそうに啄(ついば)んでいる光景を何度も目にしたことがあります。食べごろになったミニトマトを下見したように窃盗するので、CDを吊るした経験もありましたが、奴は鼻で笑って気にしない。
 
悪戯を通り越して邪悪な行為に及ぶこともあります。歩いている人の頭をめがけて襲い掛かったりもする。
 
鉢植えやプランターで栽培しているのは、バジルとイタリアンパセリとルッコラなので、種や苗の時は近づきやすいでしょうが、育った状態のそういう野菜の香りや味は彼らの好みではないはずなので、緑の棒の出番も長くはないと思います。もし、ぼくの想像を超えるような邪悪を働くようなら、焼鳥にしてやる。
 
201805

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2018年3月28日 (水)

包丁を研ぎ直す

催促される前に、配偶者が使う料理用の包丁は研いでいたつもりだったのですが、定期の手入れを忘れてしまい、いちばん使用頻度の高い両刃包丁に切れ味がなくなったと文句を言われました。
 
春の彼岸の時期の札幌は、北の街なので朝が早い。そこで、研いでから使うまでに時間が十分にあるように早起きして朝の斜めの光で作業にとりかかったのですが、朝食準備のときの彼女の感想は、感激がない、ほんとうに丁寧に研いでくれた?ニンジンやリンゴやタクアンを切るときのスパッという感覚が味わえないらしい。
 
しかたないので、昔風に言うと主人の沽券(こけん)にかかわるので、翌日の早朝、やり直しです。とても寒いと早朝作業は嫌だけれど、今なら大丈夫。起きる前に、蒲団の中でどこがまずかったのか思い出してみます。刃を研ぐときの庖丁の入射角にバラツキがあったのか、いつもと角度がわずかに違ったのか、考えても顧客クレームの原因がよくわからない。
 
前回は他の事を考えながら作業を進めたのだろうと結論し、今回は気持ちを込め、包丁を砥石の上でゆっくりと長く前後に動かしながら研いでいきます。いつもやっていることですが、途中と終わりに、指の腹で刃を撫で、進行具合や仕上がり具合を確かめます。
 
今度は、顧客満足度は高かったようです。

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2018年3月 8日 (木)

椅子の肘掛けの修理用カバーは靴下で

あるメーカーの椅子を購入してから14~15年になります。自宅で使い続けてきたお気に入りの椅子です。座り心地がよくて、あまり大きすぎないのがいい。
 
淡いベージュ色の頑丈な板面がただ広がっているだけといった風情のシンプルな作りの机と組み合わせて、ちょっとした作業をしたり、背もたれをリクライニングさせて本を読んだり、仕事の続きをしたり、今書いているようなブログをパソコンに向かって書いたりするときに使っているのですが、最近、その椅子の肘掛けの表面の樹脂がひび割れてきました。このままだとまずいことになりそうです。
 
不思議なこともあるものだと理由を調べてみると、肘掛けの樹脂が湿気を吸収して加水分解し、それでひび割れになるらしい。少なからぬ回数の水拭きがよくなかったのかもしれませんが、注意書きや説明書に水拭きするなとは書いてなかった。
 
同じ現象(不具合)を経験しているユーザーは少なくないようです。買ってから7年目くらいでモザイク状のひび割れが発生し、樹脂が剥がれ落ちたかたもいらっしゃる。つまり、もともとの部品品質(樹脂品質)に問題があるらしい。しかし、それ以外の椅子としての機能はまだまだ大丈夫です。
 
部品交換を検討したのですが、樹脂部分だけの取り換えはできなくて、左右の肘掛けモジュール全体が買い替え対象部品となっているらしい。しかし、それを購入した人たちの評価がどうもあまり芳しくない。モジュール全体の買い替えになるので価格も安くない。
 
で、とりあえずの解決策(といってもそれほど短期間の解決策とは思っていないのですが)黒い肘掛けを黒い使い古しの綿の靴下ですっぽりと覆うことにしました。ぼくの使い古しと、配偶者のゴムの部分が緩んできた夏用の使い古しを試してみると、配偶者の靴下のほうが素材の厚さもサイズもぴったりだったので、そちらを被せました。短期ソリューションの出来上がりです(写真)。
 
Baron

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2018年2月28日 (水)

我が家とぼくにおけるイタリア製の意味

我が家ではイタリア製とは基本的には褒め言葉です。といって、多くのイタリア製の製品や商品を愛用しているわけではありません。ひとつは配偶者用の洋服や靴。もうひとつがゼンマイ式のアナログタイマーなどの調理関連製品。
 
ジャケットでもコートでも縫い方が荒っぽい、場所によっては手抜きっぽいのだけれど、決して型崩れしない。ほとんで重量を感じさせないくらいに体にしなやかにフィットする(配偶者談)。
 
秒単位での正確性を期待してはいけない、そういうのを期待するひとはもともと買わないのが、ゼンマイ式のタイマーです。ジャラジャラ音の音量や音質が前回の製品と今回の製品と同じだと期待してはいけない。部品メーカーでも変わったのでしょうか。時間が来たよという、のんびりとした警告音さえ出してくれたらそれでいい。
 
けっこう以前、イタリア車が好きな友人が運転するその車の助手席に座ったことがありますが、セカンドでの加速力が恐ろしいくらいで、つまらない不具合も多かったようですが、そういう車は一度はまると抜け出せないかもしれません。
 
これも以前、仕事で付き合ったことのあるがっしりとした体形のイタリア系米国人は、他の系統の米国人と比べると独特の魅力、つまり、「縫い方が荒っぽい、場所によっては手抜きっぽいのだけれど、決して型崩れしない」ような種類のインターフェースの取りやすさがありました。
 

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