2024年4月 2日 (火)

近所の鳥・獣・虫・魚

三月下旬に印象的だったのは、ゴミ出し場近くの原っぱの十数匹のモンシロチョウと、最初の耕起を終ったばかりの近所の田んぼに集まった数十羽以上の小鳥の群れです。

新しい緑で溢れた原っぱをモンシロチョウが不思議な飛行曲線を描いて飛び続けます。目勘定で十数個の白いのがひらひらと舞っている。途中で休憩するのは柔らかそうな葉にやがて芋虫になるところの卵を産み付けているのでしょう。その作業が終わると愚図な一部を残してどこか次の場所に集団でさっさと移動していきます。

モンシロチョウの芋虫は可愛らしい緑で、顎が特別にしっかりとした図体の大きい色鮮やかなアゲハ蝶の芋虫とは違いますが、ともに柑橘系の植物が好きで、放っておくとそのうちレモンや橙の若い葉が虫食いだらけになる予定です。

耕起の終わった田んぼでは百舌鳥(モズ)によく似た大きさの小鳥――おそらくモズ――が集団で餌を啄んでいます。前夜の豪雨に近い雨のせいで田んぼは水溜まり状態ですが、そういうのは気にならない様子で食事に集中しています。ハクセキレイもその周辺でモズたちの邪魔をしないように土の表面に這い出てぼんやりとしている虫(おそらく)を食べています。足の長い小柄なハクセキレイはそういう作業中もモズと違って決して群れをつくらずせいぜいペアを組むくらいです。独立独歩の精神の小鳥なのでしょう。

蝶々の芋虫をそういう鳥が啄んでくれると嬉しい限りですが、そうはならない。モズはヘリコプターのようにホヴァリングが得意なのでその気になれば狩猟採集は簡単なのに、グルメなのか蝶の芋虫を美味しいとは思わないらしい。


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2023年8月17日 (木)

台風の翌早朝は植栽場や菜園の簡単な手入れ

台風の翌朝と言っても世間が動き出す前の午前五時半くらいです。その時間ならまだ暑くない。作業用のゴム手袋を左右の手にはめ、鋏も準備し、有料レジ袋をゴミ袋として用意しておきます。

強い雨と風が長時間纏(まと)いつき過ぎたので、アスパラガスの柔らかい松葉のようなふさふさと込み合った緑の葉が、ほとんど全部、地面に向かって垂れてしまいました。とても深くお辞儀をしている状態です。アスパラガスの葉に纏わりついた水を切り、手で支えながらまっすぐに立ち上げて遣ります。こうしておけば光を浴びてまたすくっとした姿勢になるはずです。

橙や檸檬のような低木にはに異常はありません。ローズマリーもタイムもオレガノも台風は浮世の付き合いくらいにしか感じていない風情です。しかし180㎝の支え棒二本で支えてあるミニトマトが強風のためにわずかに傾いだので直してやります――花は咲けども実が生らないとあきらめていたのが実を三個つけているのが確認できました。

あとは雑草の除去です。橙や檸檬の下生えに植えてある芝桜や匍匐性タイムの隙間から雑草が――ぼくはそれらに興味がないという意味で雑草と呼びますが――数を増やし背を伸ばしてきていささか鬱陶しい。乾いていると彼らは手ではとても抜けないのが、丸一日以上降り続いた多量の雨で土が柔らかくなったので雑草の大部分が比較的簡単に根から抜けました。頑強に抵抗するのは諦めます。

作業後はさすがにうっすらと汗をかくので洗濯したてのTシャツに取り替えます。


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2023年7月20日 (木)

100円ショップで買ったカッター付きの園芸用ビニタイが便利

「ビニタイ」(英語だとtwist tie)のビニは「ビニール」(vinyl)のビニではなく「蔓(つる)の」のviny(ヴァイニー)です。植物の蔓(つる)のように、しなやかだけれど添え木や支柱にしっかりと巻きついて対象物(たとえばミニトマトの茎)をふんわりと支えるのでビニタイ、蔓のようなタイ(結ぶもの)というわけです(以上の情報は「ビニタイ」を商標登録している企業のウェブサイトを参照しました)。

15センチメートルくらいの長さのビニタイ棒を繋ぎ合わせても問題ないのですが、それだと二本繋いだり三本繋いだりで――たいていは二本で済むとしても遊びのない二本繋ぎになる――面倒くさい。最初から必要な長さをカットできるのが便利なので、100円ショップで以下を購入しました。

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100円ショップの製品は、そうでない製造流通経路のものと較べると、その品質がやはり100円ショップだとしても、園芸用途で短期の使用だと問題ありません。

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          園芸用のビニタイとミニトマトの花


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2023年7月 4日 (火)

橙(ダイダイ)や檸檬(レモン)の葉に元気がないので安心な活性液

棘(トゲ)無し檸檬(レモン)として販売されていたレモンの苗木に、けっこう鋭い棘が生えていたのでこういうのも棘無しと呼ぶのか、それとも生産者あるいは販売者の表示間違いか、どちらとも判然としませんが、しかし、それを見てから我が家の檸檬の棘の手入れ――硬く尖ったのが手に刺さると痛いのでまだ柔らかいうちに剪定バサミで棘の根元付近から切り取ること――を面倒だとは思わなくなりました。

その檸檬と、そして橙です。

去年は若葉の季節以外は濃い緑だった橙(ダイダイ)と檸檬(レモン)の葉に、今年は黄緑やまれに黄色に変色した葉が混ざるようになってきました。間違いなく栄養不足になりかかった症状です。

橙と檸檬の植栽場の上層にはいい土をそれなりに重ねてあり、その土に根を伸ばして成長している下生えは――この場合は芝桜や匍匐性のタイムが下生えですが――とても元気なので、原因はその下の固い土にありそうです。その土が栄養不足で、したがって深く伸びた橙や檸檬の根が必要な量の養分を吸収できていない。何とかしないといけません。

土に固形の基礎栄養剤を撒くのは当然として――雨がふれば地中にゆっくりと沁み込んでいく――それ以外に必要なのは、天然の植物由来の活性液です。活性液を1000倍に希釈したのをたっぷりと橙と檸檬の根元に注ぎ、葉にはそれをスプレー容器に入れてたっぷりと散布します。

当該活性液の宣伝文の一部をそのまま引用すると 『スギ、ヒノキ、マツ、オオバコのエキスを抽出・精製した、純天然の植物の活力液。天然成分のため、安全で無害。野菜・果物・米・茶・花・樹木とすべての植物栽培に使える。有機栽培や減農薬栽培にぴったり』 となっており、札幌でもプランター栽培の野菜と花に使った経験があるのでその安全性と効果はわかっています。今回は相手が食べる実のなる樹木に変わりました。

その作業を一週間に一度は繰り返し、彼らが元気を回復する様子を見守ることにします。


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2023年6月23日 (金)

タイムが匍匐前進を再開

匍匐性のタイムです。細かい名前は知りませんが、ハーブであるところの「パセリ、セージ、ローズマリー、アンド、タイム (Parsley, Sage, Rosemary and Thyme)」のタイムです。

別のところで育てていたこの匍匐性タイムを、まわりの非匍匐性のタイム(たとえばコモンタイム)の生育領域に拡がりすぎる恐れがあるので、突如決断して、橙(だいだい)の下生えとして、既に下生えが存在する場所に追加的に移植したものです。

春に元気に生育増加中だったものを、夏になって無理に「65%対35%」くらいの割合で二つに分けて新しい場所に移植したので、元気に根付くか心配だったのが、「35%」のほうは残念ですが枯れてしまいました。「65%」のほうは根付くことは根付きましたが、それでも根付くことに忙しいのか、あるいは根付くという行為を完了するにはまだやり残したことがあるのでそれ以外の暇はないといった雰囲気が続き、匍匐前進という形での生長はいったん休止状態になりました。

しかし、嬉しいことに、匍匐前進を、やっと、じわじわと再開しつつあるようです。このタイムには匍匐拡大中に気の毒なことをしてしまったので、来年の春には、新しい場所一面にどんと拡がっていてほしい。

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2023年5月22日 (月)

アスパラガスが育ち始めた

アスパラガスは苗を植えたら二~三年で収穫開始、そして同じ株で十年から十五年は採れるそうなので、いったん植付に成功すれば、追肥などでその後の手入れに気を遣うとしても、手間の少ない(かもしれない)野菜です。

野菜や樹木はその地域だけでなくその特定の土地(あるいは土壌)との相性があるので――我が家では橙(ダイダイ)や檸檬(レモン)は問題ないのにオリーブの樹が育たない、苦土石灰を鋤きこんだり、望ましいと思われる土を追加したりしても土のpH(ペーハー)が変わるくらいでは効果がない――ローズマリーとイタリアンパセリが左端と右端に位置する植栽場の一画にアスパラガスの苗を四本植え、無事に根付くかどうか経過観察をしてきました。

松の葉に似たアスパラガスの葉が元気だし、そのうちしっかりと伸び始めたので大丈夫だろうと考えていたら、突然、根元から若芽が現れ出てきました。

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アスパラガスは、筍(たけのこ)のように若い柔らかい芽を食べるところの植物ですが――育ってしまうと筍と同じで硬くなり食べられない――育成中は(最初の二年間くらい)、そのおいしそうなところを決して収穫せずに放置して成長させ、モシャモシャと大きく長く増えた緑の葉の光合成を利用してじっくりと根を育てます。

本来なら――「本来」というのは実際には使う本人以外には意味のよくわからない不思議な言葉ですがそれはさておき――露地栽培のアスパラガスは春から夏に向かう一ヶ月しか収穫できません。札幌近郊で高品質なアスパラガスを出荷している農家だと、収穫はその短い時期だけです。畑の地面から新芽がニョキニョキと顔を出して頃合いの大きさになったのを手で丁寧に刈り取るとそれでその年の収穫は終わりです。

それを春と夏の二度にわたって収穫できるようにした方法があります。「立茎(りっけい)栽培」と呼ばれている方法です。

春に芽を出すアスパラガスは地中の根に前年に蓄えられた養分を使って地上に現れます。アスパラガスの根に養分の余力があるうちに、地上に現れ出た芽を全部は収穫せずに一部をそのまま残し、それらを――それらの茎と葉を――成長させます。アスパラガスが、光合成を繰り返しながら、葉を増やしモシャモシャと葉と茎を伸ばしていくと、生長した茎の合間から新しい芽が出てくるので夏にそれを収穫します。茎を高く立てるので「立茎(りっけい)」です。春物と夏物では色と味わいに差が出ます。

関連記事は「アスパラガス雑感」。


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2023年5月 2日 (火)

植物と土地の相性

植物と土地の相性というものがあるらしい。土壌を含む土地との相性です。

庭のある場所でオリーブが根付かない。二度複数種類のオリーブで試して二度とも失敗でした。オリーブ向きのややアルカリ気質の土を入れてもダメでした。気候が合ってないわけではありません。なぜならご近所では何軒も何本もオリーブが元気に育っているからです。樹齢は、見たところ、植えて数年以内のものから、二十年から三十年はくだらないものまでさまざまです。

オリーブの育たないその同じ場所に各種のタイムや北海道生まれのラベンダーのようなハーブ類を植えると、彼らは気持ちよく育ちます。一年前に苗を植えたローズマリーも我が世の春という風情です。のびのびと葉を茂らせている。

そういうことを大きな庭をお持ちの比較的近所の人と話していたら、その人の庭では、松も、大きい白い花の咲く泰山木(たいさんぼく)もオリーブも、ツツジもサツキも百日紅(さるすべり)も金木犀(きんもくせい)も山茶花(さざんか)も、橙(だいだい)も八手(やつで)も何でも元気よく生育するのだけれど、試しに植えたローズマリーだけは根付かずに枯れてしまったそうです。

表層の土壌成分ではなく、気候でもなく、深い層の土地の記憶といったものがあってそれが植物との相性を決めているのか。そのあたりはよくわからない。

瀬戸内海の島でオリーブを栽培している農家が、地中海性気候に近い瀬戸内海でも、かつてその近所に水田があったことがあるためか、場所が数メートル離れただけでオリーブが根付かないことがあるという話を書いてあったのを思い出します。スペインやイタリアやギリシャの海岸そばの乾いた切り立った台地とは土が違う。

ない袖は振れないとまでは行っていないとしても、その場所と相性のいい植物を試行錯誤的に見つけていくのが近道のようです。


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2023年1月25日 (水)

寒波なので小松菜はぜんぶ収穫

収穫をいつにするか迷っていたのが雪をともなう寒波の襲来ということで、それも四国東北部でも最低気温がマイナス2℃以下になるという予報だったので、あわてて小松菜を収穫しました。

去年の11月12日に種を播き70日以上も育ててきて食べごろになったのが寒さでやられて台無しになってしまうというのは是非とも避けたい事態です。昨日の遅い午後に根から抜き取る感じですべてを収穫しました。

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さすがに収穫量が多いので一度には食べきれません。普通の大きさ以上の葉はすべて茹でて小分けして冷凍し、小さい葉はその夜のスープになりました。ス―プストックは鶏ガラで作ったのを用意してあるのでスープ作りはスムーズです。

作業は寒かったのですが土に残った根はできるだけ取り除きました。その土は野菜くずや枯れ葉を乳酸菌溶液で発酵させたものを鋤きこんで元気を取り戻してやります。


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2023年1月18日 (水)

「先週末に小松菜のタネを播いた」から丸2カ月

先週末に小松菜のタネを播いた」という記事の続きです。

固定種で通年栽培できる小松菜のタネを播いたのが去年の11月12日でした。タネの入った袋には「播種期は春は彼岸~4月中。秋は9、10月。・・・ 50〜90日で収穫」と書いてあり、種蒔きがやや遅れた感はありましたが暖かい地域なので、それに追肥もしたので、今年の1月半ば過ぎくらいには収穫可能な大きさまで成長するだろうと期待していました。

途中とても寒い週があり、またそのときに雪もわずかとはいえ降ったので想定した時期に頃合いの大きさで収穫できるかどうか不安なところもありましたが、そこは誰でも簡単に育てられる小松菜です。写真のようにおいしそうな大きさまで育ちました。小売店の野菜売り場に並べてもおかしくない色艶です。少しずつおひたしにでもして晩ごはんに登場してもらいます。

春がもっと春らしくなるまでは小松菜が最後の栽培で、これを採り終ったら土に栄養を与えて――野菜くずや枯れ葉を乳酸菌溶液で発酵させたものを鋤きこんで――土にはしばらく休んでもらう予定です。働かせすぎたので。

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2023年1月 5日 (木)

慈姑(くわい)は丸ごと焼いて食べるに限る、ことなど

慈姑(くわい)は正月料理の必須品目で、その調理法はたいていは芽を大切にした八方剥きの煮物です。それはそれで結構な味わいで嬉しいのですが、そういう食べ方だけではもったいない。

僕のいちばん好きな慈姑(くわい)の食べ方は、丸ごと焼いて、それに塩をつけて食べることです。配偶者もこの食べ方が気に入っているようです。その味は、たとえてみれば、ごくほのかな甘さを含んだ柔らかい焼き栗(くり)で、そこには大人向きの、あるいは日本酒好きにはたまらない按配の微妙な甘さと苦さが同居しています。

オーブンで180℃、30分。熱が通り香ばしい感じになったら、オーブンから取り出し、熱いので芽の部分を指でつまむようにして持ち、塩をつけてそのまま食べます。皮も何もそのまま全部です。渋い味わいをまるごと堪能できます。

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この野趣のある、しかし見事な食べ方は、作家の「水上勉」さんの「土を喰う日々」という食べ物についてのエッセイ集で知ったもので、最初の章に「くわい」を焼いて食べる話が出てきます。

《くわいを焼くのは、この頃(引用者註:著者が禅宗寺院の小僧さんの頃)からのぼくのレパートリーだった。・・・・ 一般には煮ころがしか、あるいは炊き合わせにしかされないこれを、ぼくは、よく洗って、七輪にもち焼き網をおいて焼いたのだった。まるごと焼くのだ。・・・ぷーんとくわい独特のにがみのある匂いが、ぷしゅっと筋が入った亀裂から、湯気とともにただようまで、気ながに焼くのだ。》

慈姑の生産は福山(広島県)と越谷(埼玉県)にほとんど集中しているとはいえ、今年の慈姑は地元の農家が栽培したもので、近所の農家は総体的に見れば多品種少量生産です。少しずついろいろ作る。農家の庭先で収穫したに違いない不揃いな、しかし無農薬栽培のレモンなども流通経路によってはずいぶんな廉価で販売している。少品種大量生産が基本の――たとえばタマネギ、ニンジン、ジャガイモやコメなど――広い北海道の広い農場とは性格がずいぶん違います。

速足ウォーキングとは別に近所をそれなりに時間をかけて散歩した時に、複数の野菜を育てている畑に出会ったことがあります。決して広くはない畑ですが、畝(うね)の佇まいは趣味の自家菜園をはるかに超えたプロの手によるもので、多分自家消費用の野菜畑だと思います。いちいち確認したわけではないけれど、小松菜、白菜、キャベツ、ブロッコリーないしはカリフラワー、里芋、大根、それからそれ以外に名前を忘れてしまった葉物野菜が畝ごとに、あるいは畝の半分で、栽培されていました。これだけ種類があれば野菜はニンジンやレタスやキノコ以外は買う必要がない。ミニ多品種少量生産です。かつて非効率、あるいは競争力がないということで揶揄されたタイプの農業が元気に、あるいはしぶとくそこにあるとも言えます。

「百姓」は、「ひゃくせい」とも読むように、貴族や官僚を除く庶民一般というような意味でしたが、「百姓」=「農民」というのが定着したのは農村の管理支配体制が固まった江戸時代のようです。しかしそれはそれとして「百」の、つまり多種多様な農作物を作る農家を指して「百姓」と呼ぶといった考え方も悪くない。


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