鳥・猫・犬

2024年4月 2日 (火)

近所の鳥・獣・虫・魚

三月下旬に印象的だったのは、ゴミ出し場近くの原っぱの十数匹のモンシロチョウと、最初の耕起を終ったばかりの近所の田んぼに集まった数十羽以上の小鳥の群れです。

新しい緑で溢れた原っぱをモンシロチョウが不思議な飛行曲線を描いて飛び続けます。目勘定で十数個の白いのがひらひらと舞っている。途中で休憩するのは柔らかそうな葉にやがて芋虫になるところの卵を産み付けているのでしょう。その作業が終わると愚図な一部を残してどこか次の場所に集団でさっさと移動していきます。

モンシロチョウの芋虫は可愛らしい緑で、顎が特別にしっかりとした図体の大きい色鮮やかなアゲハ蝶の芋虫とは違いますが、ともに柑橘系の植物が好きで、放っておくとそのうちレモンや橙の若い葉が虫食いだらけになる予定です。

耕起の終わった田んぼでは百舌鳥(モズ)によく似た大きさの小鳥――おそらくモズ――が集団で餌を啄んでいます。前夜の豪雨に近い雨のせいで田んぼは水溜まり状態ですが、そういうのは気にならない様子で食事に集中しています。ハクセキレイもその周辺でモズたちの邪魔をしないように土の表面に這い出てぼんやりとしている虫(おそらく)を食べています。足の長い小柄なハクセキレイはそういう作業中もモズと違って決して群れをつくらずせいぜいペアを組むくらいです。独立独歩の精神の小鳥なのでしょう。

蝶々の芋虫をそういう鳥が啄んでくれると嬉しい限りですが、そうはならない。モズはヘリコプターのようにホヴァリングが得意なのでその気になれば狩猟採集は簡単なのに、グルメなのか蝶の芋虫を美味しいとは思わないらしい。


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2024年3月26日 (火)

人工知能化がとても難しいかもしれない身体の場所

動物が植物や他の動物、あるいはその両方を動き回ることによって食べないと生きていけないのに対して、植物は太陽と雨と土(の中の無機物)と空気中の二酸化炭素があれば光合成をしてその場を動かずに独りで生きていけます。そういう違いがある。庭のローズマリーでもタイムでも、あるいは近所の原っぱのスギナやドクダミでも何でもいいのですが、植物はその場を動かずに生長し続けます。

三木成夫の著した「生命形態学序説」を参照すると、植物的な営みとは、「栄養と生殖」を軸としたプロセスであり、動物的な営みとは、「感覚と運動」を軸としたプロセスですが、動物やヒトには、植物的なもの(栄養と生殖にかかわる植物性器官、あるいは内臓系)と動物的なもの(感覚と運動にかかわる動物性器官、あるいは体壁系)の双方の営みが存在します。

動物における植物性(内臓系)器官とは、吸収系(腸管系)と循環系(血管系、その中心が心臓)と排出系(腎菅系)にかかわる器官のことであり――昔からの用語だと「五臓六腑」――、また、動物性(体壁系)器官とは、感覚系(外皮系)と伝達系(神経系、その中心が脳)と運動系(筋肉系)にかかわる器官のことです。そしてヒトは「栄養と生殖」を軸としたプロセスにおける栄養面を、動物にはないところの知能・知性と技術を使って、つまり農業革命や産業革命などを通して、それなりに変化させました――動物から見れば、劇的に。

そういうさまざまな系の中で、カーツワイルの「シンギュラリティは近い」で言及されているような人工知能的な対応がいちばん困難なのは消化・吸収系(腸管系)のなかの腸ではないかと、その本を読みながら、直感的にそう思いました。

胃はそうでないとしても、知性の象徴としての脳やこころの象徴としての心臓と違って、愚鈍だとされていたのが実はとても賢いということがだんだんと解ってきた腸は――それで腸は第二の脳と言われるようになった――人工知能的な対応、つまり人工知能によってそれを置き換えたり、あるいは腸の機能を人工知能で補完したりすることが脳を相手にするよりもよりも難しいかもしれない。

モノの本によれば、腸には一億以上の神経細胞があり、これは脳よりは少ないとしても脊髄や末梢神経系よりも多く、脳とは独立して自らの判断で機能しています。腸は、脳からの指示を待つことなく消化吸収排泄という機能を自律的に遂行している。

腸には迷走神経という太くて大きな神経が埋め込まれています。その神経繊維の90%までが腸から脳へと情報を運んでいることが明らかになってきたそうです。脳は腸からの信号を感情に関するそれとして解釈します。感情を支配するところの脳内神経伝達物質の代表的なものにドーパミン(快感ホルモン)やノルアドレナリン(ストレスホルモン)やセロトニン(幸せホルモン)がありますが、その多くは腸で作られています。

また腸(腸菅関連リンパ組織)には体内の免疫細胞の70%が棲んでおり、免疫細胞は外部から侵入した細菌や食物に混じった毒物をそこで撃退してくれます。脳が唇や舌といっしょに騙されて旨そうだからと口にしてしまったものが実際には危険因子を含んでいた場合は、下痢などの症状を起こして自らそれらを武力排除するわけです。

つまり、腸は相当な以上の智慧と力を持っている。

腹や腑という言葉を使った心理や感情に関する表現は日本語に多くて、「どうも腑に落ちない」「腹に落ちた」「腹が立つ」「腹の虫が治まらない」「腹をくくる」「肚の底から」などいろいろあります。

植物系(内臓系)器官の中核は心臓であり、動物系(体壁系)器官の中心は脳だとして、脳が「知性や知能」なら、心臓は「こころ」です。脳死という状態を死とは言えないとするのは、体壁系の「知性や知能」が機能を停止しても、心臓という内臓系の「こころ」が死んではいない状態を死とは言えないとすることですが、その「知性や知能」と「こころ」の両方をサポートしている控えめなインフラ的存在が腸なのかもしれません――どういう風にそうなのかはわからないとしても、第六感がそう囁きます。なぜなら、「知性や知能」が届かないその先で理解しているのが腑に落ちるということだし、腹をくくると「こころ」も落ち着きます。

腹や腑を使った多くの表現が決して廃語にならないのは、腸に係るわれわれの集合的無意識が、腸の明示的でなかった役割に共鳴し、今までも今もその智慧を後押しし続けているためとも考えられます。だとすると、そういう高度に洗練された場所であるところの腸の非生物的な人工知能化は、あるいは腸の人工知能的なハイブリッド化は簡単ではなさそうです。


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2024年2月21日 (水)

イタズラ猫とのお付き合い

猫がイタズラをするというのは猫の習性かもしれません。そうしていないとどうも落ち着かない、だから気が付いたらそうしている。そういうのが習性です。どういうときに彼はイタズラをするのか。その現場にほとんど遭遇できないのですが、彼は知らぬ間にみごとに花壇や菜園にイタズラ痕を残します。

モノの本によると、猫は「単独行動を好み、縄張り意識が強い」そうですが、それとなく観察しているとその通りだと思われます。犬とは違う。

たしかに猫は、黄色いのも茶色いのも黒いのも、独りで闊歩しています。時々仲間と歩いているのを見ることもありますが、それは道すがらの浮世の付き合いというものに過ぎないようです。基本は単独行動です。

「猫のテリトリーは、個体差があるが、寝床や餌場から一般的に半径200メートルくらい。そのテリトリーを定期的に巡回してマーキングを行う」というのも猫の習性だそうです。

我が家の家庭菜園は彼のテリトリーの一部に確実に組み込まれているようです。だから定期的に、一週間に一度くらいは、菜園にイタズラ痕――植物が植わっていてもいなくても、菜園の柔らかい土を前脚でほじくり返し、後ろ脚でそのあたりの土を蹴飛ばしている――を残します。我が家の菜園から200メートル近く離れたところに、猫がゆったりとした庭に寝そべっている家がたしかにあります。そこから「国境」の巡回に出発するのでしょう。

猫の好物のひとつは「ふわふわした土や芝生のある花壇」だそうで、その通りだと思いますが、ふわふわした土のある花壇や菜園にもある状況が加わった場合には、猫は近づかない。「近づかない」と断言はできませんが、どうも近づくのをためらうようです。その状況が嫌いなのでしょう。

再びモノの本によれば猫の嫌いなもの(あるいは状況)にはいくつかあって、たとえば以下のようなものです。

・柑橘系の香りを嫌う。
・濡れている場所を嫌う。
・足の裏が敏感なのでネットを踏むような感触を嫌がる。

柑橘系の香りだけでなく、香りの強いハーブ類には近づきません。分類上はハーブであっても香りの弱いものには耐性があるようです。猫は濡れている場所を嫌う。だから雨の日は彼はイタズラに来ないのだと今さらながら納得します。猫は濡れた砂や土が嫌いだという知識は雨の日以外にも役に立ちます。「猫がネットを踏むような感触が嫌い」というのは知りませんでした。機会があれば両方試してみたい。

イタズラ猫とのお付き合いは今後も長く続きます。


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2023年11月15日 (水)

犬が引っ張る、人が引っ張る

速足ウォーキングの最中に同好の士に出会うかというとそういうことは稀で、幅広帽子をかぶった運動用衣類の中年女性がお一人で歩いているのにすれ違ったことが二~三度あるだけです。ジョガーは走り慣れた雰囲気の中年男性とときどき遭遇します。ぼくたちが歩く場所にもよるとは思うものの、ジョガーやウォーカーは札幌よりははるかに少ない印象です。

しかし、近所にある運動施設――近所といっても車や自転車がないと無理ですが――、たとえば会員制のスイミングクラブや公共の室内運動施設などは見学に行くと子供と大人でけっこう混雑していたので、この地域の人たちが運動しないわけではない。

札幌でも瀬戸内でもともかくよく出会うのは、犬を連れて散歩する人たちです。熟年者や高齢者――男性でも女性でもあるいは夫婦でも――がほとんどですが、中には中学生くらいの女の子も見かけます。「待ってぇ・・・」と叫びながら先に走る犬を懸命に追いかけている。

面白いのは、犬と散歩といっても、歩く速度が人と犬とで同期している順調な組み合わせは半分以下で、実際はもっと少なくて、半分以上は若い元気な犬が飼い主を強引に引っ張っていこうとしているか、あるいは飼い主が歩くのを渋る犬を宥め宥め引っ張っていくか、どちらかです。年寄りの犬を運動のために連れ出すのでしょうが、犬は途中で「面倒くさいなあ、付き合いきれないよ」といった表情を浮かべ、そうなると犬がその気になるまで飼い主はその場で待ち続けることになります。これが進むと、札幌と違ってこちらではまだ見かけませんが、犬を乳母車に載せて散歩という段階に達します。

犬と暮らすのが好きなかたは多いようです。


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2023年11月10日 (金)

彼(百舌鳥)は我が家がお気に入り

このところ毎日のように百舌鳥(もず)がやってきます。たまには午後もあるけれど、たいていは日の出あとの東の空から太陽の光が斜めに窓に射し込んでくる時刻で、百舌鳥の個体差を見極めるのは難しいとしても、おそらく同じ百舌鳥です。去年と同じ百舌鳥のようにも思われます。野生の百舌鳥の寿命が二年くらいだとするとそういうことがあってもおかしくない。

彼は我が家が、正確には我が家の縦に細長い窓ガラスがお気に入りのようです。お気に入りの場所が何カ所かあって我が家がそのひとつに選ばれているのかもしれません。

百舌鳥は記憶力がいいはずで、なぜなら百舌鳥には捕えた獲物(昆虫やカエルなど)をあとで食べるために木の枝などに突き刺し置いておく「はやにえ」と呼ばれている習性がありますが、場所の記憶がしっかりしていないとそういう習性は維持できません。

今年は、まず東向きの窓をつつきに来るのですが、窓ガラスの内側から窓や窓枠をトントンと叩いてやると驚いたように飛び去り、また同じ窓に戻ってきます。厚い窓ガラスを挟んでぼくにじゃれているようです。

それを二~三度繰り返すと、今度は西側の細長い窓ガラスに目標を移し、そこでも同じ動作を見せます。こちらもそれに応じてガラスや枠を叩いてトントンと音を立てると、驚いて、あるいは驚いたふりをして窓からさっと離れますが、それに飽きると次のお気に入りに向かうために飛び去ってしまいます。今年の百舌鳥は、あるいは同じ百舌鳥が今年は、網戸に悪さをしません。



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2023年11月 8日 (水)

また百舌鳥(もず)がやってきた

午後遅くにパウンドケーキを焼いている最中の配偶者が「モズよ、モズ」と騒ぐのでそばに行ってみると、丸い頭の茶色い百舌鳥が台所の細長い窓ガラスの下のあたりに体当たりしているような、そのあたりを嘴で突(つつ)いているような動きを繰り返していました。「モズって可愛らしいのね」。

どこかに飛び去ってしまうかもしれないとは思ったもののスマートフォンの動画撮影には何とか間に合いました。今年は彼(ら)の訪問回数も少なく、先日初めてやってきた時は撮り損ねたので、この機会に今年の百舌鳥の様子を撮影しておきます。

窓ガラスと遊んでいる百舌鳥を配偶者は「モズってハンサムねえ」とか「モズは可愛いわ」と形容し、それはその通りなのですが、ぼくは網戸にイタズラされると嫌だなあとそちらのほうを心配していました。さいわいなことに今回は彼はそういう気分ではなかったようです。

間近での百舌鳥との乏しい遭遇経験から判断すると、彼は幅の広い窓ガラスよりも幅の狭くて細長いタイプが好みのようです。なぜかはわからない。幅広の面積の大きい窓ガラスにはぶつかってきません。

下の動画には「ガタッ」「ガシャ」という金属音と「カタカタ」というのと二種類の音が混じっていますが、「ガタッ」が配偶者がステンレスのボールや調理道具を片づける時の音、「カタカタ」は百舌鳥が窓ガラスを嘴で叩く音です。


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2023年11月 2日 (木)

百舌鳥(もず)の再訪

今年は「お見限り」かと安心していたら、見限ってはいなかったようです。

朝陽が窓から差し込む時刻に東側の細長い窓からカタカタないしはカタンカタンという連続音がするので何かと見に行くと百舌鳥(もず)が窓ガラスに体当たりし、窓ガラスを嘴で激しく突いていました。

近づいても知らん顔なので、窓ガラスの枠をトントンと叩いてやると逃げていきます。しかし敵もさるもので、しばらくするとまたやってきて同じ悪さを始めます。外に出てその窓に近づくとさすがにどこかに飛び去ってしまいましたが、数十秒後に今度は西側の窓ガラスで同じようなカタカタ音がするので確かめてみると、そのきれいな茶色の頭をした百舌鳥が窓ガラスと格闘中です。

今度も同じように窓枠で音を連続して立ててやると一旦は身を引きますが、数十秒後かに三分後にまたやって来て、イタズラ――彼ないし彼女にとってはどういう意味の行動なのか判然としませんが、ガラスに映った自分を敵か獲物と勘ちがいしているのかもしれません――を繰り返していました。

そのうちいなくなったのですが、どういう風なカタカタ行動だったかというと、下の動画の通りです――ただし、この動画の撮影は去年の秋。今年の百舌鳥のほうが去年のよりハンサムだった気がしますが、同じ個体が去年の記憶に引きづられて、あるいは我が家の窓をよく覚えていて戻って来た可能性もあります。


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2023年11月 1日 (水)

今年の百舌鳥はおとなしい?

秋になると急に百舌鳥(もず)の高い鳴き声が伝わってきます。百舌鳥の鳴き声で秋がそこにあることを実感するとも言えます。

高く硬くて鋭い響きが百舌鳥の鳴き声の特徴で、早朝のまだ暗いうちから声が聞えはじめ、ゴミ出し場に向かうときにも屋根や電信柱などの高い場所から鋭い響きが降ってきますし、夕方の速足ウォーキングの際にもその声に出会います。彼らは秋に忙しい。

その元気な彼らですが、我が家に関しては今のところ今年は去年よりもおとなしいようです。去年は10月になって百舌鳥が大きな声を出しながら窓ガラスをつついたり窓ガラスに体当たりしたりすることが何度も続きました。網戸のある窓は、したがって彼らの爪や嘴で傷が付き、補修の細かい手作業が必要でした。

今年は我が家は飽きたのか、新しい攻撃目標を発見したのか、有難いことに近所で高鳴きするばかりで、窓への体当たりやホバリングもどきをしながら網戸にぶつかってくるという事態には至っていません。

下は去年の10月下旬にガラス窓にぶつかる百舌鳥の様子(動画)と傷んだ網戸の写真です。


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2023年10月27日 (金)

速足ウォーキングが気持ちいい季節

下は普通の厚さのウェットパンツで――この時期用にはそれしか持っていないので――、上はTシャツかTシャツの二枚重ねです。歩き始めは夕方だと二の腕あたりがすこしひんやりとしますが歩いているとちょうどよくなります。長袖にすると途中から汗をかく。速足ウォーキングで暑くなく寒くなくという時期は短くて、しかし今はその最中です。

歩いていると、いろいろな鳥を眼にします。

秋に高鳴きを始めるところの百舌鳥(もず)の甲高い声がどこからか降ってきます。電信柱や電柱のケーブルに停まっている姿も確認できます。今年は、幸いなことに、ガラス窓をめがけて体当たりしてくる百舌鳥には出会っていませんが、そうされると、目の細かい網戸が傷つけられ、あとで補修をすることになるので、いい気分ではありません。

スズメが数十羽から百羽の集団で家々の屋根と二番穂の生えている水田を往復しているのも見られます。水田の餌になる虫でも食べているのでしょうか。数十羽が一斉に飛び立つ光景はそれなりです。

ハトも二番穂の水田で餌を啄みますが、これも数十羽の集団だったり小さなグループだったりいろいろです。スズメと違ってハトの集団は美しいとは言えないし、可愛らしくもない。

カラスは季節にかかわらずカラスで、一羽ないし二羽で電柱に停まり、ガーガーと、ときには周りを威嚇するように鳴いています。札幌と違って、あるいは都市部と違って、この辺りではカラスはマイナーな存在なので集団を作ってそのあたりの樹々を真っ黒にすることはありません。

そういう鳥たちを見ながら気持ちのいい大気の中を速足ウォーキングです。時速は5.6キロメートル。


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2023年10月11日 (水)

フェザーダスター雑感

ハタキ雑感」で「正絹を使ったハタキを和風ハタキ――着物姿の主婦がかけるとよく似合うことになっているハタキ――、そして鳥の羽根を使ったハタキを西洋ハタキ(あるいはフェザーダスター)と名づけるとして、我が家では和風と洋風の両方を利用しています。しかしいつの頃からか羽根ハタキの出番が多くなってきました」と書きました。今回はその羽根ハタキ(フェザーダスター)に関してです。

お抱え運転手が、あるいは自分の手で、大型高級セダンのすべての窓を専用のフェザーダスターでホコリひとつないきれいな状態に保っておくというのとはまったく縁がないので、フェザーダスターはもっぱら室内掃除用です。

掃除が嫌いな人がいます。ぼくはあまり苦にしない。だからかどうか、掃除ロボットには興味がありません。何もない空っぽの室内なら自由に動けていいかもしれませんが、ああいう図体のものにまともな掃除などできる訳はないと思っています。邪魔するもののない空っぽの室内であっても壁際や隅をどう丁寧に処理するのか。

天井の灯りや壁やカーテンレールや本棚や棚や机の上の小物のホコリを払い落とすように取り去るのがフェザーダスターの役割です――羽根に纏わりついたホコリはあとで戸外でパタパタと振り払う。室内のホコリや細かいチリをきれいに除去しようとすると電気掃除機(従来のゴミパックを利用する真空型でもそうでないサイクロン方式でも何でも)の支援が必要ですし、もっときれいにしようとすると水拭きも不可欠ですが、ことはフェザーダスターと呼ばれている西洋ハタキがないと始まりません。。

そのフェザーダスターは持ち手から羽根の先あたりまで含めた長さが約90㎝のものと約65㎝のもの、そして約30㎝のものを使い分けています。90㎝はドイツ製品、65cmと30cmは日本製品ですが、羽根はどれも南アフリカで生育したのダチョウ(オーストリッチ)の羽毛です。長さと大きさのせいもあるかもしれないけれど、ドイツ製品はやはりドイツ人向けのがっしりとした作りで羽毛もたっぷりとしたのが柔らかくてフワフワしていて使い勝手はいいのですが、羽毛をさらに選別したに違いない日本製品のふんわりとした繊細と優美にはかなわない。

全般的にはドイツ製品(といってもMade in South Africa)の90㎝が活躍し、机の上やパソコンやタブレットなど、あるいは本棚の各棚は日本製品(南アフリカ産の羽毛を使って日本で製造)の30 cmが、ウォークインクロゼットの中の衣類や帽子、壁に掛かった絵(といっても大部分が版画)やテレビ画面はこれも日本製の65㎝が担当します。使っているうちにそういう役割分担に落ち着きました。

使っているうちに湿気を吸収するので、毎日は無理だとしても、陽当たりのいい日に空気のゆるやかに流れる陽当たりのいい場所で日光に当ててやると、オーストリッチの羽毛はフワッと柔らかく膨らんでもとの元気を10~15分くらいで取り戻します。フワッとなったフェザーダスターで掃除を始めるのは気分がいいものです


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